サマーウォーズ(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
サマーウォーズ(Summer Wars)とは2009年8月1日から公開された日本のアニメ映画である。監督はアニメ映画版『時をかける少女』や『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守であり、今作品は監督初の長編オリジナルアニメーション作品となっている。 仮想世界が発達した世界を舞台に主人公である小磯健二が先輩の篠原夏希とその家族らとともに仮想世界と現実世界の危機に立ち向かう物語である。
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『サマーウォーズ』とは、マッドハウスが制作した長編アニメーション映画。細田守監督の作品で2009年に公開された。前作である2006年公開の『時をかける少女』のスタッフの多くが引き続き参加した。興行収入は16.5億円。主人公の健二の声優は神木隆之介が務めた。
舞台は長野県上田市。インターネット上の仮想世界で起きるサイバーテロと戦う主人公たちと、昔ながらの屋敷に集結した大家族の現実世界での奮闘が繰り広げられるストーリー。
第42回シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門(Gertie Award)最優秀長編作品賞受賞。第41回星雲賞メディア部門受賞。その他多数の賞を受賞している。2010年に発売したBlu-ray Discの売り上げは初登場で週間ランキング1位を獲得。5.4万枚の売り上げは初動記録としては当時のアニメ作品1位。テレビ放送では、地上波でのテレビ放送だけでなく、CS・BSでも複数回放送されている。2010年にモバイルアプリ『サマーウォーズ~花札KOIKOI~』が配信された。作品中に敵と花札で戦うシーンがあり、そのシーンを題材とした花札ゲームが公開された。
サマーウォーズ(Summer Wars)とは2009年8月1日から公開された日本のアニメ映画である。監督はアニメ映画版『時をかける少女』や『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守であり、今作品は監督初の長編オリジナルアニメーション作品となっている。 仮想世界が発達した世界を舞台に主人公である小磯健二が先輩の篠原夏希とその家族らとともに仮想世界と現実世界の危機に立ち向かう物語である。
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『ハウルの動く城』とは宮崎駿監督、スタジオジブリ製作の日本の長編アニメーション映画作品である。2004年11月20日に全国公開され、興行収入は196億円。スタジオジブリ製作アニメでは「もののけ姫」を抜き、「千と千尋の神隠し」に次ぐ第2位の記録を樹立した。 物語は魔法と機械が混在する架空の世界が舞台。呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの戦火の恋を描く。
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『時をかける少女』とは、2006年に公開された、アニメーション映画である。監督は『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などを手がけた細田守。筒井康隆の原作を元に作られており、原作の20年後が舞台となっている。時間を跳躍する力を手に入れた主人公が、その力を使いながら、本当に大切なものは何なのか気づいていく、青春SF作品。
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『バケモノの子』とは、2015年に公開され、400万人を動員した大ヒット作といえるアニメーション映画である。監督は『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』を手がけた細田守。ひとりぼっちの人間の子供と、天涯孤独のバケモノが、奇妙な師弟関係からともに成長し、親子の絆を築く新冒険活劇。
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『未来のミライ』とは、スタジオ地図製作により2018年7月に公開された長編アニメーション映画である。監督は「時をかける少女」や「サマーウォーズ」を制作した細田守。 横浜の片隅で両親と暮らす「くんちゃん」は、「お兄ちゃん」になったばかり。妹が生まれてから両親は自分の要求を叶えてくれなくなり、ついにくんちゃんは「赤ちゃん返り」をしてしまう。「赤ちゃん好きくない!」を連発して駄々をこねるくんちゃんは、家の中庭から不思議な時間旅行をすることになる。そこで出会ったのは未来の妹だった。
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『おおかみこどもの雨と雪』は2012年7月21日に公開されたアニメーション作品である。 アニメ映画版「時をかける少女」や「サマーウォーズ」を世に出した細田守監督の長編オリジナルアニメーションであり、監督が立ち上げたアニメーションスタジオ「スタジオ地図」名義での記念すべき1作目である。主題歌はアン・サリーが歌う「おかあさんの唄」。
