ジュラキュール・ミホーク（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ジュラキュール・ミホークの概要

ジュラキュール・ミホークとは、尾田栄一郎による大人気海賊漫画『ONE PIECE』の登場人物。世界政府が海賊などへの略奪行為を認めている世界政府公認の7人の大海賊・王下七武海に所属していた世界最強の大剣豪である。主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団の剣士ロロノア・ゾロが目標とする人物で、物語の随所で登場する。

羽根付き帽子に黒いコートをまとったダンディな男性。背中には世界屈指の名刀「夜」を常に装備しているが、自分が実力を認めた相手にしかこの刀は抜かない。格下相手には首からさげた十字架を模した小さなナイフを使う。冷静沈着な性格をして終始落ち着いた雰囲気を放っているが、実はかなり好戦的な性格をしている。その獰猛さは、暇つぶしと称して何十隻もの船を率いる海賊団を壊滅させるほどだ。並の海賊団を単身で撃破するほどの圧倒的な戦力の持ち主であり、王下七武海の制度が撤廃された後は、その実力に懸賞金35億9000万ベリーが賭けられた。東の海（イーストブルー）編から登場しており、王下七武海として最初に登場した。その後マリンフォード頂上戦争などで活躍。時には麦わら海賊団の敵として、また時にはゾロの師匠となるなど、物語の重要な場面で度々登場する。

世界会議（レヴェリー）で王下七武海の制度撤廃が決まり、政府から与えられた様々な権利が剥奪され、普通の海賊に戻る。同じく元王下七武海のサー・クロコダイルの勧誘を受け、共に行動をするようになった。ワノ国編が終了後は、道化のバギーが起ち上げた（と世間から思われている）「クロス・ギルド」という組織に所属している。

ジュラキュール・ミホークのプロフィール・人物像

身長：198cm
二つ名：鷹の目のミホーク、世界最強の剣士
年齢：41歳 → 43歳
誕生日：3月9日
漫画初登場：50話
懸賞金：不明
好きなもの：赤ワイン
星座：うお座
血液型：S型
所有船：「棺船」
覇気：武装色、見聞色

CV：青野武、掛川裕彦

物腰は紳士的で、一見すると泰然自若とした人物だが、その実かなり好戦的な性格。身に降りかかる火の粉を積極的に払うばかりか、修行もしくは暇潰し感覚で自分から海賊団に襲い掛かることもあり、海賊の世界では非常に警戒されている。
ストイックな武人で、世界情勢や海賊王の称号を巡る争いなどには興味を示さない。ただ自身の研鑽にのみ打ち込み、それが果たせる場所を追い求めていった末に、海賊を「格好の修行相手」だと判断。1人用の船である棺船に乗って海洋を旅し、目についた海賊団を壊滅させることを繰り返し、やがて自身も世間から海賊と認識されるようになった。こういった経緯から海賊としての部下を持っておらず、基本的に単身で行動している。

その圧倒的な戦闘力に注目した世界政府にスカウトされ、王下七武海の一員となる。これは「その存在と一定地域からの略奪行為を公的に認められた海賊団」となることを意味していたが、本人はそういった行為には興味が無く、ただ自身に箔をつけることでさらなる強敵と戦う機会を得ようというのが魂胆だった。このため“命じられれば世界政府のために働く”という王下七武海の基本ルールも軽視しており、「世界政府の招集にもっとも応じそうにない人物」と認識されている。
当初ゾロのことは「自分に挑んでくる若者の1人」程度にしか考えていなかったが、その剣士としての気骨を認めて注目するようになる。彼が自身に「鍛えてほしい」と頼んできた時は、期待していただけに「自分が倒そうとしている者に頭を下げるなど、剣士としてのプライドが無いのか」と激高するが、彼が仲間のために自分の誇りを曲げて弟子入り志願したことを察してこれを受け入れた。

ジュラキュール・ミホークの能力

世界最強の剣士

並みの海賊団なら単身かつ暇潰し感覚で壊滅させるほどの力を持つ、自他共に認める世界最強の剣士。初めて登場した時には刀で銃弾の軌道を変えるという離れ業を披露し、それを見たゾロを「あんな優しい太刀筋は見たことがない」と戦慄させていた。「“柔”なき剣に強さなどない」と語るが、剛の剣技も天下一品で、こと剣術に関しては他に隔絶した存在である。
剣閃を衝撃として飛ばすことも可能で、その威力は数百メートルはある巨大な氷塊を一刀両断にするほど。総合的な実力は、天災クラスの武力を持つ四皇と呼ばれる海賊たちとほぼ同等だと思われる。

一方、あくまで剣士でしかないのが弱点といえば弱点で、あらゆる斬撃を無効化できるバラバラの実の能力者とは相性が悪い。また部下を持っていないため、組織力においては他の海賊団に後れを取ることがある。
これらの点について、剣士であることに誇りを持つミホークは特に不自由を感じていない。しかし「仲間と共に発揮される力」を軽視しているわけではなく、作中では周囲の人間を次々に味方にしていく主人公モンキー・D・ルフィを「この海でもっとも恐るべき力の持ち主」だと評している。

覇気

覇気とは、人間の持つ意志の力を用いた戦闘技術である。全部で「覇王色」、「武装色」、「見聞色」の3種が存在しており、覇王色のみ先天的な才能が必要とされている。
ミホークは武装色と見聞色の覇気の扱いに熟達しており、初期のゾロと小さなナイフ1本で切り結ぶことができたのもこの力を使用していたため。覇王色以外の覇気の扱いに長けているということは、ミホークが個人として到達可能な究極レベルの戦闘能力の持ち主であることを表している。

優れた航海技術

1人用の船である棺船に乗り、遭難することも嵐に遭うこともなく海洋を渡るなど、高い航海技術の持ち主である。
剣士としての側面が目立つミホークだが、「1人で好きな場所まで移動できる」という事実が、海を主な舞台とする本作においてその活動を支えている重要なものとなっている。

ジュラキュール・ミホークの武器

最上大業物「黒刀・夜」

最上大業物12工の1つである、黒刀「夜」を得物としている。これを抜くのは相手が相応の実力者であることを認めた時だけで、抜くまでもない相手だと判断した時は持ち合わせた中でより弱い刃物を使うのが常。「黒刀」というだけあって、刃全体が黒い。ミホークは、「全ての刀剣は黒刀に成り得る」と語っており、何らかの条件が揃った時に刀剣が黒刀に成ると語っている。「夜」もまた最初は黒い刃ではなく、普通の刀剣だった可能性がある。

『ONE PIECE』ではたくさんの武器が登場し、名工によって作られた刀・剣にはランクが存在する。
大きく分けると3つのランクに分類され、ミホークが有する「夜」は最上大業物12工の1つ。
作中では、ミホークが所有する「夜」、白ひげが所有する「むら雲切」、所有者不明の「初代鬼徹」などが最上大業物として登場。
ちなみに、ゾロは大業物の和道一文字、閻魔、秋水、業物の三代鬼徹、良業物の雪走などを得物にしている。

小型ナイフ

ゾロと最初に戦った際に手にしたナイフ。武器と言うより日用品レベルの代物だが、実際にこれでゾロを圧倒してみせた。

ジュラキュール・ミホークの必殺技