黒いねこ面(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『黒いねこ面』とは、楳図かずおによるホラー漫画。1966年に『週刊少女フレンド』誌上にて連載された。ホラー漫画の第一人者である楳図の出世作の1つとして知られており、同時期に描かれた『へび少女』や『紅グモ』と共にファンの間で人気が高い。また、化け猫をモチーフにした物語と視覚的な恐怖描写で、多くの読者に衝撃を与えた。『黒いねこ面』は、江戸時代に起きた飼い主一家惨殺事件の復讐劇であり、化け猫が転生した少女に襲われる主人公の少女の恐怖と不条理が描かれている。

大森たまみ(おおもりたまみ)

大森家の娘だが、実は柴田正雄とさえ子の実子である少女。猫に酷似した容姿をしていたため、正雄によって大森家の赤ん坊と入れ替えられた。成長したたまみは、柴田医院を訪れて正雄にえみ子と同じ顔に整形させた。実はたまみは安政の時代の医師竹庵の飼い猫が転生した存在で、えみ子そっくりの姿になると柴田家への復讐を開始する。そして、正雄を犠牲にしたことで本懐を遂げたと思い、何処へと消えた。

たまみの母親

たまみの母親は、名前や年齢などのパーソナルデータが不明なキャラクターである。柴田医院で女の赤ん坊を出産しており、正雄によって実子を入れ替えられてしまった。その事実に気づかないまま10数年たまみを育ててきた。ある日、夫と共にたまみを連れて柴田医院を訪れ、娘の整形手術を依頼する。その後、しばらく登場しなかったが、ラストで実の娘えみ子をたまみとして引き取り、彼女に愛情を注いでいた。

たまみの父親

左から大森たまみの父、大森たまみ、大森たまみの母親、柴田正雄

たまみの父親についても、母親と同様名前・年齢・職業など一切パーソナルデータが不明である。裕福な家庭を営んでいることが示唆されており、たまみに請われて彼女の顔を整形手術してもらうために妻と柴田医院を訪れた。その後、しばらく物語には登場しなかったが、ラストで実子のえみ子を引き取り、たまみとして育てている姿が描かれている。なお、夫婦ともに優しい人物で、柴田家を忘れられずにふさぎ込んでいるたまみを見守っていた。

安政時代

柴田兵庫(しばたひょうご)

安政の時代に暮らしていた城主で、柴田正雄の先祖である。極めて短気で乱暴な性格をしており、薬の調合を誤っただけで竹庵を斬殺し、彼の妻と娘のお美代(おみよ)を投獄した。さらに、クロが実母の大奥さまを殺害して彼女に化けていたことを知ると、クロを銃殺した上にお美代に大奥さま殺人犯の汚名を着せて生きたまま城壁に塗り込めた。

大奥さま

柴田兵庫の母親。竹庵殺害事件後、真っ先にクロの復讐の対象となり殺された。その後、クロは大奥さまに化けて兵庫に復讐しようとしたが、失敗に終わる。

竹庵(ちくあん)

柴田兵庫に仕えるお抱え医師。目が不自由であることが判明している。大変腕が良く穏やかな性格をしていたことで、城内で信頼を集めていた。しかしながら、ある日薬の調合を間違えてしまったことを兵庫に咎められ、斬殺された。

竹庵の妻

竹庵の妻は、名前などのパーソナルデータが不明なキャラクターである。優しい性格であることが示唆されており、夫と娘を支えていた。竹庵が兵庫に惨殺された後、連座で投獄の憂き目に遭う。獄中で体調を崩して亡くなった。

お美代(おみよ)

竹庵の娘。母親似の美少女で、飼い猫のクロのことを可愛がっていた。竹庵が兵庫によって斬殺されると、母親と共に牢屋へ入れられた。その後、大奥さま殺しの濡れ衣を着せられてしまい、生きたまま城壁に塗り込まれるという無残な最期を遂げている。

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