The Beatles(ザ・ビートルズ)の徹底解説まとめ

The Beatles(ザ・ビートルズ)とは、1962年に英国でデビューした20世紀を代表する4人組ロック・バンド。その影響力は音楽のみならず、ファッション、言動、思想にまで及び、社会現象を巻き起こした。彼等の音楽を語るうえで特筆すべき点の一つは、彼等自身の音楽的成長がそのまま音楽界全体の、そして聴き手である我々ファンの音楽的成長を促したことだろう。1970年の解散後も彼等の影響力は引き継がれ、21世紀の現在でもそれは変わらない。

Disc One
1. A Beginning
2. Happiness Is A Warm Gun
3. Helter Skelter
4. Mean Mr. Mustard
5. Polythene Pam
6. Glass Onion
7. Junk
8. Piggies
9. Honey Pie
10. Don't Pass Me By
11. Ob-La-Di, Ob-La-Da
12. Good Night
13. Cry Baby Cry
14. Blackbird
15. Sexy Sadie
16. While My Guitar Gently Weeps
17. Hey Jude
18. Not Guilty
19. Mother Nature's Son
20. Glass Onion
21. Rocky Raccoon
22. What's The New Mary Jane
23. Step Inside Love / Los Paranoias
24. I'm So Tired
25. I Will
26. Why Don't We Do It In The Road?
27. Julia

Disc Two
1. I've Got A Feeling
2. She Came In Through The Bathroom Window
3. Dig a Pony
4. Two of Us
5. For You Blue
6. Teddy Boy
7. Medley: Rip It Up / Shake, Rattle And Roll / Blue Suede Shoes
8. The Long and Winding Road
9. Oh! Darling
10. All Things Must Pass
11. Mailman, Bring Me No More Blues
12. Get Back
13. Old Brown Shoe
14. Octopus's Garden
15. Maxwell's Silver Hammer
16. Something
17. Come Together
18. Come And Get It
19. Ain't She Sweet
20. Because
21. Let It Be
22. I Me Mine
23. The End

ザ・ビートルズの歴史と功績を総括するための「アンソロジー・プロジェクト」の一環として制作されたアルバム。「アンソロジー・プロジェクト」は「アルバム」「ドキュメンタリー・ビデオ」「ドキュメンタリー・ブック」の3部構成となっている。

本アルバムは1996年10月28日に全世界同時リリースされている(時差の関係で日本では10月29日)。
1968年リリースのアルバム「The Beatles」から1970年リリースのアルバム「Let It Be」までの未発表曲、別テイク、デモ・テイクが収録されている。

本アルバムには「Anthology1」「Anthology2」のような新曲の収録はされなかった。代わりに「The Beatles」収録の「Don't Pass Me By」の前奏用に作曲された楽曲「A Beginning」が収録されている(作曲はジョージ・マーティン)。

「Anthology」シリーズ全般に言えることだが、ザ・ビートルズのメイン作品、というよりも、あくまでもサブ・テキスト的なアルバムであると言えるだろう。

Yellow Submarine Songtrack

1. Yellow Submarine
2. Hey Bulldog
3. Eleanor Rigby
4. Love You To
5. All Together Now
6. Lucy in the Sky with Diamonds
7. Think for Yourself
8. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
9. With a Little Help from My Friends
10. Baby, You're a Rich Man
11. Only a Northern Song
12. All You Need Is Love
13. When I'm Sixty-Four
14. Nowhere Man
15. It's All Too Much

1999年9月13日に世界同時リリースされたアルバム。ザ・ビートルズにとっては初のリミックス・アルバムになっている。

アニメーション映画「Yellow Submarine」で使用されたザ・ビートルズの楽曲を集めたもので、オリジナル・サウンドトラックとしてリリースされた「Yellow Submarine」に収録されていたジョージ・マーティンによるオーケストラの楽曲は含まれていない。

全曲がリミックス処理をされている。処理としてはマスター・テープまで遡り、各トラックに収録されていた複数の音源を分離させ、音の位置や音量などに手を加えている。また、ノイズを取り除く特殊なコンピューター処理を行っている。

「Only a Northern Song」は今までリアル・ステレオ・ヴァージョンは存在しなかったが(疑似ステレオだった)、本アルバムで初めてリアル・ステレオ・ヴァージョンが登場した。

1

1. Love Me Do
2. From Me To You
3. She Loves You
4. I Want To Hold Your Hand
5. Can't Buy Me Love
6. A Hard Day's Night
7. I Feel Fine
8. Eight Days A Week
9. Ticket To Ride
10. Help!
11. Yesterday
12. Day Tripper
13. We Can Work It Out
14. Paperback Writer
15. Yellow Submarine
16. Eleanor Rigby
17. Penny Lane
18. All You Need Is Love
19. Hello, Goodbye
20. Lady Madonna
21. Hey Jude
22. Get Back
23. The Ballad Of John And Yoko
24. Something
25. Come Together
26. Let It Be
27. The Long and Winding Road

