The Beatles(ザ・ビートルズ)の徹底解説まとめ
The Beatles(ザ・ビートルズ)とは、1962年に英国でデビューした20世紀を代表する4人組ロック・バンド。その影響力は音楽のみならず、ファッション、言動、思想にまで及び、社会現象を巻き起こした。彼等の音楽を語るうえで特筆すべき点の一つは、彼等自身の音楽的成長がそのまま音楽界全体の、そして聴き手である我々ファンの音楽的成長を促したことだろう。1970年の解散後も彼等の影響力は引き継がれ、21世紀の現在でもそれは変わらない。
*レコーディング詳細
1969年
・2月25日
第1テイクをレコーディング。
*この日はデモのレコーディング。
・5月2日
第1テイク~第36テイクをレコーディング。
・5月5日
第36テイクにジョージのギター、ポールのベースをオーヴァー・ダブ。
・5月6日
モノ・ミキシングが行われているが詳細は不明。
・7月11日
第36テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
第36テイクをテープ・リダクションして第37テイクを作成。
・7月16日
第36テイクにジョージのヴォーカル、ポールのバック・ヴォーカル、手拍子をオーヴァー・ダブ。第36テイクをテープ・リダクションして第38~第39テイクを作成。
・8月4日
第+39テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このミキシングはラフ・リミックスであり、マスターとしては使用していない。
・8月15日
第39テイクにストリングスをオーヴァー・ダブ。
・8月19日
第39テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● Maxwell's Silver Hammer
ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。
ポール「これは人生の暗転を表したものなんだ。何もかも全てがうまくいっているその時、マックスウェルの銀のハンマーが、『ガン、ガン』と鳴り響き、全てを台無しにしてしまう」
レコーディングが始まった1969年7月9日は、ジョンが自動車事故以来、初となるセッションだった。
バランス・エンジニアのフィル・マクドナルド「みんなでジョンとヨーコが来るのを待っていたんだ。ポールとジョージ、リンゴは階下で、僕たちは上にいた。彼らもジョンがどんな具合なのか知らなかったから、明らかに動揺していた。どんな姿で現れるんだろうとビクビクしていたんだ。3人は彼に会うのがちょっと怖いみたいだった。でも実際に彼が入ってくると、みんなホッとしていたし、いい感じで打ち解けていた」
ジョン「『Maxwell's Silver Hammer』のような、おばあちゃんにも気に入ってもらえるちょっとしたフォーク・ソングを書いていれば、ビートルズはずっと幅広い層にアピールしていけると思う」「僕はこの曲は嫌いだ。覚えていることといったら、何度も何度もやり直したことだけさ。彼はこれをシングルにしようと随分頑張ったけど駄目だった。最初からそんなの無理だったんだ」
ポール「『Abbey Road』を作っていた時は、『Maxwell's Silver Hammer』をやるのに3日もかかったせいで、結構ブーブーいわれてしまった。でもトレヴァー・ホーンがフランキーのミックスをするのに何日かかるか知ってるかい? フェアライトのスイッチをいれるだけで2日もかかるんだぜ! こないだ一緒にやったグループなんて2日がかりで『オン』のスイッチを探していたし!」
ジョージ「『Maxwell's Silver Hammer』は、何年もものにしようと頑張ってきたポールの作品なんだ。えらく時間がかかったけど、すぐにでも口笛で吹けるようなメロディだから、リスナーの好みは両極端に別れるだろうね。『Honey Pie』みたいなノヴェルティ・ソングさ。でもマックスウェルはみんなを殺し続けるわけだから、かなり病的だけど」「ときどきポールは僕らに突拍子もない曲をやらせる。『Maxwell's Silver Hammer』がそうだった。うまくいったと思っていると、しばらくしてポールがまた、新しいアイディアやアレンジを考え付くんだ」
*レコーディング詳細
1969年
・7月9日
第1~第21テイクをレコーディング。
・7月10日
第21テイクにポールのピアノ、マーティンのハモンド・オルガン、ジョージのギター、ポールのヴォーカル、ポール、ジョージ、リンゴのバック・ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。また、加治屋が使用する本物のハンマーを床に叩きつける音もオーヴァー・ダブされた。
*マーク・ルイソン著による「ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版」では、このハンマーを叩いたのはリンゴとなっているが、ジェフ・エメリック著による「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実」ではマル・エヴァンスが叩いたことになっている。どちらの証言もジェフ・エメリックの回想である。
映画「Let It Be」にこの曲の演奏シーンが登場するが、そのシーンではマル・エヴァンスが叩いている。
第21テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・7月11日
第21テイクにギターとヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
・8月6日
第21テイクをテープ・リダクションしながら同時にポールがムーグ・シンセサイザーをオーヴァー・ダブし、第22~第27テイクを作成。
