巨影都市(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『巨影都市』(きょえいとし)とは、グランゼーラ開発のPlayStation 4用サバイバルアドベンチャーゲーム。バンダイナムコエンターテインメントとの共同プロデュース作品。どこにでもあるような光景が広がる現代の街「宮都県・宮都市」、主人公は待ち合わせ場所に向かっていた。その時、突然謎の巨人が二体も街中に出現し、街はパニック状態に。「巨影」による街への被害が広がる中、待ち合わせていた女性、香野ユキと共に、次々と出現する「巨影」から脱出を目指すSFサバイバル。

『巨影都市』の概要

『巨影都市』とはグランゼーラ開発、バンダイナムコエンターテインメント発売のPlayStation 4専用ソフトである。2017年10月19日にパッケージ版、PlayStation Storeにてダウンロード版(通常版)が発売された。また廉価版として『巨影都市 WelcomePrice!!』がバッケージ版、ダウンロード版共に2019年2月28日に発売された。
PlayStation 2専用ソフト、アイレムの『絶体絶命都市』シリーズに携わった九条一馬がプロデューサーである本作。『絶体絶命都市』では、地震や洪水など自然災害でのサバイバルであった。しかし本作はSF色満載で描かれており、「巨影」と呼ばれ突如として現れた、巨大な未知の生物や兵器による侵攻から逃れるため街からの脱出を目指す。

本作のメイン、「巨影」として登場するのは、実在の特撮やロボットアニメのキャラクター。ウルトラマンやエヴァンゲリオン、ゴジラなど錚々たるメンバーが出現する。そのほか『絶体絶命都市』に引き続き、主人公の衣装のカスタマイズ、また主人公とヒロインの関係性の変化など、九条が手掛けた『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット』や『パチプロ風雲録(パチパラシリーズ収録)』に近い要素も含まれている。
異なる原作がクロスオーバーしないのも特徴だ。ステージクリア形式で、原作のストーリーでの「巨影」同士の決着を描いていない。
これは普通の人間である主人公から見える景色が描かれているためである。原作でのヒーローも主人公たちからすると突然現れた未知の「巨影」でしかない。

『巨影都市』のあらすじ・ストーリー

STAGE1「夜の街に現れた巨大な影」

主人公は待ち合わせしている女性との合流地点に向かう途中、爆発が起きる。
歩道橋が破壊され近くの車両が爆発したりと町が原因不明の災害に合う中、被害を逃れるためビルへ駆け込む。

その中で武藤と呼ばれる男の取引現場を目撃したことで追いかけられてしまう。
何とか振り切った先には見たことのないほどの大きな巨影が。直後光線による攻擊を受け建物に避難した先で、ジャーナリストの大塚と出会う。

怪獣の足や車の爆発を避けながら待ち合わせ場所の公園で女性・ユキと合流する。

STAGE2「地下に蠢く影」

町から脱出するため地下鉄に乗る主人公とユキ。しかし停電が起こり線路へ降りて歩くことに。
その駅のホームで人間ほどの大きさの異様な生物が多数徘徊していた。
危険を感じ別のホームへ移り電車内を経由し避難する一行。しかし先行していた駅員が異様な生物によって電車外に引きずり出されてしまう。
敵にすでに囲まれている中、回避しながら向かうと地上に続く階段でジャーナリストの柏木リサと出会った。主人公へ予備のスマホを貸しその場は別れる。
改札を通りシャッター奥へ。その先にあった喫茶店の扉の鍵を開錠し地上へ出る。二人は地下を諦め、町から逃げるために青い車に乗る。

STAGE3「橋を覆う巨大な影」

青い車を使い町からの脱出を図る主人公とユキ。
橋の先は交通事故で行き止まりになってしまっていた。そこには運悪く武藤が居合わせていた。
武藤から逃れるため冷凍庫コンテナのカギを借り中を通ってレストランへ移動するが、巨大な怪物により崩壊が近かった。
途切れてしまった階段をユキと共に進み、障害物を避け橋の下にある歩道へ向かう。
歩道には先に進めなくなった取り残された市民も少なくなかった。
探索の中で主人公達は通路に置かれていたオートバイに跨り斜面を駆け上がり橋の車道へ脱出。
停止している車を避け橋を抜けると、橋が目の前で崩落したのだった。

STAGE4「忍び込み奪う影」

レイバーに救助される主人公たち

イベリスタワーへ到着した2人は、大塚に柏木と会ったこととこれまでの経緯を伝える。
知り合いに会ったのもつかの間、武藤に追いかけられエレベータに逃げこむ。
そのまま上へあがりついたフロアで人型ロボットの青いレイバーにユキがさらわれてしまう。
助けるためにも青いレイバーから逃げ、オフィスへたどり着く。
再び武藤たちに追い詰められるも何とか誤魔化し、先へ進むと美穂という少女に出会う。

