BLEACH Rebirth of Souls（リバソル）のネタバレ解説・考察まとめ

破面（アランカル）

破面とは、虚の仮面を外して虚と死神両方の力を獲得した虚の一団を指す。割れた仮面の名残りを残し、個性的な衣服で身を包んでおり、体のどこかに孔が存在している。以前は数も少なく未完成なものが大半だったが、崩玉を持った藍染が接触することで成体の破面が誕生していった。

戦闘能力に関するもの

卍解（ばんかい）

死神が持つ斬魄刀の2段階目の能力解放を指し、剣八以外の護廷十三隊隊長格はすべて卍解することが可能。1段階目である「始解」の5倍から10倍の威力を持ち、斬魄刀の最終奥義でもある。卍解するためには斬魄刀本体を具象化し屈服させる必要があり、通常であれば10年を超える苛烈な鍛錬が必要と言われている。

限定解除

護廷十三隊の隊長・副隊長は並外れた霊圧を持っているため、現世へ来るだけで霊体へ大きな影響を及ぼしてしまう。影響を最小限にするため、現世に来る際にはそれぞれの隊章を模した「限定霊印」を体の一部に打ち、霊圧を20%までしか出せないよう制限されている。強大な敵と戦う時など、必要な場合に申請・許可の手続をすることで、限定が解除されて本来の能力を発揮できる。

帰刃（レスレクシオン）

破面が「刀剣解放」によって虚本来の真の姿と能力を開放することを指す。死神の卍解に相当するが、能力がプラスされる死神の卍解とは異なり、破面の肉体に虚本来の肉体と攻撃能力を回帰させる働きを持つ。帰刃すると戦闘能力は数倍にはね上がる。

数字持ち

破面には生まれた順番で11以上の番号がつけられていく。番号が大きいほど、新しく生まれた破面を表すこととなる。10以下は選ばれし者だけに付番され、強さの順番に1から10までの番号がつけられる。その10体の破面は十刃（エスパーダ）という称号で呼ばれ、体のどこかに与えられた数字を刻んで11以下の破面を支配できる。入れ替えも頻繁に行われており、十刃から落ちた破面には100以上の3ケタの番号が付番される。数字持ちの破面は、護廷十三隊の隊長・副隊長と互角以上に渡り合える実力を持つと言われている。

『BLEACH Rebirth of Souls（リバソル）』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

充実した「シークレットストーリー」

『BLEACH Rebirth of Souls』では、メインストーリーで原作の「死神代行篇」から「破面篇」までの膨大な物語を体感できるが、さらに別枠のシークレットストーリーも用意されている。シークレットストーリーにもメインに匹敵するほどのボリュームがあり、メインで描き切れなかったキャラクターの深掘りや後日談、さらにゲームオリジナルのストーリーも楽しめる。
キャラクターの深掘りに関しては、ゲームならではの演出も活かされている。例えば、メインストーリーで一護がグリムジョーを倒すシーンがあった場合、シークレットストーリーでも同じ場面を取り上げ、今度はグリムジョーを操作して一護と対戦させるような演出である。同じストーリーを逆の立場で経験することで、物語への理解度を格段に高めることができる。
後日談も豊富で、印象的なものとしては亡くなったギンの墓参りをする乱菊と吉良、そして空から見守っているギンの姿も描かれていた。
またメインストーリーの中にも、あまり本筋とは関係のない死神たちの日常を描く物語が織り込まれている。連れ立って甘味処へスイーツを食べに行く話や、サッカーに似た球蹴りの試合をする話など、いわば箸休め的なストーリーである。気が重くなる展開が続いた後などに、ホッとひと息つけるコンテンツになっている。

シークレットストーリーがある登場人物

シークレットストーリーは、キャラクターごとに3話または4話が設定されており、指定された条件をクリアすると順次解放され、見ることができる。なお、一護の物語はすべてメインストーリーで語られるため、シークレットストーリーは存在しない。

【現世の者たち】
井上織姫：ウルキオラが最後に残した言葉をかみしめる織姫を描く「重なる掌」など全4話。
茶渡泰虎：死神の力を失った一護へ熱い思いを伝える茶渡と、熱く応える一護の「誓いを拳に」など全3話。
石田雨竜：死神の力を失った一護に代わって虚退治を務める雨竜に対し、父・竜弦が声をかける「光る星」など全4話。
四楓院夜一：101年前の罪が取り消され、尸魂界への復帰を果たす「気の向くままに」など全3話。
浦原喜助：110年前に十二番隊隊長となった喜助に起こった事件を描く「果てと中核」など全4話。

