テンタコル/障子目蔵(僕のヒーローアカデミア)の徹底解説・考察まとめ

テンタコル/障子目蔵(しょうじ めぞう)とは、『僕のヒーローアカデミア』に登場するキャラクターで、ヒーロー育成の名門・雄英高校に通う少年。主人公のデクこと緑谷出久のクラスメイトの1人で、腕や目などの体のパーツを複製できる「複製腕」という個性を持つ。
学生ながら非常に冷静な性格で、いかなる時も状況を正確に見極めて適切な行動を取ろうとする。一方で友情に厚く、緊急時であっても仲間を見捨てない一面もある。

「俺はどんな状況下であろうと 苦しむ友を捨て置く人間にはなりたくない」

林間合宿のレクリエーション中、ヴィラン襲撃により障子が負傷したことで怒りを抑えられなかった常闇が自分の個性を暴走させる中、「ヴィラン連合の狙いは爆豪である」との報せがもたらされる。爆豪を助けたい気持ちはあれど、自分のせいで暴走状態に陥った常闇のことも見捨てられず、必死に彼に呼びかけ続ける障子の下に、別の場所でヴィランと戦い満身創痍のデクが現れる。急いで彼を確保し、常闇の状態を伝えつつ、デクが「爆豪を助けたい」という一心で無理を押してここまでやってきたことを察した障子は、見出しのセリフを口にする。障子にとって常闇を置き去りにすることはヒーロー以前に人間として“こうありたい”と願う在り方に反していた。

「助けるという行為にはリスクが伴う だからこそヒーローと呼ばれる」

常闇を誘導しつつ爆豪の元へ向かう1つの策を提示したデクに、障子は悩むことなく合意する。それでも障子の身を案じるデクに障子が言ったセリフ。障子は自己犠牲を厭わない性格。ヒーロー志望として、リスクがあったとしても常闇と爆豪を助けたいと強く思っていた。

「俺だって悔しい だがこれは感情で動いていい話じゃない」

林間合宿でのヴィラン襲撃後、デクの病室にてA組のメンバーが集まった時に「爆豪を助けに行きたい」という切島たちに投げかけたセリフ。爆豪が連れ去られる瞬間を障子も目の当たりにして悔しい気持ちもあるが、ヒーロー免許の無い学生が勝手に活動する事は認められていない為、先々の事を考えて冷静に判断した結果障子が出した精一杯の答えがこれだった。

「おまえだけの良さは多々あろうに」

仮免試験に落ちた轟、爆豪の補修コンビがようやく補修を終えて仮免を取得し、A組全員が仮免所有者になる日。全員が寮で2人の帰りを待つ中、「俺があの2人に唯一勝ってたのが仮免持ちっつーとこだったのになー」と言い出す上鳴に障子がふと投げかけた一言。障子の優しさが滲み出ている名セリフである。

テンタコル/障子目蔵の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者も気に入っている異形系キャラクターの1人

原作者の堀越耕平先生曰く、口田や障子の様な異形のキャラクターを描くのは楽しいようで、随所で見せ場を作っている。いつになるかわからないが、障子の過去のエピソードやマスクの下の素顔に関してはいずれ作中で描きたいと思っているようだ。

冬場の防寒方法

障子の個性の複製腕では普通の服は袖が通せず着られない為、制服やヒーロースーツは袖のないノースリーブタイプのデザインとなっている。冬場になると大きなポンチョを上から羽織って寒さを凌いでいる。

ミニマリスト

寮入り初日に開催された部屋王決定イベントにて、障子の部屋が公開された。小さめの机に座布団と敷布団のみという何ともシンプルな部屋にクラスメイトは皆驚いた。轟に「ミニマリストだったのか」と言われると、幼い頃から物欲が無かったという。

学生離れした冷静さ

障子の冷静さはA組の中でも群を抜いている。林間合宿での敵襲撃による複製腕の負傷で暴走した常闇の個性に対応している最中、爆豪の元へ向かいたいデクの出現により事態はより混沌と化したが、焦るデクにすかさず常闇か爆豪の二択を迫ったり、デクの打開策に迅速に対応したりと、障子が冷静でなければ短時間で常闇を抑えながら爆豪の元へ向かうのは不可能であっただろう。また、爆豪誘拐後、デクの病室にA組の皆で見舞いに来た際、切島が爆豪を奪還すべくデクを誘うが、委員長である飯田がそれを止めるよう怒鳴り声をあげた。気が荒くなった飯田を止め、言い争いになっている双方の気持ちを理解した上で障子は、まだ未熟なヒーローの卵として「感情で動いていい話じゃない」と冷静に言葉を放った。

ノリがいい

障子はあまり感情を表に出さない性格であるが、A組の学級委員長を決める際には、皆と同じで自分に票を入れて委員長になろうとする姿勢が見られたり、文化祭の出し物決めでは自身の好物であるタコ焼きの屋台を提案している。クリスマスパーティーでは先にタコがついたサンタ帽を被っていたりと、学生らしいノリの良さを見せている。

超絶紳士

寡黙な紳士と言いつつもその紳士ぶりは如何なものか、驚くべき紳士ぶりを紹介する。まず障子は来客への対応がピカイチで、エリちゃんをクリスマスパーティーに連れてきた相澤先生に飲み物を出しているシーンがある。皆がエリちゃんに注目して楽しんでいる中、障子は視野を広げて引率の相澤先生に飲み物を出したのだ。他にも様々な場面でその大きな体や個性を生かし仲間を守る紳士的な姿が見られているが、一番紳士らしいのは仮免1次試験の中で、蛙吹・耳郎・八百万と共に建物内に身を潜めている際、アニメオリジナルのキャラクターである印照才子率いる聖愛学園一派に攻撃を受けた回である。印照の個性は紅茶を飲むとIQが上がるというもの。その頭脳明晰な策略にハマり、戦闘不能の状況に追い込まれていく4人。フロア内に冷房をきかせ蛙吹の個性を冬眠させて無力化した際、八百万の個性で創造した布で蛙吹を包み、その後障子が自らの大きな腕に冬眠した蛙吹を抱き包んだのだ。自身も個性故袖のない服で寒い中、それを我慢しながらも仲間を優先して守っている姿にとてつもない紳士ぶりが見て取れる。

障子目蔵の珍しいヘアスタイル

単行本20巻の人物紹介ページにて、蛙吹のヘアスタイルに扮した障子を見ることが出来る。

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