Aerosmith(エアロスミス)の徹底解説まとめ
Aerosmithは1970年にボストンで結成されたロックバンドだ。地元のバンドでドラムを担当していたスティーヴン・タイラーと、Gt.のジョー・ペリーを中心に活動を開始。1973年のシングル『Dream On』など、ヒット曲を連発して成功を収めた。1980年代前半にはメンバーの薬物問題で一時活動が停滞したが、1980年代後半に克服。その後、アルバム『Pump』など再び支持を得て、復活を果たす。全米のみならず世界でその人気を確立し、ロック界のレジェンドバンドとして知られている。
Aerosmithの代表的な曲で、初期のスティーヴン・タイラーのロックンロールボーカルが聴けるほか、独特のベースライン、リズムも魅力的。さまざまな感情の混ざり合いを象徴する曲であり、ミュージックビデオでは若者文化や反抗的な精神が表現されている。バンドのエネルギッシュな演奏シーンもみどころの1つだ。
Cryin'
アルバム『Get a Grip』に収録されたバラードの代表曲。ブルースとロックが融合されたサウンドにスティーブン・タイラーの歌声が加わり、泣かせる曲に仕上がっている。ミュージックビデオは女優のアリシア・シルヴァーストーンが出演していることでも有名で、苦境が続く恋愛の中にある女性を演じ、反抗的なキャラクターで楽曲とともにファンに強い印象を残した。
Crazy
若い女性らのクレージーでハチャメチャな人生を曲とともに表現したミュージックビデオが特徴的。愛情などの強い感情がいかに制御がきかないもの“クレイジー”なのかが歌われた。こちらもアリシア・シルバーストーンが出演し、その感情がうまく表現されている。
Amazing
スティーヴン・タイラーが人生の困難を乗り越えることに向けた力強いメッセージが込められた曲で、薬物依存からの回復後なだけあって歌声にかなり気持ちがこもっていることが分かる。また、ミュージックビデオにはアリシア・シルヴァーストーンとともに、俳優のジェイソン・ロンドンが出演。当時からみた近未来が描かれている。
The Other Side
ファンキーでアップテンポなロックサウンドに、ブラスセクションが加わることで、ソウルやR&Bのような要素も感じられる楽曲。1990年代のバンドの成功に大きく貢献した。ミュージックビデオはメンバーが人形に見立てられ、組み立てられてからステージに上がり、演奏を始めるといった内容になっており、ダイナミックなパフォーマンスとビジュアルエフェクトによって大きな反響を呼び、当時のMTVで頻繁に流された。
Dude(Looks Like a Lady)
アルバム『Permanent Vacation』に収録されている曲で、バンドの楽曲の中でも特に人気の高いロックアンセムとなっている。“男性だけど女性のような恰好をしている”、その逆の“女性だけど男性のような恰好をしている”など、人の容姿、性別のステレオタイプなどに対する風刺的な歌詞で、ミュージックビデオにもバンドの演奏の合間に容姿などを皮肉ったシーンが何度も挿入されており、コミカルでありながらメッセージ性の強い内容となった。
Angel
壮大な世界観を示したギターイントロで始まるバラードで、キャッチーなメロディーと愛に関する歌詞で多くのファンに長く愛されている。ライブでも何度も演奏され、毎回多くの人が涙する楽曲だ。ミュージックビデオでは「天使」に例えられる存在が現れ、愛による癒しや希望の感情が表現されており、曲にマッチした内容で当時は多くの人が観入ってしまったことだろう。
I Don't Want to Miss a Thing
言わずと知れたAerosmithの名曲で、ミュージックビデオは映画『アルマゲドン』の地球に隕石が迫るシーンから始まる。そこからバンドの演奏が始まり、映画の各シーンが挿まれながら感動的なサビへと進む。“愛する人の一瞬一瞬を一度足りとも見逃したくない”といった気持ちが映画の内容とマッチしており、多くの感動を呼んだことは間違いないだろう。
Jaded
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目次 - Contents
- Aerosmithの概要
- Aerosmithの活動経歴
- Aerosmithの原点
- バンド結成からデビューまで
- 3rdアルバムからチャート上位に入る有名バンドに変貌
- 1980年代前半はメンバーの薬物問題などで低迷期が続く
- 第2次黄金期を迎えてヒット作を連発
- 映画の主題歌に楽曲が起用され爆発的な人気を獲得
- 2017年にフェアウェル・ツアーの開催を発表
- Aerosmithのメンバー
- 現メンバー
- スティーヴン・タイラー(Steven Tyler)
- ジョー・ペリー(Joe Perry)
- ブラッド・ウィットフォード(Brad Whitford)
- トム・ハミルトン(Tom Hamilton)
- ジョーイ・クレイマー(Joey Kramer)
- 旧メンバー
- レイモンド・タバーノ(Raymond Tabano)
- ジミー・クレスポ(Jimmy Crespo)
- リック・デュファイ(Rick Dufay)
- Aerosmithのディスコグラフィー
- シングル
- 『Dream On』
- 『Walk This Way』
- 『Dude(Looks Like a Lady)』
- 『Angel』
- 『What It Takes』
- 『The Other Side』
- 『I Don't Want to Miss a Thing』
- 『Jaded』
- 『Girls of Summer』
- 『Can't Stop Lovin' You』
- アルバム
- 『Aerosmith』
- 『Get Your Wings』
- 『Toys in the Attic』
- 『Rocks』
- 『Draw the Line』
- 『Night in the Ruts』
- 『Rock in a Hard Place』
- 『Done with Mirrors』
- 『Permanent Vacation』
- 『Pump』
- 『Get a Grip』
- 『Nine Lives』
- 『Just Push Play』
- 『Honkin' on Bobo』
- 『Music from Another Dimension!』
- ベスト盤
- 『Greatest Hits』
- 『O, Yeah!The Ultimate Aerosmith Hits』
- 『Devil's Got a New Disguise:The Very Best of Aerosmith』
- 『Tough Love:Best of the Ballads』
- Aerosmithの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Sweet Emotion
- Cryin'
- Crazy
- Amazing
- The Other Side
- Dude(Looks Like a Lady)
- Angel
- I Don't Want to Miss a Thing
- Jaded
- Girls Of Summer
- Aerosmithの名言・発言
- スティーブン・タイラー「ステージに上がって観客に受け入れられるように活動してきたわけだけど、言い換えれば戦争に行くようなものだ。今ではある意味PTSDみたいになっているけど、それが生き抜いている証拠でもあるんだ。」
- スティーブン・タイラー「ジョン・ケリー(大統領候補)とは仲が良くてよく話すんだ。民主党大会で演奏してくれと頼まれたけど、残念ながらその日はライブがあるから、大統領に当選することができたら就任式で演奏してやるよ」
- スティーブン・タイラー「人生の中で何度も手に負えない事態や出来事はあった。でもそれがあったからこそ今の俺がここにいるんだ。」
- スティーブン・タイラー「ロックは自由の象徴だ。だから制限があるもの、制限をかけるものはロックで全て排除しようぜ。」
- ジョー・ペリー「俺らはバンドとして1980年代を迎えるための準備が不十分だ」
- Aerosmithの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スティーヴンとジョーの愛称は「トキシック・ツインズ」
- スティーブン・タイラーは女優のリヴ・タイラーの父親
- 日本の番組やCMのタイアップ曲としても多数起用
- 親交の深いバンドやアーティストはGuns N' RosesやLenny Kravitz
- B'zの楽曲制作への参加やライブでの共演も多数