The Beatles(ザ・ビートルズ)の徹底解説まとめ
The Beatles(ザ・ビートルズ)とは、1962年に英国でデビューした20世紀を代表する4人組ロック・バンド。その影響力は音楽のみならず、ファッション、言動、思想にまで及び、社会現象を巻き起こした。彼等の音楽を語るうえで特筆すべき点の一つは、彼等自身の音楽的成長がそのまま音楽界全体の、そして聴き手である我々ファンの音楽的成長を促したことだろう。1970年の解散後も彼等の影響力は引き継がれ、21世紀の現在でもそれは変わらない。
*レコーディング詳細
1964年
・6月1日
第1~第8テイクをレコーディング。
*この曲はSection 1 と Section 2 に分けられてレコーディングされている。第1~第6テイクが Section 1、第7~第8が Section 2 となっており、のちにテープ編集されている。
・6月4日
第6 (Section 1 ) 、及び第8テイク (Section 2 ) を元にテープ編集、モノ・ミキシングが行われる。
・6月22日
第6 (Section 1 ) 、及び第8テイク (Section 2 ) を元にテープ編集、ステレオ・ミキシングが行われる。
● Things We Said Today
ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。
ジョン「ポールの作品。いい曲だね」
ポール「未来に向けて歌われながら、今この瞬間に郷愁を覚えるというちょっと感傷的な歌」
ポールは当時の恋人、ジェーン・アッシャー、リンゴ・スター、リンゴの奥さんのモーリン・スターキーとともにバハマで休暇を楽しんでいる時にこの曲を書いている。
*レコーディング詳細
1964年
・6月2日
第1~第3テイクをレコーディング。
・6月3日
第3テイクにオーヴァーダブ。内容は不明。
・6月9日
第3テイクを元にモノ・ミキシング。
・6月22日
第3テイクを元にステレオ・ミキシング。
● When I Get Home
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「これも僕だ。ウィルソン・ピケットっぽくてモータウンっぽい。4拍子のカウベル・ソングだよ」
イギリス盤とアメリカ盤「Something New」に収録されているヴァージョンではサビの歌い回しが異なる。
アメリカ盤「Something New」のヴァージョンは、サビの「till I walk」の歌い出しがイギリス盤と比べて、半テンポ早い。
また、このパートのみシングル・トラックになっているが、これは歌い回しのズレが大きいため、ダブル・トラックでヴォーカルを重ねても違和感が残ると判断されたものと思われる。
*レコーディング詳細
1964年
・6月2日
第1~第11テイクをレコーディング。
・6月4日
第11テイクを元にモノ・ミキシング。
・6月22日(m&s)
第11テイクを元にモノ・ミキシング。
*意図は不明だが、イギリス発売用とアメリカ発売用の2種類のミキシングを行っている。よって、イギリス盤とアメリカ盤ではサビの歌い方が異なる。また、アメリカ盤「A Hard Day's Night」には収録されず、1964年7月20日リリースの「Something New」に収録された。
第11テイクを元にステレオ・ミキシング。
*ステレオ・ミキシングに関してはイギリス、アメリカの区別はない。
● You Can't Do That
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「僕がウィルソン・ピケット風に作った曲だ」
ジョンはリード・ギターも弾いている。
ジョン「リズム・ギターばかり弾いているのもつまらないし、だから僕はいつもなにかしら面白く演奏できる工夫をしている。一番いい例をあげれば『You Can't Do That』でやったみたいなやつだ。あの曲には、本当はリード・ギタリストもリズム・ギタリストもいない。だってリズム・ギタリストの役割はレコードにすると影が薄くなるだろう。ともかくズンチャカ、ズンチャカやってるばかりじゃ、たまらなくなってくる。もちろんリード・ギタリストとしてはジョージにはとてもかなわない。でもたまにはリードを弾いてみたくなるから、やってるのさ」
ジョージはこの曲で初めてリッケンバッカーのエレクトリック12弦ギターを弾いている。
*レコーディング詳細
1964年
・2月25日
第1~第9テイクをレコーディング。
・2月26日
第9テイクを元にモノ・ミキシング。
・3月10日
第9テイクを元にステレオ・ミキシング。
この日のステレオ・ミキシングは未使用に終わっている。
・5月22日
