ビッグ・フィッシュ / Big Fish

ビッグ・フィッシュ / Big Fish

『ビッグ・フィッシュ』とは2003年に公開されたアメリカ合衆国のファンタジー映画である。原作は『ビッグフィッシュ - 父と息子のものがたり』で、ティム・バートン監督による作品。病が悪化した父エドワードの看病をするために実家に妻とともに戻ったウィル。父はウィルが小さいころから自分の人生をおとぎ話のように語っており、ウィルは年を取るにつれその話を信じなくなり二人の間の関係は悪くなる。しかし、看病を通して時間を過ごすうちに二人の父子の関係は少しずつ変化していく。

ビッグ・フィッシュ / Big Fishの関連記事

ビッグ・フィッシュ(Big Fish)のネタバレ解説・考察まとめ

ビッグ・フィッシュ(Big Fish)のネタバレ解説・考察まとめ

『ビッグ・フィッシュ』とは2003年に公開されたアメリカ合衆国のファンタジー映画である。原作は『ビッグフィッシュ - 父と息子のものがたり』で、ティム・バートン監督による作品。病が悪化した父エドワードの看病をするために実家に妻とともに戻ったウィル。父はウィルが小さいころから自分の人生をおとぎ話のように語っており、ウィルは年を取るにつれその話を信じなくなり二人の間の関係は悪くなる。しかし、看病を通して時間を過ごすうちに二人の父子の関係は少しずつ変化していく。

Read Article

ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge!)のネタバレ解説・考察まとめ

ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge!)のネタバレ解説・考察まとめ

『ムーラン・ルージュ』とは、2001年製作のアメリカ映画。ハリウッドを代表する2大スター、ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーを主演に、 『ロミオ+ジュリエット』のバズ・ラーマンが製作・監督・脚本を担当したミュージカル大作。劇中の楽曲には20世紀を代表するポップ・ナンバーがふんだんに使用されている。19世紀末の夜のパリを象徴する魅惑のナイトクラブ“ムーラン・ルージュ”で繰り広げられる、若き作家と高級娼婦の悲恋物語を絢爛豪華にして幻想的に描く。

Read Article

美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)は2017年にアメリカで制作された映画。1991年に制作された、ディズニーアニメーション不朽の名作を完全実写化。魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、孤独を抱えながらも前向きに生きる美しい娘ベルが出会い次第に惹かれあっていく模様を描く。愛すること、信じ抜くことを描くファンタジーロマンス。

Read Article

M:i:III(ミッション:インポッシブル3)のネタバレ解説・考察まとめ

M:i:III(ミッション:インポッシブル3)のネタバレ解説・考察まとめ

往年の人気TVドラマ「スパイ大作戦」の映画化で、大ヒットスパイ・アクションにまで成長させたトム・クルーズ製作・主演のシリーズ第3弾。2006年公開のアメリカ映画。TVシリーズ「エイリアス」「LOST」で注目を集めたJ・J・エイブラムスの劇場映画初監督作品。フィアンセとの結婚を控え、一線を退き教官となった主人公イーサン・ハントが、凶悪な敵を前に世界を駆け巡り、再び危険なミッションに挑む。

Read Article

ボーン・レガシー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ボーン・レガシー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーン・レガシー』とは『ボーンシリーズ』の4作目で、2012年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンをめぐる陰謀を描いた前3部作の裏で同時進行していたストーリーを描くスピンオフ的作品。ボーンの存在によりCIA上層部でさえ知らない国家的極秘計画が暴かれる危機が発生。計画隠蔽のために襲われた工作員アーロン・クロスの逃避行が描かれる。『ボーンシリーズ』の世界観を継承したストーリー展開に加え、前3部作後のCIAの状況もわかるファン必見の物語である。

Read Article

チャーリーとチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory)のネタバレ解説・考察まとめ

チャーリーとチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory)のネタバレ解説・考察まとめ

2005年、ティム・バートン監督とジョニー・デップのコンビで公開された、アメリカの映画です。ファンタジー・コメディーに分類されます。しかし蓋を開ければ内部非公開の工場を見物できるというワクワク感とは裏腹のブラック・ジョーク、皮肉全開のミュージカル調のシーン、美しくも怪しい映像のセンスなどが監督ティム・バートンの世界観をよく表現しています。第78回アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート作。

