サイキックフォース2012・2・2012EXのネタバレ解説・考察まとめ

『サイキックフォース2012』とは、1998年6月にアーケードで稼働した格闘ゲーム。発売元はタイトー。
『サイキックフォース2』はアーケード版をベースに、追加要素を加えてPlayStationに移植した作品。『サイキックフォース2012EX』は、PlayStation2用ソフト『サイキックフォース COMPLETE』収録のタイトルだ。
『サイキックフォース』の続編であり、前作から2年後の世界を舞台に、ダイナミックな超能力技の応酬と、個性的なキャラクターが織りなす物語を売りとしている。

『サイキックフォース2012・サイキックフォース2・サイキックフォース2012EX』の概要

『サイキックフォース2012』とは、1998年6月にアーケードで稼働した格闘ゲーム。
発売当初はゲームセンターでしか遊べないタイトルだったが、1999年3月4日にドリームキャストへ移植されたため、ハードを所持していれば家でも遊べるようになった。その後、1999年10月7日には、アーケード版及びドリームキャスト版に多くの追加要素を加えたバージョンが、タイトルを『サイキックフォース2』と改めてPlayStationでリリースされる。また、2005年12月29日には、初代とアーケード版、そしてアーケード版に追加要素を加えた『サイキックフォース2012EX』の3つの作品を同時収録した『サイキックフォース COMPLETE』がリリース。しかしこの『サイキックフォース COMPLETE』は、一部のシステムに劣化があるなど、移植の再現度が低いことや、処理落ちなどのバグが多発しているため、ファンからの評判は低いものとなってしまった。

物語は前作である『サイキックフォース』から2年後で、炎や風、時や重力などを操る、超常的な能力を持った人類・サイキッカーが存在するという世界が舞台となっている。
かつてサイキッカーを束ね、サイキッカーの理想郷を作らんと世界征服を目論んだ組織・ノアと、それに反発したサイキッカーたちの戦い・第一次超能力戦争。戦争は2年が経過した時点でも集結してはおらず、サイキッカーたちは2つの勢力に分かれて争い続けていた。そんな最中、突如同族をを狩る存在として現れた、サイキッカーの少年・マイト。どちらの勢力にも属さない存在という新たな火種を迎え、混迷を極めるサイキッカーたちの戦いを描いていく。

本作の大きな魅力は、人気アニメのキャラクターデザインを手掛けた逢坂浩司によって創り上げられたキャラクターと世界観。
初代からキャラクターデザインは変更されたものの、『サイキックフォース』シリーズ特有のアニメ的な世界観は健在。格闘ゲームらしからぬ細身の美形が多数登場し、ダイナミックな超能力技で鎬を削るという、唯一無二の作風に変わりはない。前作からのノウハウを活かし、より洗練された物語が展開された。
また、ゲームシステムやバランスも見直されたことから、対戦ツールとしての完成度はより高まっている。しかし、前作の人気がゲームをしない層に偏ってしまったが故に、ゲームにお金を落とす客が減ってしまったことや、基盤が大変故障しやすかったことから、稼働を見送ってしまうゲームセンターが多発。稼働状況の悪さに加え、メーカー側のプロモーションの失敗もあって、以降のシリーズ展開は途絶えてしまった。
しかし、発売当時は評価が低かったが、作品には根強いファンが多く、2012年12月20日には、アーケード専用ダウンロードコンテンツサービスにて本作のアーケード版が配信開始。配信後も一部のゲームセンターでは本作の大会が開催されるなど、替えの効かない作品らしい人気を誇っている。

メディアミックス展開は前作に比べれば少ないものの、1998年8月21日と、同年9月21日には、オーディオドラマCDが発売。制作スタッフの全面協力によって、本編を補完するようなシナリオが収録された。
PC版ソフトだが、派生作品の1つとしてキャラクターパズルというソフトも存在し、パズルを解いていくことで、キャラクターの画像や、プロフィール、設定資料などを閲覧可能に。
前作同様に、格ゲーとしては幅広い展開をしている。

