青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青ブタ)のネタバレ解説・考察まとめ

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』は、鴨志田一によるライトノベルシリーズ作品およびそれを原作としたアニメ作品である。電撃文庫から発行され、思春期症候群と呼ばれる超常現象をテーマにしている。物語は、高校生の梓川咲太が、不可解な現象に巻き込まれる少女たちと出会い、彼女たちの問題を解決していく過程を描く。彼はバニーガール姿の先輩・桜島麻衣と出会い、彼女の存在が他人に認識されなくなる現象を解決する過程で、自己成長を遂げる。アニメはその独特な世界観と心理描写で多くの視聴者を魅了している。

CV:こまりまこ(テレビ版)/高木美佑(劇場版『おでかけシスター』)
アイドルグループ「スイートバレット」のメンバー。短めのポニーテールの髪型をしており、八重歯が特徴。岡崎ほたるは、メンバーの中で最も子供っぽい性格を持っている。彼女の愛称は「ほたるん」と呼ばれている。近年では、岡崎がドラマに出演するようになり、桜島とも共演した。さらに、11巻では、特撮ヒーロー番組の女悪役としてテレビ出演している。

その他

南条 文香(なんじょう ふみか)

テレビ局の女子アナウンサー。彼女は、1巻から登場している人物である。
かつて、南条文香は「中学生のいじめ問題」という名目で花楓を取材したことがある。その際に、思春期症候群に興味を持ち、梓川に近づいていった。そして、梓川の胸の傷の写真と引き換えに、桜島の芸能界引退の真実を咲太に教えた。しかし、その後、桜島から提示された芸能界復帰のスクープと引き換えの取引で、梓川の写真掲載を取り下げた。その後、南条は、桜島と梓川の関係を勘ぐってカマをかけている。
小説の3巻では、南条は双葉が行っていたような「女子による、セクシャルな自撮り写真の匿名でのSNS公開」という行為について梓川に質問し、答えている。その後、自分の交際相手についての不満をだらだらと梓川に愚痴った。その後、南条は、局アナとして、桜島がインタビューされるシーンなどに時折登場している。

花輪 涼子(はなわ りょうこ)

CV:相川奈都姫
麻衣の芸能活動復帰後のマネージャーである。彼女は小説の3巻から登場している人物である。
花輪涼子は25歳で、芸能事務所での仕事は3年目だ。子供の頃に、その名字から「ホルスタイン」というあだ名をつけられたため、自分の名字を嫌っている。桜島に交際相手(梓川)がいると知った直後、花輪は非常に狼狽した姿を見せた。桜島いわくよくテンパる性格だという。一方で、スキャンダルになる写真を撮られるようなことのないようにと桜島達に釘を刺す一方、桜島と梓川のために時折便宜もはかってくれている。

鹿野 琴美(かの ことみ)

CV:岡崎美保
「青春ブタ野郎」シリーズの登場人物の一人。彼女は小説の5巻から登場している。
梓川達が横浜市のマンションに住んでいた時、上の階に住んでいた花楓の幼稚園来の幼馴染で、互いを「かえちゃん」「こみちゃん」と呼んでいた。梓川とかえでが引っ越した後も、鹿野琴美は横浜市郊外に在住している。現在はメガネを掛けている。鹿野は利発で人よりなんでもできたため、鈍くさかった花楓を助けてくれていた。小学校6年間は花楓と同じクラスだったが、中学校に上がり別々のクラスになり、そこで花楓がいじめられていた時は、何もできなかったと後悔している。桜島に交際相手がいるというスキャンダルがニュースになったとき、鹿野は梓川が桜島の彼氏だと気がつき、峰ヶ原高校を訪れて梓川に現在の花楓についての話を聞きに来た。その後、現在のかえでが記憶を失っているといった状態を梓川に教えてもらう。
花楓の記憶が戻った後、鹿野は花楓と再会し、友情を復活させる。鹿野は花楓と共にスイートバレットのライブにもよく行くようになる。

