サイキックフォース2012・2・2012EXのネタバレ解説・考察まとめ

『サイキックフォース2012』とは、1998年6月にアーケードで稼働した格闘ゲーム。発売元はタイトー。
『サイキックフォース2』はアーケード版をベースに、追加要素を加えてPlayStationに移植した作品。『サイキックフォース2012EX』は、PlayStation2用ソフト『サイキックフォース COMPLETE』収録のタイトルだ。
『サイキックフォース』の続編であり、前作から2年後の世界を舞台に、ダイナミックな超能力技の応酬と、個性的なキャラクターが織りなす物語を売りとしている。

レジーナ・ベルフロンド

CV:福島おりね

炎の力を操るサイキッカー。22歳の女性で、カルロ・ベルフロンドは実兄。
感情的で激昂しやすい炎のような性格で、挑発的な言動が多いものの、実はそれはポーズであり、中身は純情。

兄であるカルロと同じく、かつてノアの一員としてキースに従い、ノアが生まれ変わった後も、自分にとっては大事な兄のために戦い続けている。しかしある日、新生ノアに所属していたサイキッカーの1人であったガデスの裏切りによって、組織は壊滅の危機に陥ってしまう。組織の危機に頭を悩ませる兄を見たレジーナは、彼を悩ませる原因となっている大きな原因の軍サイキッカー部隊を壊滅させるため、単身戦いに赴くのであった。

重量は兄であるカルロ同様に、中量級。女性キャラクターの中では当たり判定は大きいものの、超能力技の攻撃力が高く、ワンチャンスで勝利をもぎ取ることが可能。超能力技は近距離も遠距離もこなせるポテンシャルを持つが、隙は大きめで、格闘攻撃の威力が少々低いのが弱点。

ゲイツ・オルトマン

CV:津久井教生

元は能力を持たないただの人間の軍人であったが、自らの肉体を改造し、対サイキッカー用サイボーグとなった人物。前作から登場するプレイヤーキャラクターであり、年齢も2年が経過したため39歳となっている。
無口で近寄りがたい雰囲気に見えるものの、実は心優しい性格の持ち主だったが、本作ではその感情を失ってしまった。

前作で勃発した第一次超能力大戦の最中、コンピューターと人間の感情が生んだ拒絶反応の影響で、起動を停止してしまったゲイツ。そんなゲイツを回収したのは新生ノアで、カルロによって改修を受けて記憶を書き換えられた結果、対サイキッカー用サイボーグはノアの兵器・αとして生まれ変わった。ゲイツは人間性を失い、ただの機械兵器として、新生ノアから命じられるままに戦火の中へ身を投じていく。

重量は巨体という外見通りの重量級。クイックダッシュの速度以外の移動系速度、打撃の発生速度は遅いものの、中距離での戦闘能力に長けているのが大きな特徴。また、タイミングはシビアだが高い威力を誇る超能力技のパイルバンカーもあるが、当たり判定の大きさも相まって、攻撃のタイミングをしっかり見極める必要がある上級者向けキャラクター。

軍サイキッカー部隊に所属する人物

リチャード・ウォン

CV:真殿光昭

時を操る力を持ったサイキッカー。前作から引き続き登場するキャラクターで、年月の経過によって年齢は36歳となっている。
飄々とした言動だが、その笑顔の仮面の裏には冷酷にして冷徹な本性が隠されており、目的のためには手段を選ばない冷血漢。

かつてはキースの同胞として共にノアを立ち上げた人物だが、全ては己が世界を手に入れるための布石でしかなく、第一次超能力大戦の最中にキースを裏切り、ノアの基地を壊滅させる。その後、ノアの研究と所属サイキッカーを手土産にして人類の軍と取引を行い、特殊部隊・軍サイキッカー部隊の指揮官の座を手に入れた。ウォンはその立場を布石とし、世界を手中に収めるために、自らの障害でしかない新生ノアの討滅などの計画を推し進めていく。

重量は中量級に分類。瞬間移動や回避技、時の流れを変化させるなどの独特かつ強力な超能力技を有し、相手を翻弄しながら戦うのが得意。超能力技の威力や発生といった性能も良いのだが、サイコゲージの燃費の悪さや小回りの利かない性能もあり、適材適所の判断能力が問われるキャラクターである。

刹那(せつな)

CV:酒井哲也

元は普通の人間であったが、ウォンの研究によって、闇の力を操る人工サイキッカーとなった。年齢は27歳。
プライドが高く自信家、かつ傲慢な性格だが、その内心には天然のサイキッカーに対する強いコンプレックスを抱えている。

