ホラーの帝王!スティーヴン・キング原作のホラー・サスペンス映画まとめ【キャリー、シャイニングほか】

ホラー映画界の重鎮である「スティーヴン・キング」をご存じだろうか。アメリカを代表する作家のうちの一人で、特にモダンホラーを得意としていることから「ホラーの帝王」と呼ばれている。彼の真骨頂であるモダンホラーは、アメリカのごく一般的な普通の日常を作品の舞台としていることが多く、距離感の地下さがより恐怖を引き立てる。本記事ではスティーヴン・キング原作のホラー・サスペンス映画を厳選して紹介する。

スティーヴン・キングとは

出典: ja.m.wikipedia.org

Stephen Edwin King

通称
・モダンホラーの帝王
・天才が故の変人
・泣く子も黙る変態
・モダン・ホラーの開拓者にして第一人者

小説や映画を知らない方でも1度は聞いた事があるであろうスティーヴン・キング氏。
世界各国の作家や脚本家、映画監督など、業界に彼が与える影響は計り知れません。
私的にはただの『トラウマ生産者』ですが、大ファンでもあります(笑)

ホラー、サスペンス、ミステリー、ヒューマンドラマなど、数々の傑作を世に輩出している同氏。映像化されたその数ある作品の中でも、オススメのホラー映画、サスペンス映画を厳選しご紹介していきます。

映画探しのご参考になれば幸いです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

※映像化作品として公開年度の古い順に並べています。
※グロテスク、暴力的な描写のある作品もあります。
※このまとめは随時更新、編集しています。

◾︎キャリー (1976年) 処女作

出典: www.amazon.co.jp

原題: Carrie

『キャリー』は1976年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画。スティーヴン・キングの同名小説を映画化した作品。

製作・監督はブライアン・デ・パルマ。出演したシシー・スペイセクとパイパー・ローリーはそれぞれアカデミー賞にノミネートされた。1999年に続編が、2013年にリメイク版が公開されている。

あらすじ

狂信的な母親のもとで育てられ、学校でも日常的にいじめを受けている少女キャリーは初潮を迎えて動揺するが、生理現象は汚れの象徴だと母親に罵られる。しかし、その日を境にキャリーは念じることで物を動かせる超能力に目覚めていく。一方、いじめっ子たちは陰惨な嫌がらせを思いつき、高校最後のプロムパーティの場でキャリーを陥れるが、怒りを爆発させたキャリーの超能力が惨劇を招く…

出典: eiga.com

Carrie (1976) - Original Trailer

本作品がスティーヴン・キング氏の処女作。
デビュー作から既に帝王の片鱗が…。
2013年公開のリメイク作品でも話題に。

『キャリー』壮絶シーンその①

出血に動揺するキャリー。
シシースペイク迫真の演技ですね。

出典: ultimate-ez.com

『キャリー』壮絶シーンその②

惨劇、終わりの始まり。
血まみれのキャリーの表情が全てを語っています。

『キャリー』壮絶シーンその③

惨劇の後、母親に泣いて抱きつくキャリー。
その背中に狂った母親の狂気が突き刺さる。
色んな意味で痛いです。

◾︎シャイニング (1980年)

出典: www.amazon.co.jp

原題:The Shining

『シャイニング』は1980年に制作されたホラー映画。スティーヴン・キング原作の同名小説をスタンリー・キューブリックが映画化した。

ジャケットにも採用された、この映画の象徴ともいえるジャック・ニコルソンの狂気に満ち満ちた顔を撮るためにキューブリックはわずか2秒程度のシーンを2週間かけ、190以上のテイクを費やした。

あらすじ

コロラド州のロッキー山上にあるオーバールック・ホテル。小説家志望のジャック・トランスは、雪深く冬期の間は閉鎖されるこのホテルへ、管理人としての職を求めて来た。
支配人のアルマンは、「このホテルは以前の管理人であるチャールズ・グレイディが、孤独に心を蝕まれたあげく家族を斧で惨殺し、自分も自殺したといういわく付きの物件だ」と語るが、全く気にしないジャックは、妻のウェンディ、一人息子のダニーと共に住み込むことを決める。ダニーは不思議な能力「輝き(Shining)」を持つ少年であり、この場所で様々な超常現象を目撃する…

