アリス・ギア・アイギス(アリスギア)のネタバレ解説・考察まとめ

『アリス・ギア・アイギス』とは、コロプラより配信されているスマートフォン用ゲームアプリである。機械生命体ヴァイスの襲撃により地球を捨て宇宙船団による航海を続ける人類は、ヴァイスに対抗し得る高次元兵装「アリスギア」を開発。それから3世紀、若い女性だけが操作できるアリスギアによって宇宙船団の平和は守られてきた。その船団の一つ「東京シャード」のヴァイス対策企業「成子坂製作所」に新たな隊長が赴任したことで物語が始まる。

声:山村響
属性:重力
得意ギア:ハンマー
準得意ギア:デュアル

享年16歳。ドール登録日(命日)は5月7日。
東京ドールズ・チームCのメンバー。いつも眠そうな目をしたやる気のない少女。
東京ドールズの表の任務であるアイドル活動に関しては肉体労働だとして忌み嫌っており、何かと理由をつけてサボろうとしている。「ダラドル(だらけているアイドル)」を自称し歌やダンスを面倒くさがるところが人気で、アイドルとしてはコアな層に支持を集めている。しかし歌やダンスが下手なわけではなく、本番では優れたパフォーマンスを見せるためチームリーダーのアヤからは信用されている(MCでメンバーの暴露ネタをするのだけはやめてほしいと思われているが)。
その一方で東京ドールズの真の任務であるピグマリオンとの戦いについては非常にやる気が高く、普段とは別人のような戦闘狂としての側面を見せる。戦闘時には逆境になるほどテンションが上がり、苦戦を切り抜けることで快感を得るタイプ。
趣味はゲームとインターネットで、普段は引きこもってネットゲームに明け暮れている。ゲーム中の音声が原因でチームBのミサキと喧嘩になったことがあり、今でもミサキとは不仲が続いている。
ドールズの中で唯一コードネームが名字であるが、これは本人がアイドルらしいコードネームを拒否したからである。

生前は腕利きのハッカーだったらしく、現在もその名残でインターネットを使って相手の秘密を暴くのが得意。死因は左手首の傷で、自殺と思われる。

「アリス・ギア・アイギス」とのコラボでは、同じオタクかつゲーマーということもあり兼志谷シタラとの絡みが多く、絆エピソードではシタラが人気歌い手「ぞうさん」の正体であることを突き止めて自分の動画への出演を要求したが、「ぞうさん」としての活動を既に停止しているシタラは、それを断る代わりに裏方としてヤマダの動画配信を手伝うこととなった。

以前は「プロジェクト東京ドールズ」の広報活動としてバーチャルYouTuber「ヤマダダ」として活動していた(現在は「プロジェクト東京ドールズチャンネル」に改称、作品全般の情報発信へと変更された)。同様に「アリス・ギア・アイギス」の広報活動として「あんなチャンネル」でバーチャルYouTuber活動をしていた宇佐元杏奈と共演することになり、全7回のコラボ動画がYouTubeの「あんなチャンネル」内で配信された(現在もアーカイブ視聴可能)。

プレイアブル未実装アクトレス

アクトレスとしてメインストーリーやイベントシナリオに登場したが実装されていないアクトレス。名前だけ登場した人物も含む。

「東京最強アクトレス」鳳加純(おおとり かすみ)

声:未公表
属性:焼夷
得意ギア:―
準得意ギア:―

AEGiS特別高等特殊部隊所属。AEGiS内での肩書は課長。
名実ともに東京シャード最強のエースアクトレス。「民間のAEGiS」を自負していた叢雲工業が不祥事で撤退したため、大型ヴァイス襲撃事件を大惨事にせず抑え込んだ成子坂製作所にテコ入れして叢雲工業の代替を務めさせるべく尽力。人手不足と聞いてAEGiSから事務員の安藤陽子を派遣する、ノーブルヒルズの挙動を不審に思い助っ人として正体を隠蔽したAEGiS所属アクトレスを送り出す、サンティを派遣して対大型ヴァイスの教練を行う(イベント「サンティ・ラナの大型ヴァイス戦闘教練」)等様々な形で協力してきた。成子坂にアライアンス結成の指示を出しヴァイスコロニー強襲作戦に成子坂の隊長を指揮官として推挙したのも彼女である。一方で成子坂の隊長が知るべきでない情報を知り過ぎていることを警戒し、それとなく釘を刺してもいる。
私生活はずぼらで、放っておくと食事をカップ麺で済ませてしまう。それを見かねたサンティが加純のためにカレー弁当を作ってくるようになったため現在は栄養状態は改善された模様。山野薫子の教え子であり、彼女の影響かAEGiS内にバレーボール同好会を設立して大会に参加している。多忙な身に見合わず多趣味であり、文島明日翔と知り合ったのも趣味であるバードウォッチングを通してのことである。格闘ゲームも得意、というよりは全国レベルのプレイヤーである小芦睦海を手玉に取れるぐらいの実力者。
夜勤明けで寝不足の状態でも決してクールさと余裕を崩さないが、好きな動物(特に鳥)が絡むと奇行が激しくなる。そのため、依城えりは普段とかけ離れた珍妙な言動をする加純を見て呆れていた。
モチーフは鳳凰。専用ギアを装着した姿は本編未登場だが、OPアニメーションには他のAEGiS特殊部隊員と共に登場している。

