青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青ブタ)のネタバレ解説・考察まとめ

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』は、鴨志田一によるライトノベルシリーズ作品およびそれを原作としたアニメ作品である。電撃文庫から発行され、思春期症候群と呼ばれる超常現象をテーマにしている。物語は、高校生の梓川咲太が、不可解な現象に巻き込まれる少女たちと出会い、彼女たちの問題を解決していく過程を描く。彼はバニーガール姿の先輩・桜島麻衣と出会い、彼女の存在が他人に認識されなくなる現象を解決する過程で、自己成長を遂げる。アニメはその独特な世界観と心理描写で多くの視聴者を魅了している。

なすの

梓川家で飼われているネコ。なすのは、前作『さくら荘のペットな彼女』で空太が飼っていた猫たちと同様に、新幹線列車の愛称から名付けられた三毛猫である。なすのは、梓川とかえでが同居を始める以前から梓川家の飼い猫だった。

はやて

はやては、中学生の牧之原が見つけた捨て猫である。はやてはしばらく梓川の家で預かられていたが、その後牧之原の家に引き取られた。小説の7巻以降の物語では、中学生の梓川と高校生の牧之原が直接出会わなかったため、はやてがその後どうなっているかは明らかにされていない。

友部 美和子(ともべ みわこ)

CV:遠藤綾
「青春ブタ野郎」シリーズに登場する重要な人物の1人。彼女は臨床心理士であり、かえで(花楓)の中学校のスクールカウンセラーを務めていた。友部美和子は小説の5巻で初登場し、11巻の記述によると40代の年齢である。不登校に悩むかえでの問題を担当し、通学や進学への意欲が高まるよう、慎重にアドバイスを行っていた。咲太からは「友部さん」と呼ばれ、かえでからは「美和子先生」と呼ばれていた。
また、11巻では、赤城のボランティア活動に協力していたことから、梓川に赤城について話をしている。このように、友部は物語の重要な節目において、主要人物たちとの関わりを持ち続けている。

高坂 誠一(たかさか せいいち)

小説の第11巻に登場。赤城の元彼氏の社会人。赤城とは自分が大学生の時に付き合っていたが、就職活動に失敗し続けたストレスのあまりつい赤城に八つ当たりしてしまう。本人はそのことを反省したが、謝罪する前に郁実に別れを告げられた。
別の可能性の世界では、大学受験に失敗した(その世界に迷い込んだ)赤城とつきあっていたが、そちらでも別れた模様。

謎の少女

CV:瀬戸麻沙美
「青春ブタ野郎」シリーズの小説の第9巻『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』に登場するヒロイン。彼女は身長122cmの小学1年生くらいの女の子で、ランドセルを背負っている。
この謎の少女は、子役時代の桜島に似た外見をしているが、性格や口調、態度などは桜島というよりも、むしろ桜島がドラマ内で演じていた女の子に近い。9巻では、梓川の前に現れたが、周りの人には認識されていなかった。また、梓川が誰にも認識されない状態になったときや、梓川が別世界から脱出するときにも、梓川を導くように現れている。
その後、大学の入学式にて駆け抜ける姿を梓川が目撃したが、すぐに見失ってしまった。さらに、約8カ月後の11巻では、梓川と赤城が会話していたときにも登場し、この時には一気に小学生高学年くらいの外見にまで成長していた。このように、謎の少女は物語の重要な節目に現れ、梓川に影響を与え続けている。

霧島 透子(きりしま とうこ)

「青春ブタ野郎」シリーズにおいて重要な役割を果たす存在である。彼女は小説の8巻から登場し、若者の間で流行っているネットシンガーとして描かれている。その特徴としては、オリジナル曲のミュージックビデオを投稿しており、映像には必ずクリスマスに関する映像が使用されている点が挙げられるのだ。また、10巻では卯月がワイヤレスイヤホンのCMでその曲をカバーしている。
小説の10巻から13巻にかけては、霧島透子と名乗る岩見沢寧々が、ミニスカート・黒タイツのサンタクロース衣装という格好で梓川の前に現れるが、梓川と美東以外の人からは認識されていない。この霧島は、自分が思春期症候群をミュージックビデオを介して皆にプレゼントしていると語っている。
小説の13巻では、作詞作曲を行った本来の霧島透子と、自身が霧島透子となることを望み、周囲から認知されなくなる症状の思春期症候群を発症した『霧島透子』は別人物であり、自身を『霧島透子』だと思い込んでいる人が男女問わず100人以上存在することが明らかになった。

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の用語

思春期症候群

思春期症候群は、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』に登場する重要な概念だ。この症候群とは、不安定な精神状態によって引き起こされる不思議な現象のことである。具体的には、「暴行などを受けたわけでもないのに、身体に痣や傷などができる」、「自分の姿や声などが他人に認識されなくなり、記憶からも消える」、「同じ日を何度も繰り返す」といった症状が特徴的だ。つまり、思春期の心の不安定さが引き金となり、現実離れした現象が起こるのが思春期症候群なのだ。この症候群は、作品の主人公・梓川咲太をはじめ、多くのキャラクターが経験している。思春期は心の成長が激しい時期であり、そこから生じる不安や葛藤が、現実離れした現象を引き起こすのだと考えられているのだ。またこの症候群は、青春ならではの不思議な体験として描かれており、作品の欠かせない要素の1つとなっている。

青春ブタ野郎

作品のタイトルにもなっている用語で、主人公の梓川咲太のことを指す。第3話で双葉が梓川のことを、「自分のことでは本気にならないのに女(桜島)のことになると本気になるやつは青春ブタ野郎だ」と言ったことに由来している。主に双葉からブタ野郎と呼ばれることが多いが、梓川の実際の性格は温厚で人間性が良い。

バニーガール先輩

バニーガール先輩とは、梓川の先輩の桜島麻衣のことである。周りの人に認識されなくなってきたという事情から一時的にバニーガールの姿になっていたのだ。インパクトのある姿なら認識されるのではないかという考えもあっての姿だった。梓川だけバニーガール姿の桜島が見えた。タイトルに含まれる「バニーガール先輩」はこのエピソードから来ている。

博多弁

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@680atxz2

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