一の瀬花枝(めぞん一刻)とは【徹底解説・考察まとめ】

一の瀬花枝(いちのせ はなえ)とは漫画『めぞん一刻』に登場する人物である。オンボロアパート一刻館の1号室に旦那と息子の賢太郎と共に住んでいる中年女性である。他の一刻館の住人達とつるみ、主人公の五代と響子と三鷹の三角関係を揶揄った。噂好きであり、頻繁に彼等のプライベートを詮索しては、それを他の一刻館の住人達と面白がっている。噂好きな一方で、面倒見の良い面も持ち、五代と響子が結ばれた際には温かく受け入れている。酒豪で他の一刻館の住人達と頻繁に宴会を開き、日の丸扇子を両手に踊りを踊るのが常であった。

千草律子(ちくさ りつこ)

響子の実母で、未亡人の彼女を結婚させたがっている。その為、彼女に無断で一刻館の管理人を辞めさせようとした事がある。響子が実家に帰省中に一刻館を訪れ「響子が一刻館の管理人を辞める」旨を一の瀬達一刻館の住人に告げた。この時、響子と親身に接していた一の瀬は、何の説明も無く突如辞意を表明した彼女に対し、怒りを抱いている。その後響子本人が一刻館に帰り、律子の話が嘘である事が判明して事無きを得た。

この後も律子は、響子に管理人を辞めさせようと画策し、手法を変えて一の瀬に取り入ろうとした事もある。

三鷹の叔父

三鷹の叔父で、三鷹と九条明日菜(くじょう あすな)の見合いを推し進めた。九条は旧華族の令嬢である。一の瀬の通うテニスクラブを訪れ、三鷹の意中の相手である響子を観察した。その際一の瀬を「酒樽のような体形」と評し、彼女の反感を買っている。

七尾こずえ(ななお こずえ)

五代のガールフレンドであり、彼にアプローチを仕掛けていく。かなり積極的で、五代を自宅に招いて両親に紹介する程である。五代が響子に想いを寄せている事を物語終盤まで知らず、一刻館によく電話をしては響子を嫉妬させていた。一の瀬達一刻館の住人は、その様子を面白がっている。

八神いぶき(やがみ いぶき)

五代が教育実習で赴任した女子校に通う女子高生。クラスの委員長を務めており、比較的優秀な生徒であった。五代に惚れ、熱烈なアプローチを仕掛けていく。思い込みが激しく、大胆な行動力を持つ。友人達を引き連れて五代に強引に付いて行き、一刻館にまで押し掛けた。以降一刻館に通うようになり、果てには強引に五代の部屋に泊まろうとした。

五代が響子に想いを寄せている事を知ると、以降は彼女をライバル視するようになる。五代の教育実習終了後も一刻館に足を運び、何かと五代に絡もうとした。挙げ句の果てには彼の部屋に居座り、事態を面白がった一の瀬達一刻館の住人と酒盛りを開いて五代を辟易とさせている。その際一の瀬達は、未成年の八神が酒を飲む事を許していた。

九条明日菜(くじょう あすな)

三鷹の見合い相手として登場し、彼に惚れていく。様々な犬種を多頭飼いしており、犬が苦手な三鷹は当初これを怖がっていた。だが、最終的に飼い犬の妊娠がきっかけで三鷹と結ばれる。

三鷹が響子の事を想っている事を知ると、彼女に対抗意識を燃やし響子の前に現れる。だが箱入り娘の彼女は、響子に何も出来ずその場を立ち去っていた。また響子の様子を伺おうと、一刻館の塀に隠れていた事もある。その後、一の瀬と響子の通うテニスクラブに参加し、三鷹にアプローチを仕掛けた。一の瀬は他のテニスクラブの婦人達と、九条を興味深そうに見つめている。

晶(あきら)

五代の従兄妹に当たる。彼が骨折して入院した時に泊まり掛けで介護をした。五代とは幼少期からの付き合いで、かなり親しい。あまりにも甲斐甲斐しく世話をするので、響子は嫉妬している。だが、実際は別の男との駆け落ちに五代を利用していただけであった。彼女の父親は晶の交際に反対していたが、駆け落ちをすると知ってからは交際を認めようとする。だが、病院に来た父親を見た晶は「駆け落ちを止めに来た」と誤解し、逃げ出した。その後、晶が誤解していると知った五代は、彼女を追い掛ける。更に父親も晶を追い掛け始め、一の瀬達一刻館の住人も面白がって追い掛けた。最終的に階上から五代が説得した事により、晶の誤解は解けた。その直後、彼の背後から一の瀬達が押し寄せ、階上は人数が多すぎたせいでおしくらまんじゅうのようになってしまう。これにより五代は階上から押し出され、彼は階段から転がり落ちて再骨折し、入院を延長する羽目になった。

茶々丸のマスター

一の瀬達一刻館の住人達の溜まり場であるスナック茶々丸のマスター。曲者揃いの登場人物の中で比較的常識人である。だが、勝負事には熱くなるタイプで、一刻館の住人達を巻き込み、酒代を賭けた野球勝負を勝手に行う。

一の瀬花枝(めぞん一刻)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「そうかい」

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