第9テイクにジョージ・マーティンのピアノをオーヴァーダブし、第10テイクをレコーディング。ただし、このヴァージョンは未使用に終わっている。
・6月22日
第9テイクを元にステレオ・ミキシング。
● I'll Be Back
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「中間部がちょっとおそまつだけど、メロディがいいんだ」「デル・シャノンの曲のコードに僕流に手を加えた。ポールも同じことをやってるよ」
これはジョンが久し振りに再会した父のことを歌った内容になっている。ジョンが5歳の時に家を出ていき、そのまま音信不通になっていた父アルフレッドが、ジョンが有名になってから突然現れた。実に18年ぶりのことであった。
ジョン「僕が成功するまでは、なんの音沙汰もなかったくせに、マスコミを使って脅迫めいたやり方でぼくの人生に入り込んできた。はじめは会うのも嫌だった。結局、自分が折れて面倒をみることにしたんだけどね」
*レコーディング詳細
1964年
・6月1日
第1~第16テイクをレコーディング。
・6月10日
第16テイクを元にモノ・ミキシング。
この日のモノ・ミキシングは未使用に終わっている。
・6月22日
第16テイクを元にモノ・ミキシング。
*意図は不明だが、イギリス発売用とアメリカ発売用の2種類のミキシングを行っている。ただし、イギリス盤とアメリカ盤での違いは特にない。また、アメリカ盤「A Hard Day's Night」には収録されず、1964年12月15日リリースの「Beatles '65」に収録された。
第16テイクを元にステレオ・ミキシング。
*ステレオ・ミキシングに関してはイギリス、アメリカの区別はない。
Beatles For Sale
Side A
1. No Reply
2. I'm A Loser
3. Baby's In Black
4. Rock And Roll Music
5. I'll Follow The Sun
6. Mr Moonlight
7. Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!
Side B
1. Eight Days A Week
2. Words Of Love
3. Honey Don't
4. Every Little Thing
5. I Don't Want To Spoil The Party
6. What You're Doing
7. Everybody's Trying To Be My Baby
1964年12月4日にリリースされた4枚目のアルバム。
シングル「I Feel Fine」と前作「A Hard Day's Night」からカットされた2枚の4曲入りEPの後にリリースされたが、シングル「I Feel Fine」は収録されなかった。
この年8月に初めて会ったボブ・ディランの影響が大きく、その影響力は歌詞、コード、アレンジ、ボーカルにまで至っている。
レコーディング経過は以下の通り。
●1964年
6月3日
以下のデモ・レコーディング。
・No Reply
*この日のデモ・ヴァージョンはのちに「Anthology 1」に収録される。
8月11日
以下をレコーディング。
・Baby's In Black
8月14日
以下の3曲をレコーディング。
・I'm A Loser
・Mr. Moonlight
・Leave My Kitten Alone
*この日の「Mr. Moonlight」はのちに「Anthology 1」に収録される。また「Leave My Kitten Alone」は未発表曲だったが、こちらものちに「Anthology 1」に収録される。
以下の2曲のモノ・ミキシング。
・I'm A Loser
・Baby's In Black
*この時のモノ・ミキシングは未使用に終わっている。
9月29日
以下の3曲をレコーディング。
・Every Little Thing
・I Don't Want To Spoil The Party
・What You're Doing
9月30日
以下の3曲をレコーディング。
・Every Little Thing
・What You're Doing
・No Reply
10月6日
以下をレコーディング。
・Eight Days A Week
10月8日
以下をレコーディング。
・She 's A Woman
10月12日
以下のモノ・ミキシング。
・She 's A Woman
・Eight Days A Week
以下のステレオ・ミキシング。
・She 's A Woman
10月16日
以下のモノ・ミキシング。
・No Reply
10月18日
以下の8曲をレコーディング。
・Eight Days A Week
・Kansas City - Hey-Hey-Hey-Hey!
