デッドマウント・デスプレイ(DMDP)のネタバレ解説・考察まとめ
『デッドマウント・デスプレイ』とは、原作・成田良悟、作画・藤本新太による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。2017年から『ヤングガンガン』で連載を開始した。略称は『DMDP』。勇者に倒され、現代の新宿で生きる少年・四乃山ポルカに憑依し転生したネクロマンサー・屍神殿が、警察や犯罪者、親戚の陰謀に巻き込まれながら、仲間と共に戦い、人間としての成長しつつ、平穏な暮らしを目指す戦いを描いていく。逆異世界転生モノであるが、ベテランがあえて挑む類のなろう系で、群像劇形式が魅力の作品である。
CV:水瀬いのり
新宿の殺し屋の少女。ポルカを殺した張本人で、転生した屍神殿を見て依頼を失敗したと思い再び命を狙う。しかし返り討ちにされ死亡。以降はゾンビとして蘇生し、屍神殿のサポートにつく。「崎宮鉄鋼」という会社の社長令嬢だったが、殺し屋に両親を惨殺されてしまう。以降は喜怒哀楽の感情が抜け落ちるが、物語開始時には喜と楽の感情は取り戻している。
常に明るく振る舞っているが、内心ではポルカを殺したことに罪悪感を感じていた。しかしポルカ本人は勿論、ポルカの父親である呂算に許されたことから戸惑い、その折り合いがまだ出来ていなかった。偶然屍神殿の正体や事情を知ることになったポルカの年上の姪・小夜に、自分がポルカを殺したことを告白する。罵ってもらうことで罪滅ぼしとしようとしたが、小夜に心の内を見抜かれて、ようやく割り切ることができた模様。物語進行に伴い、ゾンビから吸血鬼に種族進化する。
繰屋 匠(くるや たくみ)
CV:内田雄馬
新宿を中心に活動する情報屋。ミサキと共に屍神殿の生活をサポートしている。過去に立ち上げたソフトウェア会社を大人に乗っ取られた挙句、家族との無理心中から一人生き延び、裏社会に足を踏み入れる。そこで半グレ集団「三途の餓鬼共(サンズ・サンズ)」に所属するも荒瀬に壊滅させられ、恐怖故に仲間を裏切る。それ以降受けた傷がトラウマとなり、現実恐怖症のため常にバイザーのようなものを身に着けている。
物語序盤ではポルカの死体回収のためにドローンを飛ばしてミサキの仕事を手助けしていたが、その後、リサの指示で屍神殿の生活をサポートすることになる。最初は逃げたがっていたが、屍神殿の人となりや「平穏に生きたい」という願いに共感し、かつて仲間を裏切った罪悪感に見舞われていた彼の心は癒えていく。氷室に西田の死体のことを吐かせるために、拷問されたときも最後まで屍神殿の情報を渡さなかった。
その後も屍神殿の我儘のために全面的に協力し、シヴィルとの戦いの際にらしくないと悪態を吐きつつも屍神殿の心のわだかまりを消すために一役買うなど、心の成長を見せた。
細呂木 雅 (ほそろぎ みやび)
CV:七海ひろき
ポルカ達が暮らす廃ビルの地下に彷徨っていた人間の霊。ミサキのシャーペンに憑依し、筆談で意思疎通を行っている。生前は「警察の監察官」で岩野目ツバキの憧れの上司だったが、5年前にサバラモンドの組織を負っている最中に殺されてしまう。遺体は見つかっていないため行方不明扱いとなっている。
自身の未練を解消するため、ポルカの占いを通じ、岩野目にメッセージを伝えた。
四乃山 小夜(しのやま さよ)
CV:大地葉
ポルカの30近く離れた兄・四乃山岳の次女。ポルカの年上の姪。サメに異常な執着を見せる自室警備員、要するに無職。火事で部屋が焼けてしまい、一時的にポルカ達の住むビルに住むことになった。普段はだらしない格好で前髪で目元を隠しているが、異常に高い推理力を持ち、断片的な情報だけ事実を言い当てる探偵のような存在。ただ事あるごとにサメに紐づけて話すから周囲が混乱する。
ソリテイアが「サバラモンドの落とし子」のマークを晒したことをきっかけに、口を滑らせた屍神殿から事情を聞き出し、ポルカが命を狙われていることを知る。
