信長の野望シリーズ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『信長の野望』とは、コーエーテクモゲームスから発売されている日本の戦国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームであり、これまでシリーズ化されている。ゲームプロデューサーはシブサワ・コウ。プレイヤーは戦国大名となり、内政開発や軍備増強をして、他の大名と戦って勢力を拡大し、最終的には日本全国を統一するのがゲーム目標となる。

史実でさまざまな謀りごとを行ったエピソードなどを持つ武将。知略が高い傾向にある。

斎藤道三

斎藤道三(1494~1556)
ゲームでは1534年から1546年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・武将風雲録』である。
初めは長井規秀と名乗り、後に斎藤道三と改名する作品が多い。
武将特徴として、さまざまな策謀により後世「マムシ」と呼ばれるほどの人物であったため、作品によっては敵部隊妨害に関する戦法を所有する。
出自は諸説あるが、ゲームでは1534年のシナリオで美濃国の守護大名土岐家の家臣として登場する。
その後、主君を追放し、土岐家が治めていた美濃一国を国盗りする。
この出来事は歴史イベントで発生し、土岐家が斎藤家に変わる。土岐家をプレイしている場合、イベント分岐により道三の国盗りを防ぐこともできる作品もある。
国盗り後の道三は織田家など周辺の勢力と戦っていた。その織田家と講和した際には、娘の帰蝶を織田信長に嫁がせた。
晩年は息子の義龍に家督を譲って隠居するが、後に義龍との仲が険悪化し、美濃国内で父子で戦ってしまう。
国内では義龍が優勢であり、劣勢の道三はこの戦いで戦死する。

松永久秀

松永久秀(1510~1577)
1534年から1571年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・戦国群雄伝』である。
武将特徴として、調略に関する特技や敵部隊を妨害する戦法を多数所持する。策謀に長けたことと、裏切り、乱世の梟雄のイメージによるものと思われる。また、城郭建築に長けていたことから、作品によっては築城の適性が高い。
出自は諸説あるが、ゲームでは1534年のシナリオで細川家の家臣として登場する。
細川家家臣だった三好長慶が主君を事実上追放した後は、配下として家老を務めるなど頭角を現す。
長慶死去後は家中の実権を握るまでになり、将軍足利義輝を襲撃して殺害する。
後に上洛した織田信長に降伏するが、2度反旗を翻す。最終的に居城を攻め込まれ、自害する。
三好長慶死去以降のシナリオで松永久秀は大和国周辺を治める大名として登場する。

宇喜多直家

宇喜多直家(1529~1582)
1546年から1582年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・全国版』である。
武将特徴として、様々な謀略を行って下克上を果たしたことから、調略に関する特技や敵部隊を妨害する戦法を多数所有する。
備前の戦国大名浦上家の家臣宇喜多家に生まれる。幼い頃、祖父が家中の者に討たれ、一時家族とともに他国へ落ち延びる。
後に浦上家の家臣となり、謀略を用いて家中で勢力を拡大する。また、祖父の仇を討つ。
最終的に主君を追放して、備前や隣国の備中や美作まで支配するようになる。
初めは西方の毛利家と結んでいたが、後に東方からやってきた織田家と結び、毛利家と戦うことになる。この戦いの頃に、直家は病死する。
宇喜多直家は一度目の謀反を起こした1569年以降のシナリオで大名として選択できる作品が多く、領地は備前をほぼ掌握した状態である。

尼子経久

尼子経久(1458~1541)
1534年のシナリオに登場する。初出は『信長の野望・覇王伝』である。
武将特徴として、尼子家の全盛期を築き、後世「謀聖」と呼ばれたことから、謀略に関する特技や敵部隊を妨害する戦法を多数所有する。
守護大名京極家の家臣である守護代の家系。やがて主家を圧倒し、出雲で独自の勢力を築くようになる。
その後、周辺勢力と戦ってその勢力を拡大していくが、大内家との戦いなど敗北することもあった。
また一族の反乱もあったが、これを鎮圧する。
晩年は孫の晴久に家督を譲り隠居し、1541年に83年の生涯を閉じた。
大名として登場する1534年のシナリオでは出雲や石見などを治め、作品によっては周辺の備後、美作まで治めている場合もある。

真田昌幸

真田昌幸(1547~1611)
1571年から1600年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・戦国群雄伝』である。
武将特徴として、策謀に優れ、豊臣秀吉に「表裏比興の者」と呼ばれるほどの食わせ者であったため、謀略に関する特技や敵部隊を妨害する戦法を多数所有する。また上田城を築き、大きな戦いで2度に渡り徳川家の軍勢を撃退しているため、築城の適性が高い作品もある。
真田家は信濃の豪族。昌幸が元服したころには既に武田家の配下になっていた。
昌幸も武田家の家臣として合戦等で活躍し、信玄・勝頼の2代に仕えた。
主家滅亡後は信濃で自立し、大国の上杉家や徳川家、北条家の間でうまく生き延びた。その後、豊臣家の臣下になる。
関ヶ原の戦いでは西軍につき、戦後紀伊に流され、その地で死去する。
史実では武田家滅亡後に自立するが、ゲームでは1582年のシナリオで既に大名家として信濃で独立している。主家の武田家とは同盟を結んでいることが多い。

勇将・猛将

合戦などの勇猛さで知られる武将。基本的に統率や武勇が高い傾向にある。

柴田勝家

柴田勝家(1522?~1583)
1546年から1582年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・全国版』である。
武将特徴として、騎馬の兵科適性がトップレベルである。これは勝家が「鬼柴田」、「かかれ柴田」と呼ばれたことによるものと思われる。
若年の頃より織田家に仕え、織田信長の弟、信行の家老となる。
信行は信長と対立し、勝家も配下として信長と戦う。信行の死後に、許されて信長の家臣となる。
その後、各地の戦いに出陣し、信長より北陸方面の攻略を任され、一向一揆などと戦う。
本能寺の変の際には上杉家との戦闘の最中で動けず、羽柴(豊臣)秀吉に先を越される形となった。
両者は対立し、賤ヶ岳で両軍が激突する。しかしこの戦いで敗れ、居城北ノ庄城で自害した。
本能寺の変イベントが発生すると、織田家の所領の内、越前や加賀、能登、越中など北陸地域を治める大名となる。

山中鹿之介

山中鹿之助(1545?~1578)
1560年から1571年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・戦国群雄伝』である。
鹿之助の名前で知られているが、諱は幸盛。
武将特徴として、足軽の兵科適性が高い。これは一騎討ちで数々の武将を破り、また大太刀を使用していたことによるものと思われる。
幼い頃より尼子家に仕えていて、合戦では勇将を一騎討ちで破る。
しかし尼子家は毛利家に滅ぼされ、鹿之助は浪人となる。
それから主家の再興に奔走し、尼子家の一族である尼子勝久を擁立して、一時は出雲に入国し尼子家の領地を取り戻した。
ゲームでは1570年代のシナリオで、出雲や隣の伯耆にて再興した尼子家の家臣として登場する作品もある。
だが、毛利家の攻勢により主家の再興は失敗する。
後に主君とともに織田信長に属するも、再び毛利家の攻撃により居城が落城する。鹿之助は落城後毛利側に捕えられ、その後、殺害される。
仮想シナリオで大名として登場する作品もある。

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