Aerosmith(エアロスミス)の徹底解説まとめ
Aerosmithは1970年にボストンで結成されたロックバンドだ。地元のバンドでドラムを担当していたスティーヴン・タイラーと、Gt.のジョー・ペリーを中心に活動を開始。1973年のシングル『Dream On』など、ヒット曲を連発して成功を収めた。1980年代前半にはメンバーの薬物問題で一時活動が停滞したが、1980年代後半に克服。その後、アルバム『Pump』など再び支持を得て、復活を果たす。全米のみならず世界でその人気を確立し、ロック界のレジェンドバンドとして知られている。
Aerosmithのメンバー
現メンバー
スティーヴン・タイラー(Steven Tyler)
AerosmithのフロントマンでVo.を担当。アメリカ・ニューヨーク出身、1948年3月26日生まれ。バンド結成のきっかけとなったジョー・ペリーとの出会いの際には、Drs.&Vo.だったがフロントマンでVo.のみを担当することを条件として譲らなかったなど、メンバー間・ファンの間でも頑固な性格(考えを貫き通す)であることが知られている。バンドのほとんどの楽曲制作をジョー・ペリーとともに手がけており、広い音域とハスキーボイスによる圧倒的な歌唱力を持ち、誰もが虜にされてしまうようなエネルギッシュなパフォーマンスをみせる。その魅力的な歌声は、Guns N' RosesのVo.であるアクセル・ローズや日本のB’zなど、多くのアーティストに影響を与えている。
ジョー・ペリー(Joe Perry)
Gt.(リードギター)を担当。アメリカ合衆国マサチューセッツ州ローレンス出身、1950年9月10日生まれ。スティーブンタイラーと楽曲制作を行うなどバンドにとっては欠かせない存在だ。高価なヴィンテージギターやカスタムギターなど、多数のギターを所有しており、世界のギターキッズからも羨望のまなざしを集める。ロックやブルース、R&Bなどさまざまなジャンルにわたってギター演奏ができ、ギタリストとしての評価・能力も非常に高く、2003年の「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」では48位にランクインした。
なお、2004年からはソロ活動も展開し、アルバム『Joe Perry』や『Have Guitar, Will Travel』などをリリースしている。
ブラッド・ウィットフォード(Brad Whitford)
Gt.(リズムギター)を担当。アメリカ合衆国マサチューセッツ州ウィンチェスター出身、1952年2月23日生まれ。音楽の名門校・バークリー音楽大学を卒業後は、地元のマサチューセッツ州ウィンチェスターなどでさまざまなバンドの活動に参加。1970年のAerosmith結成時のオリジナルメンバーで、リードギターであるジョー・ペリーの演奏に埋もれてしまうイメージがあるが、ジョー・ペリーからは「リードギターもできるし、俺とは違ったスタイルでギターが弾ける。俺よりギターがうまいと言ってもいい」と称されるほどの腕前の持ち主だ。
バンドが低迷していた1981年に脱退したが、1984年にジョー・ペリーとともに復帰した。プライベートではアルコール依存症、自動車運転中の事故など、波乱万丈な人生を送っている。
トム・ハミルトン(Tom Hamilton)
Ba.を担当。アメリカ合衆国コロラド州コロラドスプリングス出身、1951年12月31日生まれ。12歳のころにギターを弾き始めたものの、14歳のころ参加したバンドにベースがいなかったため、ベースに転向。その後はベーシストとして活動していく。コロラド州コロラドスプリングスの出身だが、ジョー・ペリーとバンド活動を展開していた最中、スティーブン・タイラーと出会い、ボストンへ拠点を移す。Aerosmithではスティーブン・タイラーとジョー・ペリーの2枚大看板によって、トム・ハミルトンの存在は埋もれがちだが、優れたベースサウンドとグルーヴでバンドの軸を支えている。
ジョーイ・クレイマー(Joey Kramer)
Drs.を担当。アメリカ合衆国ニューヨーク・ブロンクス区出身、1950年6月21日生まれ。少年時代に趣味でギターやドラムを始めたことをきっかけにバンド活動を開始。バークリー音楽大学に在籍していたが、Aerosmithの前身バンドに参加したことで退学した。ライブではCD音源と同様、パワフルなドラムを披露しており、ドラムソロでは身体を大きく使って表現したパフォーマンスをすることが多く、ファンから大好評となっている。
旧メンバー
レイモンド・タバーノ(Raymond Tabano)
1970年から1971年までGt.を担当。アメリカ・ニューヨーク出身、1946年12月23日生まれ。1972年のデビュー前に1971年にブラッド・ウィットフォードが加わったため、1972年の1stアルバムにも未参加。彼が脱退したことでバンドとして変化する時期になり、現在のAerosmithのメンバー構成になった。
ジミー・クレスポ(Jimmy Crespo)
