葉月渚（Free!）とは【徹底解説・考察まとめ】

葉月渚の概要

葉月渚（はづき なぎさ）とは、おおじこうじによる小説『ハイ☆スピード！』及び小説を原作としたテレビアニメ『Free!』シリーズの登場人物である。主人公の七瀬遙と橘真琴とは、小学生時代に通っていたスイミングクラブが同じで仲が良い。松岡凛を含めた4人でリレーを泳いだ仲間でもある。
遙と真琴が中学に上がると疎遠になってしまうが、また2人と一緒に泳ぎたいという思いから、同じ岩鳶高校に入学したことで再会した。しかし学校には水泳部が無かったため新たに自分たちで立ち上げようと提案する。遙と真琴に加え、凛の妹である松岡江がマネージャー、古典教師の天方美帆が顧問となって水泳部がスタートした。怜はリレーを泳ぐのに必要な人材として渚からの熱烈な勧誘で後から入部する。遙と真琴は中学1年で水泳を辞めていたので、渚は遙たちが再び水泳を始めるきっかけとなった人物であり、『Free!』の物語が進むきっかけにもなっているというかなり重要な役柄である。
専門種目はブレ（平泳ぎ）で、スロースターターだが後半に追い上げるような泳ぎを見せる。高校卒業後は水泳強豪校の鳴武沢大学に進学して競泳を続ける道を選んだ。

葉月渚のプロフィール・人物像

性別：男
年齢：高校1年16歳（アニメ1期）→高校2年17歳（アニメ2期）→高校3年18歳（アニメ3期以降）
誕生日：8月1日
星座：しし座
身長：145cm（小学生時）→165cm（アニメ1期、2期）→167cm（アニメ3期以降）
所属：岩鳶高校水泳部
専門種目：ブレ（平泳ぎ）
家族：父、母、3人の姉
趣味：旅行
好きな食べ物：いちごミルクアイス、いちごのショートケーキ、お菓子
苦手な食べ物：ピーマン、玉ねぎ、納豆
得意科目：歴史
苦手科目：数学
イメージカラー：イエロー
イメージアニマル：ペンギン
CV：代永翼、佐藤聡美（小学生時）

明るく天真爛漫でいたずら好きな性格である。怖がりな真琴や反応がいい怜をからかい怒られている。楽しいことや刺激的なことも大好きで1人で暴走し嗜められることもよくある。またとても社交的でフレンドリーであり、仲が良い人や知り合った人はほとんど「ちゃん」付けの愛称で呼ぶ。
基本的に楽観主義だが、中学時代は親の意向で進学校に通っており、勉強漬けな毎日で暗い生活を送っていた。楽しくない生活が嫌になり高校は普通の学校に通わせてもらうことになり、岩鳶高校に入学した。親と仲は悪くないが、あまり自分の意思を言えるような関係ではないようである。定期テストの結果が悪すぎて水泳部を辞めさせられそうになった時には家出をしたこともある。遙たちと話し合って勇気をもらったことで、両親に水泳を続けたい気持ちを伝えることができた。
頑固な一面もあり、陸上部に所属していた怜を水泳部に誘う時には付き纏い、家出した際にはしばらく理由を教えないことがあった。何も考えていないように見えるが、気配りもできて、人と人とを繋ぐ才能があり、水泳部にはなくてはならない存在である。

葉月渚の能力

ブレ（平泳ぎ）

小学生時代、スイミングクラブに通っていた頃からの専門種目で、メドレーリレーでもブレを担当して泳ぐ。高校では全国大会まで進出した。
後半に追い上げてくるような泳ぎが特徴的である。

葉月渚の来歴・活躍

小学生時代

遙や真琴と同じスイミングクラブに通っていた。その頃から「ハルちゃん、マコちゃん」と呼び慕っていた。凛が遙たちをリレーに誘っているのを聞いて自分も仲間に入れてほしいと頼み、ブレ担当で大会に出場して優勝する。
3人より1つ年下であるため、みんなが中学に上がると部活で忙しくなり、さらに遙と真琴は水泳を辞めてしまっていたので疎遠になってしまう。しかしその間も水泳を頑張っていて、スイミングクラブの中で大会に出場する選手に選ばれることもあった。

