ベルセルクのゴッドハンド・使徒まとめ

『ベルセルク』とは、三浦建太郎による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ・映画などのメディアミックス作品である。
身の丈を超えるほどの剣を持って旅するガッツは、『使徒』という人ならざる存在を殺害して回っていた。それは、自身とその仲間を裏切ったグリフィス、そして仲間を喰った使徒へ復讐するためだった。
超常の力を持つのが『使徒』、そしてその王たる存在が『ゴッドハンド』である。

『ベルセルク』の概要

『ベルセルク』とは、三浦建太郎による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ・映画などのメディアミックス作品である。
三浦建太郎の凄まじい画力、練り上げられた世界観、愛憎入り交じるダークファンタジーにより、大人気作品となる。20年以上に渡って『ヤングアニマル』で連載されている。休載する事が多いが、それは異常とも言えるほどに書き込みがされているからである。休載中でも三浦建太郎は漫画を描き続けており、「死ぬまでに頭の中を全て出せるのか」と自身でも疑問を持っている。

子供の頃から戦場で育ったガッツは、傭兵として戦場を渡り歩いていた。そんなある日、ガッツはグリフィスという男と出会う。グリフィスは『鷹の団』という傭兵団の団長であった。グリフィスとの勝負に負けたガッツは『鷹の団』に入る事になり、その後、ガッツとグリフィスは唯一無二の親友となった。しかしグリフィスはある事をきっかけに、『鷹の団』を生贄に捧げ、人ならざる存在『使徒』の頂点『ゴッドハンド』となる。
ガッツは『鷹の団』を滅ぼした使徒、そしてグリフィスに復讐するための旅に出る。

使徒とは

使徒とは、超常の力を持つ化物である。使徒になるためには「異界への喚び水」とも呼ばれる『ベヘリット』と生贄が必要となる。ベヘリットは持ち主が絶望した時に発動し、『使徒』の頂点である『ゴッドハンド』を呼び出す。そして生贄を捧げることで『降魔の儀』という儀式が行われ、使徒へと転生する事ができる。
ゴッドハンドはその使徒の頂点に立つ存在であり、216年周期で生まれる。ゴッドハンドとなる者は、『覇王の卵』とも呼ばれる『真紅のベヘリット』を持つことになる。そして持ち主が絶望した時に真紅のベヘリットが発動し『蝕』が行われる。『蝕』は使徒たちが集結し、生贄全てを喰い尽くす。その生贄の死と引き換えに、ゴッドハンドが誕生する。

ガッツの親友であるグリフィスは、自身の作った傭兵団である『鷹の団』を生贄に捧げ、ゴッドハンドとなった。手や眼を失いながらも『蝕』を生き延びたガッツは、『ドラゴンころし』という大剣を持ち、復讐の旅に出る。

ゴッドハンド

使徒たちの頂点に立つ5体の使徒。『守護天使』とも呼ばれている。216年周期で人間から転生して生まれる。グリフィスが転生し、5体目のゴッドハンドとなった。通常の使徒とは比べ物にならない力を持つ。通常は現世に存在せず、現世とは表裏一体の世界(いわゆる『あの世』)である『幽界』の深層を漂っている。ベヘリットが発動すると現世に現れ『降魔の儀』をおこなって人間を使徒へと変える。
『覇王の卵』と呼ばれる真紅のベヘリットを使って転生する。転生の際は『蝕』という儀式が行われる。『蝕』には使徒が集い、生贄を喰い漁る。
1000年に一度、ゴッドハンドが受肉して現世へ現れる『模蝕』が起きる。

フェムト

人間の姿

鷹の団の団長であり、ガッツの親友でもあるグリフィスが使徒となってフェムトとなった。
鷹の団で戦に出るときに着用していた鷹のような兜がそのまま頭部となっている。マントのような翼を持つ。
空間を操る力を持っており、空間を歪めて攻撃を避けたり、拳を握るモーションと共に、空間を圧縮して攻撃することができる。
ゴッドハンドとなるために、グリフィスは自身が作った傭兵団である鷹の団の団員を生贄に捧げた。鷹の団の一員であったガッツはグリフィスへ復讐する事が目的の一つとなっている。

ゴッドハンドとなった経緯

ガッツに勝利したグリフィス。首には『覇王の卵』がぶら下がっている。

容姿、知略、剣技、指揮、人望、統率力等、あらゆる力に優れた天才。プライドが高く、自身が望んだものはなんとしてでも手に入れようとする。そしてグリフィスは平民として生まれ落ちるが、「自分の国を持つ」という夢を持つようになる。そして傭兵軍団である『鷹の団』を立ち上げ、地位を得ようとした。

