信長の野望シリーズ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『信長の野望』とは、コーエーテクモゲームスから発売されている日本の戦国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームであり、これまでシリーズ化されている。ゲームプロデューサーはシブサワ・コウ。プレイヤーは戦国大名となり、内政開発や軍備増強をして、他の大名と戦って勢力を拡大し、最終的には日本全国を統一するのがゲーム目標となる。
『信長の野望』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『信長の野望』が誕生するまで
『信長の野望』シリーズが誕生するきっかけとなったのは、ゲームプロデューサーのシブサワ・コウ(襟川陽一)が大の信長好きだったことから。
信長の生涯を考えたとき、戦いだけでなく新たな経済や軍政を作り出したことから、新しい世の中を再現するゲームにしようと。
出典: mantan-web.jp
戦略が「内政」と「合戦」に分かれたシリーズに共通するシステムはこの時考案された。
タイトルは信長の「意志」が感じられるようなものにしようとした。さまざまな候補があったが、信長には「野望」という言葉が当てはまった。
『信長の野望』は経営ゲーム
襟川陽一(シブサワ・コウ)は創業して間もない光栄の社長だった時、現代企業の社長が行っていた仕事について、戦国大名も同様のことを行っていたのではないかと考えた。
そこで現代企業の社長の仕事を、戦国大名に置き換えてゲームシステムなどを考案していった。
シブサワは次のように述べている。
現代と戦国時代をうまく対応させることで、社長である自分が過去にタイムスリップして、自分が戦国大名になったかのような没入感を味わうことができました。
没入感は、私が歴史シミュレーションゲームを作る上で、最も大切にしていることです。社長である私が没入感を得られるゲームを追求していったことが、「信長の野望」に領国経営の要素を採り入れることにつながったのでしょう。
武将の能力はどう決められているか
シリーズに登場する武将は作品によって差はあるものの、「政治」や「武勇」といった能力値が定められている。
武将の能力は歴史資料や合戦功績などから決められる。
また、大河ドラマや小説などで主役や相手役に取り上げられたことで能力値が上がることもある。
そして、功績などの再評価により能力が上昇することもある。
『信長の野望』作中に見られる言葉遊び
『信長の野望』シリーズの作品によっては、製作者側の言葉遊びとも取れるメッセージがある。
『信長の野望・天翔記』では配下武将に褒美を与えて忠誠度を上げる際に、配下武将からの「光栄です。(後に言葉が続く)」というメッセージが表示される。
この「光栄」というのは『信長の野望』シリーズ製作のコーエーテクモゲームスの「コーエー(光栄)」に由来するものと思われる。
『信長の野望』各タイトルの法則性
『信長の野望』シリーズにはタイトルに法則性が見られるところがある。
シリーズの第4作目は『風雲録』、第5作目は『覇王伝』、第6作品目は『天翔記』と、一番後ろにつく文字が「録」、「伝」、「記」の順に続いている。
また、第7作目は『将星録』、第8作目は『烈風伝』、第9作目は『嵐世記』とあり、ここも同じく「録」、「伝」、「記」の順に続いている。
第10作目は『蒼天録』と「録」が続いたが、次の第11作目の『天下創世』となり、ここから法則性が見られなくなった。
ゲームではエンターテインメントを重視
シブサワは『信長の野望』について次のように述べている。
『信長の野望』が、プレイヤーが歴史に目覚める良き入口になるといいと思っているので、リアリティも大切ですが、エンターテインメント性を重視しています。
『信長の野望』シリーズの作品には、実際の戦国時代ではあり得ないようなゲームコマンド・ゲームシステムが存在する。
『信長の野望・革新』を例に取れば、1つの城に最大50万もの兵士を所属させることができる、というものがある。
日本の戦国時代の総人口が約1400~1700万人と推計されるので、最大所属兵士数はおよそ現実的ではない。
しかし、これについてもエンターテインメント性を重視したものであると考えられる。
Related Articles関連記事
信長の野望・新生(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『信長の野望・新生』はコーエーテクモゲームスが開発・販売している歴史シミュレーションゲームである。 『信長の野望』シリーズの16作品目である。 2023年7月20日には編集機能・攻城戦・籠城戦等を実装した『パワーアップキット』が発売された。 戦国時代の1大名となって全国統一を目指す戦略的国盗りゲームであり、今作では「AI」がパワーアップし武将たち自らが意志を持った「生きた武将」として行動するのが魅力である。
