フランメ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
フランメとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。1000年前を生きた人間で、伝説の大魔法使いゼーリエの弟子。ゼーリエの弟子の中でも特に優れた才を持っていたが、フランメは自身が魔法を極めるより周囲に教えることに力を注ぎ、エルフのものだった魔法が人類に広まるきっかけを作る。
一方でフランメは故郷を失ったエルフのフリーレンを弟子にし、対魔族用の魔法の使い方を授ける。そのフリーレンがいずれ人間との寿命の差に悩むことを予測し、「魂が眠る地」に行くよう書き残した。
フランメ(葬送のフリーレン)の概要
フランメとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。1000年前を生きた人間で、伝説の大魔法使いゼーリエの弟子。
ゼーリエの弟子の中でも特に優れた才を持っていたが、自身が魔法を極めるよりも周囲にそれを教えることに力を注ぎ、師からは「失敗だった」、「つまらない魔法使いになった」と評される。その活動は当時エルフのものだった魔法が人類の間に広まる大きなきっかけとなり、「人類の魔法の始祖」として歴史にその名が刻まれるに至った。
それらの事業に尽力する一方で、フランメは魔族の襲撃で故郷を失ったエルフのフリーレンを弟子にして、彼女に魔族を倒すための魔法の使い方を授けていく。フランメがフリーレンを弟子にしたのは、彼女の才に興味を抱いたのが理由の1つだったが、互いに魔法好きということもあって師弟として良好な関係を築いていった。
そのフリーレンがいずれ人間との寿命の差に悩むことを見越して、フランメは死者の魂と会話できるという「魂が眠る地」(オレオール)に向かうよう書き記した手記を残している。1000年後、共に旅をして魔王を討伐した勇者ヒンメルの死を看取った後、「自分は彼のことを何も知らない」と気付いて愕然としていたフリーレンは、フランメのこの手記を読んで師匠のアドバイスに従うこととなる。
フランメ(葬送のフリーレン)のプロフィール・人物像
CV:田中敦子
フランメは言動は豪放だが、常に冷静に状況を分析し、筋道を立てて物事を実行していく有能な人物である。彼女の魔法使いとしての力量は極めて高く、神話に等しい時代から生きるエルフの大魔法使いゼーリエをして「才能という点でいうなら今までの弟子の中でも特に優れていた」と評価している。
1000年という時間の中でフランメの存在は伝説的なものとなっていき、現在は半ばおとぎ話の登場人物であるかのように扱われている。フランメの遺したとされる手記はそのほとんどが彼女の死後に誰かが書いた偽物で、その名と功績の伝説化に一役買っている。
フランメは、弟子のフリーレンに魔族と戦うための方法を徹底的に仕込んでいる。一方、一番好きな魔法を教えてほしいと頼まれて「綺麗な花畑を出す魔法」を伝授するなど、師弟というよりは友人か同じ集団の先輩と後輩のような気安さも見せる。フリーレンはフランメのことを「師匠」(せんせい)と呼んで信頼しており、実年齢でいえばかなり年下の相手ではあるが人生の先達として今も敬意を抱いている。
ゼーリエはフランメの才能を評価しているが、彼女が自分の才能を育てることより人間の間に魔法を広めることに腐心したことについては「つまらない魔法使いになった」、「とんでもないことをしてくれた」と否定的なスタンスを取っている。フランメはそれを知ってなおゼーリエを偉大な師として尊敬し、理解してもらえずとも彼女に自分のやろうとしたことの意味を伝え続けた。
フランメ(葬送のフリーレン)の魔法・能力
フランメは伝説として名を遺すだけの実力を持つ、極めて強力な魔法使いである。1000年前の人物であるため、後の時代に開発された魔法技術はまったく心得ていないが、当時から強力な魔族を何体も討伐していた。
一方で一番好きな魔法が「綺麗な花畑を出す魔法」だったり、フリーレンが「魔法が好き」と答えると満足そうな笑みを浮かべたりと、フランメは戦う以外の目的で用いる魔法に強い魅力を感じていたようである。
魔力制御
魔力を持つ生き物が常に放出している魔力を制限する技術。それほど難しいものではないが、片足立ちのようなものなのか「ずっと続けるのは疲れる」とされている。
この技術自体にはほとんど意味は無いが、「魔力の強弱で相手の実力を判断する」魔族に対しては大きな効果があり、自分の実力を誤認させることができる。
もともとはフランメの師であるゼーリエが開発した技術だが、彼女自身は「強くなるためには効率的ではない」と否定的に捉えている。
綺麗な花畑を出す魔法
フランメがフリーレンに教えた中で、唯一戦闘用のものではない魔法。彼女の一番好きな魔法でもある。
フランメは「自分の墓の周りには綺麗な花畑にしてくれ」とフリーレンに伝えており、少なくとも作られたばかりの頃の墓はこの約束通り綺麗な花畑で囲われていた。
フランメ(葬送のフリーレン)の来歴・活躍
大魔法使いゼーリエの弟子となる
フランメは物語開始の1000年以上前に生まれ、神話に等しい時代から生きるエルフの大魔法使いゼーリエの弟子となる。その経緯は不明だが、ゼーリエはフランメに「見たこともないほどの才能」を感じ取り、これに期待して弟子に取ったものと思われる。
当時魔法はエルフにのみ伝わる技術で、フランメは史上初となる人間の魔法使いだった。ゼーリエはフランメがどこまでの高みに至れるか大いに期待したが、彼女が自分の才能を活かし切ることより魔族殺しに特化した技術を磨いていったことに失望。「つまらない魔法使いになった」と吐き捨てる。
独り立ちしたフランメは、見込みのある人間に次々と魔法を伝授。これにより魔法はエルフだけの技術ではなくなり、多様で複雑な社会を持つ人間の手によってさらなる進化を遂げていく。
しかしゼーリエはこれも「魔法の特別性が損なわれる」と否定的に捉え、フランメ自身にも幻滅。師弟の間に生じた溝はどんどん大きくなっていった。
フリーレンの師匠となる