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『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(ワンピース ザ ムービー オマツリだんしゃくとひみつのしま)とは、少年漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版アニメ第6作品目。『時をかける少女』や『サマーウォーズ』で有名な細田守が監督を務めた。『ONE PIECE』らしからぬ作風や作画で波紋を読んだ作品であり、シリーズ屈指の異色さを放つ。物語終盤はホラー映画と見紛うストーリーや演出が満載で、その怖さがトラウマになっていると語る視聴者もいるほどだ。
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『竜とそばかすの姫』とは、2021年の夏に公開されたスタジオ地図製作の細田守が監督を務める日本アニメーション映画。心に大きな傷を抱えた主人公の女子高校生が、仮想世界と現実世界での出会いを通して成長していく姿は見る人に勇気を与える。監督特有の空想と現実による2つの世界と2つのアニメーションによって紡ぎだされる物語は、かつてない圧倒的スケールとなる。SNSが当たり前になり目まぐるしく変化していく世界で、変わることの無い大切な物は何かを訴えかける作品となっている。
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『Coo 遠い海から来たクー』(クー とおいうみからきたクー)とは、景山民夫による小説『遠い海から来たCOO』を原作とした劇場版アニメ映画。1993年に東映洋画系で全国公開された。相次ぐ製作関係者の不祥事の影響か、公開から30年以上経ってもDVD・Blu-ray化されていない。 主人公の小畑洋助は、父・徹郎と共にフィジー諸島のパゴパゴ島で暮らす12歳の少年。ある時、洋助は海で生まれ落ちたばかりのプレシオサウルスの子供を拾いクーと名付けて育てることになった。この物語は洋助とクーの絆の物語である。
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『ハウルの動く城』とは、2004年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。脚本・監督は宮崎駿。 帽子屋の少女・ソフィーは兵隊に絡まれていたところを魔法使いのハウルに助けられるが、魔女の呪いによって90歳の老婆に姿を変えられてしまう。店にいられなくなったソフィーは旅に出、その途中でハウルの動く城に出会うのだった。ファンタジックな世界観や美術、個性的なキャラクターが魅力の作品。ハウルとソフィーの戦火の恋がストーリーの軸となっているため、本作にはロマンチックな名言も数多く登場する。
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細田守監督のアニメーション映画『サマーウォーズ』と『バケモノの子』。同じくアニメ映画界の巨匠・宮崎監督が手がけるスタジオジブリ作品とはまた違った良さがあって、ファンを魅了しています。この記事では、そんな2作品にまつわる都市伝説や小ネタについてまとめました。ネタバレを含むので、閲覧にはご注意ください。
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細田守監督の名作アニメ映画として2009年に公開された『サマーウォーズ』。映画本編は115分でしたが、2010年のテレビ放映時には約80分の長さにカットされてしまいました。このカットされた部分に物語の重要なシーンがたくさん含まれており、初見の視聴者には理解しにくい内容になっていたそう。具体的にどのシーンが切られてしまったのか、この記事で解説しています。
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NHK長野放送局所属の松岡忠幸は、その端正な顔立ちと丁寧な語り口調で人気のアナウンサーの1人である。しかし同時にかなりのアニメオタクとしても知られており、放送中に人気アニメ『TIGER & BUNNY』のコスプレ姿で現れたことでアニメファンの間で一躍有名な人物となった。 そんな「長野のヨン様」ならぬ「長野のバーナビー」の数々のオタク伝説を紹介する。
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細田守監督の作品「サマーウォーズ」「時をかける少女」「おおかみこどもの雨と雪」の雑学・都市伝説をまとめた。絵コンテや作品のキャッチコピー、鑑賞した人たちの感想など、細田守監督作品に関連する情報を徹底的に解説する。