Read Article
【どうしてこうなった】『信長の野望』シリーズに登場する酷い顔グラ集【顔グラフィック】
『信長の野望』に登場する酷い顔グラ集まとめ。 凛々しい顔グラばかりかと思いきや、中にはとんでもない顔グラにされた武将がいます。 そうした武将の顔グラを一挙紹介! ネットで一躍有名になった「あの武将」もモチロン紹介しています。
Read Article
【内政or合戦?】ゲーマータイプ別『信長の野望』のオススメタイトルまとめ【イベントorキャラ重視?】
何作も登場している人気作品、『信長の野望』は、タイトルごとに様々な特徴があります。 このまとめではゲーマーの趣向を「内政がしたい人、戦争がしたい人、イベント重視の人、キャラ重視の人」の4つに分け、それぞれのタイプにオススメできる作品を紹介しています。
Read Article
『太閤立志伝』シリーズまとめ
コーエーのヒットタイトル『太閤立志伝』シリーズの作品一覧。 ナンバリングタイトルごとの特色や追加された要素、後の作品に引き継がれていったシステムなどを解説しています。
Read Article
ゲームで手に入り、実生活に役立つ4つの知識
ゲームで遊んでいると、無意識の内に色々な知識が手に入ります。 そしてその中にはゲーム内だけでなく、実生活でも役立つものがいくつかあるものです。 このまとめでは「ゲームで手に入る、実生活に役立つ知識」を紹介します。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『信長の野望』の概要
- 『信長の野望』のゲームシステム
- 戦略面のコマンド
- 内政
- 軍事
- 登用
- 外交
- 調略
- 合戦
- 出陣
- 交戦
- 合戦の種類
- 調略
- 勝敗の決まり方
- 処遇
- 武将
- 武将を増やす方法
- 能力値
- 忠誠度
- 一門
- シナリオ
- 家宝
- 官位
- 大名
- 領地単位
- イベント
- 通常イベント
- 豊作・凶作
- 台風
- 大雪
- 地震
- 歴史イベント
- 岐阜城改名
- 安土城築城
- 本能寺の変
- パワーアップキット
- 『信長の野望』シリーズに登場する代表的な武将
- 天下三英傑
- 織田信長
- 豊臣秀吉
- 徳川家康
- 群雄
- 武田信玄
- 上杉謙信
- 北条氏康
- 伊達政宗
- 今川義元
- 三好長慶
- 毛利元就
- 長宗我部元親
- 大友宗麟
- 島津義久
- 謀将
- 斎藤道三
- 松永久秀
- 宇喜多直家
- 尼子経久
- 真田昌幸
- 勇将・猛将
- 柴田勝家
- 山中鹿之介
- 本多忠勝
- 立花宗茂
- 知将
- 片倉景綱
- 直江兼続
- 山本勘助
- 足利将軍家
- 足利義昭
- 細川藤孝
- 明智光秀
- 僧侶
- 本願寺顕如
- 安国寺恵瓊
- 南光坊天海
- 『信長の野望』の用語
- 全国統一系の用語
- 武力統一
- 同盟統一
- 従属統一
- 惣無事令
- 城の区別
- 本城
- 支城
- 行動力系
- 行動力
- 労力
- 『信長の野望』のシリーズ一覧
- パソコン・家庭用ゲーム機版
- 『信長の野望』
- 『信長の野望リターンズ』
- 『信長の野望・全国版』
- 『信長の野望・戦国群雄伝』
- 『信長の野望・武将風雲録』
- 『信長の野望・覇王伝』
- 『信長の野望・天翔記』
- 『信長の野望・将星録』
- 『信長の野望・烈風伝』
- 『信長の野望・嵐世記』
- 『信長の野望・蒼天録』
- 『信長の野望・天下創世』
- 『信長の野望・革新』
- 『信長の野望・天道』
- 『信長の野望・創造』
- 『信長の野望・創造 戦国立志伝』
- 『信長の野望・大志』
- ゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス版
- 『信長の野望 ゲームボーイ版』
- 『信長の野望 ゲームボーイ版2』
- 『信長の野望』
- ワンダースワン版
- 『信長の野望 for ワンダースワン』
- ニンテンドーDS版
- 『信長の野望』
- 『国盗り頭脳バトル 信長の野望』
- 『信長の野望2』
- ニンテンドー3DS版
- 『信長の野望』
- 『信長の野望2』
- 『信長の野望』の主なスタッフ
- シブサワ・コウ
- 菅野よう子
- 山下康介
- 大塚正子
- 生瀬範義
- 長野剛
- 内田パブロ
- 日田慶治
- 『信長の野望』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『信長の野望』が誕生するまで
- 『信長の野望』は経営ゲーム
- 武将の能力はどう決められているか
- 『信長の野望』作中に見られる言葉遊び
- 『信長の野望』各タイトルの法則性
- ゲームではエンターテインメントを重視