荼毘/轟燈矢(僕のヒーローアカデミア)の徹底解説・考察まとめ
荼毘/轟燈矢(だび/とどろき とうや)とは、『僕のヒーローアカデミア』に登場する敵役のヴィラン連合に所属する人物である。彼の個性は青い高火力の炎を出すことができる。ヒーロー殺しの異名を持つステインの思想を受け継ぐために、ヴィラン連合に途中加入した。そして、冷静で狡猾な性格を活かして、ヴィラン連合では主に単独行動を好む。敵対するヒーローはもちろん味方にさえも本名を明かしていなかった。しかし、超常解放戦線でその本名は「轟燈矢」だと判明した。これは、雄英高校1年A組の轟焦凍の兄であることを意味する。
爆豪勝己の誘拐後、ヴィラン連合の本拠地に戻る。その間に、生徒を誘拐された謝罪会見を雄英高校が行うなど、社会が混乱している様子からヒーローによる救出にはまだまだ時間がかかると予想していたヴィラン連合だった。しかし、その裏をかいたオールマイトたちプロヒーローは、ヴィラン連合の本拠地に乗り込み、制圧に成功する。死柄木弔をはじめとするヴィラン連合は個性を使うことも封じ込まれ、絶体絶命のピンチであった。ヒーロー側も勝利を確信していた。何物かの個性の襲撃をくらい、爆豪勝己とヴィラン連合がその場から消えてしまう。その襲撃を行ったのがヴィラン連合の黒幕、オール・フォー・ワンであった。彼のおかげで、荼毘たちは助かったが、オールマイトとの激しい戦闘でオール・フォー・ワンは倒され、爆豪勝己も逃してしまうこととなった。オールマイトをはじめとするプロヒーローたちの襲撃を受けたヴィラン連合は潜伏のため全国各地にバラバラに身を潜める。
死穢八斎會(しえはっさいかい)編
ヴィラン連合のもとに、ヤクザ組織「死穢八斎會(しえはっさいかい)」の若頭、オーバーホールが現れる。彼の目的は、ある計画のために、ヴィラン連合を自らの組織に誘うことであった。そこでは、ヴィラン連合のマグネが殺され、怒りをあらわにした死柄木たちだった。しかし、ヴィラン連合はある企みのため、結局協力することになる。オーバーホールの計画とは、個性を持つ者の個性を消す新薬の開発、流通であった。その恐ろしい計画を知った緑谷たちは、プロヒーローたちとチームを組み、死穢八斎會のアジトに乗り込む。そこでは、オーバーホールの手下である八斎衆(はっさいしゅう)との戦いになる。その戦いにヴィラン連合のトガヒミコ、トゥワイスが死穢八斎會の助っ人として参加していた。しかし、オーバーホールによって仲間のマグネが殺されていたこともあり、ヴィラン連合側はオーバーホールを裏切ることになる。トゥワイスとトガの策略によってヒーローたちはオーバーホールのもとに誘導され、結果としてオーバーホールは緑谷出久に倒され、捕まることになる。
その後、オーバーホールはプロヒーロー護衛のもと、新薬と共にヴィランの収容所に移送される。その隙を狙っていた荼毘たちヴィラン連合は、プロヒーロー、オーバーホールを撃退し、新薬を手に入れることに成功する。ヴィラン連合がオーバーホールと協力した真の目的は、この新薬にあった。
ハイエンド脳無VSエンデヴァー
オール・フォー・ワンの協力者である「ドクター」から今までの脳無とは違うハイエンド脳無の実験を任された荼毘は、九州の街にハイエンド脳無を放つ。そこに居合わせたのは、ナンバー1ヒーローになったばかりのエンデヴァーだった。強敵を求める意思を持っているハイエンド脳無はエンデヴァーに標的を定め、激しい戦闘となる。この脳無は、個性を6つ保持している強個性の改造人間である。そのため、エンデヴァーをもってしてもピンチに追いやられる。しかしナンバー2ヒーローのホークスの助力もあって巻き返し、エンデヴァーは全身全霊のパワーによって、ハイエンド脳無を打ち倒す。
ハイエンド脳無を倒したエンデヴァーの前に荼毘は現れ、「はじめましてかな?エンデヴァー」と発言する。ここでは、エンデヴァーは荼毘の正体が息子の燈矢であることに気付かない。
異能解放軍編
政府が個性の乱用を制限する世の中で、個性の強さこそが、社会的地位に繋がる社会の実現を目指す集団、異能解放軍が再び動き出す。異能解放軍の初代リーダー、デストロの意思を引き継いだのは息子であるリ・デストロである。異能解放軍がこの国の先導者になるためには、邪魔な存在であるヴィラン連合を倒す必要があった。そして異能解放軍は「再臨祭」と称し、ヴィラン連合との戦いに挑む。
