青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青ブタ)のネタバレ解説・考察まとめ

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』は、鴨志田一によるライトノベルシリーズ作品およびそれを原作としたアニメ作品である。電撃文庫から発行され、思春期症候群と呼ばれる超常現象をテーマにしている。物語は、高校生の梓川咲太が、不可解な現象に巻き込まれる少女たちと出会い、彼女たちの問題を解決していく過程を描く。彼はバニーガール姿の先輩・桜島麻衣と出会い、彼女の存在が他人に認識されなくなる現象を解決する過程で、自己成長を遂げる。アニメはその独特な世界観と心理描写で多くの視聴者を魅了している。

X上で行われた博多弁に絡めたプレゼントキャンペーンのポスト。

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』では博多弁が重要な位置を占めている。作中に古賀朋絵がなぜか博多弁を喋ってしまうという話がある。さらに梓川咲太も「いっちょん」を使う時がある。意味は「全然」。「ちかっぱ」とは、作品の中で使われる博多弁の表現で、「とても」を意味するのだ。作品のTwitterアカウントでは、「ちかっぱ(=とても)」をテーマにしたキャンペーンが行われたこともある。このように、博多弁は作品の中で重要な役割を果たしているのだ。

スイートバレット

作中に登場する売り出し中のアイドルグループである。当初は7人グループであったが、小説の10巻では2人が脱退し、5人グループとなっている。一方、アニメでは最初から5人グループとして描かれていた。
このグループは、各地でライブ活動などを精力的に行っているが、知名度はまだまだ低い。テレビ出演の機会はあるものの、ほとんどがローカル局での出演に留まっていた。しかし10巻ではメンバーそれぞれがドラマやグラビア、モデル、バラエティ番組など活躍の場を広げている。
原作では、当初のどかと卯月以外のメンバーの詳細について記述がなかったが、アニメ版にて設定が用意された。小説の10巻からは、これらのメンバーが登場するようになった。

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

梓川 咲太「困っているのに誰にも頼れないのはしんどいからですよ」

第2話「初デートに波乱は付き物」における電車内でのセリフ。
桜島が「どうしてこんな面倒な女に関わろうとするの?」という問いかけに、梓川が「困っているのに誰にも頼れないのはしんどいからですよ」と答える。妹が思春期症候群で悩んでいるとき、牧之原 翔子と出会い、彼女が助けとなる言葉をかけてくれた。その経験から梓川自身もそのような人になりたいと思い、発した名セリフである。

梓川 咲太「これから僕が相手をするのは空気だ」

第3話「君だけがいない世界」における学校内を走っている際のセリフ。
梓川が桜島のことを忘れてしまい誰もが桜島のことを認識しなくなった世界で、期末テストを受けている最中、桜島との勉強会で解いた問題が出てきたことがきっかけで思い出した。梓川トイレに行きますと言って学校内を走り出しながら「これから僕が相手をするのは空気だ」と大きな決意をする名セリフ。

梓川 咲太「世界中に嫌われたとしてもその1人が必要としてくれたら生きていける」

第5話「ありったけの嘘を君に」における保健室でのセリフ。
風邪のため保健室で休んでいた古賀を梓川がお見舞いに行った。古賀は古賀が「嫌われたら生きていけない」と言うのに対し、「世界中に嫌われたとしてもその1人が必要としてくれたら生きていける」と梓川がそっけなく言う。さりげない一言だが人生の真理を教えてくれる名セリフである。

梓川 咲太「自分を嫌いでいいんだよ」

第8話「大雨の夜にすべてを流して」における病院の待合室でのセリフ。
どうしても自分のことが嫌いな双葉に、梓川は「自分を嫌いでいいんだよ」と普通なら慰めるとは逆のセリフを言う。一回り回っての名セリフ。

桜島 麻衣「たぶん咲太が思っているより咲太のことが好きよ」

第11話「かえでクエスト」における学校帰りでのセリフ。
学校帰りの途中、梓川は桜島に、好きな気持ちを伝え「世界で一番幸せだなあ」と言うと、桜島は「私咲太が思っているより咲太のことが好きよ」と返す。普通に言っているが想いの強さが伝わる名セリフ。

牧之原 翔子「人生って優しくなるためにあるんだと思っています」

第11話「かえでクエスト」における夢の中でのセリフ。
梓川が牧之原と浜辺にいて、会話している。牧之原が「人生って優しくなるためにあるんだと思っています」と梓川に言う。哲学的で心に残る名セリフ。

牧之原 翔子「人に理解されない苦しみを知った咲太君ならきっと誰よりも優しくなれます」

第12話「覚めない夢の続きを生きている」における思い出の中でのセリフ。
梓川が牧之原と浜辺にいて、会話している。梓川が「翔子さんのようになりたい」と言うと、それまでの梓川の経緯を聞いていた牧之原は「人に理解されない苦しみを知った咲太君ならきっと誰よりも優しくなれます」と笑顔で応える。心に残る名セリフ。

680atxz2
680atxz2
@680atxz2

Related Articles関連記事

SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)のネタバレ解説・考察まとめ

SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)のネタバレ解説・考察まとめ

『SYNDUALITY Noir』(シンデュアリティ ノワール)とは、文明崩壊後の世界で生きる冒険者たちのスリリングな日常と、世界の謎へと迫る戦いを描いたロボットアニメ作品。3社共同のSFプロジェクト『Project SYN』の中核シリーズ『SYNDUALITY』の、メディアミックス作品の1つである。 荒れ果てた地上を探検するドリフターになることを夢見る少年カナタは、ある時記憶を失った少女型アンドロイドを発見。ノワールと名付けた彼女の協力で己の機体を得たカナタは、ドリフターとして歩み始める。

Read Article

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』とは、2003年に公開された日本の怪獣映画で、ゴジラシリーズ第27作目にあたる。監督を手塚昌明が務め、興行収入は13億円、観客動員数は110万人を集めた。 ゴジラが機龍との戦いで、行方不明になって1年後再び姿を現し日本を襲う。小美人とモスラも日本に現れ、機龍を作る際使ったゴジラの骨を海に返せば、一緒に戦うと宣言。ゴジラとモスラ、機龍の戦いが繰り広げられる。 見所は、以前は敵であったモスラが、今回人間側の味方としてゴジラと死闘を繰り広げるところである。

Read Article

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』とは2001年に公開された日本の怪獣映画である。ゴジラシリーズ第25作品目。監督は金子修介、主演を新山千春が務めた。ゴジラ復活と共に、日本を守るため護国聖獣であるモスラやキングギドラ、バラゴンが蘇るのだった。そして命を懸けた死闘が始まる。見所は、ゴジラと戦う3体の怪獣と、番組スタッフとして仕事をまっとうしようとする由里、防衛軍としての役割をまっとうしようとする泰三の父と娘の姿である。

Read Article

悪魔のリドル(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

悪魔のリドル(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『悪魔のリドル』とは高河ゆん(原作)、南方純(作画)による漫画・アニメ作品。ミョウジョウ学園に存在する、特別な時期にしか開講されないクラス・10年黒組。一ノ瀬晴は自身の一族の試練として黒組に転入する。その試練とは「自身の命を狙う12人の暗殺者がいるクラスを生きて卒業すること」だった。そんな中、刺客の1人・東兎角は暗殺対象の一ノ瀬晴に心を惹かれ、彼女を守ることを決意。兎角と晴は、11人の暗殺者達との戦いに身を投じて行く。登場人物のほとんどが女子高生であり百合描写も描かれている。

Read Article

目次 - Contents