1979年から1984年までジョー・ペリーが脱退したいた時期にGt.を担当。アメリカ・ニューヨーク出身、1954年7月5日生まれ。ジョー・ペリーとは演奏スタイルや音楽性が異なり、楽曲制作に新たな風を吹き込んでバンドを前進させるきっかけとなった。
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目次 - Contents
- Aerosmithの概要
- Aerosmithの活動経歴
- Aerosmithの原点
- バンド結成からデビューまで
- 3rdアルバムからチャート上位に入る有名バンドに変貌
- 1980年代前半はメンバーの薬物問題などで低迷期が続く
- 第2次黄金期を迎えてヒット作を連発
- 映画の主題歌に楽曲が起用され爆発的な人気を獲得
- 2017年にフェアウェル・ツアーの開催を発表
- Aerosmithのメンバー
- 現メンバー
- スティーヴン・タイラー(Steven Tyler)
- ジョー・ペリー(Joe Perry)
- ブラッド・ウィットフォード(Brad Whitford)
- トム・ハミルトン(Tom Hamilton)
- ジョーイ・クレイマー(Joey Kramer)
- 旧メンバー
- レイモンド・タバーノ(Raymond Tabano)
- ジミー・クレスポ(Jimmy Crespo)
- リック・デュファイ(Rick Dufay)
- Aerosmithのディスコグラフィー
- シングル
- 『Dream On』
- 『Walk This Way』
- 『Dude(Looks Like a Lady)』
- 『Angel』
- 『What It Takes』
- 『The Other Side』
- 『I Don't Want to Miss a Thing』
- 『Jaded』
- 『Girls of Summer』
- 『Can't Stop Lovin' You』
- アルバム
- 『Aerosmith』
- 『Get Your Wings』
- 『Toys in the Attic』
- 『Rocks』
- 『Draw the Line』
- 『Night in the Ruts』
- 『Rock in a Hard Place』
- 『Done with Mirrors』
- 『Permanent Vacation』
- 『Pump』
- 『Get a Grip』
- 『Nine Lives』
- 『Just Push Play』
- 『Honkin' on Bobo』
- 『Music from Another Dimension!』
- ベスト盤
- 『Greatest Hits』
- 『O, Yeah!The Ultimate Aerosmith Hits』
- 『Devil's Got a New Disguise:The Very Best of Aerosmith』
- 『Tough Love:Best of the Ballads』
- Aerosmithの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Sweet Emotion
- Cryin'
- Crazy
- Amazing
- The Other Side
- Dude(Looks Like a Lady)
- Angel
- I Don't Want to Miss a Thing
- Jaded
- Girls Of Summer
- Aerosmithの名言・発言
- スティーブン・タイラー「ステージに上がって観客に受け入れられるように活動してきたわけだけど、言い換えれば戦争に行くようなものだ。今ではある意味PTSDみたいになっているけど、それが生き抜いている証拠でもあるんだ。」
- スティーブン・タイラー「ジョン・ケリー(大統領候補)とは仲が良くてよく話すんだ。民主党大会で演奏してくれと頼まれたけど、残念ながらその日はライブがあるから、大統領に当選することができたら就任式で演奏してやるよ」
- スティーブン・タイラー「人生の中で何度も手に負えない事態や出来事はあった。でもそれがあったからこそ今の俺がここにいるんだ。」
- スティーブン・タイラー「ロックは自由の象徴だ。だから制限があるもの、制限をかけるものはロックで全て排除しようぜ。」
- ジョー・ペリー「俺らはバンドとして1980年代を迎えるための準備が不十分だ」
- Aerosmithの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スティーヴンとジョーの愛称は「トキシック・ツインズ」
- スティーブン・タイラーは女優のリヴ・タイラーの父親
- 日本の番組やCMのタイアップ曲としても多数起用
- 親交の深いバンドやアーティストはGuns N' RosesやLenny Kravitz
- B'zの楽曲制作への参加やライブでの共演も多数