Free!の名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

顧問を得てようやく設立できた水泳部だが、リレーを泳ぐためにもう1人部員が必要だった。葉月渚（はづき なぎさ）は同じクラスの怜を水泳部に入れようと奮闘する。陸上部である怜に何度も断られるが、諦めずに何度も誘い続けた。
どうしてそこまで自分にこだわるのかと言う怜に対し、渚は「男なのに女みたいな名前だから」と遙や真琴、そして自分との共通点を理由に挙げた。そんな理由かと驚く怜に「でもやっぱり一番の理由は綺麗だったからかな。棒高跳び、怜ちゃんが飛んでるとこ、すっごく綺麗だったんだよね！」と伝える。それでも一度は断られてしまうが、怜は仮入部という形で水泳部に入ってくれることになったのだった。
どこまでもまっすぐで純粋な渚の言葉が怜の心を動かし、水泳部に入るきっかけになったセリフである。

「理論はすべて頭の中に入ってません！」

岩鳶高校水泳部はみんなで水着を買いに行くことになった。渚は真剣に水着を選んでいる怜に背後から近づき、メガネを奪い取って「理論はすべて頭の中に入ってません！」と怜のモノマネをする。
渚が可愛くて面白いとファンに人気のシーンである。

「ハルちゃん、僕ね、また一緒にハルちゃんとリレーできるの嬉しいんだ」

岩鳶高校水泳部は、江が独断でエントリーしていた大会2日目のメドレーリレーを泳ぐことになった。かつては一緒に泳ぐ仲間だった凛と確執ができてしまったことで、遙は初めリレーは泳がないと頑なだった。しかし真琴たちの泳ぎを見て、みんなのリレーに出たいという強い気持ちも知って、リレーに出場することを決めたのだった。
大会当日、リレーに出ることを決めてくれた遙に対し渚は「ハルちゃん、僕ね、また一緒にハルちゃんとリレーできるの嬉しいんだ」と笑顔で素直な気持ちを伝えたのである。
小学生の頃、1つ年下の渚は自分も遙や凛たちと一緒にリレーを泳ぎたいと頼み、必死に練習して共に泳ぐことができたのだった。もう1度一緒に泳ぐことができるのだという純粋な喜びをまっすぐに伝える渚らしいセリフである。このような渚の素直な言葉で遙も心を動かされたのだった。

竜ヶ崎怜の名言・名セリフ／名シーン・名場面

どんな泳ぎ方をしても沈んでいく怜

仮入部として水泳部に入った竜ヶ崎怜（りゅうがざき れい）だが、実は泳ぐことができなかった。真琴と渚が自分の専門種目を教えてもらうが、完璧なフォームで泳ぎつつもどうしても沈んでしまうのだった。泳げないにも関わらず、常に自信満々な態度を見せる怜と現実とのギャップが笑いを誘う名シーンである。

「たとえ練習していなくても、やってみる価値はある！」

岩鳶高校水泳部は、大会予選で誰も個人種目で地方大会に進むことができなかった。しかしマネージャーの江は、独断で参加する予定ではなかったメドレーリレーにエントリーしており、そこで勝てば地方大会に出場できる可能性があることが分かる。出場することにしてもリレーを練習してきていないため、真琴と渚は迷っていた。しかし怜は「やりましょう。」と言い、これが自分たちの大会での最後のチャンスなのだから「たとえ練習してなくても、やってみる価値はある！」と訴える。
怜にとっては仲間と泳ぐ初めてのリレーであり、水泳部に入って出会えた仲間と一緒に泳ぎたいのだという気持ちが表れている。また、怜がやろうと訴えたことでリレーを泳ぐことになり、遙や凛にリレーを泳ぐ楽しさを思い出させるきっかけにもなった重要なセリフとなった。

「彼らと最高のチームで試合に臨みたい」

遙たちと凛の過去の関係性を知った怜は、凛と直接話をしに行く。水泳部に入って泳ぐことやみんなで泳ぐことが楽しいと感じ、大会でリレーを泳いだことでやっと一つになれたと思っていた。しかしみんな凛のことばかり口にすることをもどかしく思っていたのである。
そして前回の大会で遙に勝ったのにリレーに出場すること決めた凛に、何をどうしたら満足なんだと責めた。そのことに怒った凛は逆にお前こそどうしたいんだと聞き返す。それに対して怜は「彼らと最高のチームで試合に臨みたい」と言い、チームの一員として一緒に泳ぎたいだけなのだと告げた。
凛は、かつて一緒にリレーを泳いだ遙たちと一緒に泳ぎたいという本心があったが、自分では気づけずにいた。凛に自分は本当はどうしたいのかを気づかせるセリフである。

「あなた達と、最高の仲間達と共にリレーを泳ぎたい。遙先輩だって同じなんでしょう？勝負なんてどうだっていい、一緒に泳ぎたい人がいるんでしょう！」

凛は大会でリレーのメンバーに選ばれず、そのショックで個人の試合も散々な結果となってしまった。そして自暴自棄になり水泳なんてやめると言い会場を出ていく。凛の言葉を聞いた遙はもう凛とは泳げないのだと絶望していた。そこへ駆けつけた怜は、以前凛と2人で話した時に気づいた凛の本心を遙たちに伝える。凛は本当は勝負などどうでもよく、かつて一緒に泳いだチームでリレーを泳ぎたいのだった。どうしてそんなことが分かるのかと聞かれた怜は、自分も同じ気持ちだからと言い「あなた達と、最高の仲間達と共にリレーを泳ぎたい。遙先輩も同じなんでしょう？勝負なんてどうだっていい、一緒に泳ぎたい人がいるんでしょう！」と叫ぶのだった。
陸上部でずっと個人で戦ってきた怜にとって、水泳部は初めての仲間だった。そしてその仲間とリレーに出たい気持ちは誰よりも強いものだが、リレーを凛と泳ぐことを助言したのである。自分もみんなと泳ぎたいという、凛と同じ気持ちが分かるからこその発言だった。この言葉のおかげで遙たちは凛と泳ぐことを決め、凛は仲間と泳ぐ楽しさを思い出すことができたのである。凛を救うことができたきっかけとなった言葉だった。

松岡凛の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「見たことのない景色見せてやる」