地衛理の絆エピソードでは、成子坂とアマルテアの係争が発生した際にAEGiSからの派遣指揮官として加純がアマルテア側に加担していたことが語られる。
薫子の絆エピソードではAEGiSに配属されて間もない頃の加純の姿が描かれており、当時は気性が荒く独断専行も辞さない問題児であったことが伺える。また、「アリス・ギア・マガジン」収録の短編小説では加純の過去が描かれており、まだ荒れていた頃の芦原高校出身だったこと、校内のみならず近隣でも喧嘩の強さで有名だったことが語られている。高校時代の夢は鷹匠であり、当時から鳥好きであった。高校を卒業後は親友の勧めでアクトレスとなり民間の事業所に就職したが、アイドルまがいのアクトレス活動に嫌気が差し転職を考えていたところを指導に訪れた薫子にスカウトされAEGiS入りした。

「流浪のサムライシスター」吾妻京(あがつま けい)

声:未公表
属性:重力
得意ギア:―
準得意ギア:―

吾妻楓の姉。AEGiS特別高等特殊部隊のメンバーで鳳加純の部下。
AEGiS所属のアクトレスとは思えないノリの軽い口調の人物だが、その戦闘技術は一流。部隊の存在は秘匿事項のため、特殊部隊メンバーとしての戦闘時には常に顔を暗視バイザーで隠していた。
楓が幼い時に家を出て、それ以降実家に寄りついていない。楓は姉が去ったのは父の重頼が過度に厳格であったからだと思っていたが、本人は「道場を継ぐのが嫌だったので強盗を竹刀でぶちのめしたら勘当された」と語っている。しかし、その真相は代々AEGiSとの繋がりが深かった吾妻家はAEGiSに姉妹のどちらかを送り出さなければならず、京と重頼は「楓を吾妻流の後継者にする」ことで一致したため京が志願する形でAEGiSに入隊。その際、楓に吾妻家とAEGiSの関係を知られないために勘当を装っていたということであった。両親は京の行方を知っていたが、前述の理由もあり楓には教えていなかった。

吾妻家を離れて以降は籠目財団の企みを調査するという目的もあって佐蔵修道院で暮らしており、メインストーリー「覚醒編」ではその佐蔵修道院でシスターに欠員が出たため見習いシスターとして勤務していた。また、幼少期の夜露を助けた人物でもあるが、当人は同様に助けた相手が多過ぎたこともあって覚えていなかった模様。
佐蔵修道院で暮らしていたこともあって琴村姉妹とは面識があったが、九品田凪の失踪以降人間不信に陥っていた二人とは仲良くできなかったと語っている。

剣士としての能力は重頼も認めるほどであるが、その剣技は本人の天才性に由来するもので他者に伝えることができるものではなかった。そのため、本人も重頼も「吾妻流の後継者は楓に任せる」ということに決めたが、姉の才覚を知る楓はそのことに納得できなかったようである。

アンジェリカ・グラズノワ

声:未公表
属性:冷撃
得意ギア:―
準得意ギア:―

AEGiS特別高等特殊部隊のメンバーで鳳加純の部下。通称はアンジー。ウクライナシャード出身。
何かと軽口を叩く同僚の京とは対照的に冷徹で事務的な口調であり、必要以上のことを話さない。戦闘中は物事を麻雀に喩える癖があり、ギャンブル趣味が伺える。
ジニーとは軍務時代の知り合いらしいが、ジニーにとっては顔を見られたら困る相手らしく東京シャードの市街地で遭遇した際には姿を隠して尾行していた。

九品田凪(くしなだ なぎ)

