ワイルドアームズ セカンドイグニッション(WA2)のネタバレ解説・考察まとめ

『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation用のゲーム作品。1999年9月2日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より発売。略称は「WA2」。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。精鋭部隊"ARMS"に配属された主人公の青年アシュレーが仲間達とともに世界を救うために戦う物語を描く。「英雄」という言葉をテーマに複雑な人間関係が織り成すストーリーがドラマチックに展開されるのが大きな特徴となっている。

手にした者に絶大な力を与えるガーディアンブレードとも呼ばれる聖剣。”未来”を司るガーディアンから生まれたある種の精神感応兵器で、使い手の「想い」を喰らい力に変える性質を持ち、概念存在にも攻撃することができる。意志に近いものを宿しており認めた者にしか力を与えない。名も無き下級貴族の娘であったアナスタシアは、常人を遥かに超える精神力と「生きたい」という強い「欲望」を持っていたことで使い手として選ばれ、ロードブレイザーと対等に戦えるだけの強大な力を得た。

ロードブレイザー

かつてファルガイアを灼き尽くした”焔の災厄”と呼ばれる魔神。”火”を司るガーディアン「ムア・ガルト」の3対の羽の翼のうちの抜け落ちた1対から誕生したガーディアンが反転した存在「ディザスター(災厄獣)」であり、その究極型とも呼べるデミ・ガーディアン。ムア・ガルトが持っていた「破壊」の相を強く受け継いだことで、破壊の権化となってファルガイア全土を灼き尽くす大災害を引き起こした。ガーディアンと同様、概念存在であるため通常の物理攻撃は一切通用せず、ロストテクノロジーを用いた超兵器でも気休め程度の傷しか負わせることができない。相手の魂を喰らい、打ち砕くことが可能であるため不死の種族であるノーブルレッドすら殺すことができる。また、生きとし生ける者が持つ負の感情を取り込むことで、無限の再生力と更なる力を得ることが可能となっている。ファルガイアに生きる全ての命を敵に回し、一方的に蹂躙したが、アガートラームの使い手である”剣の聖女”アナスタシアと7日間に渡る死闘の末、アナスタシアが自らの命を犠牲にしたことで事象の地平に封印された。
その後、数百年近く封印されていたが、ストーリー序盤にオデッサが引き起こした降魔儀式によって、偶然にもアシュレーの内的宇宙に宿り復活を遂げるが、同時にアシュレーによって引き抜かれたアガートラームも内的宇宙に宿ったことで、その意識と多くの力はアシュレーの内的宇宙で封じられていた。アシュレーがオデッサや侵食異世界との戦いの中で、ロードブレイザーの力の一端であるナイトブレイザーの姿に変身していくことで、徐々に負の感情と力を蓄えていき、最終的に完全復活を果たす。しかしその直後、仲間達の力を借りてアガートラームの真の力を引き出したことで”剣の英雄”となったアシュレーとの一騎打ちに敗れ、完全消滅した。

ナイトブレイザー

焔の魔神ロードブレイザーと聖剣アガートラームを内的宇宙に宿したアシュレーが、戦いの中で蓄積される殺気を爆発させ、自らの内的宇宙に潜むロードブレイザーを限定的に顕在化させることで変身した姿。その外見は黒い騎士を思わせる姿をしている。ロードブレイザーの力は同時に内的宇宙に宿したアガートラームとアシュレーの意志により抑制されて現れるため、周囲に影響を及ぼすことなくアシュレーの体組織のみを改変している。アシュレーの筋力と知覚能力を人知を遥かに超える水準にまで引き上げ、皮膚を外骨格のように硬化させる。強大な力を誇るが、その力を使うたびにアシュレーの中のロードブレイザーの力が増していき、復活の危険性を招いてしまうリスクがある。ストーリー終盤以降、大切な人であるマリナが拉致され、命の危機に瀕したことによる怒りによってアシュレーの精神バランスが崩れたことで、ロードブレイザーの負の力が増大し、全身が赤と黄金の色彩となったオーバーナイトブレイザーへと変身するようになる。変身に必要な要素は全てアシュレーの内にあるため道具などを用いる必要はなく、時間的にも一瞬で変身は完了する。殺気立った状況が解消されると、身に纏ったロードブレイザーの力は減退して変身が解除される。

プロトブレイザー

オデッサの降魔儀式によってアシュレーの内的宇宙にロードブレイザーが宿った直後に変化したアシュレーの姿。外見こそ白い化物となっているものの、アシュレーの意識は辛うじて残っている。また、他のARMS隊員達も同じような姿となってしまうが、外見は緑色の怪物で意識も完全に失っている。

種族

ノーブルレッド

伝説の不死種族として語り継がれる存在。外見は人間とほとんど変わらないが寿命が無く老化スピードも非常に遅い。陽光が弱点の夜行性吸血種族で、人の血を好むが、極めて文化的な種族であるため、暴力的に吸血行為を行うことはほとんどない。人類を遥かに超える高度な技術を持っている。個体数は少なく肉体が滅びても魂が無事であれば復活することができる。しかし、魂を喰らい打ち砕くことができるロードブレイザーによって、マリアベル以外のノーブルレッドは絶滅した。

エルゥ

かつてファルガイアに存在していた種族。現在のファルガイアではエルゥの姿は確認されておらず、その文化は謎に包まれている。この世界のオーバーテクノロジーの大半はエルゥの技術の産物となっている。

超獣ドラゴン

ファルガイアに生きるどの生命体とも異なる、機械と肉体を併せ持つ半機械生命体。その力はガーディアンに匹敵するとされており、次元を飛び越えて移動することも可能としている。かつてはドラゴン次元と呼ばれる世界で暮らしていたが、侵食異世界カイバーベルトによってドラゴン次元が滅びてしまい、生き残ったドラゴン達は次元を超えて別の世界に逃げ延びる。しかし、ほとんどのドラゴンは環境に適応できず絶滅しており、現代のファルガイアでは多くのドラゴンが化石の姿で発掘されている。

組織

ARMS

アシュレー達が所属する部隊。an Awkward Rush & Mission Savers(緊急任務遂行部隊)の略称。当初はメリアブール王国所属の組織として設立される予定だったが、オデッサの降魔儀式によって部隊は壊滅。後に下級貴族であるアーヴィングが権限を買い取り、彼が指揮する私設遊撃騎士団となる。

オデッサ

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