ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』とは、2005年にアメリカで公開されたファンタジー映画である。クライブ・ステープルス・ルイスの『ナルニア国物語』を原作としている。本作品はシリーズの第1作目である『ライオンと魔女』を実写映画化した。ある日ルーシーが衣装たんすの中にナルニアを見つける。そこは白い魔女によって支配されていた国だった。ナルニアの民に頼まれたたことをきっかけに、4人は白い魔女と戦う。戦いに奮闘する過程で、4人の兄弟愛もはぐくまれるところがこの作品の魅力の1つである。

吹き替え:大木民夫
ナルニアが100年以上冬に閉じ込められ、白い魔女に支配されてからサンタクロースもその間、活動を止められていた。ピーター、スーザン、ルーシーが徐々にアスランのいる場所に近づくと、白い魔女の魔法が解けかけていた。それとともに、サンタクロースも活動できるようになる。白い魔女から逃げいていたピーター、スーザン、ルーシーに会った時には、戦いで役に立つ武器を3人に与えた。

『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』の用語

ナルニア

アスランが創造した国である。国民は話す動物や、半人半獣の者であり、現代には存在しない不思議な国である。ルーシーはカーク教授の屋敷にある衣装たんすに入ると、偶然にも不思議な国、ナルニアについてしまう。もともとはアスランが創造した国だが、白い魔女によって100年近く冬が続いている。しかしその100年が終わろうとしており、ナルニアには「アダムの息子2人とイヴの娘2人がナルニアを支配する白い魔女を葬り、ナルニアに平和をもたらす」という予言が広まっていた。ぺベンシー兄弟に実際に会ったナルニアの国民は、ぺベンシー兄弟4人を称え、誇りに思う。

ケア・パラベル

ぺベンシー兄弟が白い魔女を葬り、王と女王になった際に暮らす城である。4人が王と女王に表彰されるときも、この城で式が行われた。

アダムの息子

ナルニア国物語は旧約聖書に基づいている。予言の「アダムの息子」とは旧約聖書の「アダム」を指す。旧約聖書で髪が創造した最初の人間とされているアダムの息子が、ナルニア国物語ではピーターとエドマンドとされいている。

イヴの娘

ナルニア国物語は旧約聖書に基づいている。予言の「イヴの息子」とは旧約聖書の「イヴ」を指す。旧約聖書で髪が創造した最初の人間とされているアダムは、イヴと婚約した。その2人の娘が、「イヴの娘」とナルニア国物語では呼ばれている。これはスーザンとルーシーにあたる。

『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

アスラン「過去は過去だ。過ぎたことを話す必要はない」

オレイアスとナルニアの兵士がエドマンドを救出し、アスランの基地へ無事連れてきた。ピーター、スーザン、ルーシーはアスランとエドマンドが話しているところを遠目で見ていた。何を話していたかはわからなかったが、話が終わってアスランとエドマンドが、ピーター、スーザン。ルーシーの元へ行く。アスランは「過去は過去だ。過ぎたことを話す必要はない」と、エドマンドに伝えた。エドマンドが裏切ったことを後悔するのではなく、これから魔女を倒す王として活躍できるように背中を押す言葉をかけた。

ピーター「みんなを守ると母さんに約束した」

「お前たちは帰るんだ」というピーターは長男として大きな責任を感じていた。

エドマンドが白い魔女の捕虜から解放され、アスランの基地に無事辿り着く。ピーター、スーザン、ルーシーとも再開し、4人で昼食を食べていた。今後のことを話し合っていた際、ピーターは「お前たちは帰るんだ。お前たちを守ると母さんに約束したからな」と言い出した。長男であるピーターは弟と妹を守らなければならないことに大きな責任を感じていた。

エドマンド「一緒に残る。ここの人たちを苦しめたくない」

エドマンドが助けられ、アスランの基地で久しぶりに兄弟と再会した。昼食を食べている時。ピーターが「お前たちは帰るんだ。お前たちを守ると母さんに約束したからな」と言い出す。それにエドマンドは反対した。実際に魔女が魔法でナルニアの国民を固める瞬間をみてきたため、「ここにいる人たちを苦しめたくない」と言い、ともに戦うことを決意した。

妹たちを守った勇敢なピーター

モーグリムに向けて剣を突き付けるピーター。

アスランを探すため、ピーター、スーザン、ルーシーはビーバーと共に旅に出た。途中で秘密警察のモーグリムに追いつかれて、囲われてしまった。妹のスーザン、ルーシーを守ることに必死だった。しかし、剣を向けても刺す勇気はなかった。そかし、妹たちを必死に守ろうとしたこのシーンにはピーターの勇敢さがよく表れている。

4人全員でナルニアを守る

ルーシーからもらった「火のしずく」でエドマンドが生き返る。

ナルニアの軍と、魔女の軍が闘っている時にエドマンドは魔女が少しずつピーターに近づいていくのを目にした。「ピーターが殺される」とエドマンドは恐れ、魔女の剣を持っていた剣で割って魔法が使えないようにした。それに怒った魔女はエドマンドの腹を刺す。その時ルーシー、スーザン、アスランが応援に駆け付ける。魔女はアスランが生きていることに驚き、固まっていた。アスランは自ら魔女にとどめをさした。戦争は終わったが、ピーターはエドマンドが腹を刺されたことに気付き、エドマンドにすぐに駆け寄った。ルーシー、スーザンも急いで駆け寄る。ルーシーは持っていた「火のしずく」でエドマンドを生き返らせた。4人全員無事で、ナルニアに平和を取り戻すことができた。

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