Read Article

アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アリス・イン・ワンダーランド』とは2010年公開のアメリカの3D映画。監督はティム・バートン。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給。原作はルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』。19歳になったアリスが再びワンダーランドに迷い込み、赤の女王に支配されていたワンダーランドを救う。実写とモーションキャプチャーの技術を使い映画化した。映像が素晴らしく童話の世界観を見事に実写化しており、アカデミー賞では衣装デザイン賞をはじめ、3部門で受賞した。

Read Article

ボーン・アルティメイタム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ボーン・アルティメイタム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーン・アルティメイタム』とは『ボーンシリーズ』の3作目で、2007年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンは、CIAの極秘計画の暴露記事を書こうとする記者と接触したことで存在が見つかり、またもやCIAに狙われる。その一方、CIA内部の人間と協力し、極秘計画に絡んだ組織の陰謀を暴き、とうとう記憶を取り戻す。その場にいるかのような臨場感溢れる映像やスピーディなストーリー展開、スリリングな逃走劇など息もつかせぬシーンの連続で観る者を引き込む最高傑作。

Read Article

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』とは2020年に公開されたDCコミックス作品で『スーサイド・スクワッド』で初登場して人気となったハーレイ・クインが主役となるスピンオフ映画である。 悪のカリスマ、ジョーカーと破局して、自由に生きようとするハーレイ・クイン。しかし、舞台となるゴッサムシティでこれまでに悪党から恨みを買っており、ついには街を牛耳る顔剥ぎが趣味のマフィアである最悪のサイコ、ブラックマスクに狙われる。彼女と同様に今の境遇から抜け出そうとする女性4人と手を組みブラックマスクと対決する。

Read Article

君が生きた証(Rudderless)のネタバレ解説・考察まとめ

君が生きた証(Rudderless)のネタバレ解説・考察まとめ

『君が生きた証(Rudderless)』は2014年にアメリカで製作された音楽映画である。『ファーゴ』などで知られるベテラン俳優ウィリアム・H・メイシーの初監督作品である。優秀な広告マンだったサムは、大学生の息子ジョシュを銃乱射事件で失ってしまう。悲しみからすさんだ生活をしていたサムはジョシュが残した歌があることを知り、ライブバーで飛び入り参加し、歌を披露する。そこで出会った青年クエンティンとバンドを結成することになるが、サムには大きな秘密があった。

Read Article

ティム・バートンのコープスブライド(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ティム・バートンのコープスブライド(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ティム・バートンのコープスブライド』とは、ティム・バートン監督によるストップモーション・アニメーション映画。同監督の『チャーリーとチョコレート工場』と同時進行で制作され、主演も同じジョニー・デップだ。ジョニー・デップにとっては声優初挑戦作品となった。 結婚を目前に控えた内気な青年が、死体の花嫁と結婚してしまうというストーリー。 第78回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、2005年ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の長編アニメ賞を受賞するなど、高い評価を得た。

Read Article

あの頃ペニー・レインと(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

あの頃ペニー・レインと(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『あの頃ペニー・レインと』とは、2000年に公開されたアメリカ映画で、若者の成長と挫折を描いたヒューマン・ストーリーである。弁護士を目指す優等生のウィリアムは、ある日姉の影響でロックに夢中になる。伝説的ロック・ライターに自分を売り込んで取材の仕事を得ることに成功したウィリアムは、”スティルウォーター”というバンドに気に入られ、楽屋へ招待されることになった。そこでバンドのグルーピーであるペニー・レインにウィリアムは一目惚れする。15歳の少年を変えたのは、ロックと初恋だった。

Read Article

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』とは、ティム・バートン原案・原作によるストップモーション・ミュージカル映画。伝統的なストップモーション技法に加え、当時の最新のデジタル映像技術が取り入れられている。ファンタジーとホラーが融合したティム・バートンらしいキャラクターと世界観が多くの人に愛され、アニメーション映画としては初めてアカデミー視覚効果賞にノミネートされた。 ディズニー作品としても独自の地位を確立しており、ハロウィンシーズンには東京ディズニーランドで限定イベントが開催される。

