マギ（MAGI）のネタバレ解説・考察まとめ

世界に3人しか居ないと言われる伝説の魔導師。
通常は自分の体内に宿る魔力しか使えないが、マギの場合は世界に漂うルフの魔力を自在に操る事で、常人とかけ離れた強大な魔力を行使する事ができる。また王の選定者としての役割を担っている事から「創世の魔法使い」とも呼ばれる。

ジン

マギにのみ出現させることのできるダンジョンと呼ばれる迷宮の核に位置する宝物庫に一体ずつ封印されている伝説の精霊。通常は金属器という魔法道具に宿っているが、魔力を吹き込む事で実体化する事も出来る。
王の器として認めた一人を迷宮攻略者とみなし、以降、主として敬い強大な力を与える。純粋な戦力として、古の大王・ソロモンが作った。

魔装（まそう）

ジンと契約した人間がジンの力を武器や自らの体にまとい、よりジン本体に近い力を振るう戦闘態勢の事。ジンの能力や特性によって体の一部が動物のような構造になったり、第3の目が海岸するなど、外見的変化も特徴の一つ。
「魔装」には段階があり、所有する金属器にジンの力を憑依させる「武器化魔装」、半身にジンの力を憑依させる「半魔装」、全身体にジンの力を憑依させる「全身魔装」がある。なお、後者になればなるほど魔力消費も大きいが、より強力なジンの力を引き出す事ができ、全身魔装では魔力消費によって空中を自由自在に飛ぶことも可能だ。

アル・サーメン

世界に異変をもたらし、混沌と戦争の火種を振り撒いている魔導組織。黒ルフを強制的に生み出すために人間を絶望させ、堕転させる魔法をかけることで世界を黒く染め上げようとしている。
現在は煌帝国の一部となり、「我らが父」と崇める神・イルイラーを世界に降臨させるべく暗躍している。

国

バルバッド

アリババの祖国である、東南にある海洋国家。中央砂漠南方の半島南端に位置する。サルージャ王家が代々治めており、先王であるラシッド亡きあと、長男のアブマド（アリババの長兄）が治めている。
しかし彼の政治能力が皆無である事や、「銀行屋」と名乗る見るからに怪しげな男の存在、そして煌帝国からの軍事圧力など、様々な不運が重なった結果、国のありとあらゆる利権が差し押さえられ、国の力は弱まり、極めて危うい状態に陥っていた。

シンドリア王国

複数迷宮攻略者・シンドバッドが作り上げた南国の島国。
主な産業は貿易と観光。巷には豊富な財物が溢れており、小さいながらも非常に豊かな国である。
島国全体が「防御結界」と「転送魔法陣」によって守られており、国民達は皆平和に暮らしている。

煌帝国（こうていこく）

古代中国を彷彿とさせる、一大武力国家。迷宮攻略者が最も多い国である。
アル・サーメンの介入により近年急速に巨大化したとされ、場合によっては武力による制圧・統一も辞さない。この為、各国に危険視されているが、戦場に立つ皇子や皇女のほとんどは、最終的に自国が世界を統一する事で争いのない世を作ろうとしている。

マグノシュタット

魔導師主導の国。読者には『ハリーポッターみたい』と言われている。
国民は魔導師と非魔導師を基準に5つの等級に分けられており、それに応じて立ち入り区画や結婚に至るまでが制限されている。特に地位の低い5等国民（国民の3分の2を占める）は「落伍者の掃き溜め」と言われる地下居住区に閉じ込められ、魔力となる生命エネルギーを強制的に徴収されていた。なお徴収された魔力は、地上の魔法道具を稼働させる動力源となっている。
迷宮にしかない魔法道具が地上に溢れかえっていたり、闇の魔法具の流通経路の大元である事が判明し、アラジンが修行を兼ねて潜入捜査を行う。

レーム帝国

古代ローマ帝国を彷彿とさせる一大国家。その歴史は古く、730年前に建国されて以降、世界で最も強大な国として名を馳せている。衣食住の水準も高く「市民にとってはいい国」と評されるが、剣闘場での命を賭けた戦いや奴隷制などが未だ根強く残っているなど、負の一面も抱えている。