美穂と協力し炎を消した先で再度、武藤に追いかけられるが何とか脱出に成功する。

STAGE5「抑えきれぬ衝動」

イベリスタワー脱出後、また別の巨影が出現し街は混沌と化していた。
爆発と炎に気をつけながら進み、まだ開いていたゴーゴーカレーへ避難し食事をとることに。
その店は美穂の姉のバイト先で、姉がいつも食べていたジャンボカレーを注文する美穂。
到底食べれない量であるが、美穂がユキを亡くなってしまった姉と勘違いしているのを知る主人公たち。
2人で協力し何とか平らげ、美穂への嘘を守るのだった。

店長はユキが美穂の姉でないと知りながらも、秘密を守って送り出してくれる。

美穂の父親がいる病院へ向かい、無事美穂を送り届けることができた。

STAGE6「夜の海、波音、そして影」

気が付くと主人公とユキはボートの上にいた。周りは大海原に囲われていた。
何が起こったのか分からないままたまたま通りかかった観測船に救助されると、大塚と再会する。
厚意で観測室で冷え切った体をようやく温めることができた。

船内では副船長の小田から間を取り持ってほしいと深澤博士へ伝言を受け、深澤博士から預かった思いを寄せた手紙を小田に渡した。

安息もつかの間、船は巨影に襲われる。
船長や小田に催促され、揺れる船の中救助ボートへと急ぐ。
救助ボートで脱出すると、観測船は船員と共に沈んでゆくのだった。

STAGE7「入り乱れ激しく争う影」

気が付くと武藤とその仲間から追われており、目の前のコンテナが沢山置かれている倉庫へ逃げる主人公たち。

フォークリフトを駆使し道や橋を作り奥へ進んでいると柏木から電話がかかってくる。
彼女は大型クレーンの先にて待機しており、そこまで辿り着けば助けられると言う。
隣の倉庫には爆弾が。爆破まで時間がなく走りぬけて何とか無事通り切ることに成功。

外にでると周りは巨影の戦場と化していた。
倒れたレイバーに乗り込みコンテナを壊しながら奥へ進むと、柏木がバイクを用意して待っていた。
二人でバイクに乗り、柏木と共にその場を離れるのだった。

STAGE8「禍々しい金色の影」

埠頭でのレイバー騒動から柏木の助力を得て逃れる事に成功した主人公たち。
柏木とバイクで並走しながら相談を持ち掛けられる。

まずはとあるソフト開発会社へ向かうと言い、混沌とした街中を進む。
先の十字路で2体の巨影の姿を確認しつつも目的のビルへ到着。すると巨影により乗ってきたバイクが炎上。
戸惑いつつも柏木に諭されビルの中に入ることに。
ヒヤシンス・ソフト社のオフィスを訪れると、混沌の最中でも勤務中であったプログラマーの浅野に会う。
柏木の目的は彼の国立宇宙線研究所から依頼されたプログラム。
依頼されたHDDの配達を柏木から代わりに届けてほしいと言われ即答できずにいると、ビルの崩壊が近づき浅野は柏木にHDDを一旦託す。

非常口から階段を降りて外でると、電車を使って目的地の国立宇宙線研究所へ向かうことに。
発車直前の電車に駆け込みHDDは受け取るが、柏木は巨影による揺れで転倒し、乗り遅れてしまう。
彼女をホームに残したまま、電車は目的地へ向かうのだった。

STAGE9「それぞれの正義、ぶつかり合う影」

2人の乗る緊急運行の電車は、上空を飛行する物体を見つける。
徐行運転をするも現れた巨影に車両がつかまり乗客達はパニック状態へ。

その後もう一体の巨影が出現。車両を奪い地上へと降ろしてくれ、救ってくれた事に驚きつつも、避難する。
電車ではなく徒歩で次の駅まで移動することにした主人公とユキ。
巨影が主人公たちに向ける視線を同乗していた乗客が目撃。恐怖心から苛立ちを募らせた乗客たちは主人公たちのせいでこんな目にあったと責める。
苛立ちを抑えきれなくなった1人の男性が投石し、身構えた時に掌から紫の光であふれる。
その光景に恐怖を覚えた乗客たちが次々に主人公へ石を投げつつける。
身を挺したユキの努力も実らず倒れる主人公。
その中でも迫る身の危険。
ユキは主人公を助け起こし共に走り、車両爆破に巻き込まれず脱出する。

何とか駅に到達し国立宇宙線研究所へ急ぐのだった。

STAGE10前編「旺盛な食欲を持って飛来する影」

取引現場を見てしまったことから未だに執拗に武藤に追われる二人。
街では飛行する怪物が飛び交っており、襲われないよう建物をうまく使いながら避け逃避を続けるが、バス停に到達後ユキが飛行する怪物に攫われてしまう。

主人公はユキを助けに行くか選択を迫られるのだった。

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