『鷹の団』として戦場を渡り歩いている時、ガッツと出会う。グリフィスはガッツを鷹の団に入れる為に剣の勝負をし、見事に勝利してガッツを手に入れる。それ以降、2人は親睦を深め、グリフィスにとってガッツは唯一無二の存在となった。
鷹の団は常勝無敗を誇り、次々と戦果を挙げていった。その働きはミッドランド国王からも評価され、貴族階級の地位を与えられる事になる。その後も鷹の団の活躍は止まらず、グリフィスは将軍の地位を得ることが決定する。全てが順風満帆に行ってたが、そんな時にガッツが鷹の団からの脱退を申し出る。ガッツには、グリフィスの夢の一部になるのではなく、グリフィスと対等の存在でありたいという思いがあった。グリフィスはガッツに強い執着を見せ、眼の色を変えてガッツの退団を拒否した。そして、ガッツの退団を防ぐため、ガッツが入団した時のように決闘で決着をつけようとする。しかし、戦の最前線で戦ってきたガッツは強く、グリフィスは破れてしまう。
その後、ガッツを喪失し、動揺を隠せないグリフィスは、ミッドランド王国の王女であるであるシャルロットの部屋へ押し入り、肉体関係を結んでしまう。そして、その情事の現場を目撃されていたグリフィスは大犯罪人として捕らえられ、鷹の団は逆賊となってしまう。

拷問を受けたグリフィス。

それから1年後、ガッツを加えた鷹の団の団員達がグリフィスを救出するが、グリフィスは酷い拷問により手足の腱と舌を切り取られていた。歩くことも、喋ることもできずに絶望したグリフィスは、馬車を走らせてかつての友であるガッツの元を逃げ出した。馬車は荒野の水溜りで横転する。グリフィスはそこに転がっていた木の枝に自身の首を刺して自殺を図ろうとする。その時、グリフィスは水溜りに何かがあることに気づく。それは、以前グリフィスが失くしたはずの『覇王の卵』だった。背後からグリフィスを追ってきたガッツや鷹の団の団員達を尻目に、グリフィスは『覇王の卵』を発動させる。
そしてゴッドハンドを生み出すための『蝕』が開かれ、グリフィスは鷹の団の団員達の命を生贄に『フェムト』として転生を果たした。フェムトは蝕を生き延びていたガッツの前で、ガッツの恋人であるキャスカを犯した。その後、髑髏の騎士が現れ、ガッツとキャスカを連れ出した。

鷹の団を生贄に捧げたグリフィス

現世への受肉

ガッツの前に現れたグリフィス。

グリフィスが作った『新生 鷹の団』。

それから数年後、1000年に一度ゴッドハンドの受肉(神が人間となって現れること。この場合の「神」はゴッドハンドを指している)が成される『模蝕』が行われ、フェムトが新生グリフィスとなって現世に現れる。
その後、グリフィスはガッツの前に姿を表す。それは、ガッツの前に立って自身の気持ちに何か変化があるのか確かめるためだった。そしてグリフィスは「どうやら俺は自由だ」と言い放ち、その場を立ち去った。

グリフィスはゾッドやアーヴァイン、グルンベルドなどの強力な使徒を従えて『新生 鷹の団』を結成し、ミッドランドを蹂躙していたクシャーンに解放戦争を挑む。そして捕らえられていたミッドランド王女・シャルロットを助け出し、ミッドランド王国正規軍・新生鷹の団団長と正式に認められる事となる。そして多くの人間たちを『新生 鷹の団』へと加えていった。また、この時、シャルロットと婚約を交わしている。

クシャーン大帝であるガニシュカは使徒でありながら、ゴッドハンドであるグリフィスに逆らっていた。ガニシュカはグリフィスを超える力を得るため魔子宮(生きた使徒を繋ぎ合わせて作った転生器。「人造ベヘリット」とも呼ばれている)へ入り、再転生を行った。その結果、ガニシュカは「末神」「魔界そのもの」と称される魔神となった。グリフィスはその魔神を、髑髏の騎士を利用して『喚び水の剣(髑髏の騎士がベヘリットで造った剣。幽界への扉を開くことができる)』で倒した。その結果、現世と幽界が完全に同化した世界である『幻造世界』が生まれた。

幻造世界には、ドラゴン、ユニコーン、トロール、オーガなど、伝説上の生き物がさも当たり前かのように存在していた。そんな世界でグリフィスは『ファルコニア』という大要塞を築いた。

グリフィスにより世界が『幻造世界』へと生まれ変わった。

ボイド

『天使長』と呼ばれているゴッドハンド。剥き出しになった脳、皮膚を剥いだかのような顔、関節が一つ多い上に6本ある指など、非常に特徴的な容姿をしている。ゴッドハンドの中でも権力者なのか、『降魔の儀』や『蝕』はボイドが執り仕切っていた。
空間を歪曲する力を持つ。『蝕』で髑髏の騎士の攻撃を受けたボイドは異空間を出現させ、髑髏の騎士の頭上にその攻撃をワープさせた。

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