『サイキックフォース2012・サイキックフォース2・サイキックフォース2012EX』のあらすじ・ストーリー

アーケード版『サイキックフォース2012』にはストーリーモードが存在しない。そのため、以下各キャラクターのストーリーは、ドリームキャスト版『サイキックフォース2012』以降にリリースされた、各ハード用の移植版で実装されたストーリーモードの内容である。
尚、『サイキックフォース2』と『サイキックフォース2012EX』で追加実装されたブラド・キルステン、ソニア、六道玄真(りくどう げんま)はストーリー無しとなっている。

プロローグ

時は21世紀、2010年。超常的な力、いわゆる超能力を扱うことができる人類、サイキッカーが現れる世界が舞台である。
強大な力を扱うことができるサイキッカーは、力を持たない人間たちから時に恐れられ、時にその力を兵器として求められ、数多くの非人道的な扱いに晒されてきた。
そんなサイキッカーたちを救うために立ち上がったサイキッカーの青年キース・エヴァンス。香港の大手貿易会社社長にしてサイキッカーであるリチャード・ウォンの力を借りて、サイキッカーたちの組織・ノアを立ち上げた。命を脅かされるサイキッカーを救い、その自由を追い求めるために活動をしていた、キース率いるノア。しかし、その目的は次第に歪んでいき、力を持たない人間たちを支配して、サイキッカーたちの理想郷を作らんと、非能力者たちへ侵攻を開始した。
だが、そんなノアの理念に反発を覚えたサイキッカーたちや、非能力者を守らんとする者たちが、ノアの野望を打ち砕くために立ち向かう。こうして勃発した戦いは、ノアの壊滅と、総帥キースの失踪を持って幕を閉じたのだった。

数多くのサイキッカーの介入と、キースの協力者であったウォンの裏切りによってノアは壊滅し、総帥キースの失踪によって終局を迎えた戦争は、後に第一次超能力大戦と呼ばれる。
そんな第一次超能力大戦から2年後、2012年。2年の歳月が経過しても、サイキッカーと人類の戦いは未だ続いていた。
混迷の最中、2年前の大戦で行方不明となっていたキースが再び現れ、新生ノアを結成し、活動を開始する。新生ノアを迎え撃つのは、キースを裏切ったウォンによって、人類の軍に引き渡されたサイキッカーたちで組織された、軍サイキッカー部隊。新生ノアと軍サイキッカー部隊の戦いは、その他のサイキッカーたちを戦いへと誘っていくのであった。

2大勢力による戦乱の中で、突如1人の少年サイキッカーが介入してくる。少年の名はマイト。
同族を狩ることを目的とした彼の登場により、サイキッカーを取り巻く運命は大きく動き出す。

ストーリー:マイト

記憶のないサイキッカーの少年マイトは、自らの内から聞こえるサイキッカーへの殺意に従い、同族を狩り続けていた。しかしそんなある日、戦いの中で傷ついた彼を、音を操る能力を持ったサイキッカーの少女、パトリシア・マイヤーズが助ける。それを切っ掛けとして、マイトは争いを好まない彼女と行動を共にし、自分からサイキッカーを狩りに行くことはなくなった。代わりに、新生ノアと軍サイキッカー部隊両方から狙われるパティを守るために、自らの力を使っていく。
戦いを進め、新生ノアの総帥キース・エヴァンスを倒したマイト。彼から投げかけられた同族狩りへの疑問も跳ねのけたマイトは、強くなる内なる声の導きのまま、パティにまで手をかけてしまった。今までにない不快感を抱いたまま、彼は軍サイキッカー部隊の指揮官リチャード・ウォンと対峙する。そこでマイトは、自分がウォンの研究の末に作り出された存在、サイキッカーハンターであったことを知った。更にマイトは未来からやってきた存在だったこと、彼の母親と呼べる存在はパティだということも知ってしまう。ウォンは自らが未来で作り出した作品による計画の歪みを修正するため、マイトは全てを終わらせるために戦いを繰り広げた。
激しい戦いの末、勝利を収めたのはマイト。だが、創造主も消え去り、母親も死んだ世界では、マイトは生まれてこない。存在ができなくなったサイキッカーハンターの少年は母、ことパティへの感謝の言葉を残して消えていくのだった。