・8月12日
第27テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
・8月14日
第27テイクを元に編集用のステレオ・ミキシングが行われ、リミックス37を作成。それをベストのリミックス34に組み込む。
・8月25日
マスター・テープそのものを編集し、演奏時間が7秒短縮される。またオープニング用にさまざまなサウンド・エフェクトが作られたが、結局は未使用に終わっている。
● Oh! Darling
ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。
ポール「これをレコーディングした時は、1週間毎日早めにスタジオに入り、まず自分一人で歌った。最初のうちは声がクリアすぎたからね。ステージでやっているみたいなサウンドにしたかったんだ」
セカンド・エンジニアのアラン・パーソンズ「ポールはスタジオに入ってくると、この曲を歌ってこう言うんだ。『いや、これじゃない。明日はもう一度やろう』。彼は1日1回しか歌わなかった。声が変わる直前の、ある種荒削りな感じを出したかったんじゃないかな。『3年前ならこんなのあっという間にやれたのに』とも言っていた。きっと『Long Tall Sally』や『Kansas City』の頃のことを指していたんだろう」
ジョージ「『Oh! Darling』はポールの曲で、コード進行を見てもわかるように、1950年から60年代にかけて流行ったパターンの曲なんだ。実際はほとんどポールの独唱で、僕らがバックでやっていることは殆ど聞こえない。ポールのシャウトだけが聞きものだね」
ジョン「『Oh! Darling』はポールの傑作のひとつだけど、あんまりうまく歌えてない。いつも僕だったらもっとうまく歌えるのにと思っていた。彼よりも僕向きのスタイルだからね」
エンジニアのジェフ・エメリック「実のところ、ジョンにうってつけの曲だったんだ。それなのにポールのエゴが、彼に歌わせることを潔しとしなかったんです」
*「Anthology 3」に収録されている「Oh! Darling」では、ジョンのヴォーカルを聴くことが出来る。
*レコーディング詳細
1969年
・1月27日
「Get Back Session」の中でのリハーサル。
・4月20日
第1~第26テイクをレコーディング。
第26テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・4月26日
第26テイクにポールのヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
・5月1日
第26テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・7月17日
第26テイクにポールのヴォーカルをオーヴァー・ダブ(録り直し)。
・7月18日
第26テイクにポールのヴォーカルをオーヴァー・ダブ(録り直し)。
・7月22日
第26テイクにポールのヴォーカルをオーヴァー・ダブ(録り直し)。
・7月23日
第26テイクにポールのヴォーカルをオーヴァー・ダブ(録り直し)。
・8月8日
第26テイクにポールのギターとタンバリンをオーヴァー・ダブ。
・8月11日
第26テイクにバック・ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
・8月12日
第26テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● Octopus's Garden
リンゴの作品でリード・ヴォーカルもリンゴ。
アルバム「The Beatles」のレコーディング中、一時期ザ・ビートルズを「脱退」したリンゴは家族と一緒にイタリアのサルディニアに旅行に行った。すると現地の友人に借りたボートの船長が、昼食にタコを出してくれた。リンゴはその料理には手を付けなかったが、船長とは話がはずんだという。その経験が元になりこの曲が出来た。
リンゴ「彼(船長)はタコに関するあらゆることを話してくれた。どうやって海底をはい回り、石や光るものを集めて庭を作るのかといったことをね。『こりゃイカしてる!』と思ったね。その頃は僕も海に潜りたい気分だったし、しばらく逃げ出したかったのさ」
映画「Let It Be」の中に、ジョージと一緒にピアノでこの曲を作るシーンが登場する。
ジョージ「『Octopus's Garden』はリンゴの曲だ。書き始めてまだ2曲目だっていうのに、まったくラヴリーな曲じゃないか。リンゴはいつもドラムばっかり叩いているのに飽き飽きして、家では時々ピアノを弾いていた。ただ残念なことに3つのコードしか知らなかった。ギターも同じさ。けれどもこの曲は心の奥深いところにぐっと入ってくる。とってもピースフルな曲だからだ。最近のリンゴは自分でも意識しないで、宇宙的な広がりのある曲を書いていると思う」
2013年にリンゴの歌と詩の朗読CDが付けられた「Octopus's Garden」という絵本が発売されている(日本版は2015年発売。翻訳はピーター・バラカン)。
*レコーディング詳細
1969年
・4月26日
第1~第32テイクをレコーディング。
・4月29日
第32テイクにリンゴのヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
第32テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・7月17日
第32テイクにポールとジョージのバック・ヴォーカル、ポールのピアノ、サウンド・エフェクトをオーヴァー・ダブ。
・7月18日
第32テイクにリンゴのヴォーカル(録り直し)、パーカッションをオーヴァー・ダブ。
第32テイクを元にモノ、及びステレオ・ミキシングが行われる。
