アルスラーン戦記(アル戦)のネタバレ解説・考察まとめ
『アルスラーン戦記』とは、田中芳樹による大河ファンタジー小説。荒川弘によってコミカライズされ、それを原作に映画やアニメ、ゲームなどにもなった。テレビアニメは2015年4月から同年9月までの第1期(全25話)と2016年7月から同年8月までの第2期(全8話)までが放送された。荒川版のコミカライズは2013年9月より別冊少年マガジンにて連載中。架空の王国を舞台に戦乱の世界で1人の王太子・アルスラーンの成長と仲間たちとの絆を描いた英雄譚である。
物語の主な舞台で大陸行路の強国。王都エクバターナは陸上交通の要にあたるため物資も豊富で人口も多い。第18第アンドラゴラス三世の統治下のもと繁栄を謳歌しているが、大陸行路の豊かな国であるために諸外国からの侵略をうけることが多いが、それをたびたびはね除けてきた。特に騎馬隊の強さは周辺諸国より恐れられている。現在の王朝は英雄王カイ・ホスロー以来三百年続く歴史を誇っている。
ルシタニア
パルスより北西にある国。イアルダボート教(強硬派の西方教会)が主流で一神教イアルダボート神のみを信仰し、他の宗教を一切認めようとしない。貧しい国のため豊かな土地を求めて遠征を行った。同じ宗教であるマルヤム王国を「信じる教義(穏健派の東方教会)が違う」との理由で攻め落とす。銀仮面卿の力を借り、パルスにも侵略しエクバターナの陥落に成功する。なお、ポルトガルがモデルになっている。
マルヤム
パルスの西北に位置する同盟国。ルシタニアと同じイアルダボート教を信仰しているが、穏健派のため他の宗教にも理解をしている。ルシタニアに侵略され国は崩壊し、異教と異端の者として女・子供・老人などを含めた百五十万人の大虐殺が行われた。東ローマ帝国をモデルとしている。
シンドゥラ
パルスの南西に位置する王国でのインドがモデルの国。象や虎が生息しており、夏は非常に暑く厳しいが冬は過ごしやすい気候である。軍には馬の代わりに象を使った戦象部隊があり周辺諸国の脅威とされている。王都はウライユール。
トゥラーン
パルスの北東にあるモンゴル民族がモデルの遊牧騎馬民族の国。他国からは「草原の覇者の国」と呼ばれている。自らの国で貨幣を発行することがないため主要産業としては他国から略奪をして国を成り立たせている。パルスとは長年敵対している。軍の野戦での強さはパルス軍に匹敵するほど。
チュルク
パルスの東方に位置する山岳国家。モデルは中央アジアの山岳地帯の諸国家。万年雪と氷河の残る高い山があり、盆地や谷間によって複雑な地形を形成しているため外部からの侵入には優勢である。遠くさかのぼればチュルク人はトゥラーン人と先祖を同じくするという。
ミスル
「ミスル」とはアラビア語で「エジプト」を言う。パルス西方に位置する王国。国土の大半が砂漠で夏は猛暑となる。砂漠での戦いで名を馳せる駱駝(らくだ)部隊と戦車隊を持つ。南で国境を接するナバタイとの交易も行われている。
絹の国(セリカ)
パルスより遥か東方にある文明国。大陸行路の東端に位置する大帝国。モデルは中国。北と西の国境には外敵である遊牧民族の侵入を防ぐために「長城」と呼ばれる石の防壁が築かれている。ダリューンが以前使節団の護衛隊長として訪れたことがある。
ナバタイ
ミスルの南方に位置する黒人の国家。政権が安定しておらず、東西に分かれている状態が続いている。ミスルに幾度か侵攻したことがある。
バダフシャーン
以前存在していた公国で、パルスに併合された。現在は元首府にパルスの総監府が置かれている。国土の大半を砂漠が占める乾燥地帯で、点在するオアシスに人が住んでいる。主要産物は銀や紅玉(ラアル)などの鉱山物。
ファルハール
パルスより東方にある公国。大陸行路に点在する小さな都市国家の一つ。ファルハール人は東西の血が入り混じっているため、個人の容貌にかなり差があるため親兄弟でも似ていないとされる。最も美男美女が多い土地とされている。ファルハール人は20歳を過ぎるまでに母国語のファルハール語とパルス語、そしてセリカの語の最低3つの言語を習得しているとされる。モデルは中国西域の都市国家。
地名
ダイラム
