大貝獣物語(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『大貝獣物語』とは、1994年にハドソンより発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。さまざまな種族が平和に暮らす幻大陸「シェルドラド」に召喚された「火の貝の勇者」と呼ばれる少年が世界を救うべく冒険の旅に出る。
前作『貝獣物語』の世界観を受け継ぎながらも前作からの仲間に加えて新たに加わったパーティメンバー、そして仲間との会話システムやゲーム内のキャラが冒険を助けてくれる「すけっとシステム」など新たな要素が満載となったボリューム感のある一作。

「仮面族の村」に初めて訪れた際、村人から「ご神木が病気になり元気がない」という話を聞いておく。

その後ストーリーを進めるとゼニムの屋敷にて「ハイポネスク」が入手できる。
一見しただけではよくわからないアイテムだが実は植物の栄養剤であり、それを仮面族の村人に渡すとご神木が元気を取り戻す。

ご神木からのささやかな贈り物も入手できる。

バブとポヨンの入れ替わり疑惑

バブ・クピクピ・ポヨンの三貝獣は前作の『貝獣物語』よりの続投キャラクターとなっており、今作においてもそれぞれが「貝の勇者」の役割を持っている。

前作で「大地の貝の勇者」であったはずのバブは今作でも当然地属性の魔法を操るのだが、なぜか本人は地属性の耐性を持っていない。
しかし水属性に対しては完全な大佐栄を持っており、またバブの専用装備である盾の名前が「水の盾」となっている。

ポヨンについても前作から変わらず「水の貝の勇者」なのだが、専用装備は「大地の盾」となっている。
入れ替えが中途半端になってしまったのか、設定のミスなのかは定かではない。

心を抉るバイオベースでの展開

物語後半に主人公を救出すべく向かう、敵幹部の本拠地である「バイオベース」にて繰り広げられる展開。
これががプレイヤーの心を抉るとネット上でも度々語り草になっている。

ギャブ・ファーの娘グジューが待ち構える最深部へと一行は進んでいくのだが、中層にて衝撃的な光景を目にすることになる。
それはまだ生きている人間や亜人たちが繭のようなものに身体を包まれている、というもの。
この繭はエネルギーを吸い取るバイオベースの装置のようなもので、その状態でいると少しずつ身体を溶かされて栄養にされてしまう。

中層フロアで捕らわれていた人々はまだ会話をする余裕がかろうじてあったようだが、奥に進んでいくにつれ光景はさらに悲惨なものになる。
うめき声を上げるしかできなくなった者、身体が触手によって浸食され一体化が進んでしまっている者、もはや言葉を発せず植物状態となってしまった者など。

しかもこれらの人々が捕らわれている繭はバイオベースの一部となっており、グジューを倒すことでバイオベースの機能は停止する。
つまりどうやっても彼らを救うことはできない、という事実も道中で告げられる。

これらのことからバイオベースは歴代のRPGの中でも後味の悪いダンジョンとして有名になっている。

4padumina46
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