2000年11月13日に全世界同時リリースされた編集アルバム。

イギリスの音楽雑誌「Music Week」とアメリカの音楽雑誌「Billboard」の両方で、あるいはどちらかで1位になった曲を収録したベスト・アルバムとなっている。

2015年には、ジョージ・マーティンの息子であるジャイルズ・マーティンによって最新ミックスが施され、再発売されている。またその際にザ・ビートルズ初のミュージック・ビデオ集が付いたスペシャル・ヴァージョンもリリースされている。

Let It Be... Naked

Disc One
Let It Be... Naked
1. Get Back
2. Dig A Pony
3. For You Blue
4. The Long And Winding Road
5. Two Of Us
6. I've Got A Feeling
7. One After 909
8. Don't Let Me Down
9. I Me Mine
10. Across The Universe
11. Let It Be

Disc Two
1. Fly On The Wall

2003年11月17日に全世界同時リリースされたアルバム。

1969年1月、「Get Back Session」と呼ばれているセッションから、紆余曲折を経て最終的にフィル・スペクター・プロデュースによるアルバム「Let It Be」が完成した。ところが、「Get Back Session」の当初のテーマである「オーヴァー・ダブを一切しない」という目的から大きくはずれ、オーケストラや女性コーラスのオーヴァー・ダブが施された作品になってしまった。特にポール・マッカートニーは自身の作品「The Long And Winding Road」の仕上がりには激怒している。

ポールにとってはフィルのプロデュースした「Let It Be」は不本意なものであり、「映画の中で聞くことができるテイクこそがありのままの音ではないのか」という思いがあった。そして楽器のパートごとにレコーディングされているマルチ・トラック・テープから直接トラック・ダウンをし直し、映画の中のテイクに限りなく近い内容にリミックスした作品を再リリースする計画を立てる。リンゴとヨーコの同意は得られ、ジョージからも2001年の死の前に同意を得ることができた。

このように当プロジェクトはポール主体で動いたが、元々の発端は2002年にポールと映画「Let It Be」を監督したマイケル・リンゼイ=ホッグが同じ飛行機に乗り合わせたことに始まる。このリンゼイ=ホッグとの再会により、「Let It Be」にまつわる悪しき記憶が蘇り、再リリースへと彼を動かしたのだ。

本アルバムのリミックス作業はエンジニアのポール・ヒックスとガイ・マッセイによって行われている。場所はアビイ・ロード・スタジオ。90分テープで合計30巻にも及ぶオリジナルの1インチ8トラック・テープを使用している。
再リリースで使用したトラックは殆どがオリジナル「Let It Be」と同じものであったが、「The Long And Winding Road」だけは全く異なるトラックが使用されている。

「オーヴァー・ダブを排除し、本来ある自然なままの音」ということで「Naked(裸)」というタイトルになっているが、編集作業は施されており、(「I Me Mine」などはフィル・スペクターの編集ヴァージョンを踏襲している)まったくの「裸」という訳ではない。

Disc Two に収録されている「Fly On The Wall」には、メンバーによる会話、演奏の断片、『Abbey Road』や解散後にソロ・アルバムに収録される楽曲の冒頭部分といったカット・アップが収録されている。

リリース当初、日本盤はコピー・コントロール・CD、いわゆるCCCD仕様であった。2010年には通常の仕様に置き換わっている。

Love

1. Because
2. Get Back
3. Glass Onion
4. Eleanor Rigby
5. I Am the Walrus
6. I Want To Hold Your Hand
7. Drive My Car/The Word/What You're Doing
8. Gnik Nus
9. Something
10. Being For The Benefit Of Mr. Kite!/I Want You (She's So Heavy)/Helter Skelter
11. Help!
12. Blackbird/Yesterday
13. Strawberry Fields Forever
14. Within You Without You/Tomorrow Never Knows
15. Lucy In The Sky With Diamonds
16. Octopus's Garden
17. Lady Madonna
18. Here Comes The Sun
19. Come Together/Dear Prudence
20. Revolution
21. Back In TYe U.S.S.R.
22. While My Guitar Gently Weeps
23. A Day In The Life
24. Hey Jude
25. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
26. All You Need Is Love

* iTunes Bonus Tracks
1. The Fool On The Hill
2. Girl

2006年11月20日に全世界同時リリースされたアルバム。

元々はカナダのエンターテインメント集団であるシルク・ドゥ・ソレイユのラスベガスでのミュージカル・ショー「Love」のためのサウンドトラックとして企画・制作された。
ジョージ・マーティンと彼の息子ジャイルズ・マーティンの共同プロデュースにより、ビートルズの楽曲を「マッシュアップ」した26曲で構成されている。
「マッシュアップ」とは、2つ以上の楽曲からヴォーカルや伴奏トラックをパーツとして取り出し、それらを組み合わせることで1つの楽曲として構成する手法。例えば下の映像の例は、Led Zeppelin の「Whole Lotta Love」の演奏をバックにThe Beatles の「Helter Skelter」が歌われている。