Read Article

007 スカイフォール(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

007 スカイフォール(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『007/スカイフォール』(原題: 『Skyfall』)とは、2012年公開のスパイアクション映画で、「ジェームズ・ボンド」シリーズの第23作目。ダニエル・クレイグがMI6諜報員ジェームズ・ボンドを演じる3作目の作品である。全世界での興行収入は約11億ドル。 ボンドはトルコでのミッション中に、女性エージェントの誤射により渓谷に落下し、行方不明となっていた。数か月後、MI6本部が何者かに爆破された。その一報を目にしたボンドはロンドンに戻り、007への復帰テストに臨むのだった。

Read Article

秘密への招待状(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

秘密への招待状(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『秘密への招待状』とは、2019年アメリカにて公開されたヒューマンドラマである。インドで孤児院を経営するイザベルに、ニューヨークのメディア会社で長年辣腕を振るってきたテレサという実業家から大口の寄付の話が舞い込む。イザベルはテレサの強引な要請で、契約をまとめるためにニューヨークに飛ぶ。そこでイザベルを待ち受けていたのは、心の奥底に封じ込んでいた自らの過去だった。18歳で訳あって別れた元恋人オスカーと、2人の間に生まれた娘グレイスとの突然の対面に揺れるイザベルの心を、テレサの愛情が溶かしていく。

Read Article

シザーハンズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

シザーハンズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シザーハンズ』とは1990年に公開されたティム・バートン監督のファンタジー映画。とある発明家により造られた、両手がハサミの男「エドワード」が主人公。エドワードの元に化粧品のセールスに訪れた「ペグ」がきっかけで、エドワードの街での生活が始まる。ペグの娘「キム」との恋愛やエドワードのサクセスストーリーを中心に物語は展開される。街の人たちやペグ一家との触れ合いを通し、人間の勝手さや醜さ、正義とは何かを考えさせる映画である。

Read Article

ラ・ラ・ランドのオマージュしたミュージカル映画まとめ

ラ・ラ・ランドのオマージュしたミュージカル映画まとめ

2016年に全米で公開されたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」。 母国アメリカをはじめ世界中で大ヒットを記録し、アカデミー賞では監督賞をはじめ6部門で賞を受賞しました。そんな「ラ・ラ・ランド」にはミュージカル映画の名作のオマージュがちりばめられていて、それも見どころになっております。 今回は、「ラ・ラ・ランド」でオマージュされている映画について紹介します。

Read Article

【パーフェクトブルー】夢と現実の境界がわからなくなる映画まとめ!脳がとろける不思議な感覚を味わえる!【ビッグ・フィッシュ】

【パーフェクトブルー】夢と現実の境界がわからなくなる映画まとめ!脳がとろける不思議な感覚を味わえる!【ビッグ・フィッシュ】

数ある映画作品の中には、夢なのか現実なのか区別がつかなくなるような世界観を持つものがたくさんあります。たとえば、『パーフェクトブルー』や『ビッグ・フィッシュ』などでしょうか。他にもいろいろあるので、この記事でまとめました。こういう映画には相性があり、ハマる人はハマるのですが、ダメな人はトラウマになってしまうこともあるようです。紹介した映画を実際に観るかどうかは、あなた次第ですよ。

Read Article

魅惑の世界!おすすめのストップモーション&クレイアニメ映画を紹介!『ジャイアント・ピーチ』など

魅惑の世界!おすすめのストップモーション&クレイアニメ映画を紹介!『ジャイアント・ピーチ』など

いつまでも見ていたいおすすめのストップモーション・クレイアニメ映画のまとめです。少年と虫たちの冒険を描いた『ジャイアント・ピーチ』やティム・バートンの世界を堪能できる『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』、『ティム・バートンのコープスブライド』など6作品、あらすじや作品の魅力を紹介していきます。

Read Article

「鬼才」と呼ばれた海外映画監督たちの名作まとめ!ティム・バートン監督の『エド・ウッド』など

「鬼才」と呼ばれた海外映画監督たちの名作まとめ!ティム・バートン監督の『エド・ウッド』など

本記事では「鬼才」と呼ばれた海外の映画監督たちの名作50タイトルをまとめて紹介している。「万人受け」はせずともコアな層には深く突き刺さる名作を生み出し続けている海外の「鬼才」達。記事中ではティム・バートンやスタンリー・キューブリック、ラース・フォン・トリアーなど様々な監督たちの「名作」映画を掲載した。