・Mr. Moonlight
・I Feel Fine
・I'll Follow The Sun
・Everybody's Trying To Be My Baby
・Rock And Roll Music
・Words Of Love
10月21日
以下の4曲のモノ・ミキシング。
・I Feel Fine
・I'll Follow The Sun
・She's A Woman
・Everybody's Trying To Be My Baby
10月22日
以下のモノ・ミキシング。
・I Feel Fine
*この日のヴァージョンは未使用に終わった。
10月26日
以下の6曲のモノ・ミキシング。
・I Don't Want To Spoil The Party
・Rock And Roll Music
・Words Of Love
・Baby's In Black
・I'm A Loser
・Kansas City - Hey-Hey-Hey-Hey!
以下のステレオ・ミキシング。
・Kansas City - Hey-Hey-Hey-Hey!
以下の2曲をレコーディング。
・Honey Don't
・What You're Doing
*この日は、ファンクラブ向けの「Another Beatles' Christmas Record」のレコーディングも行われた。
10月27日
以下の5曲のモノ・ミキシング。
・What You're Doing
・Honey Don't
・Mr. Moonlight
・Every Little Thing
・Eight Days A Week
以下の4曲のステレオ・ミキシング。
・Eight Days A Week
・Every Little Thing
・What You're Doing
・Honey Don't
11月4日
以下の10曲のステレオ・ミキシング。
・I'll Follow The Sun
・Everybody's Trying To Be My Baby
・Rock And Roll Music
・Words Of Love
・Mr. Moonlight
・I Don't Want To Spoil The Party
・I'm A Loser
・Baby's In Black
・No Reply
・I Feel Fine
11月27日
シングル「I Feel Fine/She's A Woman」リリース。
12月4日
アルバム「Beatles For Sale」リリース。
ジャケットは「With The Beatles」と同じくロバート・フリーマンが手掛けている。秋のロンドン、ハイド・パークで撮影された。ポールは「2~3時間のフォト・セッションだったけど、まぁまぁの作品が撮れたよ。フォトグラファー (ロバート)は常に僕らにこう言っていたよ『目立て!』って。だって、僕らは全員常に同じ服装だったからね。黒いコートに白いシャツ、そして黒のマフラーさ」と回想している。
そのメンバーが首に巻いているマフラーは、ハンブルク公演で知り合いになった、スチュアート・サトクリフの恋人でもあったドイツ人写真家のアストリット・キルヒヘルが編んだもの。
ポールは「アルバム・ジャケットはけっこういいだろう。ジョージの髪がカブみたいでね」と語っている。
アメリカではイギリス盤と全く同じ仕様、つまり同じジャケットで収録曲も同じアナログ・アルバムはリリースされていない。1987年のCD化で初めて登場した。
アメリカでは「Beatles '65」がイギリス盤「Beatles For Sale」に該当する。ジャケットには傘を差した4人が写っており、収録曲は、イギリス盤「Beatles For Sale」から8曲、シングル「I Feel Fine/She's A Woman」の2曲、そしてアメリカ盤「A Hard Day's Night」には漏れていた「I'll Be Back」で構成されている。イギリス盤「Beatles For Sale」に収録されていた「Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!」「Eight Days A Week」「Words Of Love」「Every Little Thing」「I Don't Want To Spoil The Party」「What You're Doing」は収録されておらず、アメリカ・キャピトル編集のアルバム「Beatles VI」に収録されることになる。また「Eight Days A Week」と「I Don't Want To Spoil The Party」はアメリカ独自のシングルとしてリリースされた。
日本盤はジャケットはほぼ同じだが「BEATLES FOR SALE」の文字がイギリス盤よりも大きいデザインになっている。ただしアルバムの邦題はアメリカに準じて「ビートルズ'65」となっていた。収録曲はイギリス・オリジナル盤と同一のものがリリースされた。ただしモノラルではなくステレオであった。1976年6月20日にイギリス・オリジナル盤と同ジャケットのアナログがリリースされるが、この時もモノラルではなかった。イギリス盤と同仕様によるアナログ・アルバムのモノラル盤は1982年1月21日にオリジナル・モノ・シリーズとして限定リイシューされたのが初めてになる。