出典: ja.m.wikipedia.org

The Shining Trailer

こちらも代表的な超有名作品。
現在ではもはやホラー映画の偉大な古典という域にまで達している。
が、原作者ご本人に言わせれば以下のようになる。

アレはエンジンを積んでいない豪華なキャデラックのようなモノ

出典: blogs.yahoo.co.jp

キューブリック監督が原作を大幅に変更しており(原作改変)、殆ど別作品に近い趣になっている事もあり、スティーヴン・キング氏はキューブリック監督を大バッシング。
批判を繰り返す後に「映画版へのバッシングを自重する」事を引き換えにドラマ版で再映像化を試みた程であった。

そして完成した作品がこちら。

出典: www.amazon.co.jp

原題:The Shining

『シャイニング』は、1997年に制作されたアメリカのテレビドラマ。スティーヴン・キングの同名小説の2度目の映像化になる。

『シャイニング』のドラマ化の権利を持っていたのはキューブリックであったが、キングが映画に関する非難をやめることを条件として製作を許諾した。1997年にABCで放映された。

作品自体高い評価を受けてプライムタイム・エミー賞 作品賞 (ミニシリーズ部門)にノミネートされた。

映画版を批判し自身で製作。そして高評価を受けるなんて、さすが帝王。
270分の長編で、DVDでは2枚組として発売されています。

キューブリック版はもちろん傑作ですが、私的にはこちらのドラマ版の方が好きです。比較するというより、全く別の作品として観るとより良いかと思います。

◾︎クリープショウ (1982年) 脚本

hajime_asyou
hajime_asyou
@hajime_asyou

Related Articles関連記事

シャイニング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

シャイニング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シャイニング』とは、スタンリー・キューブリック監督の傑作ホラー映画だ。 原作はモダンホラーの巨匠、スティーヴン・キング。 壁から出てきたジャック・ニコルソンの狂気に満ちた顔のポスターで、この映画の怖さが伝わるだろう。 小説家志望のジャックは、冬季閉鎖されるホテルの管理人として雇われ、妻のウェンディと息子のダニーを連れてホテルに住み込むことになる。 だがそのホテルは、過去に殺人事件が起きたいわくつきのホテルだった。 ホテルでのジャック一家の恐怖を描いたのが『シャイニング』だ。

Read Article

ミスト(The Mist)のネタバレ解説・考察まとめ

ミスト(The Mist)のネタバレ解説・考察まとめ

『ミスト』とは、スティーブン・キング原作フランク・ダラボン監督・脚本の2007年のアメリカ映画。 嵐が来た翌日突然正体不明の濃い霧が町を覆い、デヴィッドと息子ビリーは買い物先のスーパーから動けなくなってしまう。スーパーの倉庫で霧の中の“何か”と遭遇したデヴィッドは他の客に危険を知らせ、店のものを使いバリケードを施した。しかしその夜再び“何か”が店内まで侵入し皆パニックに陥る。正体不明の霧とその中に潜む“何か”、そしてスーパーに取り残された客たちの心理状態を描いたホラーサスペンス映画である。

Read Article

グリーンマイル(The Green Mile)のネタバレ解説・考察まとめ

グリーンマイル(The Green Mile)のネタバレ解説・考察まとめ

『グリーンマイル』とはホラー小説家スティーヴン・キングのファンタジー小説が原作で、1999年にアメリカで公開されたフランク・ダラボン監督の映画。トム・ハンクスなどの豪華キャストで製作された感動傑作で、2000年度のアカデミー賞で4部門にノミネートされている。物語は1935年のある刑務所の死刑囚棟が舞台で、主人公は看守主任のポール。そこに死刑囚として送られてきた不思議な力を持つ大男の黒人ジョンと、他の看守や死刑囚、ネズミのMr.ジングルスたちとの交流を描いたファンタジーヒューマンドラマである。