Read Article

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス挿入歌の日本語歌詞まとめ【ジャックの嘆き】

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス挿入歌の日本語歌詞まとめ【ジャックの嘆き】

ミュージカルアニメーション映画の『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』には多くの主題歌・挿入歌が存在する。世界的に見れば英語版が一般的だが、ジャック役の市村正親などが歌う日本語版も負けず劣らず素敵である。 ここでは『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の主題歌・挿入歌の日本語歌詞をまとめた。

Read Article

ビッグ・フィッシュ / Big Fishのレビュー・評価・感想

ビッグ・フィッシュ / Big Fish
10

至極のファンタジー傑作

「ビッグ・フィッシュ」は2003年にティム・バートンが監督をしたファンタジー映画です。
主役を務めたのは、ユアンマクレガー。
物語の語りべとなるエドワードは、人生で体験したことを奇想天外に話します。
その話は多くの人を楽しませますが、息子であるウィルはその話のほとんどがほら話として聞いていたので、親子の溝は深まっていくのでした。
エドワードは何事に関してもポジティブで様々な物事に、果敢に挑んでゆきます。
きっかけとなったのは沼地に住む魔女から、自分の死に方を教えてもらったこととしています。
死に方を教えられた他の子どもは自分の死に方を見て、受け入れることは出来ません。
ですがエドワードは違いました。
「自分の死に方がわかるなら、それ以外の方法で死ぬことはないんだ。なら見たい」と言いすすんで死に方を見ます。
そこから彼はその死に方以外で死なないのなら、どんな生き方でもできる。
そしてあらゆることに挑戦します。
大男に闘いを挑み、美しいが謎めいた町を一晩で去り、狼男が経営するサーカスで働きます。
そこで運命の女性と出会います。
その女性はすでに婚約をしていましたが、アプローチを必死にして結婚することになりました。
その後は戦争に召集された後帰還して、セールスマンとなります。
話のすべてはあり得ないことばかりです。
ですが重要なことは、エドワードは決して人を不幸にする嘘はつかなかった。
誰かを助け、励まし続けた。決して陥れることは無かったのです。
ウィルは長年父の不貞を疑っていましたが、その疑いは晴れ和解することとなります。
死に際になって父は息子に「自分の死に方を教えてくれ」と言いウィルはその場で話を作り、エドワードは亡くなります。
結局自分の死に方はわからなかった。
ですが勇気だけは人一倍あったのでした。
葬儀にはたくさんの人が集まり、彼の思い出を皆楽し気に話す形でクライマックスを迎えます。
ウィルは父・エドワードのことを認める形で物語は終わるのです。

ビッグ・フィッシュ / Big Fish
8

ファンタジーと現実が紡ぐ父と息子の物語

今回ご紹介する映画は、ダニエル・ウォレスの同名小説を、ティム・バートン監督が映像化した2004年5月に公開された作品になります。
あらすじを簡単に説明すると、自分のこれまでの過ごしてきた人生をユーモアたっぷりに話す父親。そんな父を真実を語らない“ホラ吹き”と敬遠するようになった息子。そんな二人ですが、父親が病気になり余命が僅かだと知ります。看病に訪れた息子は残された時間で父の本当の話を聞こうとしますが、いつものように“ホラ吹き”が始まり辟易します。しかし、次第にその“ホラ吹き”の中にある真実を知り始めます。果たして、息子はこれまで父に抱いていた思いを変えることが出来るのでしょうか。
この映画で描かれているのは父と子の確執。そして絆になります。
構成は父親の若かりし頃の人生を描いた「ファンタジー」と、年老いた父親と息子が生きる「現在」が交互に描かれながら進行します。
物語が進んでいくと、この「ファンタジー」がただの作り話ではなく、聞き手を楽しませるために作られているものだと分かり始めます。小さい頃に聞いたサンタクロースや絵本のお話などを聞かせてくれた親心に近いものがあるのではないでしょうか。
また、映像美も見どころの一つです。時間が止まるシーンや画面いっぱいに敷き詰められた花など、ロマンチックで色彩豊かな表現も監督ならではのものでしょう。
優しい作品だとは思いますが、現在と過去の反復、またファンタジーが混ざるので、多少苦手な人は居るかもしれませんね。
涙する作品を見たい方にはオススメです。

