マギ MAGI（漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ

CV：中村悠一
煌帝国の第1皇子で、2代皇帝・練紅徳が長子。28歳。不屈と創造のジン・アガレス、恐怖と瞑想のジン・アシュタロス、慈愛と調停のジン・フェニクスの主。
好戦的な人物だが、実際は世界のあらゆる思想を無くし一つにすることで、世界に平和をもたらそうとしている。知識欲に貪欲で、迷宮に記されたトラン語を解読し、自力で滅びた世界・アルマトランの存在を突き止めていた。
初代皇帝の思想に共感すると同時に敬意をはらい、2人の皇子（玉艶に殺害された初代皇帝の息子）にも感化されて恨みを飲みくだす事の必要性を学ぶ。国内で力を蓄えていたのは、玉艶を討つ為でもあった。白瑛と良好な関係を築き、ほとんどの兄弟達からは慕われているが、白龍は「野心家で比類なき最強の将軍」と評し、憎悪を抱いている。

練紅明（れんこうめい）

CV：日野聡
煌帝国の知将で、2代皇帝・練紅徳が次男。26歳。空間支配や転移能力を持つダンダリオンのジンの主。
戦闘は不得意ながらも戦略や外交によって力を発揮し、アリババの故郷・バルバッドを始めとする数々の国を傘下に収め、実質的に支配する。紅炎に比べるとマイペースかつ温厚そうに見えるが、バルバッドを効率的に支配するためにアリババを利用しようとするなど、冷淡な一面も持つ。

練紅覇（れんこうは）

CV：柿原徹也
煌帝国の第3皇子で、2代皇帝・練紅徳が3男。18歳。巨大化する大刀を振りかざし、周囲を一掃するレラージュのジンの主。
母親共々「用無し」として紅徳に見放され、殺伐とした幼少期を過ごしていたが、紅炎や紅明に諭され、自身の実力をもって煌帝国に居場所を見出す。
レラージュいわく「日陰の王」。かつての自分と同じように国に見捨てられ、行き場を無くした人間達を拾い集めてはその居場所を見出し、配下に加えている。作中きっての戦闘狂で、人を殺める事に喜びを感じている節がある。
マグノシュタットへの道中にアラジンと出会い、しばらく同行した。

練紅玉（れんこうぎょく）

CV：花澤香菜
煌帝国の第8皇女で、2代皇帝・練紅徳が7女。17歳。悲哀と隔絶のジン・ヴィネアの主。
バルバットの戦闘で間接的にアラジンを魔力切れに追い込み、重体に陥れた人物。客品としてシンドリアに招かれていたアラジンと再会した時には、お互い和解する素振りを見せつつも、いがみ合っている。
母が遊女である為、政治的地位が低く、幼少期は宮中でも忘れ去られた存在だった。しかし出世欲の強い臣下に諭された事、紅炎やジュダルに存在を見出された事で、武人として生きる決意を固める。
白龍と同行してシンドリア王国を訪れた際には、想いを寄せるシンドバッドと手合わせするも、彼のジンの能力によって催眠をかけられ、無自覚の内にスパイ活動に加担させられてしまう。

練玉艶（れんぎょくえん）

CV：伊藤美紀
煌帝国の皇后で初代皇帝・練白徳の妻。48歳。白龍と白瑛の実母。後に2代皇帝・練紅徳に与し、煌帝国を乗っ取ろうとする。
かつては周囲から見ても普通の女性だったが、アルサーメンの首領に憑依されたのを期に豹変し、実の息子2人（白龍と白瑛の兄）を暗殺するに至る。この時、白瑛を半ば人質に取り、暗殺の口外を防いだ事で白龍から強い憎悪を向けられる事になるが、これを利用して白龍を強い力の持ち主へと成長させ、アルサーメンの戦力として利用しようとしていた。煌帝国にアルサーメンを引き入れたのも彼女である。底知れぬ力を持っていると察知していた紅炎には、危機感と恐怖を抱かれていた。
ソロモンが創り出した運命から逃れるべく「我らが父」と呼ぶ神・イルイラーをこの世界に降臨させ、アルマトランと同じ運命に引きずり込もうとしている。

ジュダル

CV：木村良平
煌帝国の神官で、アルサーメンと関わりを持つマギ。18歳。
非常に好戦的で冷酷な人物。アラジンのような子供に対しても手加減する事がない。常に上から目線な無礼者。周囲を気にしない性格で、誰に対しても一貫した態度を貫くため、良くも悪くも人間関係の構築が得意。しがらみの中にある煌帝国の皇子や皇女らとは、良好な関係を築いている。
当初は共に世界制服をしようとシンドバッドを勧誘しており、バルバッドでの争いやシンドリア王国の襲撃にも姿を現した。
玉艶への憎しみを捨てきれない白龍を「王の器」として見込んでおり、2代皇帝崩玉に伴い帰還した白龍と共に行動を開始。玉艶を討った後、アラジン達に宣戦布告する。

マグノシュタット

マタル・モガメット

CV：チョー
マグノシュタットの王でマグノシュタット学院学長。
揺るぎない知性と理性を持つ魔導師が非魔導師を管理する事で、より良い世界へ正しく導こうとしている。
魔導師には非常に慈悲深く寛大な態度で接するが、彼らを大切に想いすぎるあまり、非魔導師を同じ人間として認識できなくなってしまう。

かつては苦しむ非魔導師の為に力を使う事が使命だと思っていた。しかし彼らにそれを利用され、魔導師が不当な扱いを受ける中で実の娘も犠牲になったのを機に「魔導師による魔導師の為の国を作ろう」とマグノシュタットを建国した事が明かされる。

アラジンと同様、密命を帯びて送り込まれたティトスの境遇に心を砕き、レーム帝国に宣戦布告する。またアルサーメンの思惑とはいえ、煌帝国とレーム帝国の侵略の手からマグノシュタットを守るために悪の魔力に堕ちる。この時アルサーメンが「父」と呼ぶ神・イルイラーを地上に降臨させるきっかけを作ってしまうが、ティトスやアラジンのおかげで奥底に眠っていた自我を取り戻す。最後には、「どんなに力を持った眩しい存在が居たとしても、委ねてはならない。間違えずに生きられる人間など何処にも居ないのだから」とマグノシュタット国民に言い残し、息を引き取った。

レーム帝国

シェヘラザード

CV：坂本真綾
レーム帝国の司祭兼マギとして200年以上もの間、レーム帝国を支え続けた。
魔力に頼った戦力の増強や国家の繁栄よりも人の力に重点を置き、国民達が自身の力で選び掴む道を望んでいる。長らく見守ってきたレーム帝国を愛し、わが子のように捉えていた為、苦しい現状の中で犠牲になる民の存在も仕方ない、と目を瞑っていたが、ティトスやアラジン、アリババとの話し合いを経て、考えを改める。最後はレーム帝国の未来を仲間に託し、寿命と魔力切れで命を引き取った。