ザ・クロマニヨンズ(The Cro-Magnons)の徹底解説まとめ

ザ・クロマニヨンズ(The Cro-Magnons)とは、日本のロックバンドである。甲本ヒロト、真島昌利、小林勝、桐田勝治の4人で2006年に結成され、デビューを果たす。ボーカルの甲本とギターの真島はTHE BLUE HEATS時代から共に活動しており、前身のTHE HIGH-LOWSでも一緒だった。ザ・クロマニヨンズの楽曲の作詞・作曲は主に甲本と真島の2人が担っており、どこか懐かしさを感じさせるメロディーラインと力強いサウンドが特徴である。

ザ・クロマニヨンズの概要

ザ・クロマニヨンズ(The Cro-Magnons)とは、2006年7月にボーカルの甲本ヒロト、ギターの真島昌利、ベースの小林勝、ドラムの桐田勝治の4人で結成された日本のロックバンドである。

ボーカルの甲本とギターの真島は1980~90年代にかけて日本の音楽シーンに絶大な影響を与えた伝説的なバンドのTHE BULE HEARTS、THE HIGH-LOWSの主要メンバーだ。小林、桐田ともTHE BULUE HEARTS時代から親交があり、共通の知人を通してバンドの結成に至る。

バンド名を決めようとした時に、甲本と真島が2人とも「クロマニヨン」という同じ案を持っていた。その偶然によって決められたバンド名が「ザ・クロマニヨンズ」である。旧石器時代のクロマニヨン人に由来していて、シンプルで原始的な力強さを持つ音楽を追求したいという彼らの意志が込められている。

結成以来、精力的にアルバム制作とライブ活動を続けており、日本全国でのツアーを頻繁に行っている。彼らのライブはとてもエネルギッシュで、観客との一体感を重視したパフォーマンスが魅力だ。

ザ・クロマニヨンズの楽曲の作詞・作曲は、主に甲本と真島が担当している。作った曲を2人で持ち寄り、全員で編曲してリリースされるのがパターンである。シンプルで力強いロックンロールを基本としていて、どこか懐かしさを覚えるサウンドが特徴だ。とても親しみやすいメロディーラインに、共感を生む歌詞で、社会的なメッセージや日常の感情を率直に表現している。THE BLUE HEARTS時代からの長い活動も相まって、幅広い年齢層の支持を集めているバンドだ。音楽に対する情熱やエネルギーは一切衰えることなく、どの時代においても普遍的でカリスマ的な魅力を持ち続けている。

ザ・クロマニヨンズの活動経歴

ザ・クロマニヨンズの誕生

「タリホー」でザ・クロマニヨンズがデビュー。左から小林、甲本、真島、桐田。

甲本ヒロトと真島昌利は、THE BLUE HEARTS、THE HIGH-LOWS時代から「ヒロトとマーシー」のコンビとして知られていた。約20年間音楽活動を共にしてきた彼らには深い信頼関係があり、真島が甲本を新しいバンドに誘った。更にTHE BLUE HEARTS時代から親交のあるレコーディング・エンジニアに紹介されて小林・桐田が加わり、2006年にザ・クロマニヨンズが誕生。ベースの小林は当初サポートメンバーだったが、2008年5月4日に正式加入している。ドラムの桐田もサポートメンバーだったが、事実上の正式メンバー状態である。彼らは再び新しい音楽を追求するために、原点であるシンプルで力強いロックンロールを形にする事を目指した。シングル「タリホー」でデビューを果たす。

精力的なアルバムリリースと全国ツアー

熱いロックンロールを生み出すザ・クロマニヨンズ。左から小林、甲本、真島、桐田。

デビュー後すぐに、初の全国ツアー「ザ・クロマニヨンズ 出現!! ツアー」を全国33公演開催。ファーストアルバム『ザ・クロマニヨンズ』を発売し、その後も精力的にシングル、アルバムをリリースしている。ライブも頻繁に全国で開催し、彼らの音楽に生で触れる機会が多いので、ファンは存分に楽しむ事ができる。ライブでは、甲本のエネルギッシュなパフォーマンスと真島の熱いギタープレイが観客を魅了する。

バンドとしての成熟

THE BLUE HEARTSからの仲である甲本(左)と真島(右)。

2011年以降のザ・クロマニヨンズは、バンドとして成熟していく時期であった。よくある話では、成熟したベテランのアーティストが自分たちの音楽を追求した結果、ファンには理解できなくなってしまう事も多い。しかし、彼らはシンプルで力強いメロディーやサウンドを残しながらより一層洗練された音楽を生み出していった。今ではライブの定番曲となっている「ナンバーワン野郎!」「雷雨決行」「エルビス(仮)」などのシングルを半年~1年おきにリリースし続けている。アルバムも『ACE ROCKER』『YETI vs CROMAGNON』『GUMBO INFERNO』など1年おきにリリースしている。これらに続いてシングル、アルバムのリリースを精力的に続け、彼らのライブは常に満員の状態が続いた。

今後の展望

新しい事にチャレンジし続けるザ・クロマニヨンズ。左から桐田、真島、甲本、小林。

2020年以降もザ・クロマニヨンズは精力的に活動を続けている。新型コロナウイルスの影響で音楽業界全体が苦境に立たされる中、彼らは新しい形でのライブ活動やデジタル配信など、様々な挑戦を行ってきた。2019年10月30日から2020年4月11日まで「ザ・クロマニヨンズ ツアー PUNCH 2019-2020」が全国58公演予定されていたが、12公演を残しツアーは中止となった。ライブを楽しみにしていたファンの為にこのツアーのライブアルバムを発売するに至っている。2020年7月22日には初の配信リリースも実施。長いキャリアをもちながらも、彼らの音楽に対する姿勢は変わらず、シンプルで力強いロックンロールを貫いている。今後も新しいファン層の獲得と音楽的進化が期待されるバンドだ。

ザ・クロマニヨンズのメンバー

甲本ヒロト

ボーカルを担当。本名は甲本浩人で、愛称は「ヒロト」。1963年3月17日生まれでO型である。岡山県岡山市出身で、弟は俳優の甲本雅裕。身長は174cm。デビュー前の高校卒業間際は、岡山で活動していた。法政大学経済学部経済学科に進学し上京したが、2年の時に中退。1985年、真島昌利らと伝説的なロックバンド、THE BLUE HEARTSを結成した。エネルギッシュなパフォーマンスと特徴的な歌声で知られている。彼の書く歌詞は、シンプルでストレートなメッセージ性を持ち、当時の日本の若者たちに強烈なインパクトを与えた。

真島昌利

ギター担当。本名は同じで、愛称は「マーシー」。1962年2月20日生まれでB型である。東京都日野市出身、東京都小平市花小金井育ち。ビートルズのレコードを初めて聴いたのがきっかけで、ギターを始めた。1985年、甲本ヒロトらとロックバンド、THE BLUE HEARTSを結成。彼のギターサウンドは、シンプルでありながらも力強く、ザ・クロマニヨンズの音楽の核となっている。

小林勝

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