*モノ・リミックスの用途は不明。
● I Want You (She's So Heavy)
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「『24アワーズ(BBCのTV番組)』で、『I Want You (She's So Heavy)』の歌詞をあざ笑うように読んでいた。『I Want You. She's So Heavy.』もちろんこれだけなんだけど、僕は『I Am The Walrus』や『Elenoa Rigby』のような曲よりも、歌詞の面ではよくなっていると思う。僕にとっては進歩だからね。歌詞がない曲、もしくはほとんどない曲を書きたくなったのは、おそらくヨーコの影響だろう」
エンジニアのシェフ・ジャレット「ジョンとジョージは第2スタジオの左手奥に行ってギターをオーヴァーダビングしたんですが、量感のあるサウンドを出そうと、何度も何度も重ね撮りしていましたね」
ジョージ「本当にヘヴィーな曲だ。ジョンがリード・ギターを弾き、歌う。基本的に彼がやっているのは古いブルースのリフだけど、でも見事にジョンの曲になっている。使っているコードの進行もいい」
曲はフェイド・アウトすることもなく、唐突に切れるような終わり方になっている。
セカンド・エンジニアのアラン・パーソンズ「アルバムのあの面を仕上げるときに、ミックスを聴いていたんです。するとジョンが『そこだ! そこでテープを切れ!』と叫びました。ジェフ(エメリック)がテープを切って、ああなったわけです。それでA面はおしまい!」
ロック・バンド「The Band」のギタリスト、ロビー・ロバートソン「うるさいだけのクズ」。
ジョンではなく、ポールがヴォーカルを取っているヴァージョンが、海賊盤に存在している。
*レコーディング詳細
1969年
・1月29日
「Get Back Session」の中でのリハーサル。
・2月22日
第1~第33テイクをレコーディング。
・2月23日
第9、第20、第32テイクを編集してマスター・テープを作成。
・4月18日
2月23日作成のマスター・テープにジョンとジョージのギターをオーヴァー・ダブ。このマスター・テープをテープ・リダクションして第1テイクを作成。第1テイクに再度ジョンとジョージのギターをオーヴァー・ダブ。
・4月20日
第1テイクにハモンド・オルガンとコンガをオーヴァー・ダブ。
・8月8日
2月23日作成のマスター・テープにジョンのムーグ・シンセサイザーとリンゴのドラムスをオーヴァー・ダブ。
・8月11日
第1テイクにジョン、ポール、ジョージのバック・ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。第1テイクの一部を2月23日作成のマスター・テープに挿入。
・8月20日
2月23日作成のマスター・テープ(4月18日、8月8日、8月11日にオーヴァー・ダブや第1テイクからの挿入が行われたテープ)、及び4月18日に2月23日作成のマスター・テープをテープ・リダクションして作成された第1テイク(4月20日、8月11にオーヴァー・ダブ)の2本のテープを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● Here Comes The Sun
ジョージの作品でリード・ヴォーカルもジョージ。
ジョージ「アップルが毎日行かなきゃならない学校みたいになって、僕らがビジネスマンみたいに、あっちの書類、こっちの勘定書にサインばっかりしていたころに書いたものなんだ。とにかくイギリスの冬は永遠に続くような感じで、春が来ると本当に嬉しくなってくる。だからある日、僕はアップルをサボることにしたんだ。会議に出る代わりに僕はエリック(クラプトン)の家に向かって、庭を散歩した。会社へ行って間の抜けた経理の連中の顔を見なくてもいいというだけで、最高の気分だった。そしてエリックのアコースティック・ギターを持って庭を歩きまわっているうちに『Here Comes The Sun』ができたんだ」
ジョン「バディ・ホリーを思い起こさせる。ジョージの成長を示しているね」
*レコーディング詳細
1969年
・7月7日
第1~第13テイクをレコーディング。
・7月8日
第13テイクにジョージのヴォーカル、ジョージとポールのバック・ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。第13テイクをテープ・リダクションして第14~第15テイクを作成。
第15テイクを元にモノ・ミキシングを行う。
*このモノ・リミックスはジョージの持ち帰り用に作成された。
・7月16日
第15テイクに手拍子とハーモニウムをオーヴァー・ダブ。
・8月4日
第15テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このミキシングはラフ・リミックスであり、マスターとしては使用していない
・8月6日
第15テイクにギターをオーヴァー・ダブ。
・8月15日
第15テイクにストリングスをオーヴァー・ダブ。
・8月19日
第15テイクにジョージのムーグ・シンセサイザーをオーヴァー・ダブ。
第15テイクを元にステレオ・ミキシングが行われれる。
● Because
ジョンの作品でジョン、ポール、ジョージの3声コーラスを3回重ねた、9声コーラスで歌われている。
マーティン「バックのレコーディングを終えて、ジョンとポールとジョージがハーモニーを歌った。私たちはそれをさらに2度重ね、9パートのハーモニーに仕立てたんだ。つまり3声を3度録ったことになる」
