サガ フロンティア(SaGa Frontier)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『サガ フロンティア』とは、現:スクウェア・エニックスが1997年7月11日に発売したプレイステーション用ソフトで、ジャンルはRPG。サガシリーズの7作目にあたる。主人公は7人の中から1人を選び、それぞれ違ったストーリーが展開する。今作ではこれまでのファンタジー路線に加えSF要素も盛り込まれている。また今作より「連携」システムが搭載された。多数の小世界「リージョン」を舞台に、7人の主人公たちがそれぞれの物語を紡いでいく。

ヒューマンの青年、22歳。魔術王国マジックキングダムの魔術師。
マジックキングダムでは双子として生まれた者は、完全な術師となるために、双子の兄弟を殺さなければならないという掟があり、ブルーは双子の弟であるルージュを殺すという使命を与えられる。
ルージュを殺すために自身の術の資質を集めてまわるのがストーリーのメインとなる。
ブルーは、シップを使わずに過去に訪れたことのあるリージョンを移動できる術「ゲート」が使用できるため、イベントを進行しやすい。
イベントで得た様々な術を駆使してルージュとの戦いに臨むことになる。
この戦いでルージュに敗れると、ゲームオーバーにならない代わりに主人公がルージュへと交代する。

性格は冷静沈着で外面は良いが、心の中ではT260を「使えない機械」、エミリアを「頭の悪そうな女」と思うなど、毒舌で底意地が悪い一面がある。
他の主人公のシナリオではレッド編にのみ登場するが、「レッドの名前が気に食わない」と言って仲間に加えることはできない。 これはレッド=赤という名前が、彼の双子の弟のルージュ(フランス語で赤という意味)を思い起こさせるからである。

レッド

ヒューマンの青年。シュライク出身の19歳。本名は小此木 烈人(おこのぎ れっと)。
全編通して本名ではなくレッドと呼ばれる。
科学者の父を秘密結社ブラッククロスに殺され、自身も瀕死の重傷を負った時、謎のヒーロー・アルカールによって救われたレッドは、秘密結社と戦う正義の変身ヒーロー「アルカイザー」となる。
アルカイザーに変身すると強力なヒーロー技を修得・使用する事ができるが、戦闘終了後のステータスアップができないなどの欠点もある。
レッドがアルカイザーに変身できるのは、誰にも見られていない時だけ。パーティにおいては、他に仲間がいない時や、仲間がいても戦闘不能か暗闇状態など、変身しても正体がごまかせる時など。ただしメカは例外。
これはヒーローの正体はバレてはいけない、という変身ヒーローお約束の設定によるもの。
レッドが他の主人公のシナリオに登場しないのは、ヒーローは常に主人公でなくてはならない、との理由からである。

エミリア

ヒューマンの女性。24歳。
元トップモデルだったが、警察組織IRPOに所属する恋人レンと結婚するため引退した。
明るく、のせられやすい性格である。
ある時、恋人のレンが殺される。彼女はその殺人の容疑者として逮捕され、監獄リージョン「ディスペア」に投獄されてしまう。
エミリアの目的は、レンを殺したと思われる仮面の男・ジョーカーを追うことであり、彼の消息を追ってイベントは進行する。
共にジョーカーを追う組織「グラディウス」の一員になり、仲間と共に戦う。

エミリア編の特徴は、バニーガールやソードダンサーなど、様々なコスチュームに着替えて戦うことである。
着用するコスチュームごとに得意武器を変えたり、修得しやすくなる技能が変化したりする。
シナリオの進め方によってエンディングが2通りに分岐する。
なお、エミリア編では、エミリアがメカが苦手という理由でメカを仲間にすることができない。
また、レッドは登場しないが、レッド編に登場する敵の組織ブラッククロスと交戦する機会がある。

アセルス

半妖の少女。17歳。
シュライクに住むヒューマンの少女だったが、ある日「妖魔の君」オルロワージュの乗った馬車に轢かれて命を落とす。
しかしオルロワージュの気まぐれによって彼の血を受け、アセルスは半妖半人として蘇った。
そしてリージョン「ファシナトゥール」にあるオルロワージュの居城「針の城」へと連れ去られた。
彼女は半妖となった当時は17歳だったが、「ファシナトゥール」で過ごして12年経ったものの、妖魔の血のせいでアセルスの外見は不老のため変わっていない。

レッド編では、主人公レッドこと小此木烈人と幼馴染であり、レッドよりも年上であったことが判明する。
すっかり大きく成長したレッドと再会した時、妖魔の血の影響で老化が止まっていたアセルスは彼よりも年下にみられ、レッドに偽者と間違われそうになる。

戦闘においてはヒューマンとしての成長に加え、妖魔武具に強力なモンスターを憑依した状態で妖魔化すれば能力を強化でき、戦闘力においては全プレイヤーキャラ屈指の戦闘力を誇る。

アセルスはレッド編では一時的にゲスト扱いで仲間になり、エミリア編では最後までアセルスを仲間にすることができるものの、その他の主人公のシナリオでは一切登場しない。

クーン

モンスターの子供で、初期段階の姿はラモックス。年齢不詳、性別なし。
崩壊が近づくリージョン「マーグメル」を救うため、魔力を秘めた指輪を集める旅に出る。
指輪はアクセサリー扱いであり、モンスターでも装備することが可能。
指輪は装備していると補正効果があるうえ、戦闘中1度だけ使用ができ、強力な効果を発揮する。
クーンはマーグメルから出たことがなかったため、かなりの世間知らずであり、空気の読めない発言をする。

T260G

製造年月日不詳だが、タイムに発掘された時点では墜落から2000年から4000年が経過してると思われる。
メカのため、性別はないが、知能のモデルは女性型。
メモリー障害により自分の任務を忘れてしまっていたが、タイムに拾われ、ボディを得たことでその任務を思い出す旅に出る。
その正体は、太古の昔、リージョン破壊兵器「RB3」を破壊するために開発された戦闘用シップのコア。大規模な戦争の末にRB3と戦い敗れ、リージョン「ボロ」の郊外に墜落した。
ストーリー中盤からは、ボディを換装することが可能となり、さまざまな能力を使い分けることができるようになる。
他の主人公のストーリーでは「G」が付かない「T260」の名で登場し、一部の主人公ではT260を仲間にすることができる。

リュート

リージョン「ヨークランド」出身のヒューマンの若者。25歳。
親元でブラブラしているニート生活から一念発起し、職探しの旅に出る。
楽天家で成り行きに任せるタイプ。そのためか、主人公の中で最も自由度が高い。
ヨークランドから旅立つ際、世界政府トリニティの執政官と出会ったことがきっかけで、彼の物語は動き始める。
リュート編の特徴は、独自イベントが短く、また主人公であるリュートを、先頭パーティから外すことができること。
他の主人公のシナリオ全てでリュートを仲間にすることができる。

トリニティ関係者

レオナルド

マンハッタンに住む天才メカ工学者。28歳。男性。フルネームはレオナルド・バナロッティ・エデューソン。
トリニティの関係者である為、反体制派のテロの標的になることもある。
T260G編ではシナリオ中に爆破テロで死亡し、彼の記憶や人格などをそのままメカに移している。

ヤルート

keeper
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@keeper

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