Whole Lotta Love と Helter Skelter のMashup

ザ・ビートルズのマッシュアップ関連作品で最も有名なものは、アメリカのミュージシャン「Danger Mouse」による「The Grey Album」かも知れない。これはアメリカのラッパー「Jay-Z」の「The Black Album」とザ・ビートルズの「The Beatles」通称「The White Album」をマッシュアップさせたもの(よってタイトルは「The Grey Album」となっている)。本アルバム「Love」も少なからずこの「The Grey Album」の影響を受けているものと思われる。

1つの曲にさまざまなビートルズ・ナンバーの断片が使用されているので、ネタ探しの面白さがある。また複数の楽曲が見事にひとつに融合されている瞬間が多々あるので、聞きごたえは充分にある。
ただし、ザ・ビートルズの、というよりは、あくまでもザ・ビートルズの楽曲を材料としたマーティン親子のマッシュアップ作品、という捉え方が正しいかと思われる。

Mono Masters

Dsic 1
1. Love Me Do
2. From Me To You
3. Thank You Girl
4. She Loves You
5. I'll Get You
6. I Want To Hold Your Hand
7. This Boy
8. Komm, Gib Mir Deine Hand
9. Sie Liebt Dich
10. Long Tall Sally
11. I Call Your Name
12. Slow Down
13. Matchbox
14. I Feel Fine
15. She's A Woman
16. Bad Boy
17. Yes It Is
18. I'm Down

Disc 2
1. Day Tripper
2. We Can Work It Out
3. Paperback Writer
4. Rain
5. Lady Madonna
6. The Inner Light
7. Hey Jude
8. Revolution
9. Only A Northern Song
10. All Together Now
11. Hey Bulldog
12. It's All Too Much
13. Get Back
14. Don't Let Me Down
15. Across The Universe
16. You Know My Name (Look Up the Number)

2009年9月9日に全世界同時リリースされたボックス・セットCD「The Beatles In Mono」のボーナスCD。
「Past Masters」の楽曲をモノ・ヴァージョンで集めたものだが、以下の楽曲はモノ・ヴァージョンとしては本アルバムが初収録となる。

● Only A Northern Song
● All Together Now
● Hey Bulldog
● It's All Too Much
上記4曲はアニメーション映画のサントラ盤「Yellow Submarine」に収録されていた楽曲だが、この「Yellow Submarine」のモノラル・ヴァージョンはステレオ・ミックスをモノラルにした、いわゆる「疑似モノラル」であった。今回、リアル・モノラル・ヴァージョンとして初お披露目されている。

● Across The Universe
チャリティ・アルバム「No One's Gonna Change Our World」に収録されていたヴァージョンで、モノラルでは初披露。

On Air - Live At The BBC Volume 2

Disc One
1. And Here We Are Again
2. Words Of Love
3. How About It, Gorgeous
4. Do You Want To Know A Secret
5. Lucille
6. Hey, Paul...
7. Anna (Go To Him)
8. Hello!"
9. Please Please Me
10. Misery
11. I'm Talking About You
12. A Real Treat
13. Boys
14. Absolutely Fab
15. Chains
16. Ask Me Why
17. Till There Was You
18. Lend Me Your Comb
19. Lower 5E
20. Hippy Hippy Shake
21. Roll Over Beethoven
22. There's A Place
23. Bumper Bundle
24. P.S. I Love You
25. Please Mr. Postman
26. Beautiful Dreamer
27. Devil In Her Heart
28. The 49 Weeks
29. Sure to Fall (In Love With You)
30. Never Mind, Eh
31. Twist And Shout
32. Bye, Bye
33. John - Pop Profile
34. George - Pop Profile

Disc Two
1. I Saw Her Standing There
2. Glad All Over
3. Lift Lid Again
4. I'll Get You
5. She Loves You
6. Memphis, Tennessee
7. Happy Birthday Dear Saturday Club
8. Now Hush, Hush
9. From Me To You
10. Money (That's What I Want)
11. I Want to Hold Your Hand
12. Brian Bathtubes
13. This Boy
14. If I Wasn't In America
15. I Got A Woman
16. Long Tall Sally
17. If I Fell
18. A Hard Job Writing Them
19. And I Love Her
20. Oh, Can't We? Yes We Can
21. You Can't Do That
22. Honey Don't
23. I'll Follow The Sun
24. Green with Black Shutters
25. Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!
26. That's What We're Here For
27. I Feel Fine
28. Paul - Pop Profile
29. Ringo - Pop Profile

2013年11月11日、全世界同時リリースされたアルバム。1994年にリリースされた「Live At The BBC」の続編として、1963年から1964年にかけてイギリスBBCラジオ放送で行われたライヴ音源を集めたもの。また「Live At The BBC」と同様に各メンバーとDJとの会話なども含まれているため、BBCラジオで放送された内容のドキュメンタリー、といった側面もある。

Live At The Hollywood Bowl

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