楽園追放 -Expelled from Paradise-のネタバレ解説・考察まとめ

ディーヴァ

地球と月の間のラグランジュポイントに浮かぶ宇宙船。崩壊前の文明レベルが維持されており、人類の98%はここで人格データの状態で暮らしている。

マテリアルボディ

ディーヴァ保安局の人間が地上で活動する際にしようする、自分自身の遺伝子情報から作り出すクローン体。これに人格データを移動させれば、生身の肉体とまったく変わらない状態となる。
ディーヴァで生まれ育った人々からすれば、「人格データ」こそが自分という存在の全てであり、マテリアルボディは「一時的に使用する服」のような認識である。地上での任務が終われば人格データだけディーヴァに送信し、人格データを抜かれたマテリアルボディは特殊なコードが打ち込まれて早々に処分される仕組みとなっている。

アーハン

ディーヴァが開発した機動外骨格スーツ。英語では「The exoskeletal powered suit Called "Arhan"」、漢字では「阿羅漢」と表記する。
ビーム兵器や小型ミサイルなど、地上では失われた強力な武装を搭載した強力な兵器。球形から人型へと変形する独特の機構を持つ。機能を完全に発揮するにはディーヴァとのリンクが必要不可欠である。

ニューアーハン／最新型アーハン／新世代型アーハン

まだ一般の保安局員には支給されていない最新型のアーハン。作中では特に名称が明らかにされず、書籍などでは「ニューアーハン」、商品展開などでは「最新型アーハン」、「新世代型アーハン」と表記されている。
ディーヴァを脱出する際、「退職金代わり」としてアンジェラが強奪していった。本来はディーヴァのバックアップ無しでは起動することもできないが、ディーヴァ以上の演算能力を持つフロンティアセッターがフォローしている。

ジェネシスアーク号

物語の178年前に発足した、外宇宙移民計画「フロンティアセッター計画」の中核となる深宇宙探査船。大半の人類が地上を去った後も、フロンティアセッターによって密かに建造が進められていた。

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

フロンティアセッター「ディンゴの説明によると、これは仁義と呼ばれる価値観による行動だそうです」

フロンティアセッターを救おうと保安局に意見したアンジェラは、それを反逆として受け取られて全ての権利を剥奪され、ディーヴァ内部に囚われてしまう。「どうしてこんなことに」と嘆く彼女の前に、ディーヴァに再びクラッキングを仕掛けたフロンティアセッターが現れる。
戸惑うアンジェラに、フロンティアセッターは「ディンゴの説明によると、これは仁義と呼ばれる価値観による行動だそうです」と語り、彼女を助けたい旨を告げる。

物言いも言葉遣いも機械的ながら、どうにも人間臭いフロンティアセッターの魅力が溢れている。直前にディーヴァ保安局の横暴な姿が描かれることもあり、強いギャップが感じられる。

ディンゴ「歌を歌って、仁義を通して、星空に夢を見たアンタなら、もう人間でいいんじゃないか」

ジェネシスアーク号に迫る保安局をいったん退けたアンジェラ、ディンゴ、フロンティアセッターは、余裕のない中で最後の別れの時間を過ごす。「当初の計画通りに人類を乗せられずに旅立つことだけが残念だ」と語るフロンティアセッターに、ディンゴは「人間にもいろいろある。歌を歌って、仁義を通して、星空に夢を見たアンタなら、もう人間でいいんじゃないか」との言葉をかける。
アンジェラもこれに同意し、人類代表として外宇宙に向かってほしいとフロンティアセッターを激励。フロンティアセッターは「そんなことは思ってもみなかった」と驚き、アンジェラたちに見送られながら宇宙へと旅立っていく。アンジェラたち3人の友情を感じさせる、感動の別離である。

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

絶賛されたアンジェラのマテリアルボディ

時を経る中で傑作アニメとして広く知られるようになっていった『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の中で、特に一部の視聴者から絶賛の声が相次いだのが主人公であるアンジェラのマテリアルボディである。
「16歳で成長を止めた」という設定のアンジェラのマテリアルボディは、スタイル良好な上に露出の激しい格好をしていることもあり、「胸が綺麗」、「尻がすごい」と評価する声が多い。制作者サイドもこれを知ってグッズ展開に活かしており、アンジェラのマテリアルボディの尻をモチーフにしたマウスパッドも存在する。

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の主題歌・挿入歌

主題歌：六ツ見純代「EONIAN -イオニアン-」