ジョン「自宅のソファに寝そべって、ヨーコがベートーヴェンのピアノ・ソナタ『月光 (Moonlight Sonata))』を弾くのをきいていた時、僕は突然ひらめいてヨーコに言った。『そのコードをうしろから弾いてくれないか?』。彼女はその通りに弾き、僕はそれをヒントに『Because』を書いたんだ。だから曲の雰囲気も『月光』みたいだろ。詞は単純明快で、まやかしでも、比喩でもなく、なにかに当てつけている訳じゃない」
ポールとジョージは「Abbey Road」の中で一番好きな曲だと語っている。
ジョージ「『If I Needed Someone』のような感じ。わかるかい、基本のリフがずっと続くのは大体同じだけど、でもこれは実にシンプルなメロディなんだ。ジョンとポールと僕で3パートのハーモニーをやっている。アルバムの中でも一番気に入っているけど、それは多分すごくシンプルな曲だからじゃないかな。歌詞も単純だけど、ハーモニーはかなり厄介だったね。真剣に練習しなけりゃならなかったし。でもこれは人の心に強く残る曲のひとつだと思うよ」
ザ・ビートルズの楽曲で最初にシンセサイザーが使用されたのが、この曲である。
*レコーディング詳細
1969年
・8月1日
第1~第23テイクをレコーディング。第16テイクへのオーヴァー・ダブ(詳細は不明)。
・8月4日
第16テイクにジョン、ポール、ジョージの3声コーラスを3回、合計9声コーラスをオーヴァー・ダブ。
・8月5日
第16テイクにジョージのムーグ・シンセサイザーをオーヴァー・ダブ。
・8月12日
第16テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● You Never Give Me Your Money
ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。
ポール「アラン・クラインの態度をけなした。全く信用できない人物についての曲だ」
*当時、アラン・クラインはジョン、ジョージ、リンゴとビジネス契約を結んだが、ポールは断固として契約を結ぶことを拒否。代わりに妻リンダの父、リー・イーストマンと兄のジョン・イーストマンを推薦している。アラン・クラインはザ・ビートルズとアップルの総所得の20パーセントをせしめようとしていた。またアップル内で大規模なリストラを敢行。ポールはそうした態度に激怒していた。
ジョージ「僕らのことだ。自分達が稼いだ金を実際には手にできないように思えた」「まずヴァースが二つあり、ブリッジでは全然違う曲になる。つまりは、すごくメロディックな曲だってこと」
アルバム「Abbey Road」のいわゆる「The Long One/Huge Medley」はこの曲から始まる。
*レコーディング詳細
1969年
・5月6日
第1~第36テイクをレコーディング。
・7月1日
第30テイクにポールのヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
・7月11日
第30テイクにポールのベースをオーヴァー・ダブ。
・7月15日
第30テイクにポールのヴォーカルとチャイムをオーヴァー・ダブ。
第30テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このミキシングはラフ・リミックスであり、マスターとしては使用していない
・7月30日
第30テイクをテープ・リダクションして第37~第42テイクを作成。第40テイクにヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
第40テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・7月31日
7月30日にテープ・リダクションで作成された第37~第42テイクを破棄。第30テイクにベースとピアノをオーヴァー・ダブ。
・8月5日
メドレー形式の次曲「Sun King」の繋ぎである虫の声などのサウンド・エフェクトをレコーディング(第1~第5テイク)。
・8月13日
第30テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・8月14日
第30テイク、及びサウンド・エフェクトの第5テイクより次曲「Sun King」とメドレー形式にしてステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・8月21日
第30テイク、及びサウンド・エフェクトの第5テイクより次曲「Sun King」とメドレー形式にしてステレオ・ミキシングが行われる。
● Sun King
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「これもやっぱりクズみたいな曲のひとつだ」
ジョージ「ちょうどFleetwood Mac の「Albatross」が出たころでね。ギターにリヴァーヴを効かせてる。それで僕らも「Albatross の Fleetwood Mac みたいにしよう」ってことになって。結局は全然そのようなサウンドにはならなかったけど、とにかくそれがこの曲の原点だったのさ」
*レコーディング詳細(メドレー形式の次曲「Mean Mistr Mustard」との組み合わせで「1曲」としてレコーディングが進められた)。
1969年
・7月24日
第1~第35テイクをレコーディング。
・7月25日
第35テイクの「Sun King」のパートにヴォーカル、ピアノ、オルガン、「Mean Mistr Mustard」のパートにバック・ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
・7月29日
第35テイクにヴォーカル、ピアノ、オルガン、パーカッションをオーヴァー・ダブ。
・7月30日
第35テイクよりステレオ・ミキシングが行われる。
*このミキシングはラフ・リミックスであり、マスターとしては使用していない
・8月14日
第35テイクよりステレオ・ミキシングが行われる。