ストーリー:パティ

行方不明の母親を探して、世界中を飛び回るサイキッカーの少女パティは、ある日傷だらけで現れた記憶喪失のサイキッカー少年マイトを助ける。彼の存在にデジャ・ヴュを覚えるパティは、傷を癒したマイトと共に、旅を続けることになった。そんなパティに襲い掛かるのは、彼女の力を目当てにした新生ノアや軍サイキッカー部隊。パティとマイトは傷つきながらも、それらの襲撃を凌ぎ、進んでいく。
戦いの中で、パティは行方不明の母が既に死亡していること、母を死に追いやった人物がウォンという名前のサイキッカーであることを知った。真実を知ったパティの前に立ち塞がったのは、別の真実を知ってしまったマイト。マイトはパティの命を奪わんと襲い掛かるが、元より彼女を殺すつもりがなかったマイトは、やむを得ず応戦したパティに倒されて命を落とした。悲しみと怒りを内に抱えたパティは、その元凶となった存在、軍サイキッカー部隊の指揮官ウォンを倒すべく歌う。2人の大事な存在の命を奪った存在を倒したパティだったが、彼女の心は凄惨な経験に耐えることはできず、彼女から歌を奪ってしまった。
激しい戦いから1年。傷ついた心の傷は癒え、再び歌えるようになったパティ。母を想う歌を口ずさみながら、彼女は手にかけてしまった大事な少年のことを思い出す。パティは彼と再び出会えそうだという予感を感じながら、風に乗って空に飛び立つのだった。そんなパティを時空の狭間から見て哄笑する存在がいることを知らずに。

ストーリー:ウェンディー

行方不明となった姉を探すため、仲間のバーン・グリフィスと、エミリオ・ミハイロフと共に、第一次超能力大戦に身を投じていたサイキッカーの少女ウェンディー。大戦の終盤にノアの基地崩壊に巻き込まれそうになるが、死んだ姉の精神を宿したノアの人造サイキッカー・ソニアに助け出され、バーンやエミリオとは離れ離れになったものの、生き延びる。それから2年が経過し、ウェンディーは生き別れた仲間の2人を探し、旅を続けていた。しかし先の大戦を生き延びたウェンディーの存在は、新生ノアからも、軍サイキッカー部隊からも、危険分子として見なされてしまう。
そういった理由から襲い掛かる両陣営からの刺客を倒しつつ、仲間を探して戦い続けるウェンディーだが、その最中で洗脳され、軍サイキッカー部隊に所属しているエミリオと出会う。洗脳の影響でウェンディーのことを敵とみなすエミリオと苛烈な戦闘の末、彼女は探していた少年の正気を取り戻すことすらできないまま、殺してしまうのだった。弟のように思っていた少年を救うことができなかったウェンディーは、最後の心の拠り所となっていた青年を探して突き進む。
そうしてついに、バーンがキースのところにいるということを突き止めた。バーンを渡すまいと立ち塞がるキースと矛を交え、勝利を手にしたウェンディーは、とうとうバーンと対面する。しかしバーンは第一次超能力大戦の際に瀕死の重傷を負っており、キースによって傷が癒えるまで、冷凍睡眠の処理を施されていた。目を覚まさないバーンに対して、涙ながらに声をかけるウェンディー。その声を聞いて、バーンは奇跡的に目を覚まし、少女は青年との再会を果たす。戦いを終えたウェンディーは、バーンと共に、二度とエミリオのような悲しい存在を生み出さないようにすると、エミリオの墓標の前で誓うのだった。

