ホラーの帝王!スティーヴン・キング原作のホラー・サスペンス映画まとめ【キャリー、シャイニングほか】
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ホラー映画界の重鎮である「スティーヴン・キング」をご存じだろうか。アメリカを代表する作家のうちの一人で、特にモダンホラーを得意としていることから「ホラーの帝王」と呼ばれている。彼の真骨頂であるモダンホラーは、アメリカのごく一般的な普通の日常を作品の舞台としていることが多く、距離感の地下さがより恐怖を引き立てる。本記事ではスティーヴン・キング原作のホラー・サスペンス映画を厳選して紹介する。
スティーヴン・キングとは
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Stephen Edwin King
通称
・モダンホラーの帝王
・天才が故の変人
・泣く子も黙る変態
・モダン・ホラーの開拓者にして第一人者
小説や映画を知らない方でも1度は聞いた事があるであろうスティーヴン・キング氏。
世界各国の作家や脚本家、映画監督など、業界に彼が与える影響は計り知れません。
私的にはただの『トラウマ生産者』ですが、大ファンでもあります(笑)
ホラー、サスペンス、ミステリー、ヒューマンドラマなど、数々の傑作を世に輩出している同氏。映像化されたその数ある作品の中でも、オススメのホラー映画、サスペンス映画を厳選しご紹介していきます。
映画探しのご参考になれば幸いです。
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※映像化作品として公開年度の古い順に並べています。
※グロテスク、暴力的な描写のある作品もあります。
※このまとめは随時更新、編集しています。
◾︎キャリー (1976年) 処女作
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出典: www.amazon.co.jp
原題: Carrie
『キャリー』は1976年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画。スティーヴン・キングの同名小説を映画化した作品。
製作・監督はブライアン・デ・パルマ。出演したシシー・スペイセクとパイパー・ローリーはそれぞれアカデミー賞にノミネートされた。1999年に続編が、2013年にリメイク版が公開されている。
あらすじ
狂信的な母親のもとで育てられ、学校でも日常的にいじめを受けている少女キャリーは初潮を迎えて動揺するが、生理現象は汚れの象徴だと母親に罵られる。しかし、その日を境にキャリーは念じることで物を動かせる超能力に目覚めていく。一方、いじめっ子たちは陰惨な嫌がらせを思いつき、高校最後のプロムパーティの場でキャリーを陥れるが、怒りを爆発させたキャリーの超能力が惨劇を招く…
出典: eiga.com
Carrie (1976) - Original Trailer
本作品がスティーヴン・キング氏の処女作。
デビュー作から既に帝王の片鱗が…。
2013年公開のリメイク作品でも話題に。
『キャリー』壮絶シーンその①
出血に動揺するキャリー。
シシースペイク迫真の演技ですね。
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出典: ultimate-ez.com
『キャリー』壮絶シーンその②
惨劇、終わりの始まり。
血まみれのキャリーの表情が全てを語っています。
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『キャリー』壮絶シーンその③
惨劇の後、母親に泣いて抱きつくキャリー。
その背中に狂った母親の狂気が突き刺さる。
色んな意味で痛いです。
◾︎シャイニング (1980年)
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出典: www.amazon.co.jp
原題:The Shining
『シャイニング』は1980年に制作されたホラー映画。スティーヴン・キング原作の同名小説をスタンリー・キューブリックが映画化した。
ジャケットにも採用された、この映画の象徴ともいえるジャック・ニコルソンの狂気に満ち満ちた顔を撮るためにキューブリックはわずか2秒程度のシーンを2週間かけ、190以上のテイクを費やした。
あらすじ
コロラド州のロッキー山上にあるオーバールック・ホテル。小説家志望のジャック・トランスは、雪深く冬期の間は閉鎖されるこのホテルへ、管理人としての職を求めて来た。
