マリオストーリー(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『マリオストーリー』とは紙の世界を表現したグラフィックが特徴の『ペーパーマリオシリーズ』の1作目にして2000年に発売されたNINTENDO64のソフトである。インテリジェントシステムズ開発、任天堂の発売であり、絵本と紙の世界が描写されている。のちの『ペーパーマリオシリーズ』の原型として人気を博し、2021年には『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』に収録された。物語に関わるキャラクターはもちろん、NPCにも設定があるなど作り込みの細かさは必見である。

『マリオストーリー』の概要

『マリオストーリー』とはインテリジェントシステムズ開発、任天堂発売のアクションRPGである。発売時期は2000年、NINTEDO64対応のソフトであるが、1996年に『スーパーマリオRPG』の続編『スーパーマリオRPG2』という仮題でスーパーファミコン用ソフトとして発表されていた。しかし発表から発売までに大きな時期の開きがあることから、発表当初から対応ハードが変更になったほか、タイトルや画面構成なども変更された。これに伴い当初の想定からゲーム性や世界観が大きく変更されている。
本作は2021年に『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』の収録ソフトの一つとなり、実機であるNINTENDO64のほかNintendo Switchでもプレイ可能になった。

タイトルは『マリオストーリー』であるが、のちの『ペーパーマリオシリーズ』の第一作にあたる。本作および本シリーズの最大の特徴は「紙の世界観を表現したRPG作品」という点である。そのためマリオを含め、登場人物はすべて紙のような質感で描写されていたりフィールドも絵本調のグラフィックになっていたりする。

本作は全8ステージ(章)で構成されており、1ステージごとに活動するフィールドが異なる。ステージをクリアするごとにピーチ姫のサイドストーリーも進み、このシステムは次作の『ペーパーマリオRPG』にも引き継がれた。

『マリオストーリー』のあらすじ・ストーリー

オープニングムービー

星の国では願いをかなえる宝物「スターのつえ」が星の精たちにより守られていた。しかし大魔王クッパが腹心のカメックババとともにスターのつえを強奪し、その際に星の精たちをカードに封印してしまう。

ある日、主人公のマリオにキノコ王国の姫であるピーチ姫からパーティーの招待状が届けられる。ピーチ姫の居城であるキノコ城でマリオはピーチ姫と合流するが、突然クッパに城ごと宇宙空間へと持ちあげられた。マリオはクッパを懲らしめようとするが、スターのつえでパワーアップしたクッパに一蹴されてしまう。

プロローグ 〜星とマリオとクリボーと…〜

マリオはキノコ城からクリ村付近に落とされ、気を失う。そこをクリボー一家に救われ、宿屋に運び込まれた。マリオが意識を失っている間、星の精の一人であるチョールの霊体が「星のふるおかまで来るように」と呼びかけ、そこを目指すことになった。

マリオがクリ村を去る直前、彼を助けたクリボー一家と意識がある状態で対面する。一家の少年クリオがマリオに憧れていることから一家のお爺さんがマリオの旅に参加させることを提案し、以後はクリオがマリオに同行することになった。その後マリオとクリオはクリ村とキノコタウンを繋ぐ橋を隠したクリキングに勝負を挑む。2人はクリキングとその子分たちを撃退し、星のふるおかへ向かった。

星のふるおかに到着したマリオは星の精たちの霊体から星の国の宝「スターのつえ」を奪われたことを聞かされる。クッパがスターのつえを強奪した動機は、「クッパの自己中心的な願いを星の精たちが聞き入れなかったから」であった。何でも願いをかなえられるというスターのつえは正しく使わなければ危険な代物であるといい、星の精たちはマリオに協力を求める。そして星の精たちはキノコワールドのどこかに散り散りに捕らえられており、マリオはキノコワールド各地にいる彼らを解放することになった。

ピーチ姫パート プロローグ「ティンクとの出会い」

ピーチ姫は陥落したキノコ城の一室に捕らえられていた。「誰かが自分の助けになってほしい」と願うと、星の国から星の子ティンクがやってきた。ティンクは最近星の子になったばかりで大きな願いはかなえる力がないという。そこでピーチ姫は彼にマリオへの伝令係になってほしいとお願いした。