イギリスのメロディ・メーカー誌のチャートでは、1964年12月12日付で、それまで1位だった同じザ・ビートルズの「A Hard Day's Night」を蹴落として初登場1位に輝いている。その後、翌1965年2月6日まで9週間1位に君臨していた。そして10週間2位をキープすると4月24日には再び1位に返り咲き、以降5月29日まで6週間1位となり、計15週間1位に君臨した。
ライヴやテレビ・ラジオ出演、取材と多忙な中、クリスマス商戦に合わせる必要があったため、納期に迫られ急ピッチで作成されたアルバムであった。よって、前作では収録曲のすべてがオリジナルであったが、本作ではオリジナルを書いている時間が取れず、苦肉の策として6曲のカヴァーで穴を埋める結果となった。当時の彼等の契約では、年間にシングル4枚、アルバム2枚を作成しなければならないことになっていた。
ゲート・フォールド・カヴァー (見開きジャケット)が採用された初のアルバムであった。その見開きジャケットの右側には、多くの有名人のコラージュ写真の前でポーズをとるザ・ビートルズのメンバーが写ってるが、まるでのちの「Sgt. Pepper's ~」のアルバム・カヴァーを予言しているようでもある。
マーティンは「『Beatles For Sale』の時、彼らは戦いに疲れていた。なにしろ1963年から1964年の1年間は、めちゃくちゃにこき使われていたからね。成功するのは素晴らしいことだけど、とても、とても疲れるんだ。とにかく働きづくめだった。こうやって聴くと『Beatles For Sale』はわたしにはあまりピンとこない。特に際立ったアルバムのひとつとはいえないね。彼らはそれから、また元気を取り戻したけれど」と語っている。
ザ・ビートルズの広報担当だったデレク・テイラーは、このアルバムの解説で「2000年の若者も、今の私たちと同じように幸福感と温もりを感じさせる音楽に惹かれるはずだ。ザ・ビートルズの音楽という魔法は時代も年齢も超越する。そして世界中で愛されるだろう」と書いている。
収録曲概説
● No Reply
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「僕が作った曲だよ。僕なりの『Silhouettes (1957年のRays の曲)』ってところかな。僕がイメージしたのは、通りを歩いていると彼女の影が窓に映っているのに、電話をかけても出てこない時の心境だ」
当時、レノン=マッカートニーの版権を管理していた音楽出版社「ノーザン・ソングス」の社長である、ディック・ジェームズがこの曲を聴いて、称賛している。
ジョン「僕らがこの曲を仕上げたあと、音楽出版社のディック・ジェームズが僕のところにきて言ったんだ。『君たち、随分うまくなったじゃないか。完全な物語になっているね』って。ということはそれまでは、僕の曲なんてとりとめがないと思っていたんだろうな」
モノラル・ヴァージョンとステレオ・ヴァージョンでヴォーカル・パートが異なる。
ステレオはジョンのヴォーカルがダブル・トラックだが、モノは以下の3か所がシングル・トラックになっている。
・1番の「cause I looked up to see」の「couse I loo」。
・2番の「I saw you walk in your door」の「your」。
・「with another man in my place」の「in my」。
これはステレオ・ヴァージョンを聴くと判るのだが、2つのヴォーカルに差異があり、重ねると違和感が生じるとの判断で処理されたものと思われる。
*レコーディング詳細
1964年
・6月3日
この日はデモのレコーディング。この日の朝のフォト・セッションの時に、リンゴの扁桃腺炎の容体が悪化し急遽帰宅している。リンゴの代役としてジミー・ニコルというドラマーが呼ばれ、午後のリハーサルが行われている。
デモはこのリハーサル後に録られたのだが、ドラムスをプレイしたのはリンゴでもジミーでもなく、誰がプレイしているのかが不明のままになっている。
なお、この時のデモはトミー・クイックリー (ブライアン・エプスタインが手掛けた最初のソロ・シンガーで、ポールの作品「Tip Of My Tongue」でデビューしている)への作品提供のために作られたが、トミーはリリースをしなかったので、ジョンが自分で歌うことになった。この時のデモはのちに「Anthology 1」に収録される。
・9月30日
第1~第8テイクをレコーディング。
・10月16日
第8テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。2種類のリミックスが作成され、片方が採用、片方はお蔵入りとなる。
・11月4日
第8テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● I'm A Loser
ジョンの作品でリード・ヴォーカルもジョン。
ジョン「ボブ・ディランに傾倒していた頃に作ったんだ。僕は心のどこかで自分を負け犬なんじゃないかと思っているけど、またある部分では全能の神だと思ってる」
