信長の野望シリーズ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『信長の野望』とは、コーエーテクモゲームスから発売されている日本の戦国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームであり、これまでシリーズ化されている。ゲームプロデューサーはシブサワ・コウ。プレイヤーは戦国大名となり、内政開発や軍備増強をして、他の大名と戦って勢力を拡大し、最終的には日本全国を統一するのがゲーム目標となる。

北条氏康(1515~1571)
ゲームでは1534年から1571年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・戦国群雄伝』である。
武将特徴として、政治手腕に優れていたため、作品によっては内政や築城の適性がトップレベルである。
相模国小田原城を本拠地にする大名。里見家など周辺の大名家と戦う。
甲斐の武田信玄、駿河の今川義元と同盟を結んでいたが、桶狭間の戦いで今川家が敗れた後に、信玄が駿河に侵攻する。
このことがきっかけで武田家と断交し、信玄と戦うことになる。
内政面では民政家といわれることもあって、作品によっては領内の内政値が高い場合もある。
最終的に相模、伊豆、武蔵、下総、上野あたりまで勢力を拡大した。

伊達政宗

伊達政宗(1567~1636)
ゲームでは1582年から1614年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・武将風雲録』である。
武将特徴として、合戦では騎馬鉄砲隊を率いていたとされることから、騎馬と鉄砲の適性がトップレベルである。
伊達家は出羽国米沢城を本拠地にする大名。
父親の隠居で家督を相続するが、敵大名の策謀により、父親ごと敵大名を討たざるを得なかった(諸説ある)。
その後、周辺勢力を併呑し、豊臣政権下では存在感を見せ、関ヶ原の戦いでは徳川方につく。
戦後仙台城に居城を移し、仙台藩62万石の祖となる。
政宗が大名としてプレイできるのは後半のシナリオのみで、だいたい陸前国(明治期に陸奥国から分かれた)周辺を治める。

今川義元

今川義元(1519~1560)
ゲームでは1534年から1560年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・全国版』である。
武将特徴として、「海道一の弓取り」と称されていたことから作品によっては弓の適性がトップレベルである。
今川家は駿河・遠江国の守護大名。元々僧籍にいたが、兄の死後の跡目争いに勝ち、今川家を継承する。
所領は駿河や遠江だけでなく、松平家の三河にも拡大させ、織田家と対峙する。
一方、付近の武田家や北条家とは姻戚同盟関係を築き、東方の憂いをなくした。
1560年のシナリオでは駿河から三河、また尾張の一部までを治める大国となっている。
しかし、桶狭間の戦いで織田信長に討たれてしまう。

三好長慶

三好長慶(1522~1564)
ゲームでは1534年から1560年のシナリオに登場し、初出は『信長の野望・全国版』である。
武将特徴として、作品によっては敵部隊妨害に関する戦法を所有する。
1534年のシナリオでは近畿に勢力を置く守護大名細川家の家臣として登場する。三好家はその守護代の家系。
後に主家と対立し、主君を事実上追放する。
1560年のシナリオでは摂津、和泉、讃岐、阿波、淡路、そして京のある山城あたりまで勢力を拡大し、「日本の副王」とも称された。
ゲームでも三好家は1550~1560年代のシナリオで国力が最も高い。
しかし、その後、家臣松永久秀の台頭を許し、息子にも先立たれそのまま死去する。

毛利元就

毛利元就(1497~1571)
ゲームでは1534年から1571年までのシナリオまで登場し、初出は『信長の野望・全国版』である。
武将特徴として、さまざまな策謀を張り巡らしたことから、作品によっては敵部隊妨害に関する戦法を多数所有する。
安芸国吉田郡山城を本拠地にする大名。毛利家は元々安芸の国人領主だった。
1534年のシナリオでは、周囲を大内家や尼子家といった大勢力に挟まれている。
その後、大内家家中の動乱に乗じて勢力を拡大、大内家、次いで尼子家を滅亡させる。
勢力拡大の裏にはさまざまな策謀があった。
亡くなる直前のシナリオでは安芸の他に、周防、長門、石見、出雲、備後、備中あたりまで勢力を有する。

長宗我部元親

長宗我部元親(1539~1599)
ゲームでは1560年から1589年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・全国版』である。
武将特徴として、足軽の兵科適性が高い。これは在郷の下級武士「一領具足」を率いていたこと、また初陣時に槍を用いて敵兵を討ち「鬼若子(おにわこ)」と呼ばれるようになったことが関係しているものと思われる。
土佐国岡豊城を本拠地にする大名。長宗我部家は元々土佐の国人領主である。
父親の死後家督を継ぎ、周辺勢力と戦い、まず土佐を統一する。
その後、周辺国に侵攻するが、近畿地方をほぼ平定した織田信長と対立する。
その信長の死後、四国を統一するが、豊臣秀吉の攻勢の前に屈し、所領は土佐のみになる。
ゲームでも一時、土佐の他、阿波、讃岐まで有しているが、秀吉に降伏した後のシナリオでは土佐一国のみに減らされる。

大友宗麟

大友宗麟(1530~1587)
ゲームでは1546年から1582年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・全国版』である。
初め大友義鎮と名乗り、その後、出家して大友宗麟と号する。
武将特徴として、キリスト教宣教師から「国崩し」という大砲を入手して、合戦に大いに役立てたことから、兵器の適性が高い。
大友家は豊後国を本拠地とする大名。家中の事変により父が死去し、家督を相続する。
その後、豊前、筑前、肥後まで勢力を拡大し、最盛期を築く。ゲームでも1560~1571年あたりのシナリオで兵力や国力などがかなり高い。
宗麟は領内にキリスト教を広め、後に自身も洗礼を受け、キリシタンになる(洗礼名はドン・フランシスコ)。
しかし、薩摩国の島津家に敗れ家臣を多数失い、領国を守るために豊臣秀吉に助けを求める。
結果、大友家は豊後国のみ安堵され、滅亡は免れた。

島津義久

島津義久(1533~1611)
ゲームでは1560年から1600年までのシナリオに登場し、初出は『信長の野望・武将風雲録』である。
武将特徴として、鉄砲の兵科適性が高い。鉄砲の適性が高いのは、島津家が早くから鉄砲を取り入れ、その扱いがうまかったことによるものと考えられる。
薩摩国を本拠地にする大名。島津家は鎌倉時代からの名家。
父親の隠居後、家督を相続する。その後、勢力を拡大し、薩摩の他、大隅、日向、肥後を治める。ゲームでも1582年のシナリオでは、九州のほぼ南半分は島津家が統治する。
それから大友家や龍造寺家を破り、九州を併呑しようとしていたが、豊臣秀吉の攻勢に屈した。
島津家は薩摩・大隅などが安堵されることになり、豊臣政権下で存続することになった。
その後の関ヶ原の戦いでは西軍についたが、徳川家康との交渉の末に所領の改易は行われることはなく、うまく生き延びた。

謀将

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