その後ティンクはピーチ姫の願いの通りマリオのところへやってくる。そしてピーチ姫の状況と無事を伝えて去って行った。

ステージ1 〜こうりゃく!ノコブロスのとりで〜

キノコタウンに怪しいキノピオ4人組が現れ、マリオたちは占い師のデアールに助けを求めた。デアールの占いによれば、キノピオ4人組の正体はクッパが差し向けた刺客であるノコノコ4人組のノコブロスだという。ノコブロスはキノコタウンの東にある砦を拠点としており、マリオたちはノコブロスを成敗しに行くことになった。

マリオとクリオはキノコタウンを出て東に進んでいくと、ノコノコたちの村であるノコノコ村があった。ここでマリオは住人のカメキと出会い、「考古学者のチャールズと同じように世界を冒険したい」という夢を聞かされる。これをマリオが聞き入れ、カメキが以後旅についてくるようになる。

マリオたちはノコノコ村のさらに東にあるノコブロスのとりでに着くと、内部の探索を始める。砦の内部はノコブロスたちによって様々な罠が張られており、マリオはこれに引っかかってしまった。しかし、罠にかかったことでノコブロスたちに捕らえられていたボムへいのピンキーと出会う。ピンキーを含め、捕虜になっていたボムへいたちはノコブロスたちに腹を立てており、ピンキーとマリオは「ノコブロスを倒す」という利害関係が一致した。そのためピンキーはマリオと共に行動するようになり、ノコブロスとの接触を試みた。その後マリオたちはノコブロスと接触し、成敗したことで星の精の一人であるチョールの救出にも成功する。

ピーチ姫パート1「ピーチ姫の脱走1」

ピーチ姫はマリオの身を案じつつ、自分にできることを探していた。彼女は城内で情報を得ることを思いつき、ティンクと一緒に軟禁されていた部屋から脱走する。2人はある部屋でクッパの日記を見つけ、そこから「カラカラさばくのアラビンいせきに星の精がいる」という情報を入手した。しかしクッパに脱走の現場を押さえられ、ピーチ姫は再び部屋に軟禁されてしまう。

ステージ2 〜アラビンいせきのなぞ〜

ティンクがマリオに「アラビンいせきに星の精が捕らえられている」という情報を伝えにやってくる。しかしカラカラさばくは広大な秘境であり、その中からアラビンいせきを発掘しなければ入れないという。そこでマリオたちはまず砂漠の町カラカラタウンを目指してゴツゴツ山へ向かった。

マリオたちはカラカラタウンに向かう道中、郵便局員のパレッタと遭遇する。パレッタは配達するはずだった手紙を失くしてしまったといい、マリオは紛失した手紙を探す手伝いをすることになった。マリオはパレッタが紛失した手紙をすべて見つけ、パレッタがそのお礼として仲間になる。

カラカラタウンに到着したマリオは情報屋であるモノクレーと出会い、アラビンいせきへの到達方法を聞き出す。モノクレーいわく大盗賊の末裔であるロレンチュという人物がアラビンいせきに関する情報を握っているといい、マリオはロレンチュとの接触を図った。マリオがモノクレーの指定した場所へ向かったが、そこにいたのはモノクレーであった。つまりモノクレーの正体はロレンチュであり、偽名を使って遺跡に足を踏み入れようとする者の選定をしていたのだった。そしてロレンチュとの接触に成功し、彼から認められたマリオは遺跡への鍵を譲り受ける。

その後、マリオは砂漠の中からアラビンいせきを発掘し内部への進入に成功した。遺跡の最深部ではボスのカーメンが待ち構えていたが撃破し、星の精の一人マールを救出する。

ピーチ姫パート2「ピーチ姫の脱走2」

クッパがピーチ姫の機嫌をうかがいに部屋を訪ねるが、カメックババの伝令が入りクッパは部屋から出て行ってしまう。その内容を聞いていたピーチ姫は「ふじみのドガボン」という手下のところから星の精が逃げ出したという情報を得る。そしてピーチ姫はより詳細な情報を得るため、ティンクとともに裏道を使って部屋から脱出することにした。城の図書館に忍び込み情報収集しようとしたところ、偶然にもクッパの手下たちがドガボンの噂をしているところに遭遇する。ピーチ姫はこれを盗み聞きしていたが、脱出が見つかってしまい再度部屋に軟禁されてしまった。

