ファイナルファンタジー(FF)の歴代シドまとめ
シドは、『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズに登場する名物キャラである。シドという名前だけは共通だが、シリーズ毎にその外見や年齢、設定などは異なる。また、『FF』シリーズに頻繁に登場する乗り物「飛空艇(飛行船)」に関わることが多いことでも知られる。ここでは『FF』ナンバリングタイトルの各シリーズ毎に、シドという人物について紹介する。
ファルシとルシ
ファルシとは太古の昔、神々が創造した超次元的な機械の存在で、クリスタルを力の源としている。
神はファルシと人間を残し、現実世界から去ってしまった。
その後は、ファルシが人間を管理するようになった。
浮遊都市コクーンではファルシが人間の生活を手助けしており、コクーンで暮らす人間たちはファルシによってもたらされる豊かな暮らしを享受している。
ルシとは、ファルシによって使命を与えられた人間のことである。
ファルシは本来与えられた役割以外には行動することができないため、人間をルシにする事で、自分の役割以外の役目を果たさせようとする。
人間側に選択の余地はなく、ルシはファルシが一方的に選ぶ。
ルシになった人間は使命を果たすとクリスタルとなり、使命を果たせなかった場合はシガイという魔物になってしまう。
ファルシたちの使命はヴァルハラへの入り口を探すこと。
ヴァルハラへの扉をこじ開けるためには、多くの人間の魂が必要だとファルシは考えている。
神リンゼは一度に大量の人間を殺すために、空中にコクーンという人間を養殖する場所を作り、長い年月をかけてコクーンの中で人間の数を増やした。
リンゼが現実世界から去ったあと、コクーンを管理し、リンゼの計画を遂行したのは、リンゼに作られたファルシであるバルトアンデルスたちであった。
バルトアンデルスは、そのコクーンを中に暮らす人間ごと地上に落下させ、大量殺人を計画していた。
ところがファルシ自身は自分自身を殺すことができないよう神に作られていたため、自力ではコクーンを破壊することができなかった。
そこでコクーンのファルシであるバルトアンデルスは、主人公ライトニングをルシにすることでコクーンを破壊させようとした。
そのライトニングを支援させるために、聖府軍のレインズを自分のルシにしたのだ。
シド・レインズの裏話
デザインを担当したのは7以降の『FF』シリーズのキャラクターデザインを手掛ける野村哲也氏。
当初は「レインズ」という名前のみ知らされており、キャラクターデザインが完成した後に初めてこれが今作の「シド」であることを知らされたという。
これまでのシドのイメージとはかけ離れたキャラクターになったのも納得がいく話である。
そのせいか作中でも彼のことを「シド」とは呼ばず「レインズ」と呼ぶ。
FF14:シド・ナン・ガーロンド (Cid nan Garlond)(CV:小山力也)
職業・肩書:「ガーロンド・アイアンワークス」社長
外見:白髪のダンディなイケメンシド。
『FF14』のNPC。
技術者集団「ガーロンド・アイアンワークス」のリーダーで、飛空艇「エンタープライズ」号を操る。34歳。
クエストを通じてプレイヤーと関わる。
ガレマール帝国を構成する主要民族であるガレアン人。
ガレアン人の特徴は、額の中央に第三の眼を持ち、身体能力に優れているが、魔法が扱えない。
そのため、魔法を操ることが文化の主流とされていたこの世界において、ガレアン人は迫害を受けるようになり、温暖な中央山脈以南の土地から追われ、厳しい環境の北部地域にガレアン族の国家「ガレマール共和国」を作った。
魔法を使えないガレアン人たちは、魔法が使えなくても魔法のような力が使える「魔導」技術を研究しはじめた。
やがて魔導技術は軍事用に転用され、ガレマールは軍事大国となった。
シドの父であるガレマール帝国筆頭機工師のミド・ナン・ガーロンドは魔導研究の第一人者だった。
そしてシド自身もガレマール帝国で魔導技術を学び、新たな理論を打ち立てるほどの才能を持っていた。
だが、その実験の過程において多くの人が犠牲になっており、研究すること自体に疑問を感じるようになっていた。
シドが父と決裂した決定的な出来事は、父が天から星を落とし、大地を砕くという古代魔法「メテオ」の研究をしていたことだった。