中学生時代

親の意向で中学は進学校に通っていて、その間水泳は辞めており毎日勉学に励む生活を送っていた。しかし渚の性格には合わず、暗くて鬱々とした日々で、苦い記憶になっている。そのせいで勉強嫌いにもなってしまった。辛そうな渚の姿を見た両親が、高校は普通の学校に通うことを許してくれたようである。

高校生時代

高校1年

また遙と真琴と一緒に泳ぎたいという気持ちから、2人が通う岩鳶高校に進学を決めて入学し、再会した。しかし学校には水泳部が無くなってしまっていたため、自分たちで新たに作ることを提案する。部として認められるには部員が最低4人は必要で、渚、遙、真琴の3人では足りないためあらゆる作戦を講じて部員を集めようとするがなかなかうまくいかなかった。そんな中、凛の妹であることから接点が生まれた松岡江がマネージャーとして参加してくれることになり、部員4人が集まった。顧問は古典教師の天方美帆が引き受けてくれることになり、水泳部が完成する。部活を始めるにはプールの修繕が条件に入っており、水泳部初の活動はプールの掃除と修理をして使えるようにすることであった。
部員4人のうち選手は3人でリレーを泳ぐことはできないので、渚は再び選手となる部員集めを開始する。入ってくれる人はなかなか見つからなかったが、陸上部で棒高跳びをしているのを見たことがきっかけで同じクラスの怜を気に入り、勧誘を始めた。断られ続けていたが、登校時に2人で学校まで一緒に走っている時に改めて水泳部に誘い、怜がいい理由を話したことで、仮入部として鮫柄学園との合同練習に参加してくれることになる。そこで遙の泳ぎを見てその美しさに感動し、入部を決意して怜が水泳部の一員となったのである。
怜が加わり、練習に一層励み、夏には無人島に合宿を行い、祭りに一緒に行って仲間としての絆を深めた。
県大会では自分たちの個人種目に絞って出場するが、全員地方大会に進むことはできなかった。しかし江がみんなに内緒でメドレーリレーにもエントリーしていたことが発覚する。リレーの練習は一切してこなかったが、地方大会出場への最後のチャンスとして出場することを決意する。結局リレーは怜ではなく、凛を含めた4人で泳ぎ1位ではあったが失格となり、地方大会には進めなかった。結果は残せなかったが仲間との絆を深めることができた。

高校2年

前回の大会を経て絆を深め、水泳の実力も成長しつついつもと変わらない日常を送っていた。しかし渚は定期テストの結果が悪すぎたことから部活を辞めさせられそうになってしまう。親の一方的な意見に納得できずに家出した渚はひとまず遙の家に匿ってもらい、遙、真琴、怜に事情を話した。自分の親は1度決めたら曲げない人だと言って親と話し合おうとしない渚だったが、遙たちに「話し合ってきちんと部活動を認めてもらうべきだ」「1人で言いづらいならみんなで一緒に言ってやる」と言ってもらったことで勇気をもらい親と話し合うことができた。そしてしっかり部活と勉強を両立させることを条件に水泳部を続けられることとなった。
再び迎えた県大会では個人種目で見事予選通過を果たし地方大会に進出する。それからさらに精力的に練習に取り組み、夜暗くなるまで練習を続けることもあった。臨んだ地方大会では個人種目は全国大会に進むことはできなかったが、リレーでは鮫柄学園との因縁の対決に勝利し、全国へも進むことができたのである。
全国大会の前日、顧問の天方先生に景気付けにご飯を食べさせてもらい、その後4人で川沿いで過去を振り返って話をしている時に渚は来年の話をし始める。怜に来年はこの4人では泳げないことを諭され、「この4人でいつまでも泳いでいたい」と号泣してしまう。「リレーを泳いできた仲間だから、俺たちはこれからもずっと繋がっている」という遙の言葉を聞いて笑顔を取り戻した。そうしてさらに絆が強くなったところで、全国大会のメドレーリレーに挑み、見たことのない最高の景色を見ることができたのだった。

高校3年