ハリー・ポッターシリーズの不死鳥の騎士団まとめ
『ハリー・ポッター』シリーズとは、イギリスの作家J・K・ローリング原作の1990年代のイギリスと魔法界を舞台とするファンタジー小説。主人公ハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校での学校生活と、両親を殺害した強大な闇の魔法使いヴォルデモートとの因縁と戦いを描いた物語である。「不死鳥の騎士団」とは、闇の帝王が唯一恐れる魔法使いアルバス・ダンブルドアをリーダーに、闇の勢力の対抗陣営として結成された秘密組織。ここでは「不死鳥の騎士団」のメンバーや活動内容などを解説していく。
天文台塔の戦い
1997年6月30日
死喰い人の父を持つドラコ・マルフォイの手引きで死喰い人達がホグワーツへ侵入し、ダンブルドアの暗殺計画を実行する。「不死鳥の騎士団」の団員であったはずのセブルス・スネイプの裏切りによってアルバス・ダンブルドアが死亡する。しかしこれはアルバス・ダンブルドアとセブルス・スネイプが秘密裏に計画した作戦であり、この作戦は後にホグワーツの戦いでヴォルデモートの計画を挫くのに大きく貢献した。
一方「不死鳥の騎士団」の多くの団員は、この計画の全容を聞かされておらず、アルバス・ダンブルドアを死に追い詰めた「裏切り者」であるセブルス・スネイプを徹底的に警戒することになった。
七人のポッター作戦
1997年7月27日
ハリーが成人する17歳の誕生日を迎えるとダーズリー家にかけられている「護りの魔法」が切れてしまうため、誕生日を目前に「不死鳥の騎士団」はハリーを新しい拠点であるウィーズリー家のある「隠れ穴」へ移動させることにする。
ヴォルデモート陣営への目眩しとして6人の偽ハリー・ポッターを用意した「不死鳥の騎士団」であったが、計画実行日の情報が流出しており、死喰い人たちに襲撃される。
これによりアラスター・ムーディが死亡し、ジョージ・ウィーズリーが片耳を失う重傷となった。
魔法省の陥落
1997年8月1日
騎士団員ビル・ウィーズリーとフラー・デラクールの結婚式が「隠れ穴」にて執り行われる。しかしこのパーティの最中、魔法省大臣ルーファス・スクリムジョールが死喰い人により暗殺され、魔法省は闇の陣営に制圧される。
この訃報を聞いた騎士団は、結婚式場に速報を飛ばし、ハリー・ロン・ハーマイオニーらの逃亡と騎士団員の潜伏を促す。これにより、ハリーらは以前から計画していたヴォルデモートの魂の分身が封じ込められている「分霊箱」を捜索する旅に、唐突ながらも出ることになった。
ラジオ「ポッター・ウォッチ」活動
闇の陣営に対抗すべく活動する同士や騎士団と行動を別にし「分霊箱」を捜索しているハリー・ポッターへの激励と、同士への被害状況の共有のため、特定のコードネームを使用し拠点を変えながらラジオ活動を行う。これは秘密裏に活動していたハリー達にとっては良いカンフル剤となった。
ホグワーツの戦い
1998年5月2日 未明
分霊箱を次々と破壊したハリー達は、最後の分霊箱を求めてホグワーツ城へ潜入する。ハリーの侵入に気づいたヴォルデモートは、大量の死喰い人や闇の生物達をホグワーツ城へ投入する。これに対し、ダンブルドア軍団も不死鳥の騎士団とともに、激しい防衛戦を繰り広げる。
作中でもっとも激しい戦闘となり戦死者も多く出すが、最終的にハリー・ポッターと対決したヴォルデモートが死亡。これによりダンブルドア軍団・不死鳥の騎士団らホグワーツ陣営が勝利する。
戦争の終結により不死鳥の騎士団は事実上解散し、騎士団員のキングズリー・シャックルボルトは魔法省大臣に就任する。
「不死鳥の騎士団」の本部
活動に当たって騎士団は拠点となる「本部」を敷いている。第1期での本部所在地は明らかにされていないが、第2期での本部は、団員の安全のため時勢にあわせて移動している描写がある。