梓川と花楓の父親

CV:志村知幸
梓川と花楓の父親は、花楓の解離性障害の件が起きてから、梓川やかえでと別居し、小机駅が最寄りの社宅で暮らしている。「かえで」にストレスを与えないようにするため、会わないようにしているが、梓川と近況を教え合っている。2年ぶりに記憶が戻った「花楓」と会った際には、涙をこぼした。かえでを梓川に任せているものの、かえでが倒れて病院に搬送されたと聞いたときには、出張中だった大阪から駆けつけた。また、梓川と花楓の進路のことをちゃんと考えているなど、しっかりした父親である。

梓川と花楓の母親

CV:亀岡真美
花楓の母親は、花楓の思春期症候群などの現象を受け止めきれずに精神疾患となり、夫(梓川と花楓の父親)に面倒を見られながら、新横浜駅近くの病院への入院治療と自宅療養を繰り返している。花楓が記憶を失って「かえで」となり梓川と暮らすようになってから、かえでとは会わないようにしていたが、小説の9巻で記憶が戻った花楓と再会する。9巻にて、花楓の母親として失格だと自分を自虐的に責め続けていたことが判明した。その後、花楓が元気になったこともあってかなり回復している。「芸能人」桜島麻衣が咲太の恋人になっていることにかなり驚いていたが、桜島に挨拶され良好な関係を築いている。

桜島 麻衣の母親

CV:大津愛理
桜島麻衣の母親である彼女は、のどかの母に見せつけるために麻衣を子役としてデビューさせ、自身で芸能事務所を立ち上げた。しかし、後に麻衣の意思に沿わない仕事を引き受けたことで、麻衣の芸能活動休止のきっかけを作ってしまった。それ以来、母娘の関係は不仲な状態が続いていた。ところが、小説の7巻では娘の死を深く悲しんでいる様子が描かれている。そして9巻では、娘の卒業式に出席したり、娘から恋人を紹介されたりと、母娘関係の改善の兆しが見られるようになった。さらに、麻衣の芸能活動休止と別の事務所からの芸能活動再開後も、母親は自身の芸能事務所の経営を続けており、9巻では自分の事務所に所属する子役と麻衣を会わせている。このように、母親は麻衣の芸能活動に深く関わり続けていることがわかる。

豊浜 のどかの母親

CV:波乃りん
豊浜のどかの母親は、桜島の父と再婚した人物である。桜島の母に対抗するため、のどかも芸能界入りさせた。しかし、のどかが麻衣ほど成功できないことから、のどかにプレッシャーを与えてしまい、母娘の関係が不仲になってしまった。一方で、のどかに対してはくどくどとアイドル業の活動や勉強をしっかりやるよう言い続けている。そして、のどか(スイートバレット)のライブでは、いつも客席側からのどかを応援している。このように、のどかに対する思いは複雑であり、本心から嫌っているわけではないことがわかる。結果としてのどかの母親は、娘のキャリアを積極的に後押ししつつも、期待に応えられないのどかに対してプレッシャーをかけてしまった。そのため、母娘の関係は一時的に悪化したものの、根底にある愛情は変わらず残されている。

広川 卯月の母親

CV:京花優希
広川卯月の母親は18歳で卯月を出産し、夫と共に育ててきた人物である。性格はフランクでさばさばとしており、卯月のアイドル活動のために車を出すこともある。卯月の母親は、若くして母となったにもかかわらず、夫と協力しながら卯月を育ててきた。そのため、卯月のアイドル活動に対しても理解を示し、必要な支援を惜しまない。母親としての責任感と、娘の夢を応援する思いが強く感じられる。このように、卯月の母親は、娘の成長と夢を全面的に支えている温かな存在なのだ。フランクな性格ゆえに、時に厳しい言葉を使うこともあるかもしれないが、根底にある愛情は変わることがない。卯月にとって、頼りになる存在であり続けているのである。

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@680atxz2

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