ストーリー:玄信(げんしん)

影高野(かげこうや)からの命を受け、退魔師(たいまし)の任務を果たすために海外へ出ていた玄信。帰国した彼が見たのは、何者かによって壊滅させられた影高野であった。所属していた退魔師たちの命は踏みにじられ、影高野の頂点に立つ存在である神妃(しんき)・栞(しおり)は行方不明に。玄信は影高野を壊滅させた邪悪な気配の主を討ち取ること、消えた栞の行方を捜すため、飛び立っていく。
立ち塞がるサイキッカーたちを倒しながら進む玄信は、とうとう影高野で感じた邪悪な気配の主である刹那(せつな)と対面し、彼を下すことに成功した。しかし、影高野の退魔師たちの仇を討ったところで、未だ玄信の戦いは終わっていない。行方を眩ました栞がどこにいるのか探し続ける玄信だったが、彼女が軍サイキッカー部隊の研究施設に収容されていることを突き止める。
そこで玄信を待ち構えていたのは、軍サイキッカー部隊を指揮するウォン。元凶とも言える男を下し、栞を助け出した玄信だったが、彼女はウォンによる実験のせいで死に瀕していた。そんな栞を助けるために、玄信は自らの命を捧げる禁呪(きんじゅ)を使い、少女は命を繋ぎとめる。ただ1人、退魔師の生き残りとなった栞は、玄信が残した巻物を背負い、焼け野原となった影高野の地で、影高野再興を誓うのだった。

ストーリー:バーン

親友キースがノアを率いて勃発させた第一次超能力大戦、バーンはそれを止めるために激しい戦いに身を投じていた。互いの想いをぶつけ合う戦いは、ノアの裏切り者であったウォンが引き起こしたノアの基地爆破によって中断。バーンは親友キースを助けて基地の爆破から逃れたが、その際に瀕死の重傷を負ってしまう。キースは自分の命を救った彼を冷凍睡眠させ、その傷を癒そうと試みた。
そうして2年の歳月が経過した時、とうとうバーンは心身の傷を癒し、目を覚ます。バーンは2年前と同様のことをしようとしているキースを止めるため、かつての決着をつけんと戦いに挑む。その戦いは、どちらかの命が尽きるまで終わらない。
勝者はバーンであった。命が尽きる寸前、キースはバーンに自らの行いへの許しを乞うた。バーンがその言葉に肯定を返すと、キースは微笑んで事切れる。バーンは親友の亡骸を抱きながら、慟哭するのだった。

ストーリー:キース

かつて自身がノアを率いて勃発させた第一次超能力大戦は、ノアの基地爆破によって幕を引かれた。その際に、自らと対峙していた親友は、自分の命を救うために瀕死の重傷を負ってしまった。キースは水を差された戦いの決着をつけるために彼を冷凍睡眠処理させ、彼が心身を癒し、目覚める時を待つ。ノアの残党を集め、再始動させた同胞のカルロ・ベルフロンドに乞われ、新生ノアの総帥となったキースは、自らのもとに現れる敵を処理しながら、その時をじっと待ち続ける。
自ら動くことなく、自身を敵視する者たちを迎撃していたキースだが、ついにその時が訪れた。待ち焦がれたバーンが、冷凍睡眠から目覚め、キースの前に姿を現したのだ。キースはバーンとの決着をつけるため、バーンはキースを止めるため、2年前に中断された戦いを再開する。この戦いに水を差すような者はいなかった。故に、勝者がそこに存在する。
勝ったのはキース。キースは倒れたバーンの身体を抱き、理解を示してくれない彼への嘆きを口にする。しかし、バーンはその答えを返すことはない。もう後戻りはできなくなったキースは、冷たい親友の身体を抱きながら、必ずサイキッカーの理想郷を作ると、死した彼に誓うのだった。

