アリス・ギア・アイギス(アリスギア)のネタバレ解説・考察まとめ

『アリス・ギア・アイギス』とは、コロプラより配信されているスマートフォン用ゲームアプリである。機械生命体ヴァイスの襲撃により地球を捨て宇宙船団による航海を続ける人類は、ヴァイスに対抗し得る高次元兵装「アリスギア」を開発。それから3世紀、若い女性だけが操作できるアリスギアによって宇宙船団の平和は守られてきた。その船団の一つ「東京シャード」のヴァイス対策企業「成子坂製作所」に新たな隊長が赴任したことで物語が始まる。

AEGiS(イージス)

女神アテナの盾から名前を取ったトラベルオーダー傘下の防衛機関。
各シャードごとに支部があり、ヴァイスからのシャード防衛任務のみならず民間含めたアクトレスの養成や監督、民間のヴァイス対策企業の指導などその活動は多岐にわたる。AEGiS東京支部はアクトレス数を削減しその分の任務を「民間のAEGiS」を自負する叢雲工業に委ねてきたが、その叢雲工業が不祥事で撤退したことで防衛力の低下が露呈することとなった。更にノーブルヒルズの事件によりAEGiS内でヴァイス信奉者組織の工作員が活動していたことが発覚。追い討ちをかけるように東京シャードの絶対防衛圏内において観測史上稀な大規模ヴァイスコロニーの存在が見過ごされていたことまで判明した。また、AEGiSも所在地のトラベルオーダーや有力企業の要請を断ることは困難のようで、AEGiS上海がAEGiS東京にゴリ押しで所属アクトレスを転属させるという事例もあった。

AEGiS兵器開発局

通称はADA。AEGiSの外局でありアリスギアの製造を行っている。
アクトレス免許取得者に無償貸与されるエコノミー版アリスギアを製造している他、AEGiS教導隊モデルの民生仕様品などを市販している。AEGiS内部向けのハイグレードモデルは贈与された一部を除き民間流通はしていない。

ヴァイス研究所

通称はヴァイス研。AEGiSの外局でヴァイスについての研究を行っている。モスクワシャードの科学アカデミーと密接な関係にある。AEGiS情報本部の調査では既にその関係は汚職や癒着の域にあるが、相手が列強国であるため黙認しているのが現状である。
メインストーリー「侵食編」において、村尾未羅はヴァイス研が作り出した第四世代型強化人間であることが語られた。

科学アカデミー

モスクワシャードにある科学研究施設。ヴァイス研を通してAEGiSとは密接な繋がりを持っている。
AEGiS情報本部は、科学アカデミーがアウトランドの法規に違反する遺伝子操作や人体改造などの非人道的実験により最強のアクトレスを造り出す研究を行っていると内偵しているが、列強国の施設でありAEGiSとの関係が深いため摘発することができない。

企業

成子坂製作所(なるこざかせいさくじょ)

新隊長(プレイヤー)が勤めることとなったヴァイス対策業務請負の中小企業。所在地は東京シャードの西新宿。名称の通り本来は工業製作所であり、かつてはアリスギアの製造も行っていた。現在もアリスギアの部品製造は行っており、大手メーカーにも部品を卸している。以前は名門と謳われており、多数の人気アクトレスを抱えた東京シャードきってのアクトレス事業者であった。しかし7年前にアリスギア用新型装備の暴走事故が発生したことで評価は急落。所属アクトレスは激減し受注も減少、一時は1チームのアクトレスで細々と小型案件を請け負うだけの零細企業となっていた。
しかし新隊長の活躍により業績は急上昇、往時に負けないほどのアクトレスを擁する東京シャード指折りのヴァイス対策企業に返り咲いた。現在はアライアンスの中核としてヴァイスコロニー強襲作戦の主軸を請け負いつつ東京シャードの防衛にあたっている。
アリスギアの部品製造は府中にある工場で行っているが、現在は本社との人の行き来はほとんどなく社内でも「あそこは別会社」と言われている状態である。

メインストーリー「侵食編」において北条グループおよびヤシマ重工による敵対的買収の危機に陥り、その際に7年前の事件によって事実上経営破綻していたことが判明。府中工場はヤシマ重工の傘下となった。

アライアンス

「全東京シャードアクトレス事業者連合」の通称。AEGiSの指示で成子坂製作所が旗振り役となって結成された。結成には難航したものの最終的には東京シャード管轄内のアクトレス事業者の全社が加入した。
成子坂製作所と聖アマルテア女学院の主力アクトレスがヴァイスコロニー強襲作戦のため徴集されて手薄になった東京シャードの防衛のため社の垣根を越えた戦力結集を図るのが目的。