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細田守監督作品「サマーウォーズ」に関する話題のネタツイ・豆知識を徹底解説する。アバターの紹介やカットされた未公開シーン、舞台である長野県上田市について、陣内家の細かい設定など、知っていると面白い情報をまとめた。
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細田守監督作品といえば、『時をかける少女』や『サマーウォーズ』、『バケモノの子』などが有名ですよね。細田作品はアニヲタなら必ず一度は通る道ですが、アニメファンではない方の間でも知名度が高いので、恐らく誰もが一度は観たことがあるのではないでしょうか。この記事では、そんな細田作品の壁紙画像を厳選してまとめています。
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本記事では「これだけは見てほしい」と自信を持っておすすめできる、ジブリ以外のアニメ映画作品10タイトルをまとめて紹介している。記事中では『時をかける少女』『サマーウォーズ』『イヴの時間』『秒速5センチメートル』『ブレイブ ストーリー』などを掲載した。ぜひ最後までチェックしてみてほしい。
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この記事では、人気アニメーターのレイアウト・絵コンテ・原画などの画像をまとめた。宮崎駿、貞本義行、田中達之、今敏、沖浦、吉成曜、長濱博史、細田守といった、凄腕アニメーターたちの貴重な資料ばかりなので、ファンの方はぜひチェックしてみてほしい。
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スタジオジブリの人気作『ハウルの動く城』。企画が立ち上がった当時は、「ポスト宮崎駿」とも称されるヒットメーカー・細田守がメガホンを取る予定でした。しかし企画はとん挫し、宮崎駿が監督を務めることになりました。ここでは企画が実現しなかった理由や、ショックを受けた細田守の心境を色濃く反映した監督作品『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』についてを紹介。「細田版ハウルを見たかった」というファンの声も載せています。
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スタジオジブリの不朽の名作『ハウルの動く城』。今回はあまり知られていないハウルの動く城の裏話・都市伝説・小ネタ・トリビアをお届けしていきます。知っていればより楽しめること間違いなしです。
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アニメ・漫画で度々登場するのが、食べ物のシーン。しかし食べ物は現実、色のグラデーションや光の吸収率や反射率などがまちまちで、絵として表現するのは至難の技なのです。けれども、そんな中でもその独特な食べ物たちを極めて美味しそうに書いたアニメや漫画があるのです。今回はそんなシーンにこだわって、たくさんの美味しそうな食べ物をまとめてみました。
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本記事ではネットを中心に大人気となった大喜利企画「ジブリ映画のタイトルを組み合わせて面白い文章を作る」というネタについて、秀逸な作品の数々をまとめて紹介している。記事中では殿堂入りした歴代の優秀作品のほか、思わず笑ってしまう面白い文章を多数掲載した。
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本記事ではジブリ映画の「制作費」に関する情報をまとめて紹介している。アニメの1話当たりの制作費は作品によってばらつきはあるものの、高くても5000万円台である。一方でジブリ作品の制作費は最低でも億単位、『かぐや姫の物語』に至っては制作費の推定は50億円とも言われているのだ。ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫はインタビューで「予算を使えることも才能だ」と表明している。
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ソフィーの能力とは?ソフィーとハウルは死んでしまう?など、明日誰かに話したくなるジブリ作品「ハウルの動く城」に関する都市伝説や裏話をまとめました。あなたの知らないマニアックなエピソードを多数紹介しています。
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細田守監督の名作、『サマーウォーズ』。この作品を見て、夏を感じられます。数学オリンピックの優勝を逃した1人の男子学生が、学校一美人の先輩にバイトを頼まれます。その中で、その時代で使われている世界共通ネットワークOZで事件が起きます。
まず、映像がとても綺麗で自然や街並み、特に空と雲がとても綺麗に映されています。OZでは個性豊かで温かい先輩の家族に囲まれながら、初めての青春を過ごしていきます。その先輩の家族のおばあちゃんがキーパーソンとなり、人柄や言動全てに男子学生だけでなく、その家族、また視聴している私達にも影響与えてくれます。