ミサキの口からポルカを殺した犯人だと聞くも彼女の心情を見抜き許したり、かつての仲間を召喚することに後ろ向きな屍神殿を叱咤激励したりなど、常に誰かに寄り添える人格者。またマジリの威圧にも動じず、それどころか映画の話で意気投合するなどなかなかの大物。
雷 小幽(レイ シャオユウ)
CV:福圓美里
小夜の護衛として、一緒に引っ越してきた暗殺者の一族。9歳のころ、初任務でマジリに気に入られた際に、養子に来るなら返してやると四肢をすべてを斬り落とされた。父親に毒を培養する「庭壺(ティン・フー)」として使いつぶされかけた際に、ポルカの父親である呂算に救われた。以降は彼を実父よりも父親として慕い、忠誠を誓っている。
ポルカに対しては尊敬する呂算と血の繋がりがあることに嫉妬している。ポルカの体を借りていた屍神殿にも、最初は強い敵対心を出していたが、当主であり尊敬する父親でもある呂算の助言で、異世界のことも含めて話し合って和解した。以降は心強い味方として屍神殿やポルカの護衛として役目を全うしている。
クラリッサの関係者
倉木 リサ(くらき りさ)
CV:種﨑敦美
新宿の仲介屋であだ名はクラリッサ。ポルカ殺しの依頼を引き受け、ミサキに繋いだ。屍神殿の正体を知る人物で、貸している廃ビルのオーナー。ポルカ殺しの依頼は受けないと約束している。
一ノ瀬 古瑠斗(いちのせ こると)
CV:長谷川育美
クラリッサの経営するバー「夭桃狐狼(ようとうころう)」の従業員。
阿字城 イズナ(あじしろ いずな)
CV:大久保瑠美
クラリッサの経営するバー「夭桃狐狼」の従業員。日本刀を所持している。
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目次 - Contents
- 『デッドマウント・デスプレイ』の概要
- 『デッドマウント・デスプレイ』のあらすじ・ストーリー
- 新宿へ転生した死霊術士
- 『怪人ソリティア』の復帰講演と没落した帝国の国章
- 阿牙倉一家と秘密結社「サバラモンドの落とし子」
- 「火吹き蟲」の正体と新宿大戦
- 死体探し
- 『デッドマウント・デスプレイ』の登場人物・キャラクター
- 主要メンバー
- 屍神殿(かばねしんでん)
- 四乃山 ポルカ(しのやま ぽるか)
- 崎宮 ミサキ(さきみや みさき)
- 繰屋 匠(くるや たくみ)
- 細呂木 雅 (ほそろぎ みやび)
- 四乃山 小夜(しのやま さよ)
- 雷 小幽(レイ シャオユウ)
- クラリッサの関係者
- 倉木 リサ(くらき りさ)
- 一ノ瀬 古瑠斗(いちのせ こると)
- 阿字城 イズナ(あじしろ いずな)
- デスクロー 佐谷(ですくろー さや)
- カルラ・ウォン
- 裏井(うらい)
- 西田(にしだ)
- 浅浦 カザミ(あさうら かざみ)
- 幌島 リンネ(ほろしま りんね)
- 幌島 ヒイロ(ほろしま ひいろ)
- その他の仲介屋
- 氷室 久遠(ひむろ くおん)
- 安藤 瑠士亜(あんどう るしあ)
- ジョッアキーノ・ソルダーティ
- カタシロ
- 厄ネタ
- レミングス
- 怪人ソリティア(かいじんそりてぃあ)
- 火吹き蟲(ひふきむし)
- 雑貨殿(ざっかでん)
- サバラモンドの落とし子
- シヴィル・A・サバラモンド
- アラハバキ
- ルル
- 阿牙倉家
- 阿牙倉 マジリ(あがくら まじり)
- 阿牙倉 百矢(あがくら ももや)
- 阿牙倉 夏南(あがくら かな)
- 阿牙倉 ダリア(あがくら だりあ)
- 阿牙倉 夢路(あがくら ゆめじ)
- 警察関係
- 岩野目 ツバキ(いわのめ つばき)
- 荒瀬 耿三郎(あらせ こうざぶろう)
- 戸沢 弾正(とざわ だんじょう)
- 八津 蘭丸(やつ らんまる)
