ロイド・アスプルンド（コードギアス）の徹底解説・考察まとめ

神聖ブリタニア帝国に所属する軍人。主人公のルルーシュとは幼馴染でもある。誰に対しても優しく、人を助けることを第一に考えているが、同時に一度決めたことは意地でも変えない頑固な性格でもある。身体能力が特に高く、様々な場面でその才能を発揮している。

「特派」としてエリア11に滞在している際にシンジュク事変が発生し、スザクと出会う。その類真似なる身体能力の高さからスザクに開発中だったナイトメアフレーム「ランスロット」を与え、パイロットとして育成し、ナイトメアフレームの情報を収集した。
基本的にパイロットのことを人間と扱わないような言動が多いためスザクに対しても同じような調子で接することが多かったが、時折スザクを心配するような行動を見せたり、「君は人が死ぬのを極端に嫌うね。なのに軍隊にいる。何故だい？」とスザクの言動に対する矛盾を突くような本質的な問いかけを投げかけたりした。
また、スザクが慕っていたユフィが殺された際、ユフィのかたき討ちのために復讐に我を忘れて飛び出そうとしたところを止めに入り、殴り飛ばされて痣を作ったことがある。
スザクが「ナイトオブラウンズ」に所属してからは彼の後見人としても活動し、ほぼランスロット専用の開発部門「キャメロット」でも主任を務めた。
「ゼロレクイエム」の際もスザクからの依頼で仕事を引き受けるなど、作品を通して常にスザクと仕事の利害関係が一致している行動が多い。

スザクにとっては雑兵同然だった自分を拾い上げてくれた恩人であり、風変わりな上司であり、時に遠慮なく自分の矛盾を指摘する厄介な先達だった。技術者としてのロイドに対しては物語を通じて強い信頼を抱き、時にその命令に反して殴り倒すようなことをしても、最後まで彼と彼の作ったランスロットシリーズを己の愛機とした。

枢木スザク（コードギアス）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

枢木スザク（くるるぎスザク）とは、『コードギアスシリーズ』に登場する人物で、日本最後の首相「枢木ゲンブ」の一人息子にあたる。性格は穏やかでところどころに天然が入っているが、自分の信念のためには手段を選ばない時もある。日本人だがブリタニア軍に所属しており、身体能力やパイロットとしての才能は作中ダントツに優秀で「ゼロ」として暗躍するルルーシュの前に何度も立ち塞がる。

セシル・クルーミー

ロイドと同じ「特派」に所属する軍人でオペレーターとして従事しているが、自身もナイトメアフレームの開発を行う。柔和な態度で人当たりが良く、スザクの身を案じるような言動をすることも多いが、怒らせると怖いと言われている。

もともとは同じ大学の先輩・後輩という間柄で、「特派」や「キャメロット」でもロイドの部下となり、彼の補佐を務めている。普段は温厚なセシルだがロイドの自由奔放な性格・言動に手を焼いていると同時に多くの不満を抱えており、ロイドが行き過ぎた発言をした際は上司・部下という関係であっても激怒する様子を見せている。
セシルの趣味は料理だが、決して美味いとは言えないどころかその腕は壊滅的で、ライ麦パンにウコンと和三盆を練り込んで、わさびペーストを乗せたりとやりたい放題である。その完成した料理を食べさせられるのが近くにいるロイド、というお決まりになっており、多くの被害を受けている。

セシルにとっては大学時代は先輩、軍人時代は上司と、常にロイドが近くにいる状況であり、彼の破天荒な言動を諫めることはあれども敵対することはなく終始補佐に務めていた。また、人格面で破綻していることも多いロイドを見捨てることもせず、サポートに回ることも多かった。

ラクシャータ・チャウラー

中華連邦・インド軍区出身で、当初は「エリア11」内『キョウト』で反ブリタニア活動に協力していたが、後に黒の騎士団に加入する。

ロイドとはもともとは同じ大学の同級生。当時からライバル同士の関係であったが、ロイドが神聖ブリタニア帝国、ラクシャータが黒の騎士団に所属したことで、技術者として、完全な敵対関係となった。大学当時は意見をぶつけあうなど健全なライバル関係であったが、ある日ラクシャータがロイドのプリンを勝手に食べてしまったことでケンカとなり、それ以来ラクシャータはロイドのことを「プリン伯爵」と揶揄するようになった。
「紅蓮可翔式」を鹵獲後は、改造に走ることになるが、改造しやすかったポイントとして、ラクシャータが開発したナイトメアフレームであったため、構造が分かりやすく、手を加えやすかったとロイドは評している。一方で、ラクシャータは自身の作品とも言える「紅蓮可翔式」をライバルに勝手に改造されたため、激怒していた。