また、青春もモヤモヤ、キュンキュンさせるシーンも沢山。これから恋が始まりそうなそんな青春物語にもなっています。
最後にOZという世界共通ネットワークはどんな時に見ても考えさせられる世界です。また、その事件も家族や友達の力、世界や人は繋がっているということ、男子学生のように導く答えは諦めなければ必ず見つかるという沢山のメッセージが込められています。また、日本の作品と感じられ、私は改めて日本を誇りに思う瞬間もありました。ぜひまだ見ていない方は見て見てくださいね。
日本でヒットしたアニメ映画の1つに、細田守監督の『サマーウォーズ』があります。
この映画の見どころは、数学オリンピックの日本代表に選ばれる程の主人公が、インターネット上の仮想空間OZを乗っ取った人工知能「ラブマシーン」から世界を救うシーンです。
小惑星探査機あらわしが世界の核施設に落下するようにプログラムされたラブマシーンの軌道を修正するために、OZの管理棟に入り込んで暗号を数学の知識で解き、落下の軌道を変えて世界の危機を救うことに成功します。このシーンは、スリルと臨場感があり、次はどうなるのか、映画にのめり込んでしまう程、観ている人を圧倒します。
『サマーウォーズ』は季節が夏に設定されています。登場人物が武家の末裔で、由緒ある大家族の大きな和風の家が主な舞台です。そんな家柄の娘と主人公の恋模様も、見どころの1つになります。
大家族の主である祖母が由緒ある家柄らしく、人脈を使って世界の危機を救おうとする姿は、一般家庭の方からすると凄みがあり、少し羨ましくなると思います。また、IT技術が物語設定の中心になっていて、技術の最先端を感じることができます。
以上が『サマーウォーズ』の見どころです。夏を感じながらスリルと臨場感を味わいたい方にとっては、うってつけの映画だと言えるでしょう。
夏休みに憧れの先輩の田舎に行って、そこでとある騒動に巻き込まれるという話です。最初、ポスターだけを見ていた時は、まさかあんなデジタルな話とはわかりませんでした。私はあんまり仮想現実とかそういう面に疎いので、よくわからないところもありましたが、おもしろかったです。いろいろコンピューターで管理されているのは楽ですけど、そこが乗っ取られたら終わりですよね。何気なくしたことが世界を滅ぼしたかもなんてすごく怖いし、でも本当にありえそうなことだからやばいなと思いました。仮想現実での戦いを長野の田舎でするというのもギャップがあって面白い設定です。また、夏希さんがすごくかわいかったです。これは、男の人が好きになるタイプの女性だなと思いました。やっぱり、なんだかんだ言って、ヒロインに監督の好みって出ますよね。女の私からすると、あざといと思わなくもないですが、まあみんなが好きなのは理解できます。最後の花札のシーンは楽しそうだし、家族がたくさんいるのもいいなと思わせてくれました。デジタル社会の話でしたが、ちゃんと昔の夏休みっぽい要素もあって、この映画を見ると、子どもの頃の夏休みを思い出します。その青春映画っぽいところが受けている理由かなと思いました。
どうしてもサマーウォーズが好きではない。主人公の見せ場があまりなく、ヒロインがまったくかわいくない。まずこの時点で応援したい状況にない。家族の絆を描きたいのだろうが、親戚のおばさんは1番若い嫁に家事をおしつけたり、警察官の親戚はPCを熱くさせないための氷を勝手に別の部屋に移動させたり、何それ?という行動ばかり。あまり良い人たちには見えないのに、最後のところだけ急に協力してきても、感情が追いつかない。家族の絆がすごいと言われても響かない。
描写の仕方もしっくりこない点があった。とくにおばさんが影響力があるという描写で、町中の電力が止まって混乱している中、関係各所に電話をしまくって、何か解決策を言うならまだしも、しっかりしなさい、頑張りなさいの激励だけ。電気が止まって、町中が混乱している様をリアルに書こうしているわりには、おばあちゃんの行動がまったくリアルでない。90過ぎのばあちゃんが、消防署や警察、政府に電話をして頑張りなさいだけで、わーすごいとなるのが、主人公たちにおばあちゃんのすごさをわからせるための雑な描写だとおもった。
まったく性格も見た目も可愛くなく、あまり話の大筋にも入ってこないヒロインが、最後あたりの花札のシーンにだけ急にでてくるのも納得できない。
全体的に腑に落ちない映画だった。
まず、作画に注目してほしい。
細田監督の作品はデジモンや時をかける少女で幼い頃から目にしてきたが、独特の線のタッチや色使いがとても綺麗で、正直映画の内容よりも絵の印象がとても強いかも。
今作の特に印象深いシーンは、栄おばあちゃんが亡くなった後に家族みんなが薄暗い屋内の縁側に等間隔で座り、その背景にうんざりするほど綺麗な青空と大きな入道雲が描かれているところ。
私自身、田舎の原風景というものを正直見たことはないだが、なぜかこのシーンを見ると「ああ、懐かしい」と思えてしまうほど美しい作画。
夏になると必ず見たくなる映画たる所以はこのシーンの存在が大きいのかも…
また、細田作品には欠かせない王道の恋愛ストーリー、もちろん今回も登場。
パソコン部の冴えない根暗な高校二年生の主人公 小磯健二と、高校三年生で学校のアイドルのヒロイン 篠原夏希の甘酸っぱい恋愛ストーリー。
