FAIRY TAIL（フェアリーテイル）のギルドまとめ

「九鬼門」の一員で、その名の通りジャッカルのような姿をしている。一人称は「わい」で、「ワレ」と他称する関西弁のような口調で話し、「クハハハ」という笑い声を上げる。関係のない街を破壊したり、人質を取って楽しむなど残酷な性格。

ジャッカルは触れたものを爆弾に変える呪法を使い、その威力は彼の意志で自由に変えることができる。軽い脅し程度から街一つを吹き飛ばすほどのものまで操れる。
ジャッカルは魔法評議院ERAを爆破し、ドランバルトの前でグランドマを含む9名の評議員を殺害した。その後、元評議員ミケロの家を襲撃し、ナツ、ルーシィ、ウェンディと戦闘。彼はミケロと妊婦を人質にとり、ルーシィにどちらを救うか選ばせようとしたが、ナツによって阻止された。本気の姿でナツと戦うが敗北し、自爆を試みるも、ハッピーによって空高く持ち上げられて阻止される。その後、テンペスターと共に「冥府の門」本拠地に戻り、ヘルズ・コアで再生した。その後、ルーシィを狙い、仲間であるラミーまでも消し飛ばしたが水のバリアに防がれ、ルーシィの「ウラノ・メトリア」の前に敗れた。

テンペスター

「九鬼門」の一員で「不死のテンペスター」と呼ばれている。彼には本名がなく、一人称は「我」で、口数は少ない。体内には魔障粒子を多く含んでおり、再生を繰り返す度に記憶を失ってしまう傾向がある。
テンペスターは、擬音を口ずさむことで、それに関連する事象を具現化して戦う能力を持っている。例えば「ヒュル」で竜巻を発生させたり、「どどん」で敵を弾き飛ばしたり、「ボッ」で炎を生じさせたり、「ゴロロン」で雷を発する。アニメ版では、原作に登場する擬音以外にも多くの擬音が登場している。

元評議員の一人、ヤジマの命を狙って彼の経営するレストラン「8アイランド」を襲撃した際には、そこで働いていた「雷神衆」を圧倒した。しかし、買い出し中だったラクサスによって阻止される。最終的には、自爆による魔障粒子でラクサスたちを戦闘不能にした。その後、「冥府の門」本拠地に戻り、ヘルズ・コアで再生されるが、ラミーにより色黒の美青年の姿に変えられた。後にルーシィの前に現れ、復活したナツと戦闘を繰り広げたが、トラフザーがガジルに敗れた後、疲労したガジルに攻撃しようとしたところを、グレイの滅悪魔法により氷漬けにされ、ラクサスたちのワクチン生成のために血液が採取された。

トラフザー

「九鬼門」のメンバーであり、「晦冥のトラフザー」と呼ばれている。外見とは異なり、品格を重んじる硬派な性格を持っており、ジャッカルのように人を苦しめることには興味を示さない。水中戦を得意とし、体の硬度を自在に変化させる能力を有している。
ルーシィをターゲットに設定し、ジャッカルやラミーと共に彼女を追い詰める。しかし、ルーシィを苦しめる彼らのやり方に不満を抱き、トラフザーは現場から離れた。その後、再びルーシィの前に現れ、復活したガジルと対峙する。自身の呪法で周囲を水で覆い、一時的に有利な状況を作り出すが、ガジルがトラフザーの水に含まれていた炭素を吸収して身体を鋼化し、「鋼竜剣」で攻撃したことにより、トラフザーは敗北を喫した。

エゼル

「九鬼門」の一員で、「童子切のエゼル」と呼ばれている。特徴的な藍色の肌と四本の腕、タコのような複数の足を持つ。極めて好戦的な性格をしており、自分の腕を振るってあらゆるものを切り裂く能力を持つ呪法の使い手である。
エゼルはドクゼリ渓谷大空洞で封印が解かれたフェイスの起動に関わる。その場所に到着したウェンディとの戦いでは、フェイス周辺の高濃度エーテルナノが混じった空気を食べ、ドラゴンフォースを発動させたウェンディに敗れ去る。その後、ラボで復活するも、ミラによって破壊されたヘルズ・コアの影響で消滅する運命を辿った。

キース

「九鬼門」のメンバーである「漆黒僧正 キース」は、その特徴的な髑髏の仮面とチェック模様の入ったマント、常に携える錫杖によって識別される。彼の仮面の下の顔は不明だが、口が開いているような描写がある。彼は物静かで独特の言い回しをする人物で、人間を単なる実験道具や「愉快な道具」として見下している。また、人間の物語には滑稽さと興味深さを感じている。

キースはテンペスターと同様、魔障粒子を体内に含んでいる。自身の体を霧状にする能力を持ち、相手の攻撃を避けたり、攻撃の死角を突いて反撃することができる。

フェイスの起動を阻止しようとするルーシィとウェンディを追い詰めたが、グレイの介入により彼がシルバーの息子であることを悟る。その後、ジュビアと戦い彼女を霧状の肉体で覆い尽くし取り込む。しかし、ジュビアが蒸気化して彼の体内に侵入し、体を再構成したことで体積が増加し、キースは内部から破裂して霧散し消失した。