支配人のアルマンは、「このホテルは以前の管理人であるチャールズ・グレイディが、孤独に心を蝕まれたあげく家族を斧で惨殺し、自分も自殺したといういわく付きの物件だ」と語るが、全く気にしないジャックは、妻のウェンディ、一人息子のダニーと共に住み込むことを決める。ダニーは不思議な能力「輝き(Shining)」を持つ少年であり、この場所で様々な超常現象を目撃する…
The Shining Trailer
こちらも代表的な超有名作品。
現在ではもはやホラー映画の偉大な古典という域にまで達している。
が、原作者ご本人に言わせれば以下のようになる。
アレはエンジンを積んでいない豪華なキャデラックのようなモノ
キューブリック監督が原作を大幅に変更しており(原作改変)、殆ど別作品に近い趣になっている事もあり、スティーヴン・キング氏はキューブリック監督を大バッシング。
批判を繰り返す後に「映画版へのバッシングを自重する」事を引き換えにドラマ版で再映像化を試みた程であった。
そして完成した作品がこちら。
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出典: www.amazon.co.jp
原題:The Shining
『シャイニング』は、1997年に制作されたアメリカのテレビドラマ。スティーヴン・キングの同名小説の2度目の映像化になる。
『シャイニング』のドラマ化の権利を持っていたのはキューブリックであったが、キングが映画に関する非難をやめることを条件として製作を許諾した。1997年にABCで放映された。
作品自体高い評価を受けてプライムタイム・エミー賞 作品賞 (ミニシリーズ部門)にノミネートされた。
映画版を批判し自身で製作。そして高評価を受けるなんて、さすが帝王。
270分の長編で、DVDでは2枚組として発売されています。
キューブリック版はもちろん傑作ですが、私的にはこちらのドラマ版の方が好きです。比較するというより、全く別の作品として観るとより良いかと思います。
◾︎クリープショウ (1982年) 脚本
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シャイニング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『シャイニング』とは、スタンリー・キューブリック監督の傑作ホラー映画だ。 原作はモダンホラーの巨匠、スティーヴン・キング。 壁から出てきたジャック・ニコルソンの狂気に満ちた顔のポスターで、この映画の怖さが伝わるだろう。 小説家志望のジャックは、冬季閉鎖されるホテルの管理人として雇われ、妻のウェンディと息子のダニーを連れてホテルに住み込むことになる。 だがそのホテルは、過去に殺人事件が起きたいわくつきのホテルだった。 ホテルでのジャック一家の恐怖を描いたのが『シャイニング』だ。
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『ミスト』とは、スティーブン・キング原作フランク・ダラボン監督・脚本の2007年のアメリカ映画。 嵐が来た翌日突然正体不明の濃い霧が町を覆い、デヴィッドと息子ビリーは買い物先のスーパーから動けなくなってしまう。スーパーの倉庫で霧の中の“何か”と遭遇したデヴィッドは他の客に危険を知らせ、店のものを使いバリケードを施した。しかしその夜再び“何か”が店内まで侵入し皆パニックに陥る。正体不明の霧とその中に潜む“何か”、そしてスーパーに取り残された客たちの心理状態を描いたホラーサスペンス映画である。
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目次 - Contents
- ◾︎キャリー (1976年) 処女作
- あらすじ
- ◾︎シャイニング (1980年)
- あらすじ
- ◾︎クリープショウ (1982年) 脚本
- あらすじ
- ◾︎デッドゾーン (1983年)
- あらすじ
- ◾︎ペットセメタリー (1989年)
- あらすじ
- ◾︎ミザリー (1990年)
- あらすじ
- ◾︎IT/イット (1990年)
- あらすじ
- ◾︎ダークハーフ (1993年)
- あらすじ
- ◾︎痩せゆく男 (1996年)
- あらすじ
- ◾︎ゴールデンボーイ(1998年)
- あらすじ
- ◾︎シークレットウィンドウ (2004年)
- あらすじ
- ◾︎1408号室 (2007年)
- あらすじ
- ◾︎ミスト (2007年)
- あらすじ
- ◾︎キャリー (2013年)
- あらすじ ※キャリー1976年参照
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