叢雲工業(むらくもこうぎょう)

国内大手のアリスギア製造企業「ヤシマ重工」の傘下であるヴァイス対策企業。東京シャードの笹塚に本社を構えている。ドレスギアやアクトレススーツの開発も行っている。強力な親会社のバックアップによる最新装備とトップアクトレスである吾妻楓の活躍によって東京シャードのシェアの4割を担い「民間のAEGiS」とまで自称。かつての名門である成子坂製作所の買収も視野に入れていた。しかし、撃墜スコア稼ぎのため意図的にシャード壁外の小型ヴァイスが大型ヴァイスに成長するまで放置しており、その結果大型ヴァイスによる市街地襲撃事件が発生。それへの対処も自社製新型スーツの欠陥隠しのために遅延しようとしていたことが事後調査により判明したためアクトレス部門の解体を余儀なくされた。主要な所属アクトレスと叢雲工業の担当地域の一部は市街地襲撃事件の対処を行った成子坂製作所へと引き継がれることとなった。
後に、市街地襲撃事件が発生するよう画策したのは自社の利益を隠れ蓑としたヴァイス信奉者集団「SIN」の工作であったことが判明した。
なお、7年前は成子坂製作所の下請けを務めるアリスギア関連の製造業にすぎなかった模様。

ヤシマ重工(やしまじゅうこう)

尾張シャードに本拠地を持つ国内大手のアリスギア製造企業。ヤシマ工業の傘下であったが現在は立場が逆転している。叢雲工業の不始末によってアクトレス部門から撤退を強いられ安全保障会議での影響力が低下した今も対ヴァイス利権を諦めきれず、ヴァイスコロニー強襲によって得られる技術的資産をできるだけ多く獲得しようと狙っている。
アリスギア製造企業としては高い技術力を認められており、価格は割高ではあるがそれに見合った信頼性があるという評価である。

北条グループ(ほうじょうグループ)

多方面に版図を広げる国内有数の企業グループ。アマルテア女学院で養成したアクトレスを多数擁しておりアクトレス業界においても強い発言権を有している。本来はヤシマ重工と競合しないアクトレス育成事業主体であったが、近年ではヴァイス対策やアリスギア製造にも乗り出してヤシマ重工との対立を深めている。ヴァイスコロニー強襲作戦においてアマルテア女学院生徒会を成子坂に次ぐ主力メンバーに選出し変則的なチーム編成が行われたのも北条グループとヤシマ重工の対立を主因とした政治的取引によるものである。
紺堂地衛理の過去から察するに、自社傘下のアクトレスを紛争地域の傭兵として派遣している疑惑もある。

エンパイア中野(エンパイアなかの)

東京シャードの中野駅周辺に複数のサブカル系ショップを展開する企業。「アイドルとしてのアクトレス」に目をつけてアクトレス事業に参入したが、経験不足により業績不振となる。しかし社長の旧知である成子坂製作所からアクトレスを借り受けて指導を行ったことで徐々に成果を上げつつある。現在はアライアンスに加盟し成子坂製作所と提携している。
成子坂製作所の設立当時は「まさに帝王だった」と言われる大手芸能プロダクションであったが、先代社長から現在の社長に代替わりする際に大きなトラブルがあってほとんどの資産を失っている。成子坂製作所とはその先代社長の頃から交流がある。

伊戸倉音緒の☆3キャラストーリーで過去の経緯が語られていた。それによると、「芸能界の帝王」と呼ばれた先代社長が病気により退陣したことでこれまで方針に不満を持っていた所属タレントらが次々に独立。また、役員たちは会社の乗っ取りを企てて民事再生手続を申し立てた。しかし地裁が債権者不利を認定し主要取引先やその他の債権者も後継社長側に付いたことで乗っ取りは失敗、会社更生法に基づき再建手続が行われて現在に至っている。その際、所有していた自社ビルや劇場、スタジオなどは全て手放すこととなった。

ピンクサイクロン

萬場盟華が社長を務める株式会社マウンテンウィッチが展開しているファッションブランド。いわゆるギャル系で名前の通りイメージカラーは鮮やかなピンク。資金難の成子坂製作所のスポンサーに名乗りを上げ、紆余曲折あって一度はスポンサーとなったが成子坂のスキャンダルを受けてブランドイメージを守るために撤退した。しかし盟華は会社の立場を離れて個人として成子坂を支援するため契約アクトレスとして協力している。
その後、アキ作戦により成子坂製作所の社会的信用が向上したこともあり一度は棚上げされた成子坂製作所とのスポンサー契約を成立させる。

ノーブルヒルズ・ホールディングス

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@yukusa_kana

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