パルスの東北部にある地域。北と西はダルバンド内海(塩湖)に面しており、南と東は山々に囲まれている。かつてはナルサスが治めていた領地。
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目次 - Contents
- 『アルスラーン戦記』の概要
- 『アルスラーン戦記』のあらすじ・ストーリー
- 王都炎上
- 王子二人
- 落日悲歌
- 汗血行路
- 征馬孤影
- 風塵乱舞
- 『アルスラーン戦記』の登場人物・キャラクター
- アルスラーン陣営
- アルスラーン(CV:小林祐介)
- ダリューン(CV:細谷佳正)
- ナルサス(CV:浪川大輔)
- エラム(CV:花江夏樹)
- ギーヴ(CV:KENN)
- ファランギース(CV:坂本真綾)
- アルフリード(CV:沼倉愛美)
- パルス側
- アンドラゴラス三世(CV:菅生隆之)
- タハミーネ(CV:田中敦子)
- ヴァフリーズ(CV:津田英三)
- キシュワード(CV:安元洋貴)
- バフマン(CV:武虎)
- ヒルメス一党
- ヒルメス(CV:梶裕貴)
- カーラーン(CV:大川透)
- ザンデ(CV:森田成一)
- サーム(CV:家中宏)
- 尊師(CV:木島隆一)
- ルシタニア側
- ギスカール(CV:子安武人)
- イノケンティス七世(CV:桜井敏治)
- ボダン(CV:斎藤志郎)
- シンドゥラ
- ラジェンドラ(CV:鳥海浩輔)
- ガーデーヴィ(CV:千葉進歩)
- ジャスワント(CV:羽多野渉)
- 海賊・商人他
- グラーゼ(CV:津田健次郎)
- シャガード(CV:櫻井孝宏)
- 『アルスラーン戦記』の用語
- 国家
- パルス
- ルシタニア
- マルヤム
- シンドゥラ
- トゥラーン
- チュルク
- ミスル
- 絹の国(セリカ)
- ナバタイ
- バダフシャーン
- ファルハール
- 地名
- ダイラム
- ダルバンド(ダルヴァンド)内海
- デマヴァンド山
- ペシャワール
- 称号・身分
- 王族(ワースプフラーン)、貴族(ワズルガーン)、騎士(アーザーターン)、自由民(アーザート)、奴隷(ゴラーム)
- 女神官(カーヒーナ)
- 万騎長(マルズバーン)
- 大将軍(エーラーン)
- 獅子狩人(シールギール)
- 客将軍(アミーン)
- 孔雀姫(ターヴース)
- 不死隊(アタナトイ)
- その他
- ゾット族
- 精霊(ジン)
- ガズ
- ファルサング
- 金貨(デーナール)・銀貨(ドラフム)・銅貨(ミスカール)
- 芸香(ヘンルーダ)
- 紅玉(ラアル)・緑玉(エメラルド)
- 有翼猿鬼(アフラ・ヴィラーダ)・鳥面人妖(ガブル・ネリーシャ)
- 四眼犬(シェムル)
- 食屍鬼(グール)
- 『アルスラーン戦記』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「突撃!!(ヤシャスィーン)」(アルスラーン他)
- 「芸術は永遠 興亡は一瞬!」(ナルサス)
- 「ただの美女というならともかく、絶世の美女といえばそうおらぬゆえ」(ファランギース)
- 「殿下はこのダリューンにとって大事なご主君でいらっしゃいます。それではいけませんか?殿下。」(ダリューン)
- 『アルスラーン戦記』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 漫画版の第1話は原作にはない話
- もう一つの「アルスラーン戦記」
- 二次創作について
- 『アルスラーン戦記』の主題歌・挿入歌
- 第1期
- OP(オープニング):UVERworld『僕の言葉ではない これは僕達の言葉』(第2話~第13話)
- OP(オープニング):NICO Touches the Walls『渦と渦』(第14話~第24話)
- ED(エンディング):藍井エイル『ラピスラズリ』(第1話~第13話)
- ED(エンディング):Kalafina『One Light』(第13.5話~第24話)
- 挿入歌:やなぎなぎ『天空に舞う鳥よ』(第25話)
- 第2期
- OP(オープニング):藍井エイル『翼』
- ED(エンディング):Kalafina『blaze』