最初の戦闘シーンではヴィラン連合のトガヒミコと異能解放軍のキュリオスが対面する。隠密活動に特化している個性を持つトガヒミコにとって、戦闘は苦手分野である。かろうじて、キュリオスを倒すものの、瀕死に追い込まれる。その姿を見つけたトゥワイスはトガヒミコを助けようとするが、異能解放軍のスケプティックに邪魔をされ、トガヒミコを殺害されかける。絶体絶命のピンチの中、味方を守りたい気持ちが強くなり、トゥワイスの個性が覚醒する。その結果、トガヒミコを救うことに成功する。また、覚醒した個性により、自らの分身を無数に増やし続け、ヴィラン連合全体の戦闘力を上げた。一方そのころ、荼毘は氷を自由に扱う異能解放軍の外典(げてん)と対面していた。荼毘の蒼炎により、外典の氷はいとも簡単に溶けてしまう。しかし、外典は氷の温度さえも操る能力も持っていたため、次々と氷を繰り出す。その圧倒的な物量を前に、長時間の個性使用を余儀なくされた荼毘は、自身の蒼炎の火力によって、皮膚が焦げてしまう。これは荼毘が長く戦えないことを意味する。
この間に、ヴィラン連合のリーダー、死柄木はリ・デストロのもとにたどり着く。リ・デストロの強力な個性の前に、手も足も出ないと思われた死柄木だったが、長年忘れていた過去の記憶を取り戻し、覚醒した。そして、その能力によリ・デストロは両足を壊され、降伏することとなった。
この対決で、新たにヴィラン連合に異能解放軍が加わり、超常解放戦線という巨大組織が誕生する。
超常解放戦線編
超常解放戦線が結成されたことを知ったスパイのホークスはこのままでは日本が終わることを危惧し、ヒーローによる超常解放戦線討伐を至急計画する。荼毘は、超常解放戦線結成後、開闢行動遊撃連隊「VIOLET」の隊長として、任命される。荼毘自身は、ヒーロー社会を崩壊させるという個人的な目的を持っており、その達成のためには、残忍な行動もいとわない。
ヒーローとの戦闘が始まり、荼毘は、ホークスと対峙していたトゥワイスを助ける。しかし、ホークスの圧倒的なスピードを前に、トゥワイスは殺されてしまう。それでも、荼毘の高火力の炎により、ホークスの片翼を燃やし、戦闘不能にした。ヒーロー側にとって、ナンバー2ヒーローの離脱は大きい痛手だった。その後、荼毘はテレビ放送を乗っ取って全国民の前で、エンデヴァーが自身の欲望のために家族を虐げてきた過去を暴露し、ヒーローへの信頼度を下げようとした。
荼毘の過去
エンデヴァーはオールマイトを超えるナンバー1ヒーローを生むために、個性婚(親の望む個性を持つ子どもを作るために個性で結婚相手を選ぶこと)を行い、エンデヴァー以上の火力を持って生まれた長男の燈矢をオールマイトを超えるヒーローになるよう教えてきた。しかし燈矢は母親の冷の体質を受け継いだため体が炎に耐えられず、エンデヴァーは燈矢にヒーローを諦めさせようとする。しかしヒーローになれと言われてその通りに育ってしまった燈矢にエンデヴァーの身勝手な言い分を聞き入れられるはずもなく、エンデヴァーは燈矢を遠ざける。そして父と母の個性を半分ずつ受け継いだ焦凍が生まれ、エンデヴァーは燈矢を冷に押し付けて焦凍の養育だけにのめりこむ。ひとりで追い詰められた冷は心を壊して焦凍に怪我をさせ、入院する。
轟燈矢の死亡と死因
親に見捨てられたと感じた燈矢はひとりで炎を使う練習を重ね、あるとき炎の出力を上げすぎて大火事を起こしてしまう。燈矢はほんのわずかな骨だけが見つかり、死亡届が出された。死因は焼死とされた。
エンデヴァーの罪
自分の欲望のために結婚して子どもを産ませたこと、望み通りの体質ではなかった燈矢を見限ったこと、焦凍に手をあげ続けたこと、妻の心を壊したこと、このようなヒーローとしてあるまじき過去が全国民に知れ渡ることとなった。荼毘はエンデヴァーと焦凍の前で「轟燈矢」という本名を明かし、エンデヴァーの消えない過去を突き付けた。
荼毘/轟燈矢の関連人物・キャラクター
死柄木弔(しがらき とむら)/志村転弧(しむら てんこ)