ポール「あんなことを歌うなんでジョンは勇気があったなあと、今になってみて思うよ」
この曲がレコーディングされた1964年8月14日当時には、まだジョンとボブ・ディランは出会っていない。ザ・ビートルズとディランが出会うのは、レコーディングから2週間後の8月28日である。
この曲は「I Feel Fine」が書かれるまでは次のシングル候補であった。
*レコーディング詳細
1964年
・8月14日
第1~第8テイクをレコーディング。
第8テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。
*このモノ・ミキシングは未使用に終わっている。
・10月26日
第8テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。
・11月4日
第8テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● Baby's In Black
ジョンとポールの共作でヴォーカルも2人で分け合っている。
ジョン「僕らは同じ部屋でいっしょにこの曲を書いた」
ポール「僕らが初めて作った4分の3拍子のワルツ。暗めのブルースっぽい曲をと。楽譜を作る時にどっちが主旋律か聞かれたけど、全くの共作だからどっちでもいいんだ」
この曲は1960年ドイツのハンブルクで出会い、当時のメンバー、スチュワート・サトクリフの恋人となったドイツ人写真家、アストリット・キルヒヘルをモデルにしたと言われている。彼女は常に黒い服を着ていた。ちなみに本アルバム「Beatles For Sale」のジャケットでメンバーが首に巻いている黒いマフラーは、このアストリット・キルヒヘルが編んだものである。
この曲の冒頭「Oh Dear What Can I Do」の歌詞、及びメロデーは、イギリスの童謡「Oh Dear! What Can the Matter Be?」から拝借されている。
*レコーディング詳細
1964年
・8月11日
第1~第14テイクをレコーディング。
・8月14日
第14テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。
*このモノ・ミキシングは未使用に終わっている。
・10月26日
第14テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。
・11月4日
第14テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● Rock And Roll Music
オリジナルはアメリカのロック・オリジネイターの一人であるチャック・ベリーが1957年9月30日にリリースしたシングル。
リード・ヴォーカルはジョンで最初から最後までジョンのソロ・ヴォーカルのみになっている。
ジョージ・マーティンがピアノを担当し、わずか1テイク、一発録りで完成させている。
*以前「ジョン、ポール、そしてジョージ・マーティンが1台のピアノを弾いている」という解説があったが、これは誤りである。
1966年6月30日~7月2日、日本武道館で行われた来日コンサートのオープニング曲でもあった。
*レコーディング詳細
1964年
・10月18日
第1テイクをレコーディング。
*ジョージ・マーティンをピアノに向かえての、まさに一発録りとなった。
・10月26日
第1テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。
・11月4日
第1テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● I'll Follow The Sun
ポールの作品でリード・ヴォーカルもポール。
ジョン「ポールの曲だよ。わかるだろ? つまり『Tomorrow may rain so I'll follow the sun』っていうところでね。ポールの初期の曲で、ビートルズが結成される前に書いてたんじゃないかな。あいつはたくさん書き溜めていたから」
ポール「居間で書いた。インフルエンザの治りかけだったけど、タバコを吸っていた。16歳だったけど」
*レコーディング詳細
1964年
・10月18日
第1~第8テイクをレコーディング。
・10月21日
第8テイクを元にモノ・ミキシングが行われる。
・11月4日
第8テイクを元にステレオ・ミキシングが行われる。
● Mr. Moonlight
オリジナルはアメリカのR&Bバンド、ドクター・フィールグッド&ジ・インターンが1962年1月15日にリリースしたシングル。
リード・ヴォーカルはジョン。
当時、テレビで放送された日本公演の特別番組の冒頭、パトカーに先導されてザ・ビートルズを乗せた車が首都高速を走る場面でこの曲が印象的に流れてきた。
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目次 - Contents
- The Beatlesの概要
- The Beatlesのメンバー
- John Lennon (ジョン・レノン)
