アリス・ギア・アイギス(アリスギア)のネタバレ解説・考察まとめ

『アリス・ギア・アイギス』とは、コロプラより配信されているスマートフォン用ゲームアプリである。機械生命体ヴァイスの襲撃により地球を捨て宇宙船団による航海を続ける人類は、ヴァイスに対抗し得る高次元兵装「アリスギア」を開発。それから3世紀、若い女性だけが操作できるアリスギアによって宇宙船団の平和は守られてきた。その船団の一つ「東京シャード」のヴァイス対策企業「成子坂製作所」に新たな隊長が赴任したことで物語が始まる。

声:井澤詩織
属性:焼夷
得意ギア:バズーカ
準得意ギア:ハンマー

年齢非公表。8月8日生まれ(自称)。
「成子坂製作所草創期に所属していた伝説のアクトレス・東雲チヱの遠縁。英才教育で初代からの知識と性格を模倣して『二代目東雲チヱ』を襲名し所長である天満小梅のプロデュースでデビューした新人アクトレス」というのがカバーストーリーだが、その存在はあまりに不穏。東雲チヱ本人しか知り得ない情報を知っており、所持している専用ギアや専用スーツもメンテナンス性能や弾薬の入手性を重視した量産品のパッチワークで、しかもメーカー型番を削り落とした非合法すれすれの仕様である。
同様に成子坂草創期のアクトレスから英才教育を受けた御蔵座梓希と違い薄気味悪いまでに往年の成子坂内部のことを知っているため、当初は「生意気な子供が演技をしている」と思っていた磐田も彼女のことを「東雲チヱ本人なのではないか」と疑い始めた。

その正体は、やはりかつて成子坂で活躍していた東雲チヱその人であった。年齢は68歳。アクトレスとして戦い続けることに執着する余り、エミッション能力が低下して引退を勧められてもそれを拒否し国外へと渡航。海外シャードの違法研究グループに接触して能力回復のために脳の若返り手術を受けるが、その副作用によってエミッション能力が暴走。数年周期で急速な老化と若返りを繰り返す体質へと変化してしまった。希少な被験体として各国の工作員から追われる身となったチヱはアルフライラシャードの紛争地帯に身を潜め、「アル・ヒクマ(神智)」と名乗る傭兵として活動。若い肉体の時に非合法活動で大金を稼ぎ、老人期と幼少期には隠棲するというサイクルで30年以上を生き延びてきた。しかし、若返りの代償である自我の摩耗から今回の若返りが自分にとって最後のものであると確信したチヱは、天満小梅の消息を得るために訪ねてきた成子坂の隊長らと接触した際にAEGiS情報本部へ取引を持ちかけ、宇時家冬馬の情報と引き換えに特例措置で偽の戸籍を得て東京シャードへ帰国。余生を故郷で過ごすことを選んだのだった。
「アル・ヒクマ」の名は、安物の翻訳機が「チヱ」を「智慧」と認識し「神智」と誤訳したものを気に入ってそのまま使うことにしたものである。
モチーフはハイエナ。専用ギアは前述の通り既存の量産型ギアを繋ぎ合わせ、片腕だけかつての成子坂黎明期時代の専用ギアのパーツを流用したものとなっている。

「プリンセス・オブ・アルフライラ」ファティマ・ベトロラム

声:河瀬茉希
属性:焼夷
得意ギア:片手剣
準得意ギア:ライフル

16歳、桃陰学園総合高校2年。1月30日生まれ。
アルフライラシャードの元首であるアルアブラ・ベトロラムの息女。以前は死病に冒され生死の境を彷徨っており、最期の願いとして東京シャードで開催されている「コミックマルシェ」で同人誌を買ってくるよう父に懇願。それを受けて東京シャードを訪れたアルアブラは、勝手が分からず難渋していたところを二子玉舞をはじめとしたチーム・トライステラ☆の面々に助けられ、無事目当ての同人誌を購入することができた(イベント「タマちゃん探検隊」より)。その後、父が買ってきた同人誌の力なのか、すっかり快癒した彼女は翌年自ら東京シャードを訪ね、自力でコミックマルシェに参加し、トライステラ☆の面々と顔を合わせることになる(イベント「はじめてのコス参加がコミマでも許してくれますか?」より)。その後、自身の意向と、東京シャードとの外交的な繋がりを強めたいアルアブラの意向が一致したこともあり東京シャードへの留学が決定。シタラたちと同じ桃蔭学院総合高校へと転入してきた。
メインストーリーでは「覚醒編」第6話から登場。こちらでは、王女であるファティマを民間企業である成子坂製作所で受け入れるまでの政治的な調整が描かれた。

中東シャードの人間とは思えない重篤な腐女子で、二子玉舞とは非常に趣味が近い。舞が♀×♀寄りに傾倒しているのに対して、ファティマは♂×♂寄りである。
極度のオタクということを除けば、立ち居振る舞いや考え方などは生まれついての王族らしく、支配階級として意図しない形の傲慢さを持つ。それゆえに心に深い傷を持つ人間との距離の取り方が得意ではなく、いじめでバレエを断念した舞や戦場でPTSDを患ったジニーの過去に不用意に踏み込んだことで二人の抱えたトラウマを呼び起こしてしまった。しかし、それに真摯に向き合ったことで二人と理解し合い、信頼関係をより強固なものとした。
属性や得意ギアが舞と対になるように設定されており、専用スーツも舞(アナザー)の専用スーツとは姉妹品という設定になっている。専用ギアも舞の専用ギアと似たシルエットとなっている。