そもそも「メテオ」を発動させ、星を地上に落とす理由は、人間と対立していた蛮族たちを地上から一掃するためだった。
研究のためならどんな犠牲も厭わないという姿勢がシドには理解できなかった。
研究実験が失敗してガレマール帝国の都市が丸ごと蒸発してしまうという大事故を起こし、ミドもその事故で命を落とした。
シドは魔導研究を軍事にしか利用しないガレマール帝国の考えと対立し、国を捨ててプレイヤーたちの住むエオルゼアに亡命し、「ガーロンド・アイアンワークス」を設立した。
「ガーロンド・アイアンワークス」は、飛空艇をはじめとした魔導技術をエオルゼアにもたらした。
ゲーム序盤ではシドは記憶喪失になっており、「マルケズ」という名を名乗って素顔を隠していた。
額につけているゴーグルのようなものは第3の目を隠すため。
飛空艇が好きで、主人公に協力する気のいい技師という、シリーズとしては久しぶりの正統派シドである。
FF15:シド・ソフィア (Cid Sophiar)(CV:勝部演之)
職業・肩書:整備工場「ハンマーヘッド」の店主
外見:孫娘とおそろいのキャップを被っている頑固ジジイ。いつもガレージに座っている。
CGのレベルが上がったせいもあり、かなりリアルなお爺さんシドとして登場。シド史上最高齢となる77歳。
クエストを与えてくれるNPCとして登場する。
主人公ノクティスの故国ルシス領土内にある整備工場「ハンマーヘッド」の店主。
年は取ったが、メカニックの腕は超一流。
ノクティスの武器をパワーアップしてくれる。
ノクティスの父であるルシス国王・レギスとは旧知の仲で、30年前共に旅をした仲間である。
シドニーという孫娘がいて、ある意味彼女もシドと言える。
作中プレイヤーにはシドニーがほとんど対応してくれるので、シド自身の出番は多くない。
『FF15』の店舗限定特典として付属していたゲーム『A KING'S TALE:FINAL FANTASY XV』では本編の30年前が舞台となっており、ノクティスの父・レギスと共に旅をしていた当時47歳のシドが登場する。
シド・ソフィアの裏話
『FF15』の終盤では、10年後の世界にノクティスが戻ってくる。
10年後の世界はすっかり闇に覆われてしまい、魔物が跋扈していた。
シドは87歳のはずであるが、まだ存命のようである。
シド本人は登場せず、他のキャラクターからその様子が語られるのみ。
その話によれば、最近は体調を崩しており、メインキャラクターのイグニスの届ける新鮮な魚料理だけが楽しみだということである。
新鮮な魚を届けることで元気になる、というエピソードは『FF6』のオマージュである。
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目次 - Contents
- 『ファイナルファンタジー』シリーズの概要
- シドというキャラクター
- シリーズに登場したシド
- FF2:シド (Cid)
- FF3:シド・ヘイズ (Cid Haze)
- FF4・FF4TA:シド・ポレンディーナ (Cid Pollendina)
- FF5:シド・プリヴィア(Cid Previa)
- FF6:シド・デル・ノルテ・マルケズ(Cid Del Norte Marquez)
- FF7:シド・ハイウインド (Cid Highwind)
- FF8:シド・クレイマー (Cid Kramer)
- FF9:シド・ファブール9世 (Cid Fabool IX)
- FF10・FF10-2:シド (Cid)(CV:坂口候一)
- FF11:シド (Cid)
- FF12:シドルファス・デム・ブナンザ (Cidolfus Demen Bunansa)(CV:大塚周夫)
- シドルファス・デム・ブナンザ の設定・裏話
- FF13・LRFF13:シド・レインズ (Cid Raines)(CV:中村悠一)
- ファブラノヴァ神話
- ファルシとルシ
- シド・レインズの裏話
- FF14:シド・ナン・ガーロンド (Cid nan Garlond)(CV:小山力也)
- FF15:シド・ソフィア (Cid Sophiar)(CV:勝部演之)
- シド・ソフィアの裏話