タクシードライバー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『タクシードライバー』とは、1976年に公開されたアメリカ合衆国のクライムサスペンス映画。
タクシー運転手として働く帰還兵のトラヴィス・ビックルは、孤独な日々を送っていた。選挙事務所で働く女性ベッツィーに恋をするも上手くいかない。やがて闇ルートから拳銃を仕入れ、自らの筋肉を鍛え始めたトラヴィスはある計画を思いつく。1970年代のニューヨークを舞台に、社会への嫌悪を募らせるトラヴィスの狂気を描いた作品。徐々に明らかになるトラヴィスの鬱屈した感情とラストの銃撃シーンが見所。
アメリカ合衆国にある本作の舞台となった都市。麻薬や売春に溢れる1970年代のニューヨークをトラヴィスは嫌悪していた。
『タクシードライバー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
トラヴィス・ビックル「Thank God for the rain to wash the trash off the sidewalk.(雨は歩道のゴミを洗い流してくれるからいい)」
タクシー運転手として働き始めたトラヴィスは夜のニューヨークを走りながら「Thank God for the rain to wash the trash off the sidewalk.(雨は歩道のゴミを洗い流してくれるからいい)」と心の中で呟く。麻薬や売春に溢れたニューヨークを嫌い、街の人々をゴミのように感じているトラヴィスが印象的である。
トラヴィス・ビックル「You talkin' to me?(俺に用か?)」
トラヴィスは拳銃を取り出す練習をしながら鏡をのぞき込み、鏡に映る自分に向かって「You talkin' to me? (俺に用か?)」と繰り返し呟く。チャールズ上院議員の暗殺を企てるトラヴィスの狂気に溢れる姿が垣間見える。
売春宿の銃撃戦
トラヴィスがスポーツの元に訪れると、彼はトラヴィスのことを覚えておらず追い返されそうになる。そんなスポーツのことをトラヴィスは拳銃で撃った。そしてトラヴィスは売春宿に入り、中にいた男たちを撃ち殺した後に自殺を試みるが、そこで弾切れとなった。そしてトラヴィスは売春宿で働いていたアイリスを救い出したヒーローとして紙面に載る。血まみれになったトラヴィスの様子から、凄まじい銃撃戦を繰り広げていたことが分かる。またこのシーンの血の色が生々しいとの指摘を受けたため、公開前に光学処理をして血の色を作り物っぽく加工したという。
『タクシードライバー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
「You talkin' to me?(俺に用か?)」というセリフはロバート・デ・ニーロのアドリブ
当初脚本には何も書かれておらず、「You talkin' to me?(俺に用か?)」というセリフはロバート・デ・ニーロのアドリブである。このセリフは「アメリカ映画の名セリフベスト100」(2005年)の10位にランクインした。
映画がきっかけでレーガン大統領暗殺未遂事件が起こる
本作に影響を受けたジョン・ヒンクリーという青年が、1981年3月30日に当時のアメリカ合衆国の大統領ロナルド・レーガンを銃撃。さらにアイリスを演じたジョディ・フォスターにストーキング行為をしていたことも発覚した。銃撃事件に関しては、心神喪失により無罪となっている。
ポルノ映画館で働く店員はロバート・デ・ニーロの元妻
劇中でトラヴィスが話しかけたポルノ映画館の女性店員は、ダイアン・アボットという女優が演じた。彼女は1976年にデ・ニーロと結婚し1988年に離婚している。
役作りで実際にタクシー運転手として働くロバート・デ・ニーロ
タクシー運転手のトラヴィスを演じるためにデ・ニーロは、数週間実際にタクシー運転手として働いていたという。
アイリスを演じたジョディ・フォスターは当時13歳
売春婦のアイリス役を演じたのはジョディ・フォスターで、当時13歳だった。そのため精神科医との面談を通して、役を演じられるかどうか判定してもらったという。
『タクシードライバー』の主題歌・挿入歌
挿入曲:バーナード・ハーマン『Main Title (from "Taxi Driver")』
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目次 - Contents
- 『タクシードライバー』の概要
- 『タクシードライバー』のあらすじ・ストーリー
- 不眠症のタクシー運転手
- 初デートの失敗
- トレーニング
- アイリスとの再会
- 暗殺の失敗と売春宿の銃撃戦
- ヒーロー
- 『タクシードライバー』の登場人物・キャラクター
- 主要キャラクター
- トラヴィス・ビックル(演:ロバート・デ・ニーロ)
- ベッツィー(演:シビル・シェパード)
- アイリス(演:ジョディ・フォスター)
- スポーツ(演:ハーヴェイ・カイテル)
- 選挙事務所の関係者
- トム(演:アルバート・ブルックス)
- シークレットサービス(演:リチャード・ヒッジス)
- チャールズ・パランタイン(演:レナード・ハリス)
- タクシー会社の関係者
- タクシー会社の受付(演:ジョー・スピネル)
- ウィザード(演:ピーター・ボイル)
- ドーボーイ(演:ハリー・ノーサップ)
- その他
- イージー・アンディ(演:スティーヴン・プリンス)
- 強盗に入る黒人(演:ナット・グラント)
- タクシーの客(演:マーティン・スコセッシ)
- メリオ(演:ヴィクター・アルゴ)
- ポルノ映画館の売店で働く店員(演:ダイアン・アボット)
- 『タクシードライバー』の用語
- ベトナム戦争
- ポルノ映画館
- ニューヨーク
- 『タクシードライバー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- トラヴィス・ビックル「Thank God for the rain to wash the trash off the sidewalk.(雨は歩道のゴミを洗い流してくれるからいい)」
- トラヴィス・ビックル「You talkin' to me?(俺に用か?)」
- 売春宿の銃撃戦
- 『タクシードライバー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「You talkin' to me?(俺に用か?)」というセリフはロバート・デ・ニーロのアドリブ
- 映画がきっかけでレーガン大統領暗殺未遂事件が起こる
- ポルノ映画館で働く店員はロバート・デ・ニーロの元妻
- 役作りで実際にタクシー運転手として働くロバート・デ・ニーロ
- アイリスを演じたジョディ・フォスターは当時13歳
- 『タクシードライバー』の主題歌・挿入歌
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Main Title (from "Taxi Driver")』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Thank God for the Rain』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Cleaning the Cab』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『I Still Can't Sleep / The Cannot Touch Her (Betsy's Theme)』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Phone Call / I Realize How Much She Is Like the Others / A Strange Customer / Watching Palantine On TV / You're Gonna Die In Hell / Betsy's Theme / Hitting the Girl』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『The .44 Magnum Is a Monster』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Getting Into Shape / Listen You Screwheads / Gun Play / Dear Father & Mother / The Card / Soap Opera 』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Sport and Iris』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『The $20 Bill / Target Practice』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Assassination Attempt / After the Carnage』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『A Reluctant Hero / Betsy / End Credits』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Diary of a Taxi Driver』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『God's Lonely Man』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Theme from Taxi Driver』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『I Work the Whole City』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Betsy In a White Dress』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『The Days Do Not End』
- 挿入曲:バーナード・ハーマン『Theme from Taxi Driver (Reprise)』
- 挿入歌:Jackson Browne『Late For The Sky』
- 挿入歌:The Five Keys『Ling Ting Tong』
- 『タクシードライバー』のオリジナルサウンドトラック