ブラック邸
シリウス・ブラックが所有する純血主義の一族ブラック家の邸宅。ブラック家の長男に相続されるものであり、「不死鳥の騎士団」の再結集に合わせて本部として活用するため提供された。死喰い人らには発見できないように「保護の呪文」をかけられており、この「秘密の守人」の任はアルバス・ダンブルドアが負った。
所在地はロンドンにあり、キングス・クロス駅から徒歩20分のグリモールド・プレイス十二番地。第5巻終盤でシリウスが死亡すると、ブラック邸を相続する可能性がある人物に死喰い人がいたため、騎士団の本部はブラック邸から一時撤退した。
第6巻でシリウスの被後見人ハリーが遺言により相続し、安全が確認されたため拠点として再度使用される。
しかし、最終的に第6巻終盤でアルバス・ダンブルドアの死亡とセブルス・スネイプの裏切りにより、安全な場所ではなくなったため、騎士団は拠点を完全に移動した。
隠れ穴
デボン州のオッタリー・セント・キャッチポールにあるウィーズリー家の自宅。
家族のほとんどが騎士団員であったため、事実上の本部として提供された。「保護の呪文」をかけられてはいるが、「秘密の守り人」は騎士団員全員となっているため、呪文による効力は劣る。その安全性は、ブラック邸の「守り人」がアルバス・ダンブルドアだった頃の20分の1であると描写されている。
「不死鳥の騎士団」の主な所属団員
団員の数は明らかになっていないがリーマス・ルーピンによると、第1期では死喰い人の20分の1程度の人数だったとされる。このため多数の犠牲者を出した。第2期発足後の人数は、騎士団本部に滞在するロン・ウィーズリーによると「約20名に会ったがそれ以上いる」とのこと。
活動の危険性ゆえ、未成年および学生は入団できない。
第1期・第2期共通
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目次 - Contents
- 『ハリー・ポッター』の概要
- 「不死鳥の騎士団」とは
- 「不死鳥の騎士団」の活動経歴
- 設立
- 活動休止
- 再結集
- 先発護衛隊
- 巨人族の説得
- アーサー・ウィーズリーの「予言」護衛任務
- 神秘部の戦い
- 天文台塔の戦い
- 七人のポッター作戦
- 魔法省の陥落
- ラジオ「ポッター・ウォッチ」活動
- ホグワーツの戦い
- 「不死鳥の騎士団」の本部
- ブラック邸
- 隠れ穴
- 「不死鳥の騎士団」の主な所属団員
- 第1期・第2期共通
- アルバス・ダンブルドア
- ミネルバ・マクゴナガル
- セブルス・スネイプ
- ルビウス・ハグリッド
- シリウス・ブラック
- リーマス・ルーピン
- アラスター・ムーディ
- マンダンガス・フレッチャー
- アバーフォース・ダンブルドア
- ディーダラス・ディグル
- エルファイアス・ドージ
- スタージス・ポドモア
- エメリーン・バンス
- 第1期のみの団員
- ジェームズ・ポッター
- リリー・ポッター
- ピーター・ペディグリュー
- フランク・ロングボトム
- アリス・ロングボトム
- ギデオン・プルウェット
- フェービアン・プルウェット
- エドガー・ボーンズ
- マーリン・マッキノン
- キャラドック・ディアボーン
- ベンジー・フェンウィック
- ドーカス・メドウズ
- 第2期からの団員
- アーサー・ウィーズリー
- モリー・ウィーズリー
- ビル・ウィーズリー
- チャーリー・ウィーズリー
- ニンファドーラ・トンクス
- キングズリー・シャックルボルト
- ヘスチア・ジョーンズ
- 主な協力者
- ハリー・ポッター
- ロン・ウィーズリー
- ハーマイオニー・グレンジャー
- フレッド・ウィーズリー
- ジョージ・ウィーズリー
- アラベラ・フィッグ