【尸魂界の者たち】
朽木ルキア：命に背いてでも織姫を救出しようとするルキアと、それを見つけた白哉とのやり取りを描いた「桜花志立」など全4話。
山本元柳斎重國：愛弟子である狛村や京楽とのやり取りを描く「護廷たる者」など全3話。
砕蜂：藍染の裏切りで護廷十三隊が衝撃を受ける中、修行のため白哉へ手合わせを依頼する「疾く疾く」など全3話。
市丸ギン：命を落としたギンが、墓参りをする乱菊たちを見守る「君が笑う世界に溶ける」など全3話。
吉良イヅル：藍染にだまされて失意の中にある吉良を乱菊が励ます「風樹の嘆」など全3話。
藍染惣右介：藍染がゲームプレイヤーに語りかける「軌跡、それは－－」など全4話。
朽木白哉：変わったと言われることが増えた白哉が、その真意をつかもうと手当たり次第に問い詰める「心の行く末」など全4話。
阿散井恋次：破面の襲来に備え、先遣隊として現世へ行くことになった恋次が、同行者に一角を指名する「漢の生き様」など全3話。
狛村左陣：狛村と東仙が友となる「友との距離」など全3話。
京楽：藍染に心酔している雛森を見て、不安を感じる京楽を描く「予感」など全3話。
東仙要：東仙が藍染についていく決意をする「亡き友へ告ぐ」など全4話。
檜佐木修兵：裏切った東仙への思いを狛村と話し合うエピソード「迷いの先へ」など全3話。
日番谷冬獅郎：冬獅郎が死神になった経緯を語る「氷原を進む」など全4話。
松本乱菊：檜佐木と共に、死んだギンの墓参りをする物語「あしあと」など全3話。
更木剣八：強い相手に飢えている剣八の元に、一護の話が伝わってくる「飢えた獣」など全3話。
班目一角：来る藍染との決戦に備え、四柱防衛の任務を言い渡される「乗り越えるべきもの」など全3話。
涅マユリ：数百年の白昼夢に沈むザエルアポロを、あきれたように眺めるマユリを描く「白昼夢」など全3話。
志波海燕：100年以上前に在籍した天才・志波海燕の人柄を語る「守るべきもの」など全3話。

【仮面の軍勢の者たち】
平子真子：敗れた藍染に代わって、五番隊隊長に返り咲いた姿を描く「帰還」など全3話。

【虚圏の者たち】
スターク：孤独に悩むスタークと藍染の出会いを描く「孤独の向こうに見たものは」など全4話。
ハリベル：ハリベルと3人の従属官との団欒風景「犠牲を司る十刃」など全4話。
ウルキオラ：織姫に触発され少しずつ変わっていったウルキオラの最後の心象風景「光彩」など全4話。
ノイトラ：戦いを欲するノイトラの原点を描く「殺戮と戦いの果てに待つもの」など全4話。
グリムジョー：藍染が敗れた後、生き残ったグリムジョーの元にハリベルが訪れる「その先を見せる為に」など全4話。
ザエルアポロ：ザエルアポロが夜な夜な凄惨な実験を繰り返す「生み出すもの」など全3話。
ネル（ネリエル）：ネリエルが記憶をなくしてネルとなった過程を描く「理性ある者として」など全3話。

新たに録り直したキャラクター・ボイス

『BLEACH Rebirth of Souls』のキャラクター・ボイスは、アニメ版「BLEACH」シリーズの声優が引き続き担当。アニメ版では400話を超える壮大な作品をゲーム化するにあたって、ボイスが新たに録り直された。
黒崎一護の声を務める森田成一は、「Bandai Namco Entertainment」の公式YouTubeでその時の様子を語っている。
「リバソル調査隊」というゲーム紹介番組のMCを担当した森田は、1年半かけて収録が行われたことと、アニメ版で20年積み上げてきたものをすべて録り直したことを明かした。その上で、20年前の自分とは話し方も変わっているので、できるだけ当時の雰囲気に近づけるよう工夫したと述べている。
当時、アニメのアフレコが初めてだった森田は、ルキア役の折笠富美子からアフレコの仕方など声優のノウハウを教わっていたそうで、初心を思い出したと懐かしんでいた。