*このミキシングはラフ・リミックスであり、マスターとしては使用していない
・8月21日
第35テイクより前曲「You Never Give Me Your Money」とメドレー形式にしてステレオ・ミキシングが行われる。
● Mean Mr Mustard
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「1968年のはじめにインドで書いた曲のひとつ」「クズみたいなこの曲を書いたのは僕さ。昔、何かの新聞で読んだことがあるんだ。しみったれた男が、鼻の中じゃなくて他のどこかに5ポンド紙幣を隠していたって。いや、別にコカインとは関係ないよ」
ポール「とてもジョンらしいね。好きだよ。でも何を歌ったのかはわからない」
歌詞には「Mr Mustard」の妹として「Pam」が登場するが、元々は「Pam」ではなく「Shirley」という名前だった。メドレーの次曲が「Polythene Pam」であったため、それに合わせて「Pam」に変更している。
この曲と次曲の「Polythene Pam」の間には元々「Her Majesty」が入る予定であったが、ポールの気が変わったことによりカットされている。
*レコーディング詳細(メドレー形式の前曲「Sun King」との組み合わせで「1曲」としてレコーディングが進められた)。
1969年
・7月24日
第1~第35テイクをレコーディング。
・7月25日
第35テイクの「Sun King」のパートにヴォーカル、ピアノ、オルガン、「Mean Mistr Mustard」のパートにバック・ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
・7月29日
第35テイクにヴォーカル、ピアノ、オルガン、パーカッションをオーヴァー・ダブ。
・7月30日
第35テイクよりステレオ・ミキシングが行われる。
*このミキシングはラフ・リミックスであり、マスターとしては使用していない
・8月14日
第35テイクよりステレオ・ミキシングが行われる。
*このミキシングはラフ・リミックスであり、マスターとしては使用していない
・8月21日
第35テイクより前々曲「You Never Give Me Your Money」とメドレー形式にしてステレオ・ミキシングが行われる。
● Polythene Pam
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「この曲はジャージーのとある女性と、僕らを最初に目覚めさせてくれた、イギリス版アレン・ギンズバーグともいうべき男とのちょっとした出来事を思い出して書いたものだ。その男とはツアー中に会ったんだけど、僕を自分のアパートに連れて行ってね。僕は女の子連れだったんだけど、彼のほうにも僕に合わせたいという女の子がいた。彼、その子はポリエステルで着飾っているといってたんだけど、本当にその通りだった。ただし、ジャックブーツやキルトは着けていなかった。これは僕がでっち上げたんだ。ポリ袋での変態的なセックス。なんでもいいから曲にするネタが欲しかったのさ」「レコーディングした時は、わざとキツいリヴァプール言葉で歌った。というのもこれは、ジャックブーツとキルトをまとった、伝説的なリヴァプールの娼婦を歌った曲なんだ」
ポール「ジョンのアパートで女の子がポリエチレンを見に纏ってたって。異常な光景だね」
とある書物によると、上記の話は若干異なってくる。ジョンが言っている「イギリス版アレン・ギンズバーグ」とは、1963年のツアーの合間に出会った、新進作家ロイストン・エリスのこと。ロイストンのアパートに、ザ・ビートルズのデビュー前からジョンの追っかけだったパット(ポリエステルをよく噛んでいたのでポリシーン・パットと呼ばれていた)と一緒に行って、そこでジョン、ロイストン、ロイストンの彼女のステファニーと3人で、ポリ袋にくるまってベッドに入った、という逸話になっている。
*ちなみにロイストン・エリスとは、ポールが「Paperback Writer」を書くきっかけとなった作家でもある。また、「The Beatles」の名前を「The Beetles」ではなく「The Beatles」というスペルにしたらどうか、と提言した人物とも言われている(ただし、本人がそう主張しているだけ、という説もある)。
*レコーディング詳細(メドレー形式の次曲「She Came In Through The Bathroom Window」との組み合わせで「1曲」としてレコーディングが進められた)。
1969年
・7月25日
第1~第39テイクをレコーディング。
・7月28日
第39テイクにヴォーカル、アコースティック・ギター、タンバリン、パーカッション、エレクトリック・ピアノ、アコースティック・ピアノをオーヴァー・ダブ。第39テイクをテープ・リダクションして第40テイクを作成。
・7月30日
第40テイクにヴォーカル、ギター、パーカッションをオーヴァー・ダブ。
第40テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
・8月14日
第40テイクより前曲「Sun King」とメドレー形式にしてステレオ・ミキシングが行われる。
● She Came In Through The Bathroom Window
ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。
ここで歌われている内容は事実だといわれている。ある日、ポールの家になんの了解もなくひとりの女性ファンが忍び込んで、ポールの父親の写真を盗んだ、という事件が元になっているという。書籍によっては「ファン」ではなく「空き巣」だとされている。またジョンによると、窓から侵入してきたのはポールの妻であるリンダだろう、とのこと。