声:―
属性:―
得意ギア:―
準得意ギア:―

かつて杏奈や真理とチームを組んでいたアクトレス。TV番組の企画で杏奈が真理の指導を受けアクトレスに挑戦することになった際、公募で選ばれた3人目のチームメイトである。真理の回想によると「アクトレスを志望したのはお金をたくさん貰いたいから」という率直な性格で、売れっ子芸能人ゆえに同年代の友人がいない杏奈とすぐに打ち解けたという。決してエミッション能力が際立って高いわけでもなければスポーツが得意なわけでもない「普通の子」だったが、諦めずに立ち向かう姿が視聴者の共感を呼び、空前のアクトレスブームを作り出した。
7年前の新型アリスギア暴走事故によって行方不明になる。表向きは結婚して他シャードへと移住したことになっていたが、それは事故を隠蔽するための虚偽の情報だった。
凪は成子坂製作所が設計した新型アリスギアを使用するようになってから精神に変調をきたしており、最終的には調査宙域において突如出現した未確認の超巨大ヴァイスと共にその姿を消した。その光景は比良坂夜露がヴァイスミディアムとの戦闘で見せた変貌と酷似している。
ノーブルヒルズの琴村姉妹と同様に佐蔵修道院の養育施設出身であり、アクトレスとして成功してお金を稼いだら引退後は凪と彼女ら姉妹の3人で暮らすことになっていた。
名前の元ネタは八岐大蛇(やまたのおろち)に捧げられ素戔嗚命(すさのおのみこと)に救われた奇稲田姫(くしなだひめ)。

尾長晶乃(おなが あきの)

23歳。トーキョー警備のアクトレス部隊長。以前はAEGiS所属のアクトレスであったが、AEGiS内で「圧倒的な本物」と出会ったことで限界を感じてトーキョー警備に移籍した。トーキョー警備内ではトップの実力者で、部下からはその強さからゴリラ扱いされていたためこの逸話を聞いた部下たちは驚愕していた。山野薫子の絆エピソードで語られた鳳加純の過去から見るに、彼女が言う「本物」は鳳加純のことだと思われる。
アクトレスとしてはそろそろキャリアの終わりが見える年齢であり、現在はそれを見据えて指揮官の資格取得を目指している。
以前はフルネームが不明であったが、「アリス・ギア・マガジン」Vol.5に収録された漫画で年齢とフルネームが公表された。

住田恭子(すみだ きょうこ) / 麻野愛(あさの あい) / 高畑夏穂(たかはた かほ)

トーキョー警備に所属するアクトレスチームのメンバー。全員同期の20歳。茶髪で困り顔をしているのが高畑、黒髪ぱっつんが麻野、色素の薄いショートカットが住田。
新型の小型ヴァイス「プクラオ」と遭遇しやみくもに撃破を試みたが、攻撃を加えると広範囲を巻き込み自爆する特性の犠牲となり3人とも緊急退避による作戦失敗を余儀なくされた。
能力的にはごく一般レベルのアクトレス(ゲーム的に言えば☆1程度の能力)と思われる。
イベント「モリトトリタチ」のオープニングストーリーによると、住田は既に今後のキャリアのことを考えており出撃回数を減らして簿記の講習を受けているらしい。

以前はフルネームが不明であったが、「アリス・ギア・マガジン」Vol.13の記事で年齢とフルネームが公表された。

aina(あいな)

ラスコルに所属するモデル。少し前まではアクトレスも兼業していたが引退を表明した。唯にとっては憧れの対象で、アクトレスとの二足の草鞋を履きながらモデルとしての実績も数多く残している。
本名は宇佐元藍奈。宇佐元杏奈の妹だが、メリーバニー解散の件で姉を追い詰めたテレビ業界に対して著しい不信感を持っており、たとえ姉との共演であってもテレビ出演は一切拒否している。同様にメリーバニーにギアを提供していた(実質は成子坂製作所に丸投げではあったが)ヤシマ重工に対しても強い不信感を持っている。

その他

本編に登場するアクトレスではない人物。一部の例外を除き3Dモデルは存在せず、基本的に会話は顔アイコンのみである。

成子坂製作所の隊長

プレイヤーの分身。他の同種ゲームと違い性別は男性で固定されている。
成子坂製作所の所長にスカウトされて新任隊長となったが前歴は不明。深沙希の調査によると発展途上シャード出身で戸籍がなく、その後も紛争地などを転々としてきたため記録照会が不可能だったという。(これら全てが経歴偽装の可能性も示唆されている)
倒産寸前だった成子坂を立て直すと叢雲工業のアクトレス部門を合併、白金地区を巡る聖アマルテア女学院との係争には敗北したもののノーブルヒルズ・ホールディングスとの係争に勝利してシェアを拡大。更にはヴァイスコロニーへの全面攻撃にあたって東京シャードの対ヴァイス企業をまとめるアライアンスを結成して自身はヴァイスコロニー強襲作戦の指揮官となった。あまりに短期間でこれらを成し遂げるにあたりかなり危ない橋を渡っており、通常の企業担当者が知らないことまで知っているため他の企業グループのみならずAEGiSの情報本部からもマークされている。多忙のためドローンを介してアクトレスの指揮を執ることも多い。

メインストーリー「侵食編」において所長から成子坂製作所の株式38%を譲渡され、臨時株主総会で所長代理に就任。名実ともに成子坂製作所の経営者となった。

天満小梅(てんま こうめ)

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