「アーティフィシャル・イノセンス」村尾未羅(むらお みら)

声:山岡ゆり
属性:重力
得意ギア:両手剣
準得意ギア:バズーカ

15歳、桃陰学園総合高校1年。2月10日生まれ。
芸能事務所「ラスコル」に所属するJKモデルで、ダウナーな雰囲気を漂わせた銀髪ショートカットの美少女。モデルアクトレスチーム「ドクソン」のメンバー。
他者のみならず自身に対しても執着心が薄く、空気を読まないマイペースな性格だが、チームメイトの唯と乙莉には心を開いており、ドジでいつも落ち着かない乙莉を陰ながらサポートしている。唯に対しては特に「たった"独"りの"尊"い友人」と感じており、そこから唯を「ドクソン」と呼ぶようになった。感情表現は希薄だが内面の感情は豊かで感受性も強く、ファッションには独自のこだわりを持つ。
『医師であった両親を亡くし、現在は両親の同僚であった村尾夫妻の娘として暮らしている』というのがカバーストーリーであり、彼女の正体は医療法人「君不会」を隠れ蓑とした違法研究組織によって造られたエミッション拡張実験の被験体である。未羅の現在の父母である村尾夫妻もその組織の研究者である。
夜露とはメインストーリー内でたびたびエミッション共鳴を起こしており、未羅も夜露以外のアクトレスがこれまでは所持していなかった「浸食」の異能を使用可能なため、何らかの繋がりがあるものと思われる。また、未羅が出撃すると小型ヴァイス駆除案件でもなぜかイレギュラーの大型ヴァイスが出現するということもメインストーリー序盤の夜露を思わせる。未羅の絆エピソード内で「民間に流出したもう一人の被験体」という言葉が出てきたが、それが夜露であるか否かはまだ語られていない。
モチーフはホラー映画のモンスター(ゾンビとミイラ)。裏モチーフは蛇。

「唯我独尊ファッショニスタ」君影唯(きみかげ ゆい)

声:加隈亜衣
属性:電撃
得意ギア:スナイパー
準得意ギア:片手剣

15歳、桃陰学園総合高校1年。6月28日生まれ。
芸能事務所「ラスコル」に所属するJKモデルで勝気な美少女。モデルアクトレスチーム「ドクソン」のリーダー格。
モデルとしては極端に低い144センチの身長ながらたゆまぬ努力によって自分を魅力的に見せることで実績を重ねてきた。そのことで他のモデルからの妬みも多く、バカにされたくないという思いから勝気なキャラクターを演じている。しかし内面は世話好きの善人で、モデルとしての才能を持ちながら物忘れがひどく空気の読めない未羅や、内気でドジっ子の乙莉を叱咤しながら、まめに面倒を見ている。
モデルとしてのプロ意識が強く、仕事先ではきちんとした対応ができる「大人」を演じている。しかし、出向先の成子坂では隊長から猫を被っていることを見抜かれたこともあり、身内向けのくだけた対応をしている。
モチーフは君影草(スズラン)。裏モチーフはサソリ。

「あわてんぼう巫女さん」千島 美幸(ちしま みゆき)

属性:電撃
得意ギア:ランス
準得意ギア:バズーカ

18歳、太政院大学1年。3月4日生まれ。
生まれも育ちも新宿の生粋の新宿っ子。昔からの夢である神職の資格取得を目指して太政院大学に入学、大学合格のお祝いで受けたアクトレス試験に合格してアクトレスの資格を得る。現在は大学生と成子天神社の巫女、そして成子坂製作所のアクトレスと三足の草鞋を履いている。
温和でおっとりした性格だが、うっかり者のドジっ子で、成子坂製作所での初出撃時にも間違えてアクトレススーツではなくもう一つのアルバイト先である神社の緋袴で現れてしまい、慌てて着替えに戻るという失態を披露していた。
正式実装以前から成子天神社のバイト巫女としてイベントに登場していたが、イベント「すばらしき世界の旅」で遂に実装された。

「いざゆけ鋼のアーチスト」九炉鉄悠都(くろがね ゆうと)