ジョン「ポールはこの曲を、僕らがアップルの設立発表のために、ニュー・ヨークにいたころ(1968年)に書いた。僕らはその時、初めてリンダに会ったんだ。だから多分、窓から入ってきたのは彼女だったんだろう」
ジョージ「とても奇妙なポールの曲。歌詞は最高だけど、その意味を説明するのはむずかしい」
*レコーディング詳細(メドレー形式の次曲「Polythene Pam」との組み合わせで「1曲」としてレコーディングが進められた)。
1969年
・1月22日
「Get Back Session」の中でコード進行を決定するために演奏されている。
・7月25日
第1~第39テイクをレコーディング。
・7月28日
第39テイクにヴォーカル、アコースティック・ギター、タンバリン、パーカッション、エレクトリック・ピアノ、アコースティック・ピアノをオーヴァー・ダブ。第39テイクをテープ・リダクションして第40テイクを作成。
・7月30日
第40テイクにヴォーカル、ギター、パーカッションをオーヴァー・ダブ。
第40テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
・8月14日
第40テイクより前々曲「Sun King」とメドレー形式にしてステレオ・ミキシングが行われる。
● Golden Slumbers
ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。歌詞はイギリスの劇作家、トーマス・デッカー(1572?-1632)が作った「Cradle Song(子守唄)」から引用されている。。
ポール「チェシュアにある父の家のピアノで遊んでいたとき、(腹違いの妹)ルースの童謡集にトラディショナルの『Golden Slumbers』が載っているのを見つけて、僕なりの『Golden Slumbers』を書こうと思いたったんだ」「僕は楽譜が読めないし、そのメロディも思い出せなかった。だから自分のメロディをピアノで弾き、歌詞は気に入ったのでそのまま使った」
ポールが引用した(一部変更している)トーマス・デッカーの詩は以下の通り。
Golden slumbers kiss your eyes.
(黄金のまどろみがお前の瞳にくちづけし)
Smiles awake you when you rise.
(微笑みがお前を目覚めさせる)
Sleep, pretty wantons, do not cry.
(おやすみ、かわいいいたずらっ子、泣かないで)
And I will sing a lullaby.
(そしたら子守唄を歌ってあげよう)
Rock them, rock them, lullaby
(ゆりかごのような子守唄を)
ジョン「ポールがストリングスを重ねた。まじめなバッキングが欲しかったんだろう」
ジョージ「これもまたステキなメロディ・ラインを持つポールの作品だ」
映画監督のボブ・ゼメキス「僕は13歳の時に、初めて8ミリ映画を作ったんだけど、その時はビートルズの曲をサウンドトラックに使った。そして南カリフォルニア大学で初めて16ミリ・フィルムを撮ったときも、やはり『Golden Slumbers』をバック・ミュージックに流したんだ」
*レコーディング詳細(メドレー形式の次曲「Carry That Weight」との組み合わせで「1曲」としてレコーディングが進められた)。
1969年
・7月2日
第1~第15テイクをレコーディング。
・7月3日
第13、及び第15テイクを編集し、これを第13テイクとする。第13テイクにギター、ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。第13テイクをテープ・リダクションして第16~第17テイクを作成。
・7月4日
第17テイクにオーヴァー・ダブ(詳細は不明)。
・7月30日
第17テイクにヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
第17テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・7月31日
第17テイクにドラムス、ティンパニー、ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
・8月15日
第17テイクにストリングスをオーヴァー・ダブ。
・8月18日
第17テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
・8月19日
マスター・テープを元に、次々曲「The End」とメドレー形式に編集。
● Carry That Weight
ポールの作品でジョンを除く3人でコーラスしている。
ジョン「ポールはこの曲を書いた頃、本当にピリピリしていた」
ポール「実際、僕らの雰囲気は本当にヘヴィになっていたんだ」「僕は大抵は楽天的なんだけど、そうなれない時もある。これを書いているときもそうだった。僕たちはマリファナとドラッグをやりすぎ、そのうえにアラン・クラインとのバカげたやりとりが続いて、もうメチャクチャだった。でも、この圧迫に耐えていかなくちゃ。そんな思いで書いたんだ」
*レコーディング詳細(メドレー形式の前曲「Golden Slumbers」との組み合わせで「1曲」としてレコーディングが進められた)。
1969年
・7月2日
第1~第15テイクをレコーディング。
・7月3日
第13、及び第15テイクを編集し、これを第13テイクとする。第13テイクにギター、ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。第13テイクをテープ・リダクションして第16~第17テイクを作成。
・7月4日
第17テイクにオーヴァー・ダブ(詳細は不明)。
・7月30日