死柄木弔とは、ヴィラン連合のリーダーである。彼の個性は「崩壊」。触れたものを全て粉々にしてしまう。この世のすべてを破壊したいという思想のもと、ヴィラン連合を結成する。彼の全身にくっついている10本の手は、自らの手で殺めた母、父、祖父母、姉のものである。死柄木弔が個性を覚醒させるまで、子どもの頃の記憶は曖昧なままであったが、経験した感情だけが死柄木弔を取り巻いていた。その記憶とは、死柄木弔がヒーローに憧れていた幼少期に、ヒーロー嫌いの父からの暴力を受けるなど、自分を否定され続けた過去である。死柄木弔の本名は、志村転弧。7代目ワン・フォー・オールの継承者で、オールマイトの師匠であった志村奈々の孫であった。志村奈々は、オール・フォー・ワンの魔の手から息子を守るため、彼と縁を切って里子に出した。それが転弧の父だった。その出来事によって転弧の父はヒーロー嫌いになって、家の中でヒーローの話をすることを絶対的に禁じ、ヒーローに憧れる転弧は日常的に家族から抑圧を受けていた。そしてあるときとうとう手をあげられ、精神的に限界を迎えた転弧に「崩壊」の個性が発現した。姉、祖父母、そして母が崩壊に巻き込まれて跡形もなく崩れ、混乱する転弧を高枝ばさみで殴りつけた父に、転弧は明確な殺意を持って触れた。そしてひとりきりで町を彷徨っていた転弧を拾ったのが、オール・フォー・ワンだった。
ここまでの記憶をリ・デストロとの戦いの中で思い出し、とうとう死柄木弔の個性が覚醒する。それまでは5本指で触れた対象しか壊せなかったが、覚醒後は指の本数に関係なく、また直接触れていなくても崩壊を伝播させ、素早い反応速度で破壊できるようになった。この驚異的な個性の前に敗れたリ・デストロは降伏し、ヴィラン連合に服従することになった。
トガヒミコ/渡我被身子(とが ひみこ)
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ルール/小大唯(僕のヒーローアカデミア)の徹底解説・考察まとめ
ルール/小大唯(こだいゆい)とは、漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場する雄英高校ヒーロー科1年B組に所属するヒーロー志望の高校生で、個性は触れた物の大きさを変える「サイズ」。ほとんど口をきかず、何事にも動じない。肝が据わっているのか、単にあらゆる物事に無関心なのかは不明だ。中学生の頃から男子生徒に絶大な人気を誇る美少女だが、本人は一切関心がなく、ファンクラブが結成されていたことにすら気付かずに卒業した。
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目次 - Contents
- 荼毘/轟燈矢の概要
- 荼毘/轟燈矢のプロフィール・人物像
- 本名:轟燈矢(とどろき とうや)
- 好きな食べ物:蕎麦
- 声優:下野紘
- 荼毘/轟燈矢の能力
- 個性:蒼炎
- 荼毘/轟燈矢の来歴・活躍
- ヒーロー職場体験(ステイン襲撃事件)
- 林間合宿編
- オールマイトVSオール・フォー・ワン
- 死穢八斎會(しえはっさいかい)編
- ハイエンド脳無VSエンデヴァー
- 異能解放軍編
- 超常解放戦線編
- 荼毘の過去
- 轟燈矢の死亡と死因
- エンデヴァーの罪
- 荼毘/轟燈矢の関連人物・キャラクター
- 死柄木弔(しがらき とむら)/志村転弧(しむら てんこ)
- トガヒミコ/渡我被身子(とが ひみこ)
- トゥワイス/分倍河原仁(ぶばいがわら じん)
- スピナー/伊口秀一(いぐち しゅういち)
- Mr.コンプレス/迫圧紘(さこ あつひろ)
- ステイン/赤黒血染(あかぐろ ちぞめ)
- エンデヴァー/轟炎司(とどろき えんじ)
- 荼毘/轟燈矢の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ヒーロー殺しの意志は俺が全うする」
- 「精々頑張れ、死ぬんじゃねえぞ、轟炎司!!」
- 「過去は消えない」
- 荼毘/轟燈矢の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 荼毘の正体はエンデヴァーの長男、轟燈矢(とどろき とうや)
- 廃人としての最後