能力を持たない一般人だった刹那は、父親との確執から軍に入隊するが、捨て駒程度の立場に苛立った結果、自らの肉体をウォンの研究の実験体として差し出す。過酷な実験の末に彼は人工サイキッカーとして生まれ変わり、強力な闇の力を振るう存在となったのだった。そうして望んでいた人を超越する力を手に入れた刹那は、いずれ自分を脅かすサイキッカーを全て超えるという野心を抱え、今は軍の命令に従って戦いに赴く。

重量は中量級に分類される。相手のサイコゲージを減らす、封印する、ライフを吸収するなどの特徴的な効果を持つ超能力技や、強力な遠距離攻撃を多数持ち、相手にじわじわとプレッシャーを与える戦いが得意。火力も高めの反面、クイックダッシュの遅さ、攻撃の隙が大きいといった弱点もあり、総じて強みが活かしきれないため、作品の中では性能的に最弱と位置付けられてしまう。

ガデス

CV:大友龍三郎

重力を操る能力を持ったサイキッカー。年齢は33歳。
荒々しい見た目に反して計算高く狡猾な性格の持ち主であり、信じる者は己とその能力だけといった猜疑心の塊。

元々はノア所属のサイキッカーであり、第一次超能力大戦の後にも新生ノアに身を置いていた。しかし、既に求心力の薄れていた組織に勝ち目は薄いと新生ノアを見限り、ガデスは同胞であるサイキッカーの身柄を手土産に軍サイキッカー部隊へと寝返ってしまう。軍サイキッカー部隊に寝返ったのも、自らの利益と楽しみのためであり、ウォンの思惑もキースの思想も、その他の全てを気にも留めず、彼はただ興の赴くまま、力を振るうのであった。

重量は重量級に分類される。当たり判定の大きい巨体の移動速度は低いものの、高性能なクイックダッシュと高威力の各種攻撃を駆使して相手を追い詰める戦法が得意。反面、攻撃の隙やサイコゲージの消費は大きく、コンボルートも乏しいという弱点を抱えるため、見た目の豪快さに反した計算高い戦いを求められる。

エミリオ・ミハイロフ

CV:高山みなみ

光の力を操るサイキッカー。前作から続投したキャラクターであり、年月の経過によって年齢も16歳になった。
かつては心優しく内向的な少年であったが、今作では洗脳の影響で好戦的かつ残虐な性格に変わっている。

第一次超能力大戦時、バーンやウェンディーと共に戦いに赴いていたが、ノアの基地崩壊の際にウォンが手引きした軍によって捕縛され、洗脳を受ける。内向的で心優しい人格を封じられ、残虐で好戦的な人格を植え付けられたエミリオは、自分の身に備わった強力な光の力を駆使して、軍が敵と定めた相手を屠っていく。その変貌ぶりは、彼を知る多くの人々の困惑を呼ぶのだった。

重量は軽量級に分類される。近距離よりも遠距離攻撃に重きを置いた性能を有しており、設置技であるプリズムリフレクターと、超能力技シーカーレイを絡めた攻めが強力。バリアガードに弱いという弱点も、本作において実装されたバリアブレイクのおかげで幾分か克服され、全体的に強力な性能を有した性能の持ち主として評価された。

ストーリーモードのないプレイヤーキャラクター

『サイキックフォース2』と『サイキックフォース2012EX』では、前作に登場するキャラクターで、続投していない3キャラクターがプレイヤーキャラクターとして復活している。3キャラクター共に、『サイキックフォース2』及び『サイキックフォース2012EX』実装の際に、ポリゴンモデルや立ち絵がリニューアルされた。

ソニア

CV:白石文子

かつてノアの研究によって生まれた人造人間で、雷を操る力を与えられた人造サイキッカー。外見年齢は17歳だが、人工的に作られた存在のためか、正確な年齢は不明。
真面目で優しい性格の持ち主だが芯が強く、どこか意地っ張りな面や敵対する者には容赦しない一面も。
実は研究の事故のせいでウェンディーの姉であるクリス・ライアンの精神が同化していた。前作時点で既に残り寿命が僅かであったこともあり、今作における登場は不自然であると判断され、ウェンディーのストーリー内に名前だけの登場に留まっている。

重量は中量級。超能力技の殆どがマイトと共通ではあるが、マイトの持つ強化技や突進技の追加入力、近接技はないが、代わりに全方位攻撃を持っているのが特徴。そのため、近距離戦での火力は落ちており、近距離による格闘戦よりも多彩で丁寧な試合運びが求められる。

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