第17テイクにヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
第17テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・7月31日
第17テイクにドラムス、ティンパニー、ヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
・8月15日
第17テイクにストリングスをオーヴァー・ダブ。
・8月18日
第17テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
・8月19日
マスター・テープを元に、次曲「The End」とメドレー形式に編集。
● The End
ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。
ジョン「これもポールの曲だ。未完成の。そうだろ?。彼はこのなかで『The love you take is equal to the love you make(君が受ける愛は、君がもたらす愛と等しくなる)』と書いているけれど、これはとても宇宙的で哲学的な詞だ。つまり彼だってその気になれば、ちゃんと考えられるってことなんだ」
ポール「シェイクスピアを真似て、意味のある2フレーズで締めくくりたかったんだ」
この曲で、リンゴはザ・ビートルズとして最初で最後のドラム・ソロを披露している。
ポール「リンゴは僕らがいくら言ってもソロをやろうとしなかった。それでもなんとかやらせたのが、『The End』でドラムがゴロゴロ鳴っているところなんだ。『ソロは嫌だ』と言い張っていたからね」
リード・ギターの応酬は、「ポール → ジョージ → ジョン」の順番で2小節づつ3回演奏される。
*レコーディング詳細
1969年
・7月23日
第1~第7テイクをレコーディング。
・7月30日
第7テイクよりステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・8月5日
第7テイクにヴォーカルをオーヴァー・ダブ。
・8月7日
第7テイクにヴォーカルとギターをオーヴァー・ダブ。
・8月8日
第7テイクにドラムスとベースをオーヴァー・ダブ。
・8月15日
第7テイクにストリングスをオーヴァー・ダブ。
・8月18日
第7テイクにピアノをオーヴァー・ダブ。
第7テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・8月19日
第7テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
*このステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・8月21日
第7テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● Her Majesty
ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。
ポール「不遜でありながら君主制主義の歌っていうのがおかしいよね。でも、かなりの皮肉だよ。女王に捧げるラヴ・ソングなんだから」
元々は「Mean Mr. Mustard」と「Polythene Pam」の間に挿入されていた楽曲で、イントロの「ジャーン」というギター・ストロークは、「Mean Mr. Mustard」のエンディングでもあった。1969年7月30日の編集時に、ポールの気が変わりカットされることになった。
セカンド・エンジニアのジョン・カーランダー「曲をオーヴァーラップさせるために、リミックスやクロスフェイドの作業をすべて終えたところで、同席していたポールと初めて通しでテープを聞いたんですが、その時彼が『「Her Majesty」はよくないなあ。捨ててくれよ』と言ったんです。そこでわたしがカットしたんですが、なぜだか最後の音が残ってしまって。でも彼は『いいよ、下編集だから、どうってことないよ』と言ってくれました。つまりラフ・ミックスにすぎないんだから、きちんと編集する必要はない、と。どんなテープも捨てないようにと言われていたので、彼がいなくなったあとでカットしたテープを床から拾い上げ、頭に20秒の赤いリーダー・テープをつけて、編集テープのお尻にくっつけておきました。で、次の日に、アップルでマルコム・デイヴィスがプレイバック用のラッカー盤をカットしたんですが、私が箱の上に『Her Majesty』は不要と書いておいたのに、彼もやっぱり『うーん。なんであろうと捨てるなと言われているし、最後にくっつけておこう』と考えたらしいんです。私の推測ですが、ポールもそのラッカー盤を聞いて、最後にくっつけられた『Her Majesty』が気に入ったんじゃないでしょうか。結局、『Her Majesty』をリミックスすることはありませんでした。あのミックスが、そのまま完成したLPにも収録されたんです」
この「Her Majesty」は、当初アルバム・ジャケットには記載されていなかった。現在で言うところのシークレット・トラックの元祖ともいえる。
*レコーディング詳細
1969年
・7月2日
第1~第3テイクをレコーディング。
・7月30日
第3テイクよりステレオ・ミキシングが行われる。
Let It Be
Side A
1. Two Of Us
2. Dig A Pony
3. Across The Universe
4. I Me Mine
5. Dig It
6. Let It Be
7. Maggie Mae
Side B
1. I've Got A Feeling
2. One After 909
3. The Long And Winding Road
4. For You Blue
