ファス(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

ファスとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。主人公フリーレンが魔王討伐の旅をしていた頃に知り合った、町育ちのドワーフである。
ミリアルデというエルフの書き残した碑文を元に、「最上の酒」とされる皇帝酒を探すことに人生の大半を捧げる。しかしようやく見つけた皇帝酒は最低級の安酒で、ファスは碑文の情報がそもそも間違いだったことを知って落胆する。それでも「酒は楽しく飲むに限る」と見付けた皇帝酒を町の人々に振る舞い、最高に陽気な宴を楽しんだ。

ファス(葬送のフリーレン)の概要

ファスとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。主人公フリーレンが魔王討伐の旅をしていた頃に知り合った、町育ちのドワーフである。
ミリアルデというエルフの書き残した碑文を元に、「最上の酒」とされる皇帝酒(ボースハフト)を探すことに人生の大半を捧げる。ところがようやく見つけた皇帝酒は最低級の安酒で、ファスは碑文の情報がそもそも間違っていた、皇帝酒の味を皮肉ったイタズラのようなものだったと知って落胆することとなった。

一緒に皇帝酒を探したフリーレンたちが「まずいまずい」と大騒ぎしているのを見て気を取り直したファスは、「酒は楽しく飲むに限る」と見付けた皇帝酒を町の人々に振る舞う。最高に陽気な宴を楽しみ、協力してくれたフリーレンたちを笑顔で送り出した。

ファス(葬送のフリーレン)のプロフィール・人物像

酒好きで好奇心旺盛な壮年のドワーフ。生まれた時から人間の町で暮らしていたが、皇帝酒に関する情報が刻まれた碑文を見て以来、それを見付けることに取り憑かれる。坑道の掘り方を1から学び、独力で目的の品が収められた石室の前まで辿り着くなど、人生と情熱を捧げて皇帝酒を追い求めた。
魔王討伐の旅をしていた勇者ヒンメルとその仲間たちとも知り合いで、一行の中でも特に酒好きだったハイターとは意気投合する。80年ほど後に再びフリーレンと再会した時、ハイターが亡くなったと聞いて非常に残念がっていた。

ファス(葬送のフリーレン)の来歴・活躍

皇帝酒の探求

ファスは北部高原のビーア地方にある町で生まれ育った。純粋な町生まれのドワーフで、種族的な傾向もあって酒をこよなく愛し、人間と共に普通に暮らしていた。
ある時、ミリアルデというエルフが記した「皇帝酒は最上の名酒である」という碑文を見付けたファスは、1度でいいからこれを飲んでみたいと考えるようになる。やがて保存の魔法がかけられた皇帝酒が残された遺跡の噂を聞くと、人生を懸けてその場所を探し始める。

この頃、魔王討伐の旅を続けていた勇者ヒンメル、僧侶ハイター、エルフの魔法使いフリーレン、ドワーフの戦士アイゼンと出会う。酒好きという点でハイターと意気投合し、「一緒に皇帝酒を飲もう」と盛り上がるも、旅を急ぐ彼らを長く留めることもできずに出立を見送ることとなった。

最高の宴

勇者ヒンメルが魔王を討伐した80年後、ファスはついに皇帝酒を収めた遺跡を発見し、その宝物庫に該当する石室の前まで辿り着く。しかしこの扉は強固な魔法で封じられており、ファスだけではどうにもならない代物だった。
この時、偶然にもフリーレンが新たな仲間たちと共に町を来訪しており、「これぞ天の助け」とばかりファスは彼女に協力を求める。フリーレンは乗り気でない様子を見せるも、ファスが提示した高額の報酬に仲間たちが食いつき、扉を封じる魔法の解除を渋々引き受ける。