こちらも夏に相応しいキュンとさせてくれるシーンが盛り沢山なわけだが、特に印象的なのはやはりラストのキスシーン。
まず、栄おばあちゃんから物語序盤でもらった朝顔柄の浴衣を着た夏希が可愛すぎる。
そんな夏希とのキスを迫られた健二は、勇気を出すも鼻血を出してしまうというロマンチックというよりはコメディーチックなラスト。
いろんなシーンで夏を感じることができる面白い映画なのでおすすめ。
舞台は長野。ネット上のOZというシステムが社会基盤になっている世界。主人公の健二は数学が得意なこと以外は特に何もない普通の高校生。彼は高校の先輩である夏希の彼氏役として陣内家を訪れる。そこで過ごしているときに親戚の侘助が作ったラブマシーンというAIがOZを攻撃し世界中で混乱を起こしてしまう。健二はそのAIの暴走を止めるため陣内家の人たちと協力していくという物語になっている。健二は家ではあまり両親と一緒にいることができなかったが、陣内家の大家族に出会うことで家族の温かさ、家族の大切さを知ることになる。見所の一つは個性豊かな陣内家の親戚である。登場してくる人数はかなり多いがそれぞれの個性がかなり強く見ていて楽しい。また、ラブマシーンの暴走を止める準備の場面ではそれぞれが機材を準備するのだが漁船や軍事機材などかなり大掛かりなものが集まる。もう一つの見所は陣内家の人間性で、陣内家はもともと武士の家だったのですがその考えがしっかり受け継がれている。そのせいか、どんなに不利な状況でも決してあきらめず戦い抜くような人たちです。ラブマシーンによって人工衛星が落ちてくる場面でも全員で戦う姿に心を打たれます。
後に「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」を制作する、実力派アニメ映画監督の細田守さんのオリジナル作品。
小磯健二と篠原夏希、後輩と先輩という弱い繋がりから物語が始まり、篠原の親族、祖母の知人、そして世界へ広がっていく展開に感動しました。
社会全体がインターネットへの依存性をより強くした世界で、夏希の親戚である侘助の作ったAI「ラブマシーン」が世界を混乱に陥れていきます。そんな中、陣内栄が知人たちへ連絡を取り助力を願うのは黒電話からというところが、「昔ながらの人と人とのつながり」の象徴のように感じます。
祖母の電話相手と会話している時のセリフは、相手が政治など広い分野で活躍している大物ばかりで、相手の態度から若い頃栄に物凄く世話になったこと、恩を感じているのを感じさせられました。
「あんたならできる」という、女優富司純子さんが担当した栄のセリフから受ける安心感は、昔の彼らもこの言葉に励まされたのでは、と想像されます。
格闘ゲーム世界一の池沢佳主馬が得意ジャンルでラブマシーンに敗北。
自分たちの生活全てを握るアカウントを賭けて、花札勝負を挑んだ夏希はラブマシーンを追い詰め、しかし反撃を受け、絶望したところで世界中の人々が夏希にアカウントを預けるシーンでは涙が流れました。
最後にはラブマシーンが陣内家に人工衛星を落とそうとするのですが、その軌道をずらすべく、国際数学オリンピックの日本代表の座も狙えたとされる健二が、脳を酷使し過ぎて鼻血が出るほどに自身の数学能力を発揮。見事に暗号を突破してわずかながらに軌道を変えることに成功し、さすが主人公!と唸りました。
ラブマシーンの送ってきた暗号をとき、世に放ってしまったと思ってしまっていた自分の解答に計算ミスが発覚、結果的に自分のせいではなかったということが判明するのも「計算ミスにより2位になった」という伏線を回収していて気持ちのいいラスト。
無駄なシーンが一切見当たらず、ここまで完成された映画を見ることはあまりありません。
凄く良い映画でした。なにより脚本が本当に良い。「諦めなさんな、諦めない事が肝心なんだ、あんたなら出来る」おばあちゃんが電話で片っ端から励ましていた時の台詞クライマックスで、健二が画面に向かってる時聞こえないはずのおばあちゃんの声が聞こえる気がした。もし台詞を、おばあちゃんの声でほんとに被せたりしてたらダサかったけど、それをしてなくて、でも心に焼き付いているから見てるこっちの心に声が響く、素晴らしい計算。「お腹が減ってることと一人でいることが、一番いけない」「人生に負けないように、もし苦しい時があってもいつもと変わらず家族皆揃ってご飯を食べること」やってきた侘助と、世界の終わりの手前で、皆でご飯「食べてる場合なの?」「遺言だからな」みんなでご飯がどんなに大切か痛烈に伝わる皆でご飯は世界を救う。コダマ「ドイツの男の子のアカウント」が現れてからの一連の流れは、インターネットの恐ろしさと同時に存在するインターネットのポジティブな素晴らしい可能性に改めて気付かされた、インターネットがあるから僕らは、世界の裏側の人の顔を見られる想いを交わせる繋がれる。家がボロボロになってもお葬式でもHappyBirtndayを仲良く歌う家族そしてどこまでも続く長蛇の列お葬式は故人の生き様「大切なのは人と人が声を掛け合ってコミュニケーションを取ること」人と人の繋がりで闘うおばあちゃんの凛々しさ。サマーウォーズ夏の戦いといえば甲子園も同時進行で温泉と甲子園の実況がリンクしているのが面白かった。