ある時フランメは、魔族によって壊滅したエルフの村をたまたま発見し、その生き残りであるフリーレンと出会う。フリーレンはフランメが魔族への対抗手段として「常に魔力を制限しながら生活している」ことを一目で見抜き、彼女を驚かせる。家族を失い、生きる気力を失っていたフリーレンをむりやり自分の弟子にすると、フランメは彼女に「魔族と戦い、これを倒すための技術」を叩き込んでいく。
フランメとの修行の日々の中でフリーレンは少しずつ生きる気力を取り戻していき、同時に彼女を師匠として尊敬するようになっていく。そのフリーレンから「魔族を倒すための魔法ではなく、師匠の一番好きな魔法を教えてほしい」と頼まれたフランメは、快く「綺麗な花畑を出す魔法」を伝授した。
一方でフランメは、エルフであるフリーレンがこの先の人生の中で人間と関わり、自分との寿命の差で悩むだろうことも見越して手記を遺す。ここには、嘘か真か自身が「魂の眠る地」(オレオール)でかつての仲間たちとの魂と会話をしたとの記録が残されている。
人類の魔法の始祖となる
人生の大半を共に過ごしたフリーレンに教えられるだけのことを教え、フランメは息を引き取る。それが病死か老衰のような形だったのか、はたまた戦死だったのかは不明。フリーレンによって葬られたのか、彼女の墓は生前に要求した通り綺麗な花畑で囲われていた。
この頃にはフランメに魔法を教えられた人間の弟子たちも、それぞれが魔法使いとして独り立ちしており、人間たちの国で宮廷魔術師として制度が始まりつつあった。フリーレンにこのことをゼーリエに報告するよう言い残すも、同時に「ゼーリエは決して喜ばないだろう」とも考えていた。
果たしてゼーリエは、フリーレンが持ってきたフランメの手紙を破いて捨ててしまう。フリーレンはゼーリエがそうするだろうことをフランメが予想していたこと、それでも師である彼女に自分のやろうとしていたことの意味を伝えたかったのだと語り、その場を後にする。
時は流れ、フランメの名と功績は人々の間で語り継がれていき、「人類の魔法の始祖」として伝説的な人物となっていった。
フランメ(葬送のフリーレン)の関連人物・キャラクター
フリーレン
エルフの魔法使い。魔族も欺くほど巧妙に隠されたフランメの魔力の揺らぎに初見で気付くなど、魔法使いとして非常に優れた才の持ち主。魔族によって故郷が壊滅させられた後、フリーレンはふらりと現れたフランメの弟子となり、彼女の編み出した対魔族用の魔法と戦法を叩き込まれる。
実年齢でいえばフリーレンの方が上である可能性が高いが、フランメは弟子として以上にフリーレンのことを大切にしており、いずれ彼女が自分と人間の寿命の差で悩むだろうことを見越して手記の形で助言を書き残している。フリーレンもフランメに対して「魔族を倒すための方法を教えてくれる人」という想いを抱き、「師匠の一番好きな魔法を教えてほしい」と頼んでいる。
フリーレン(葬送のフリーレン主人公)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
フリーレンとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。物語の主人公であり、かつて勇者ヒンメルや仲間たちと共に魔王を倒して世界に平和をもたらした魔法使い。見た目は幼いが、エルフと呼ばれる長命種の存在で、年齢は1000歳を超えている。
冷静沈着で感情の起伏に乏しい。魔法使いとしては最上位クラスの実力者で、多くの魔族を葬ったことから「葬送のフリーレン」の異名を持つ。勇者ヒンメルの葬儀の際、自分が彼のことを何も知らないことに愕然とし、人間を知るための旅に出る。
ゼーリエ
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水鏡の悪魔(シュピーゲル)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場する魔物の一種。一級魔法使い試験の二次試験では、この魔物を攻略するために本来競争相手である参加者たちが手を組むこととなった。 自分に近づいた人間の複製体を作り出し、これを操る力を持つ。この複製体は元となった人物とまったく同じ力を持つ上に、水鏡の悪魔の魔力が続く限りいくらでも作ることが可能。作中では零落の王墓と呼ばれる迷宮の最深部に巣食い、魔王討伐の英雄フリーレンの複製体を作って猛威を振るった。
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血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
血塗られし軍神リヴァーレ(ちぬられしぐんしんリヴァーレ)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にもその名を広く知られた大魔族で、「魔族最強の戦士」を自負する猛者。 数百年を生きる大物魔族たちを前に自身を「老いぼれ」と称するなど、魔族としても非常に長命の人物。戦闘狂的な気質を持ち、強い戦士との戦いには嬉々として臨む。主要人物の1人であるシュタルクの故郷の村を襲撃し、彼以外の一族を皆殺しにした。
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ヴィアベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ヴィアベルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔王軍残党と長年戦い続けてきた北部魔法隊の隊長であり、その経歴に見合う高い戦闘能力を持つ。 強面で言動も荒々しく、必要だと判断した殺しは躊躇なく実行する。しかし不要な戦いは避けるなど軍人としては良識的で、戦いを離れれば面倒見の良さや気配りの上手さを発揮する二面性のある人物。一級魔法使い試験に参加した中でも屈指の猛者として注目される一方、主人公フリーレン一行の戦士シュタルクを熱心に自軍にスカウトする。
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