- 合川 咲姫(あいかわ さき)
- 山田 文代(やまだ ふみよ)
- 幅木 秀秋(はばき ひであき)
- 鷹巣 次郎太郎(たかす じろたろう)
- 西明寺 水琴(さいおんじ みこと)
- 四乃山家
- 四乃山 呂算(しのやま ろざん)
- 四乃山 カノン(しのやま かのん)
- 四乃山 岳(しのやま がく)
- 四乃山 尊(しのやま たける)
- 四乃山 希吏(しのやま きり)
- 四乃山 涼火(しのやま すずか)
- 四乃山 華月(しのやまかづき)
- 四乃山 紫月(しのやましづき)
- 四乃山 五郎(しのやま ごろう)
- 龍宮機関
- 暴(パオ)
- 太貝(タイペイ)
- 蓬(よもぎ)
- その他
- 山ノ浦 章太(やまのうら しょうた)
- ばあや
- 胡蝶・エイトポート(こちょう・えいとぽーと)
- 神薙 涼馬(かんなぎ りょうま)
- 偽火吹き蟲(にせひふきむし)
- 屍神殿と契約した霊
- 皇帝/フラムロディア・バャディラーズ
- パロミー
- ラカベニア
- ルフ・ヴェルライズ
- 異世界
- イーズリーズ・ソルドフレイル
- シャグルア・エディス・ルグリッド
- ロメルカ・リメルカ
- ピラウィッゾ
- シルク・マラクーガー
- ウルドヴィジア
- シュラ・ゾーゾルッゾ・クランプランプ・ランプトン
- レクリア・ローフィラルド
- パニ
- アリウス・サバラモンド
- 屍神殿の父親
- 聖女/エルシア・サバラモンド
- 『デッドマウント・デスプレイ』の用語
- 亜眼(あがん)
- 死霊術(しりょうじゅつ)
- 魔溜石(まりゅうせき)
- 厄ネタ(やくねた)
- 拷問ビル
- バヤディ帝国
- 三纂(さんさん)
- サバラモンドの落とし子
- 『デッドマウント・デスプレイ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 屍神殿「軽々しく命に触れるな。命は全部、僕の玩具だ」
- 屍神殿「クズとかゴミとか穢れてるとか、そういうのを決めるのは社会なんだと思います。それは否定しません。でも誰と友達でいるかは、僕が決める」
- 四乃山呂算「何より俺は親だぜ? 理屈なんているかよ」
- 怪人ソリティア「人生を楽しむコツは無駄を楽しめるかどうか。無駄な時間、無駄な努力、無駄な散財。それを省くという事は、究極的にただ呼吸と食事と睡眠をするだけの装置と成り果てる事だ!」
- 荒瀬 耿三郎「私が鞭ならイワさんが毒混じりの水飴だ」
- 四乃山小夜「貴方を信じて契約した魂の事を貴方も信じてあげなさい」
- 雷小幽「僕のこの血は、四乃山を護る雷だ」
- 崎宮ミサキ「どうせなら私も巻き込まれたいと思っているからね。一緒にポルカ君を助けに行こう」
- 繰屋匠「必要以上に悪ぶることも善人ぶることもねぇ。やりたいように全力でやれよ『屍神殿』!!」
- 岩野目ツバキ「お前の復讐は別の形で果たしてやる。少なくとも日本の中にいるサバラモンドとかいう連中は俺が潰す」
- フラムロディア・バャディラーズ「この世界で……自分の意思で…今度こそ守りたいものを守れ!」
- 『デッドマウント・デスプレイ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 屍神殿が討伐された後を描く本編同時進行の書き下ろし小説
- アニメ収録前にお祓い
- ソリティアはアニメより先にCMで先行出演
- ヤングガンガンにてDMDP外伝小説を先行公開
- 『デッドマウント・デスプレイ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Sou「ネロ」
- 第2クールOP(オープニング):水瀬いのり「スクラップアート」
- ED(エンディング):水瀬いのり「アイオライト」
- 第2クールED(エンディング):内田雄馬「Hope」