BADON（バードン）のネタバレ解説・考察まとめ

超高級煙草店「タットラー」の若社長。本編の一年ほど前に社長に就任した。先代社長である祖父のフィルより店を好きに経営しても良いと言われているが、支配人のベンには苦言を呈されることが多い。
常に冷静に煙草業界の行く末を見据えており、衰退していく業界を案じている。
バードンでは五本の指に入る名家の子息で、幼い頃より何不自由ない生活を送っていた。幼少期、祖父の店にアレンの祖父グース氏が常連客として来店していた頃、アレンと店内を走り回ってはベンに叱られていた。しかしレニー本人はほとんど当時のことを覚えておらず、フィルから「あの子が来なくなってお前はずっと泣いていた」「悲しさを忘れるために思い出を忘れ去っていたのかもな」と言われたことによりアレンともう一度友達をやり直す意思を固める。
アマンダという彼女がいたが、仕事で手いっぱいのレニーに嫌気がさしたという理由で別れている。

ケイ・タットラー

レニーの母で「タットラー」先代社長フィルの娘。本来次期後継者であったが煙草嫌いのため跡を継ぐことを拒否、店をレニーに任せて悠々自適の生活を送っている。旦那とは離婚している。
恋多き女性で、コリー殺人事件の折、喫煙所で「タットラー」の煙草を吸うリコに目を付けた。

ベン・ウィーヴァー

先代社長より勤務している「タットラー」の支配人。レニーとは経営方針の考えでよく衝突しているが、レニーの手腕は認めている。映画鑑賞が趣味。

フィル・タットラー

先代「タットラー」社長でレニーの祖父。本編の一年前に店をレニーに継がせて隠遁生活を送っている。アレンの祖父であるグース氏とは懇意にしていた。
作中で名前は明かされていないが、作者であるオノの公式Twitterで明かされている。

アンリ・ノワ

「タットラー」及び「プリミエラ」を担当する税理士。リコの大学時代の友人でもある。
リコが服役したことを知り関係は途絶えていたが、「プリミエラ」開業に力添えを頼まれたことから再び繋がりが出来た。いずれは以前のような友人関係に戻りたいと思っている。
ハート達が物件探しをするに当たり、ケントを紹介している。

煙草協会の関係者

ワイアット・ターン

煙草協会の職員。数年前の卸業者の撤退により職人たちの廃業も相次ぐ事態について独自に調査をし、大麻入り煙草を闇カジノで捌いている「ピノクル」に付け込まれることとなる。
不本意ながら協力をしていたことで、「ピノクル」摘発後は自身も逮捕され、服役している。二児の父。

クリス・ターン

ワイアットの父。かつてはバードン一の老舗煙草店の総支配人を務めていた。
「ピノクル」の顧問を頼まれた一件や、普段出向にほとんど出向かない煙草協会の理事がわざわざヤッカラへ出向したことで不信感を抱く。「ピノクル」の件が終わった後、ルーたちが新しく立ち上げた煙草組合の相談役となる。孫の面倒をよく見ている。

闇組織「ユーカー」の一味

ドラド・ユーカー

「ユーカー」の首領の男性。エリオと共に「ユーカー」を一代で築き上げ、後を息子のマルティに継がせるつもりで育ててきた。
優秀だが横暴な一面があり、組織内の人間からは反発も多く買っていた。また、警戒心が強く下の人間を信用しないことでも有名であった。
ハートの組織脱退を許可し「プリミエラ」開店資金を工面するなど、ハートにはマルティを誘拐事件から救出した恩人として接していた。晩年は老いて弱ってきており、マルティに「ユーカー」の舵を取られることも少なくなかった。その後、ハートが借金を完済する前に病死する。