Read Article

最高の人生の見つけ方(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

最高の人生の見つけ方(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『最高の人生の見つけ方』とは2007年にアメリカで公開されたハートウォーミングストーリー。全く違った人生を歩んできた2人の男が、ガンで余命宣告されたことをきっかけに、人生でやり残したことにチャレンジしていくという冒険物語。最後の旅を通して2人の間にはかけがえのない友情が芽生え、人生で一番大事なことは何かということに気付いていく。誰しも避けては通れない死というテーマを扱いながら、友情、冒険、家族愛など、人生で一番大事なエッセンスがギュッとつまった心温まる感動的なヒューマンドラマとなっている。

Read Article

映画『時計じかけのオレンジ』はなぜカルト映画になったのか

映画『時計じかけのオレンジ』はなぜカルト映画になったのか

『時計じかけのオレンジ』は、1971年に公開されたスタンリー・キューブリック監督による近未来のイギリスの管理社会を舞台にしたSF映画である。この映画は主人公の暴力的な少年やその仲間たちが繰り広げる凄惨な暴力描写が多くあり、映画館での公開が禁止されたこともある。しかし同時に公開当時から今でも多くの人を惹きつけている映画である。なぜ『時計じかけのオレンジ』は人々から熱狂的な支持を集めるのか、解説する。

Read Article

洋画ホラー20選!『シャイニング』など本当に怖い映画を紹介

洋画ホラー20選!『シャイニング』など本当に怖い映画を紹介

怖いと分かっていつつもついつい見てしまうホラー映画。幽霊や殺人者、ゾンビ物など様々なジャンルがあるが、いずれの作品も背筋を凍り付かせてくれるほどの勢いを持っている。そんな沢山のホラー作品の中で最も怖いものはどれなのか。本記事ではツイッター上で呟かれていた意見をもとに、海外初のホラー映画に絞って20作品を紹介する。

Read Article

【バッドエンド】衝撃的な結末!映画「ミスト」の恐怖まとめ【悲惨すぎる】

【バッドエンド】衝撃的な結末!映画「ミスト」の恐怖まとめ【悲惨すぎる】

『ミスト』という映画をご存知でしょうか。「後味の悪い映画」、「悲惨な映画」、「バッドエンドな映画」を1つ答えよといわれたとき、必ず挙がってくるのが本作です。「ホラーの帝王」と呼ばれるスティーヴン・キングの小説を原作としているだけあって、結末は衝撃的…。閲覧する勇気のある方はこのままお進みください。

Read Article

覚悟して見て!トラウマレベルの名作・問題作洋画まとめ【セブン、ムカデ人間など】

覚悟して見て!トラウマレベルの名作・問題作洋画まとめ【セブン、ムカデ人間など】

衝撃の結末やグロテスクな描写が大きな話題となった洋画の中で、特に注目の名作・問題作をまとめました。ストーリーが秀逸なサスペンス「セブン」や、発想も描写も衝撃的すぎるホラー「ムカデ人間」、歌手ビョーク主演の感動作「ダンサー・イン・ザ・ダーク」など、様々なジャンルからおすすめ作品を選定。見どころなどを交え、作品の魅力を徹底的に紹介していきます。

Read Article

【アルマゲドン】地球崩壊・人類絶滅・自然災害を描いたパニック・ディザスター洋画13選【ミスト】

【アルマゲドン】地球崩壊・人類絶滅・自然災害を描いたパニック・ディザスター洋画13選【ミスト】

数ある映画作品の中には、私たち人間の今後について考えさせられるものがたくさんあります。地球崩壊や人類滅亡、自然災害をテーマにした作品がこれに該当するでしょう。人間では太刀打ちできない脅威が迫ってきた時、どう立ち向かうべきなのか。そんなことを考えさせられる洋画をまとめました。

Read Article

一世を風靡した俳優・歌手たちのその後の姿まとめ!ジャック・ニコルソンなど

一世を風靡した俳優・歌手たちのその後の姿まとめ!ジャック・ニコルソンなど

ここではかつて一世を風靡したイケメン俳優・歌手たちのその後の姿をまとめた。主に海外の男性俳優・歌手が中心となっている。大ヒットホラー映画『シャイニング』で知られているジャック・ニコルソンや、トム・クルーズの映画『トップ・ガン』にも出演していたヴァル・キルマーなどを掲載している。

Read Article

目次 - Contents