声:野口瑠璃子
属性:焼夷
得意ギア:両手剣
準得意ギア:ライフル

16歳。2月5日生まれ。芦原高校2年。
博多シャードの第二層・北九州フロアの小倉から東京シャードへ引っ越してきた少女。
たまたま知り合った比良坂夜露と意気投合、その夜露が半グレ集団に狙われたのを助けたことで友情を結ぶ。その後、北九州フロアで悠都の身辺に起きていた反社集団絡みのトラブルを夜露と隊長が解決したことをきっかけに成子坂製作所の所属となった。優しい性格で困っている相手を見過ごせないところは夜露と共通しているが、非暴力主義の夜露と違っていざとなったら暴力の行使も辞さないところがある。
実家の九炉鉄家は北九州フロアの名門企業であった九炉鉄製鉄所を代々経営していたが、九炉鉄製鉄所がヤシマ重工に吸収合併される際に九炉鉄家が所有する資源衛星をトラベルオーダーに譲渡することになったため、以前から資源衛星の所有権を狙っていた反社集団に嫌がらせを受けるようになり、それを避けるために東京シャードへと引っ越す予定であった。事件が解決したことで、今度はアクトレスとしてより高みを目指すために東京シャードへ行くことを決めた。以前からアクトレスとして活動しており、地元ではテレビ出演等でよく知られている。気さくで飾らない性格のためかファンが多く、ちょっとした有名人である。
地元球団である小倉スキップジャックスをこよなく愛し、自身も野球をプレイしている。ポジションは一塁手、左投左打。投手としての練習も積んでいる。好物はうどん(註:福岡県はうどんが名物である)。しかし、東京シャードのうどんはコシの強い讃岐風が主流であることに違和感を持っている。

「パルフェ・セルバント」ミア・ヴォアザン

声:内田真礼
属性:冷撃
得意ギア:ライフル
準得意ギア:片手剣

18歳。9月18日生まれ。職業はメイド。
イル=ド=フランスシャード出身。デュリフ家に仕えるメイドであり、主人であるメリッサ・デュリフが東京シャードへ留学するにあたって同行してきた。趣味の神社仏閣巡りをしていた時に成子天神社のアルバイト巫女である千島美幸と友人になり、またメリッサがミアのアクトレス活動を強く希望したこともあって、美幸の紹介という形で成子坂製作所に所属することとなった。本業はあくまでメイドであるため、アクトレスとしてはメリッサが大学へ行っている時間帯である平日の日中のみ出勤している。
真面目で勤勉だが、真面目が過ぎて他人の言うことを真に受けすぎる天然ボケ気味のところがある。メイドとしての技量は一条綾香も認めるほど。キャッチフレーズの「パルフェ・セルバント」はフランス語で「完璧な使用人」の意であり、その名にふさわしい実力を持つ。
幼少期から共に暮らしていることもあってメリッサからは使用人というより家族の一員として見られており、ミアもメリッサに対しては自身の命を投げうっても構わないほどの忠誠心を示している。

かつてはメリッサと共にアクトレスチーム「パルフェ・コンビネゾン」(「完璧な連携」の意)として5年間活動していたが、エミッション能力が減衰したことでメリッサは留学を期にアクトレスを引退、ミアもそれに倣って引退していた。しかし、ミアのエミッション能力が健在であることを知ったメリッサは、エミッション能力者がヴァイスと戦うのは義務であるとしてミアにアクトレス活動の再開を強く勧めた。成子坂製作所で現役復帰したミアだが、自分のパートナーはメリッサだけであると内心で強く誓っており、成子坂では特定のチームを組まず他のチームのサポートに徹している。

以前よりイベントで成子天神社が登場する際にたびたびモブキャラクターとして登場していたが、スモールワールズTOKYOとのコラボイベント「Mia in small worlds ~ミアのふしぎな世界旅行~」にて実装された。

「フォーリンミュージシャンガール」伊戸倉音緒(いとくら ねお)

声:都月彩楓
属性:電撃
得意ギア:デュアル / ライフル(Lv20以上)
準得意ギア:ランス

21歳。6月6日生まれ。職業はシンガーソングライターで得意楽器はギター。
三味線奏者の家に生まれ、幼い頃から音楽に親しんできた。高校卒業後にエンパイア中野に所属しミュージシャン兼アクトレスとしてデビューするが大手芸能事務所に引き抜かれる。しかし、引き抜かれた先の同僚とそりが合わず、ライブ中に怪我を負わされ骨折したことがきっかけで事務所を脱退した。その後、エンパイア中野の社長である室江に誘われエンパイア中野に復帰した。やよいと桃歌にとってはアクトレスデビュー時の先輩であり、当時の音緒が粗雑な扱いをしたせいで二人からは非常に怖がられている。
不器用な性格で、他者に対してはぶっきらぼうな対応をするため苦手意識を持たれやすいが、根は真面目で純粋。特に音楽への情熱は並外れて強く、それが移籍先でのトラブルの原因となった。
そうした日頃の言動とは裏腹に、成子坂の事務所ではいつもしどろもどろではっきりしない言動をしている。というのも、初対面時に成子坂の隊長に一目惚れをしたのが原因である。そのため事務所では常に緊張しており、心配した隊長に間近に寄られて過呼吸を起こしたこともあった。
トライステラ☆の面々とはネットゲーム仲間であり同じギルドに所属している。ハンドルネームは「ミギヒジ=ギプス」であり、これは前述の怪我に由来している。
モチーフはネズミ。名前は三味線の部位から取られている。
ショットギア強化のパッシブスキルを2つ所持しているのはジニー(アナザー)に続いて2人目。

「江戸っ子レゾリューション」天狐天(てんこ そら)

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