デッドマウント・デスプレイ(DMDP)のネタバレ解説・考察まとめ

『デッドマウント・デスプレイ』とは、原作・成田良悟、作画・藤本新太による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。2017年から『ヤングガンガン』で連載を開始した。略称は『DMDP』。勇者に倒され、現代の新宿で生きる少年・四乃山ポルカに憑依し転生したネクロマンサー・屍神殿が、警察や犯罪者、親戚の陰謀に巻き込まれながら、仲間と共に戦い、人間としての成長しつつ、平穏な暮らしを目指す戦いを描いていく。逆異世界転生モノであるが、ベテランがあえて挑む類のなろう系で、群像劇形式が魅力の作品である。

パニ

国家の敵として屍神殿が上げていた錬金学士。浮遊工房から世界中に危険な「失敗作」を落とし続けている傍迷惑な人物で、そのうちの一つは魔術で完全に透明になったまま自己増殖し続ける暴走ゴーレムもいる。150年以上は生きているヴィヴィーニャ族という長命種で、「エルフ」と似たような存在。本人曰く特徴が似ているだけ。ハイテンションな性格で現代のスーツと思しき服装をしてる。自分の頭をいじくって、負の感情の大半を消しているらしい。
教団に暗殺されそうになったレクリアの存在を感知しシュラに助けさせた。実は教団で83代目の聖女、サラディ・サロッド・ラカムバベルとして生きていたこともある。23代目の聖女であるエルシアを三年も欺き続けて、最後には見事に逃げ切っていた。

アリウス・サバラモンド

CV:村瀬歩
「不知火天楼(しらぬいてんろう)」の異名を持つ、帝国の宮廷魔術師第一席。「精霊食らい」と呼ばれる体質で、精霊を使役して魔法を使うのではなく、精霊たちから魔力を奪って魔法を使う。半分は政治家として活動しているため、第一席となっているが実力はイーズリーズの方が上だという。
自分の遺伝子でクローン人間を作り出し、数百年生きてきた。同位体は15体は存在しており、人格と記憶は共有されているため、どれかのアリウスが得た知識は他のアリウスも知っている。帝国にいたのは7番だった。しかし帝国が没落した後、7番からの記憶共有が途切れ音信不通。10番は「シヴィル」と名付けられ、幼い時に現代に送り込まれた。シヴィルは記憶と人格は受け継がれなかったため、全くの別の存在となっている。

屍神殿の父親

CV:加藤将之
屍神殿も思い出したくもない人間の屑。金目当てで屍神殿を売り、更に妻や屍神殿の妹弟も売りさばいた模様。結構いい値段で売れたと一切反省も後悔もしていない。
宮廷魔術師になった屍神殿に金の無心で近づいてきたが、実はゲルドウッド教団の聖女・エルシアに金で雇われて屍神殿の暗殺を頼まれていた。
彼を殺害後捕縛され、帝国の皇帝とイーズリーズ、シュラの三者に死霊術を用いた徹底的な拷問を受ける。最期は屍神殿の目の前で皇帝に処刑されたが、因果応報である。

聖女/エルシア・サバラモンド

画像奥の女性の影がエルシア・サバラモンド

CV:坂本真綾
ゲルドウッド教団の23代目サラディ・サロッド・ラカムバベルとして認知されている聖女。教団の真の支配者で数百年前から生きている死霊術士である。アリウス・サバラモンドの実の妹。邪悪な性格で屍神殿の大半の不幸は彼女の関与によるもの。イーズリーズに「根腐れ聖女」と言われ、嫌われている。回想のシルエットだけで素顔は明かされていない。
彼女にとっての教団は手足として使われる道具に過ぎない。実際142人いる歴代の24代目以降の「聖女」の内98人は、最初からエルシアノ操るアンデットか、殺されてアンデットになったものどちらか。表向きはアンデットや死霊術、魔物は邪悪なものとして滅するべきものと諭しておきながら、自身はそれを最大限に生かしていることからどうしようもない彼女の本質が伺える。
魔術に関わることのない現代の進んだ科学技術を欲しており、自然に空いた過去の穴から偶然出てきた科学技術品を教会で秘匿している。100年前、帝国滅ぼし人工的に穴を開けたのもこれが目的で、更に進んだ技術を手に入れるために再度穴を開こうとしている。

『デッドマウント・デスプレイ』の用語

亜眼(あがん)

生まれつき死霊が見える特殊能力。自分で殺した盗賊や魔物、下手をすれば絞めた鳥や潰した羽虫まで見えてしまう。大抵の亜眼持ちは教会で一生を過ごすか、霊を弄ぶ快感を覚えて、死霊術士になるかどちらか。ごく一部の人間しか持っておらず、屍神殿やシャグルアがこれに当たる。

死霊術(しりょうじゅつ)

魂を操る魔術。死んだ人間の魂が未練や恨みなどでエネルギーを生み出し、こちらの世界に留まっており、死霊術で除霊することで魔力を得ることができる。留まり続けた魂は悪霊と化してしまうため強制的に除霊し、理性が残っている魂は契約して使役することができる。

魔溜石(まりゅうせき)

魔力のこもった石。日本では宝石を呼ばれるもので、魔力の補充には必需品である。透明度が高くて、単体で大きい方が魔力をたくさん含んでいる。魔力を吸い取ったら石は砕けるため、再利用はできない。

厄ネタ(やくねた)

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