ラクシャータにとってロイドは常に付きまとう腐れ縁のような関係であったが、互いに互いの技術力の高さを評価しつつもそれを超えようと切磋琢磨をし、相手の顔が見えない場でも自身が開発した兵器同士がその能力を競い続けたため、永遠のライバルであるとも言える。

ニーナ・アインシュタイン

アッシュフォード学園生徒会所属の少女で、引っ込み思案な性格でありながら、科学に分野の知識が深く、ウランの核分裂などの研究をしている。

学生でありながら科学者としての知識と技能を十分に備えた少女。その才能にロイドが興味を示し、認める存在。アニメ1期ではアッシュフォード学園に通いながら独学で研究をしていたが、2期ではロイドが直々に声をかけ、神聖ブリタニア帝国の研究チーム・インヴォーグに招待をして兵器開発などに携わることとなる。ニーナは研究の結果、大量破壊兵器「フレイヤ」を完成させるが、その威力は自身が想像していたものをはるかに超え、多くの犠牲者を出すこととなった。それを目の当たりにし自身の行った行為に絶句するニーナにロイドは「ニーナ君。君は決めなくちゃいけない。科学を棄てて心を守るか、心を壊して科学に殉じるか。」と先輩科学者としての立場から声をかけた。

ニーナにとっては自身の研究を目に留め才能を見出し、科学者としての道を拓いてくれた人物であると同時に、科学に身を投じた行く先を見せてくれる先輩でもある。

ミレイ・アッシュフォード

アッシュフォード学園理事長の孫娘で生徒会長。明るく溌溂とした性格で、学園内のファンも多い。

アッシュフォード家の学園理事長の孫娘で生徒会長であるミレイは、かつては大貴族であったアッシュフォード家を再興するという目的のために政略結婚をさせられそうになっていた。まだ学生であり、結婚するつもりのなかったミレイは、お見合いの度に破談をするという行為を繰り返していた中、伯爵であるロイドとのお見合いも実施される。その後、「ランスロット」の格納庫でロイドから「結婚しよう」と告げられ、婚約状態となった。実際、ロイドはアッシュフォード家の管理下にある第3世代ナイトメアフレーム「ガニメデ」が目当てで結婚をしたのだが、その後も婚約者としてミレイを公の場に連れていくなど、正式な結婚相手として扱う様子は見せている。なお、最終的にはミレイが自身の道を歩むことを決め、アッシュフォード家と縁を切ったことから、この婚約は破棄された。

それまでお見合いをすべて断り続けてきたミレイが初めて婚約関係となった人物がロイドであり、ある意味でミレイが唯一認めた人物とも言える。

ロイド・アスプルンドの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「おめでとう～」「残念でした～」

あまのじゃくかつ、周囲の人間を揶揄うような言動を繰り返すロイドを象徴するセリフ。相手にとって不幸なことや残念であることが起きた際は「おめでとう」、逆に幸運なことやうれしいことが起きた際には「残念でした」と笑顔で告げ、相手の神経を逆撫でしていくと同時に、変人としての姿を印象付けるセリフである。

「君は人が死ぬのを極端に嫌うね。なのに軍隊にいる。何故だい？」

ロイドが枢木スザクに対して告げたセリフ。人を殺したくない、人を傷つけたくないと願う一方で、誰よりも人間と戦う職業である軍人として活動するスザクの矛盾と葛藤を突いたこの言葉に、スザクは「死なせたくないから軍にいるんです！」と反論するが、ロイドは静かに「その矛盾はさ、いつか君を殺すよ」と忠告した。なお、このスザクを問い詰めると同時に追い込むような言動は、側にいたセシルの逆鱗に触れ、直後にゲンコツを食らっているが、これは単純にスザクを傷つけようとしたものではなく、本心から出た言葉でもあった。

「よせ！枢木准尉！」

崩壊し爆発しているビル内へランスロットに搭乗したスザクが飛び込んで行った際に叫んだセリフであるが、普段と口調が異なることや、通常時の「スザク君」といった呼び名ではなく「枢木准尉」という階級でスザクを制止しようとしたことから、ひどく焦っていたと同時に強くスザクを止めようとしたことが見て取れる場面。なお、この強い制止がスザクの身を案じてのものだったか、ランスロットの機体を案じてのものだったのか、その両方だったのかは不明である。

「時間の無駄だ。結婚しよう」

ロイドと見合いをするために「特派」へやってきたミレイにお茶を出したセシルが「どうぞごゆっくり」と言ったのに対し、「しなくていいよ。時間の無駄だ、結婚しよう」とロイドが返したセリフ。これはプロポーズに当たるが、ロイド自身は作業の手を止めず、ミレイに視線を移すこともなく発言をしている。なお、この発言に対し見合い相手であるミレイは「早！？」と驚愕しており、それを受けロイドは「じゃ、保留？」と返答しているが、結果、その後婚約は成立している。