ストーリー:カルロ

サイキッカーとして迫害を受け、凄惨な人体実験を受け続けてきたカルロと、その妹のレジーナ・ベルフロンドは、かつてキースとノアに救われ、以来キースのために戦いへと身を投じてきた。その狂信的なまでの忠誠心は、たとえノアが壊滅しても、再び同胞を集め、ノアを再結成し、キースを説得して総帥に据えるほどである。そして、カルロはすっかり気力を失ってしまったキースがいずれまた立ち上がることを信じ、戦いに身を投じていく。
ノアの敵になる存在を次々に打ち倒し、かつてノアを裏切った存在であるウォンやガデスすらも下したカルロ。しかし、その代償として、大切な妹であるレジーナを失ってしまった。半身にも近い存在を失ったカルロは、深い失意と悲しみを抱えてキースの元に戻るが、キースはそれでも立ち上がることはなかった。キースの様子にすっかり諦念を抱いたカルロは、キースの掲げた思想を実現するために、自分が新生ノアを率いることを告げる。そんなカルロを制止しようとするキースだったが、カルロの絶望と憤怒は強く、彼の声は届かぬまま敗北を喫する。
勝負が決して、カルロは己が身を捧げてきた存在の命の灯が消えたことに気づく。冷たくなった亡骸を抱きしめ、ひとり残されたカルロはただ途方に暮れるのだった。

ストーリー:レジーナ

かつてノアとキースに救われて以来、兄妹でキースの思想の元、戦いに明け暮れていたカルロとレジーナ。だが、レジーナが戦うのは、唯一血の繋がった存在にして、愛する兄のため。レジーナはカルロの邪魔になる存在を排除しようと、ひとり戦いに身を投じていくのだった。
立ち塞がる敵を、1人、また1人と屠り、突き進んでいくレジーナは、とうとう軍サイキッカー部隊を指揮するウォンすらも打ち倒すことに成功する。喜ばしい報告をするために新生ノアの基地に戻ったレジーナを待っていたのは、かつてノアを裏切ったサイキッカー・ガデス。なんとガデスは、レジーナの最愛の兄、カルロを手にかけていたのだ。怒りに身を任せ、力を振るうレジーナは、ガデスを殺し、その仇を討つことができた。
しかし、最期の力を振り絞ったガデスの一撃が、レジーナを貫く。致命傷を負ったレジーナは、事切れたカルロの上へ覆いかぶさるように倒れ伏す。命を失った兄と共に逝けることに、どこか抱えた喜びの感情を見せるレジーナの命はそこで尽き、燃え盛る豪華の中に消えていくのだった。

ストーリー:ゲイツ

第一次超能力大戦の際に運用された、対サイキッカー用サイボーグのゲイツ・オルトマン。しかし大戦後期、彼は人間の感情が起因する機械のプログラムの拒絶反応により、起動を停止してしまった。そんなゲイツを回収し、新生ノアはプログラムを書き換え、自らのための兵器として運用することにしたのだった。
人間の時の感情も、記憶も消えてしまったゲイツことαは、新生ノアの手先として命じられるまま、敵を排除していく。だが、その戦いの最中で、消去されてしまった筈のゲイツの記憶と感情が徐々に蘇る。再びゲイツ・オルトマンとしての意思を取り戻したαことゲイツは、かつて抱いていた衝動そのままに、キースを排除しようと動き出した。
立ち塞がるカルロやレジーナも跳ねのけ、キースの前に現れたゲイツは、崩壊しつつある身体を奮い立たせ、とうとう仇を討つことに成功する。しかしその代償は大きく、限界を迎えたゲイツの人間であった部分は、完全な死を迎えてしまう。戦いを終えたゲイツは、記憶を失い、二度と戦えない身体になってしまった。スクラップになることは免れたゲイツは、マシンポリスとして生まれ変わる。戦いとは無縁の世界で、全てを失ったサイボーグは、黙々と交通整理を行う。そんなゲイツの前を、ティーナという名前の少女が横切っていく様を見守りながら。

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