フリーレンが協力を渋ったのは、「皇帝酒はまずい」ことを知っているためだった。フリーレンはミリアルデと知り合いで、彼女がイタズラのような感覚で皇帝酒を称える碑文を残したことを聞いており、「これを知ったらファスは落胆する、彼が生きている間に皇帝酒を見付けられる可能性は低いし黙っておこう」と考えていたのだった。
ファスが皇帝酒の目前にまで辿り着いてしまったことでこの目論見は崩れ、フリーレンは気乗りしないまま石室の封印を解除。念願の皇帝酒を飲んでみたファスは、それがまずいことに驚き、しばし呆然とするも「まずいまずい」と大騒ぎしているフリーレンとその仲間たちを見て気を取り直す。「町の連中も道連れだ」と見付けた皇帝酒を盛大に振る舞い、町中の人々と「まずいまずい」と盛り上がったファスは、「こんなに楽しい夜は初めてだ」と心から満足しつつ旅立つフリーレンたちを見送るのだった。

ファス(葬送のフリーレン)の関連人物・キャラクター

ミリアルデ

エルフの女性。フリーレンの知り合いで、彼女よりは年上のようである。
「人生を懸けて探したものが、なんの価値もないゴミだった」という経験をしたことがあるらしく、その反動で無気力になっていつもぼーっとしている。「皇帝酒は最上の名酒である」という碑文を残し、ファスの人生を狂わせることとなった。

フリーレン

1000年以上の時を生きるエルフの魔法使い。勇者ヒンメルと共に魔王を討伐した英雄の1人である。
過去に皇帝酒を飲んだことがあり、これを追い求めるファスを「本当のことを知ったら気を落とす」と案じていた。

renote.net

ハイター

勇者ヒンメルと共に魔王を討伐した英雄の1人。物語のメインとなる時間軸ではすでに故人である。
僧侶でありながら酒を好み、ファスとは同じ酒好きとして大いに意気投合した。「人生を懸けて探し求めた酒がまずかったらどうする」というフリーレンの問いに「笑い飛ばしてみんなで飲む」と答え、彼女を通してファスの心を救った。

renote.net

ファス(葬送のフリーレン)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「がっはっは!これだけあるんだ!町の奴らも道連れだ!」

人生を懸けて追い求めた皇帝酒がガッカリするほどまずい安酒だったことを知り、ファスは落胆する。しかし「まずいまずい」と大騒ぎしながらこれを飲むフリーレンたちを見て、「まずい酒だとしても、それなりの楽しみ方があるのだ」と気付き、見付けた大量の皇帝酒を前に「がっはっは!これだけあるんだ!町の奴らも道連れだ!」と呵々大笑。町中に皇帝酒を配り、「まずいまずい」と大いに盛り上がり、最高に楽しい宴を楽しむ。
嫌なことも、哀しいことも、苦しいことも、全てを飲み込んで楽しむ酒飲みの流儀を感じる名シーン。酒を飲む時は、これくらい楽しく飲みたいものである。

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

血塗られし軍神リヴァーレ(ちぬられしぐんしんリヴァーレ)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にもその名を広く知られた大魔族で、「魔族最強の戦士」を自負する猛者。 数百年を生きる大物魔族たちを前に自身を「老いぼれ」と称するなど、魔族としても非常に長命の人物。戦闘狂的な気質を持ち、強い戦士との戦いには嬉々として臨む。主要人物の1人であるシュタルクの故郷の村を襲撃し、彼以外の一族を皆殺しにした。

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ヴィアベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

ヴィアベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

ヴィアベルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔王軍残党と長年戦い続けてきた北部魔法隊の隊長であり、その経歴に見合う高い戦闘能力を持つ。 強面で言動も荒々しく、必要だと判断した殺しは躊躇なく実行する。しかし不要な戦いは避けるなど軍人としては良識的で、戦いを離れれば面倒見の良さや気配りの上手さを発揮する二面性のある人物。一級魔法使い試験に参加した中でも屈指の猛者として注目される一方、主人公フリーレン一行の戦士シュタルクを熱心に自軍にスカウトする。

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