- Paul McCartney (ポール・マッカートニー)
- George Harrison (ジョージ・ハリスン)
- Ringo Starr (リンゴ・スター)
- The Beatlesの元メンバー
- Stuart Sutcliffe (スチュアート・サトクリフ)
- Pete Best (ピート・ベスト)
- The Beatlesの関係者
- Allan Williams (アラン・ウィリアムス)
- Raymond Jones (レイモンド・ジョーンズ)
- Brian Epstein (ブライアン・エプスタイン)
- George Martin (ジョージ・マーティン)
- The Beatlesの略歴
- 誕生と死去
- 主な出来事
- 1956年~1961年
- 1962年~1966年
- 1967年~1970年
- イギリスでのアナログ作品リリース
- シングル
- 4曲入りEP
- アルバム
- アメリカでのアナログ作品リリース
- シングル
- 4曲入りEP
- アルバム
- 日本でのアナログ作品リリース
- シングル
- 4曲入りEP
- アルバム
- ソロ作品
- 関連作品
- ザ・ビートルズのCD
- The Beatlesのディスコグラフィー
- オリジナル・アルバム
- Please Please Me
- With The Beatles
- A Hard Day's Night
- Beatles For Sale
- Help!
- Rubber Soul
- Revolver
- Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
- Magical Mystery Tour
- The Beatles
- Yellow Submarine
- Abbey Road
- Let It Be
- 編集アルバム・その他
- A Collection Of Beatles Oldies
- Hey Jude
- 1962-1966
- 1967-1970
- Rock 'N' Roll Music
- The Beatles At The Hollywood Bowl
- Love Songs
- Rarities (イギリス盤)
- Rarities (アメリカ盤)
- The Beatles Ballads
- The Beatles Box
- Reel Music
- 20 Greatest Hits
- Past Masters Volume One
- Past Masters Volume Two
- Live At The BBC
- Baby It's You
- Anthology 1
- Free As A Bird
- Anthology 2
- Real Love
- Anthology 3
- Yellow Submarine Songtrack
- 1
- Let It Be... Naked
- Love
- Mono Masters
- On Air - Live At The BBC Volume 2
- Live At The Hollywood Bowl
- Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (50th Anniversary Edition)
- The Beatlesの代表曲
- Love Me Do
- Please Please Me
- Twist And Shout
- From Me To You
- She Loves You
- All My Loving
- I Want To Hold Your Hand
- Can't Buy Me Love
- You Can't Do That
- A Hard Day's Night
- Long Tall Sally
- Baby's In Black
- Ticket To Ride
- Help!
- Yesterday
- Day Tripper
- We Can Work It Out
- Nowhere Man
- Paperback Writer
- Yellow Submarine
- Eleanor Rigby
- Strawberry Fields Forever
- Penny Lane
- A Day In The Life
- Hello Goodbye
- I Am The Walrus
- Lady Madonna
- Hey Jude
- Revolution
- Hey Bulldog
- Get Back
- Don't Let Me Down
- The Ballad Of John And Yoko
- Something
- Let It Be
- Free As A Bird
- Real Love
- The Beatlesの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- メンバーの脱退劇
- ポール死亡説
- 1966年の3大危機
- 小汀利得氏
- イメルダ・マルコス
- トミー・チャールズ
- ザ・ビートルズへの賛辞