ラミー

キョウカ隊に属するエーテリアスであるラミーは、細い目とウサギ耳のような髪型が特徴の少女。「ファファファ」という独特の笑い方をし、一時的に筋肉質な体型に変化する能力を持っている。ラミーは面食いで、テンペスターを美青年に改造したことがあるがl美少女に対しては冷たく、ミラを悪魔に改造しようとした際には醜いイモムシに変えようとしたり、下品な言葉を浴びせたりしている。

ラミーは滑りやすい表面を作り出して飛び道具を弾く呪法を使い、量産型の悪魔で、同じ姿をした多数のラミーが存在する。「妖精の尻尾」の前に大群で現れた際、リサーナに「うざい」と評された。
ジャッカルによって爆破され、残ったラミー達もエルフマン達との戦闘で全員倒された。その間、ラミーの一体はウォーレンに「妖精の尻尾」にイケメンがいるか尋ねたが、ウォーレンの自称イケメン発言は誰にも相手にされなかった。

鉄の森（アイゼンヴァルト)

「鉄の森」は、バラム同盟の一つである「六魔将軍」の傘下にある闇ギルド。かつてはフィオーレ王国に存在した正規の魔導士ギルドだったが、評議院が禁じている暗殺任務を秘密裏に遂行していたため、摘発され解散命令を受けた。その時のマスターは逮捕されたが、残されたメンバーによって闇の中で再編され、「六魔将軍」の一員として悪事を働いた。新たにマスターとなったエリゴールは、評議院や正規ギルドを逆恨みし、黒魔導士ゼレフが生み出した「呪歌（ララバイ）」という集団呪殺魔法を用いて大量殺人を計画する。彼らは「妖精の尻尾」を軽蔑していたが、エルザ・スカーレットを含む「最強チーム（仮）」によって討伐され、メンバーは全員逮捕された。マスターのエリゴールは護送中に脱走したが、アニメの六魔将軍編でナツに敗れ再び捕らえられた。

この闇ギルドは、シリーズの初期のシリアスな長編「ララバイ編」の悪役として登場した。彼らは、ラスボス候補であるゼレフの存在に初めて言及したキャラクターである。覚醒したララバイは比較的容易に倒されたが、ゼレフ書の悪魔やエーテリアスは「ある目的」のために創造された存在であり、集団呪殺魔法は「その目的」のための有効な手段と見なされていた。

エリゴール

「死神」の異名を持つ、「鉄の森」のエース。彼の武器は身の丈ほどもある大鎌で、風の魔法を使用しており、その攻撃力は非常に高い。性格は残忍かつ冷酷で暗殺を得意としている。
彼はゼレフ書の悪魔「ララバイ」の能力を使い、ギルドから権利を剥奪したマスターたちを怒りから殺害しようと計画した。彼は「妖精の尻尾」を駅舎に閉じ込めたが、ナツが何とか脱出し、戦闘になった。当初は「炎は気流（風）には逆らえない」という理由でナツを圧倒するが、ハッピーの（安い）挑発に怒り狂ったナツの激しい攻撃により、気圧を「熱」で変えられてしまい敗北した。その後、「鉄の森」は評議員によって逮捕され、壊滅したが、彼だけは逃走した。

漫画ではその後は登場しないが、実際には話数の都合でカットされただけで、ニルヴァーナ編で再登場する予定だった。アニメではそのシーンが追加され、ナツに再び敗れる。さらに、六魔将軍が再登場するオリジナル長編「星空の鍵」編でも再登場を果たした。

カゲヤマ

「鉄の森」の魔導士で「カゲちゃん」と呼ばれる青年は、ゼレフの黒魔法「ララバイ」の封印を一人で解除した張本人である。その技術はエルザからも高く評価されていた。彼は常に白いコートを着用し、特徴的なチャラい話し方をする。影の魔法を操り、自分の影を立体化したり、影として移動することもできる。

彼もまた、「鉄の森」の他のメンバーと同様に、魔導士ギルドとしての権利を剥奪した評議会や正規ギルドを恨んでおり、「ララバイ」を使ったテロを行った。駅舎を占拠した際、乗り物酔いで弱っていたナツに襲いかかるが、返り討ちにされる。エリゴールが作った風の結界を解除する能力を持っていたため、同胞のカラッカに刺殺されそうになるが、妖精の尻尾に救われる。しかし、彼はララバイを盗み、妖精の尻尾を裏切って魔導四輪車でギルドマスター集会所へ向かう。そこでマカロフに出くわし、彼に説得されて逮捕される。彼はエリゴールを除く「鉄の森」のメンバーたちとともに逮捕されたが、その表情は名前とは裏腹に明るさに満ちていた。

ビアード

ビアードは三本髭を生やしたネズミ顔の男で、魔剣を使う戦士。彼はエリゴールやカゲに次ぐNo.3の位置にいると思われるが、エルザに瞬く間に倒された。戦闘不能になった後、カラッカに「エリゴールの結界を解除できるカゲヤマに妖精の尻尾が接触する前に消せ」という冷酷な命令を出した。

レイユール