一の瀬花枝(めぞん一刻)とは【徹底解説・考察まとめ】

一の瀬花枝(いちのせ はなえ)とは漫画『めぞん一刻』に登場する人物である。オンボロアパート一刻館の1号室に旦那と息子の賢太郎と共に住んでいる中年女性である。他の一刻館の住人達とつるみ、主人公の五代と響子と三鷹の三角関係を揶揄った。噂好きであり、頻繁に彼等のプライベートを詮索しては、それを他の一刻館の住人達と面白がっている。噂好きな一方で、面倒見の良い面も持ち、五代と響子が結ばれた際には温かく受け入れている。酒豪で他の一刻館の住人達と頻繁に宴会を開き、日の丸扇子を両手に踊りを踊るのが常であった。

スケート

スケートをする一の瀬

北海道出身の一の瀬はスケートが得意である。一刻館の面々と三鷹でスケートに行った際、軽やかにスケートをしていた。

スナック茶々丸

一の瀬達一刻館の住人の溜まり場になっているスナック。一の瀬達一刻館の住人達は頻繁にここで大宴会を開いていた。

一の瀬花枝(めぞん一刻)の来歴・活躍

一刻館で生活する

五代(画像右から2番目の人物)の部屋で宴会を始める一の瀬(画像左の人物)

一の瀬は北海道で生まれ、高校卒業後に上京して会社員として働き始める。同じく会社で働いていた男性と知り合い、彼と結婚した。その後、息子の賢太郎をもうけ一刻館の1号室で生活を始める。

一刻館の1号室に住んでいた一の瀬の元へ、5号室に、五代裕作(ごたい ゆうさく)が引っ越してくる。五代は冴えない貧乏な青年である。この時は浪人生をしており、後に大学に進学する事になる。彼が一刻館に引っ越して来た初日、一の瀬は五代の部屋に勝手に上がり込み、四谷(よつや)、六本木朱美(ろっぽんぎ あけみ)らと共に宴会を開く。四谷は一刻館の4号室に住む、名前不明、職業不詳、年齢不詳の謎の男性である。朱美は一刻館の6号室に住む、色気のある若い女性である。以降、五代の部屋は「一刻館の中で一番荷物が少ない」という理由で、頻繁に宴会の場として利用されていた。

新しい管理人を迎える

響子(画像右の人物)を迎える一の瀬

五代は曲者揃いの一刻館の住人達に嫌気が刺し、出て行こうとした。そこへ音無響子(おとなし きょうこ)が新しい管理人として赴任する。響子は未亡人の美しい女性である。五代は彼女に一目惚れし、一刻館に残る事を決意した。以降、一の瀬達一刻館の住人は五代の響子への想いをネタに、彼を揶揄う様になる。

三角関係を揶揄う

三角関係を揶揄う一の瀬

五代は響子の支援もあり、大学に合格する。大学生となった彼はコンパで泥酔して帰宅し、響子の前で彼女への好意を叫んだ。その後五代との関係に悩んでいた響子を、近所の主婦達は婦人向けテニスクラブに誘う。一の瀬もこれに便乗し、響子と共にテニスクラブに通う事になった。

響子は新しく通い始めたテニスクラブで三鷹瞬(みたか しゅん)と出会う。三鷹は資産家の御曹司のイケメンの青年であり、響子を見初めて言い寄り始めた。これにより響子を巡って五代と三鷹が熾烈な恋のバトルを繰り広げ、三角関係が展開される。一の瀬達一刻館の住人はこの事態を面白がり始めた。一の瀬が逐一、五代、響子、三鷹の動向を探り、その情報を朱美と四谷に話しては盛り上がるのが当たり前の日常となっていく。時には五代、響子、三鷹の誰かに肩入れしたり、茶々を入れたりして、混乱する彼等を眺めるのがこの頃の一の瀬たちの何よりの娯楽だった。主に五代が標的にされ、一の瀬達の茶々で響子と三鷹が近付き、五代が四苦八苦する展開が続く。

五代と七尾の関係を揶揄う

五代と七尾のデート内容を響子に話す一の瀬

五代は七尾こずえ(ななお こずえ)からアプローチを受ける様になる。七尾は五代がバイト先で知り合った同年代の女性である。五代は響子一筋ではあるものの、好意を向けられるとはっきり断れない優柔不断気味の優しさと、響子との関係がうまくいかないことへの反動から七尾とデートをする事が多くなった。これに響子は嫉妬し、五代へ怒り始める。一の瀬達一刻館の住人はこの様子を面白がっていた。一の瀬は密かに五代と七尾のデートを観察し、その様子を響子に話している。

律子が取り入ろうとする

響子に親孝行をする様説得する一の瀬

響子の実家である千草家の両親は、未亡人の彼女を実家に戻そうと画策していた。実母である千草律子(ちくさ りつこ)は一の瀬に取り入り、彼女から響子を説得してもらおうと考える。律子は風邪を引いて弱っている旦那の写真を見せ、一の瀬の同情を買った。実はこの写真は数年前のものであり、現在の彼は健在である。律子の策により、一の瀬は響子に実家に戻る様に説得を始めた。だが、そこへ丁度律子の旦那が挨拶をしに一刻館を訪れた事により、律子の計画は失敗に終わる。

賢太郎の運動会に出場する

一等を取る一の瀬

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