5. Get Back
1970年5月8日にリリースされた13枚目のアルバム。リリース順としては最後のオリジナル・アルバムにあたる。5月8日にリリースされたのは写真集付きボックス仕様のアルバムであり、通常盤は同年11月6日にリリースされている。三作目の主演映画のサントラでもある(この言い方が正しいかどうかは別として)。
シングル「Let It Be」の後にリリースされているが、本アルバムに収録されているのは別ヴァージョンであり、シングル・ヴァージョンはこの時点ではシングルでしか聴くことが出来なかった。またB面の「You Know My Name (Look Up The Number)」も本アルバムには収録されていない。
「Get Back」も収録されているが、これもアルバム・ヴァージョンであり、シングル・ヴァージョンはこの時点ではシングルでしか聴くことが出来なかった。
レコーディング経過は以下の通り。
*主なレコーディング経過は前作「Abbey Road」を参照のこと。ここではアルバム「Abbey Road」リリース後のアクションのみをリスト・アップする。
●1969年
10月2日
以下のステレオ・ミキシング。
・Across The Universe
*レコーディングは1968年2月4日、8日に行われている。
10月31日
シングル「Something/Come Together」リリース。リリース済のアルバムからのシングル・カットは本国イギリスでは初めてだった。
11月26日
以下のステレオ・ミキシング。
・What's The New Mary Jane
*「What's The New Mary Jane」は未発表であったが、のちに「Anthology 3」に収録された。
12月2日
以下の3曲のステレオ・ミキシング。
・Lady Madonna
・Rain
・Octopus's Garden
*「Lady Madonna」と「Rain」はアメリカ・キャピトル編集盤「Hey Jude」用の作業。
*「Octopus's Garden」はジョージ・マーティンの特別TV番組「With A Help From My Friends」用の作業。
12月5日
以下の2曲のステレオ・ミキシング。
・Hey Jude
・Revolution
*アメリカ・キャピトル編集盤「Hey Jude」用の作業。
12月8日
以下をレコーディング。
・Octopus's Garden
*ジョージ・マーティンの特別TV番組「With A Help From My Friends」用の作業。
12月12日
「Across The Universe」が収録されたチャリティ・アルバム「No One's Gonna Change Our World」リリース。
12月15日
エンジニア、グリン・ジョンズによるアルバム「Get Back」の二度目の制作作業。
12月21日
エンジニア、グリン・ジョンズによるアルバム「Get Back」の二度目の制作作業。
●1970年
1月3日
以下をレコーディング。
・I Me Mine
1月4日
以下をレコーディング。
・Let It Be
以下のステレオ・ミキシング。
・Let It Be
1月5日
以下の2曲のステレオ・ミキシング。
・I Me Mine
・Across The Universe
エンジニア、グリン・ジョンズによるアルバム「Get Back」のマスター・テープ作成。
1月8日
以下をレコーディング。
・For You Blue
以下の2曲のステレオ・ミキシング。
・Let It Be
・For You Blue
1月27日
以下のステレオ・ミキシング。
・The Inner Light
*ステレオ・ミキシング処理がされていなかった楽曲。1981年12月7日リリースの「The Beatles EP Collection」のボーナス・ディスクに収録された。
2月28日
以下のステレオ・ミキシング。
・For You Blue
3月6日
シングル「Let It Be/You Know My Name (Look Up The Number)」リリース。
3月23日
以下の5曲のステレオ・ミキシング。
・I've Got A Feeling
・Dig A Pony
・The One After 909 (のちの「One After 909」)
・I Me Mine
・Across The Universe
*この日からプロデューサーに「Phil Spector」が登場する。
3月25日
以下の3曲のステレオ・ミキシング。
・For You Blue
・Teddy Boy (のちにポールのソロ・アルバム「McCartney」に収録)
・Two Of Us
3月26日
以下の4曲のステレオ・ミキシング。
・The Long And Winding Road
・Let It Be
・Get Back
・Maggie Mae
3月27日
以下のステレオ・ミキシング。
・Dig It
3月30日
以下のステレオ・ミキシング。
・For You Blue
4月1日
以下の3曲をレコーディング。
・Across The Universe
・The Long And Winding Road
・I Me Mine
*ザ・ビートルズのメンバーが参加した (リンゴのみ) 最後のレコーディング。
*のちにポールが激怒することになる、「The Long And Winding Road」へのオーケストラ導入はこの日に行われた。
4月2日
以下の3曲のステレオ・ミキシング。
・The Long And Winding Road
・I Me Mine
・Across The Universe
5月8日
アルバム「Let It Be」リリース。
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