ビッグ・フィッシュ / Big Fish
7

お父さんのお話

作り話ばかりする父親とその父親を疎ましく思う息子の話です。うまくいっていない親子が親子関係の修復を図る話です。父親の話はたしかに奇想天外でうそばかりですが、どこか真実味があって、とても面白いものでした。他人の私なら、自分の半生をそのように話す人を面白い人だなと思うと思いますが、それが自分の父親ならちがうのだろうなと思いました。たしかに、真剣に聞いてるのに妄想みたいなことばかり言われたら腹がたつかもなと思いました。息子は父親とは違い、現実的な人として描かれていましたが、父親の頼みを聞いて、とてもいい物語を聞かせていました。やはり、子どもの頃、父親に物語を聞かされていたから、物語づくりの基礎があったんだろうなと思いました。どんなに離れていても、どこか似てるところがあるなんて、ああ、親子だなと思うし、見ていて微笑ましかったです。父親の葬式に、父親の話に出てきた人々が現れたのもとても素敵でした。父親は事実に着色はしてたけど、嘘はついてなかったのです。そういうふうに人生を物語に変えられるなんて、すごく心の豊かなお父さんだったんだなと思いました。私はたいした人生も歩んでないけど、子どもにおもしろおかしく伝えられたらいいなあと思いました。

ビッグ・フィッシュ / Big Fish
8

嘘話だけど嘘ではない

作り話ばかりする父親とうまくいかなかった息子が、余命わずかな父と交流し、親子関係を回復していく話です。
父親の嘘のような昔話と今の親からの話を交互に描くかんじで進みます。
お父さんの話はメルヘン、魔法世界のような話で、子どもが喜びそうな話でした。きっと、息子のためもあって、面白い話をしてたんだろうなと思いました。そんな父が大好きだった時期もあったでしょうが、やっぱり、そういう感じの父親なら、はいはい、また作り話ねとうまくいかなくなったりもするだろうなと思いました。それでも、父と向かい合って、話をしたり、婚約者との関係や、父と母の関係を改めて考えて、ちよっと父のことを理解していくところは見ていてキュンとしました。
父のために、父の死の物語を息子が作って聞かせるところなど涙モノです。自分はそういう話は好きじゃないのに、父が喜びそうな、安らかに眠れるような話を作るところとか、結局昔から父の話を聞いてたから、父好みの話がわかってるところとか親子だなと思いました。父の葬式でいろんな友人が集まって、父の話が嘘ではなかったことがわかって、とてもすっきりしました。
現実と作り話が絶妙な割合で混じったすてきな物語でした。

ビッグ・フィッシュ / Big Fish
10

美しい世界と家族の絆の名作 ビック・フィッシュ

ダークファンタジー巨匠のティム・バートンの名作ですが、本作はカラフルで美しい世界と、ティムバートンならではのファンタジーで主人公である息子とその父の話を見事に描いています。家族、恋人、仲間、色々な愛情の詰まった作品です。
あらすじは、自分の人生をドラマティックに話す父親にうんざりしていた主人公が、病床の父親に寄り添い話を聞く中で父親を理解していく話です。主人公は父親の話を聞く中で、なぜ真実の人生の話を自分にしてくれないのか、父親を理解しようとします。映画は父親の話すドラマティックな人生と、現在の父と息子の関係を対比させながら展開していきますが、父親の話す人生を描く場面はどれも夢のような美しい世界が広がっています。徐々に現実との距離が近くなり息子が父親がなぜ自分の人生をドラマティックに語るのかを理解したところで映画のクライマックスとなります。
人生の楽しみ方や家族との絆を感じる本作は美しい映像と共に心を癒してくれる作品ではないでしょうか。落ち込んだ時や疲れた時にぜひ観ていただきたい作品です。ティムバートンの作品はファンタジーが強いため物語よりも映像や演出が強い印象がありますが、本作は映像美と共に感動の物語を見ることができます。

親タグ

兄弟タグ