ステージ3 〜ふじみのドガボン〜

ティンクがドガボンについての情報をマリオに伝えに来たことで、マリオたちは情報を頼りにまよいの森に足を踏み入れた。そこでテレサのセバスチャンと出会い、テレサたちが棲むテレサのおやしきに招待される。

テレサのおやしきには主のレサレサがおり、彼女の命令でセバスチャンは最近起こっているという困りごとを話し始める。その内容とはテレサたちがクッパの手下であるドガボンに食べられているということで、レサレサはドガボンの悪行に腹を立てているというのだった。そしてレサレサはマリオと協力してドガボンを懲らしめたいと名乗り出る。さらにドガボン退治成功の際にはテレサのおやしきで保護(実質は監禁)していた星の精の一人ハールを解放するという条件を提示した。

マリオとレサレサはドガボンがいるというピューピューヒルに向かった。ドガボンは不死身だと言われており、マリオとレサレサはドガボンの城に潜入してドガボンが不死身である秘密を探る。ドガボンの部屋にたどり着いた2人はピューピューヒルの麓にある風車小屋の鍵を見つけ、そこに秘密が隠されていることを知る。しかしドガボンに見つかってしまい、マリオたちはドガボンの城からの脱出を図った。

ドガボンの城から逃げたマリオたちは急いで風車小屋に向かうと、その中にはドガボンの本体であるドガボンの心臓が隠されていた。マリオらはドガボンの本体とされる心臓に攻撃を始めるが、戦いの最中に逃げられてしまう。一方ドガボンの身体はピューピューヒルの麓にまで迫っており、マリオから逃げてきたドガボンの心臓と合体する。しかしドガボンが不死身であった理由は心臓と身体が分離していたことによるものであり、合体することでかえって自身を弱体化させてしまった。ドガボンはマリオからとどめを刺され元の肉体に戻り、今までに食べてきたテレサたちを解放して逃げてしまう。そしてレサレサは約束通りに星の精ハールを解放し、見識を広げたいという理由で今後もマリオについてくることになった。

ピーチ姫パート3「ピーチ姫の回答」

クッパはカメックババからドガボンが倒されたことについて報告を受けており、次にマリオが向かうのはヘイホーのおもちゃ箱ではないかと推測していた。ピーチ姫はいつものように部屋からの脱走を図ったが、クッパとカメックババに見つかってしまう。しかしマリオを倒す作戦にピーチ姫の意見が必要とのことで、ピーチ姫はクッパからマリオの弱点について質問される。クッパはピーチ姫の回答を疑いなく聞き入れ、ピーチ姫が回答したものをカメックババに準備させることになった。その後、クッパは手下たちにピーチ姫を部屋に連れていくよう命じた。

ステージ4 〜とつげき!おもちゃばこ〜

ドガボン退治を終えたマリオたちはキノコタウンに戻ってくるが、ヘイホーが町を荒らしていることに気づく。マリオ一行が住人たちの助けとなりつつ事件の状況を探っていると、偶然にもヘイホーが根城としている「ヘイホーのおもちゃばこ」への入り口を探し当てた。

マリオたちはヘイホーのおもちゃばこの中に進入し、探索しているとビッグカンテラくんという怪物がいる部屋に迷い込む。ビッグカンテラくんは退治され逃げていくが、その場に持っていたカンテラを置いて行ってしまう。そこでマリオはカンテラを壊すと、中からケセランの赤ちゃんのアカリンが現れた。アカリンはマリオの旅の噂を聞いていたことから、彼の助けになるためについてくるようになる。

アカリンを仲間にしたマリオはヘイホーのおもちゃばこの最奥部でしょうぐんヘイホーと彼が率いるヘイホー軍と対峙する。アカリンの活躍によりヘイホーたちは倒され、最後にはしょうぐんヘイホーも敗れてしまう。星の精ニールも解放され、マリオたちはヘイホーのおもちゃばこを後にした。

ピーチ姫パート4「ピーチ姫の手料理」

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